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4話 速水さんとデート?
《18》
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本当にいくちゃんは家に泊まりに来た。
お母さんといくちゃんと私の三人で夕食の餃子を100個作った。
お兄ちゃんもお父さんも帰りが遅かったので、女三人で楽しく過ごした。久しぶりに速水さんの事を考えずに済んだ時間だった。
でも、私の部屋で寝ようとなった時、いくちゃんが速水さんの事を言いだした。
「速水さんに会いたいんだったら集学館に行ってくれば? また私が魔法をかけてあげるよ。うーんとお洒落して速水さんに会っておいでよ」
「いくちゃん、ありがとう。でも、集学館には行けないよ」
「なんで行かないの? 気になるなら速水さんに会えばいいじゃん」
「だって速水さんの迷惑になるし」
「あーもう、美樹のそういう所面倒くさい! それじゃあダメだよ。いつだって美樹は自己完結しててさ。相手にちゃんと確かめなよ」
カチンときた。
「自己完結って何? 速水さんに何を確かめろって言うの?」
「気づいてないんだ。じゃあ、教えてあげる。美樹はいつだって、相手はこう思ってるって決めつけてる」
「決めつけてるのはいくちゃんでしょ。私、そんな事思ってないもん」
「じゃあ、速水さんを最初に図書館で見かけた時、なんで声を掛けなかったの? お礼を言えば済んだ話じゃない」
「それは、速水さんが私を覚えていないと思ったから」
「ほら。覚えていないって決めつけてる。覚えているかもしれないのに。それに覚えてないとしても別にいいじゃん。美樹、書店でアルバイトしている時、あんなにお礼が言いたいって言ってたじゃん」
「そうだけど……」
「ゆりさんだっけ? あの人と速水さんが親し気に話していたから怖気づいたんでしょ?」
うっ。いくちゃん、鋭い。
お母さんといくちゃんと私の三人で夕食の餃子を100個作った。
お兄ちゃんもお父さんも帰りが遅かったので、女三人で楽しく過ごした。久しぶりに速水さんの事を考えずに済んだ時間だった。
でも、私の部屋で寝ようとなった時、いくちゃんが速水さんの事を言いだした。
「速水さんに会いたいんだったら集学館に行ってくれば? また私が魔法をかけてあげるよ。うーんとお洒落して速水さんに会っておいでよ」
「いくちゃん、ありがとう。でも、集学館には行けないよ」
「なんで行かないの? 気になるなら速水さんに会えばいいじゃん」
「だって速水さんの迷惑になるし」
「あーもう、美樹のそういう所面倒くさい! それじゃあダメだよ。いつだって美樹は自己完結しててさ。相手にちゃんと確かめなよ」
カチンときた。
「自己完結って何? 速水さんに何を確かめろって言うの?」
「気づいてないんだ。じゃあ、教えてあげる。美樹はいつだって、相手はこう思ってるって決めつけてる」
「決めつけてるのはいくちゃんでしょ。私、そんな事思ってないもん」
「じゃあ、速水さんを最初に図書館で見かけた時、なんで声を掛けなかったの? お礼を言えば済んだ話じゃない」
「それは、速水さんが私を覚えていないと思ったから」
「ほら。覚えていないって決めつけてる。覚えているかもしれないのに。それに覚えてないとしても別にいいじゃん。美樹、書店でアルバイトしている時、あんなにお礼が言いたいって言ってたじゃん」
「そうだけど……」
「ゆりさんだっけ? あの人と速水さんが親し気に話していたから怖気づいたんでしょ?」
うっ。いくちゃん、鋭い。
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