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6話 速水さんの気持ち
《6》
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「ところで、卯月ちゃんってさ、『今日ドキ』って小説書いてるの?」
うん? なんで今、『今日ドキ』の話?
「そうですけど」
「そうか」
タクヤ君が何かを企むような笑みを浮かべる。
「へえー。やっぱり君が『今日ドキ』の子か。なるほどな」
タクヤ君がうんうんと一人納得したように頷く。
何を納得しているのか全然わからない。
「『今日ドキ』が何か?」
「いや、あやちゃんが顔を真っ赤にして読んでいたから」
え? 速水さんが顔を真っ赤に? なぜ?
「この一ヶ月ずっと『今日ドキ』がなんとかってあやちゃん言ってたよ」
どういう事だろう?
首を傾げていると、タクヤ君が「卯月ちゃんもか」と呟く。
「え? 私が何か?」
「あやちゃんと似た所があると思って。あ、卯月ちゃん、全然ピンと来てないでしょ」
「はい。全くわかりません」
「まあ、なんで『今日ドキ』を気にしていたのかは、本人に聞いたら? きっといい事が聞けるよ」
そう言って、タクヤ君が自分のスマホを見て「そろそろかな」と口にした。
次の瞬間、部屋のドアが凄い勢いで叩かれる。
ドンドンドンという音にびっくりしていると、「卓也! 開けろ!」という大きな声が聞こえてくる。
こ、この声は……速水さん!
うん? なんで今、『今日ドキ』の話?
「そうですけど」
「そうか」
タクヤ君が何かを企むような笑みを浮かべる。
「へえー。やっぱり君が『今日ドキ』の子か。なるほどな」
タクヤ君がうんうんと一人納得したように頷く。
何を納得しているのか全然わからない。
「『今日ドキ』が何か?」
「いや、あやちゃんが顔を真っ赤にして読んでいたから」
え? 速水さんが顔を真っ赤に? なぜ?
「この一ヶ月ずっと『今日ドキ』がなんとかってあやちゃん言ってたよ」
どういう事だろう?
首を傾げていると、タクヤ君が「卯月ちゃんもか」と呟く。
「え? 私が何か?」
「あやちゃんと似た所があると思って。あ、卯月ちゃん、全然ピンと来てないでしょ」
「はい。全くわかりません」
「まあ、なんで『今日ドキ』を気にしていたのかは、本人に聞いたら? きっといい事が聞けるよ」
そう言って、タクヤ君が自分のスマホを見て「そろそろかな」と口にした。
次の瞬間、部屋のドアが凄い勢いで叩かれる。
ドンドンドンという音にびっくりしていると、「卓也! 開けろ!」という大きな声が聞こえてくる。
こ、この声は……速水さん!
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