76 / 150
4話 速水さんとデート?
《16》
しおりを挟む
「どうしよう。私、速水さんに気持ち悪いって思われた? 嫌われた?」
「さあ、どうだろうね。ところで美樹、速水さんに嫌われたくないんだ」
「そりゃ、まあ。普通に接してもらえるぐらいではいたいと……」
頬に熱が集まって、急にドキドキしてくる。
「相手に嫌われたくないって思うのは、やっぱ恋じゃないの?」
「違うって。推し活だって。あくまでも速水さんは推しとして尊い存在で」
「そろそろ自分の気持ちに素直になればいいのに」
「だから、違うって」
「はいはい。心配なら今日も推し活すれば。今日は速水さんが図書館に来る日でしょ?」
そうだ。今日は木曜日!
遠くから見守るだけになるけど、速水さんがどんな様子でいるのか知る事ができる。
大学が終わった後、図書館に向かった。
いつものように午後3時から速水さんを待つけど、閉館時間の午後7時になっても速水さんは現れなかった。
そして、メールの返信もない。
次の日も、その次の日も待つけど、速水さんからメールは返って来なかった。
一週間が過ぎ、二週間が過ぎ、一ヶ月が過ぎた。
11月になっても速水さんからの返信はまだない。
図書館にも様子を見に行くけど、なぜか速水さんは来なかった。
速水さんはもう私と関わりたくないんだろうか? だからメールの返信をくれないんだろうか?
速水さんを失望させるような事を、ワインで酔った日にしちゃったんだろうか?
速水さんからの返事がないから何もわからない。
電話しようかと、毎日のように思うけど、速水さんから否定的な言葉が出てくる姿が浮かび出来なかった。
ああ、私って本当、意気地なしだ。
「さあ、どうだろうね。ところで美樹、速水さんに嫌われたくないんだ」
「そりゃ、まあ。普通に接してもらえるぐらいではいたいと……」
頬に熱が集まって、急にドキドキしてくる。
「相手に嫌われたくないって思うのは、やっぱ恋じゃないの?」
「違うって。推し活だって。あくまでも速水さんは推しとして尊い存在で」
「そろそろ自分の気持ちに素直になればいいのに」
「だから、違うって」
「はいはい。心配なら今日も推し活すれば。今日は速水さんが図書館に来る日でしょ?」
そうだ。今日は木曜日!
遠くから見守るだけになるけど、速水さんがどんな様子でいるのか知る事ができる。
大学が終わった後、図書館に向かった。
いつものように午後3時から速水さんを待つけど、閉館時間の午後7時になっても速水さんは現れなかった。
そして、メールの返信もない。
次の日も、その次の日も待つけど、速水さんからメールは返って来なかった。
一週間が過ぎ、二週間が過ぎ、一ヶ月が過ぎた。
11月になっても速水さんからの返信はまだない。
図書館にも様子を見に行くけど、なぜか速水さんは来なかった。
速水さんはもう私と関わりたくないんだろうか? だからメールの返信をくれないんだろうか?
速水さんを失望させるような事を、ワインで酔った日にしちゃったんだろうか?
速水さんからの返事がないから何もわからない。
電話しようかと、毎日のように思うけど、速水さんから否定的な言葉が出てくる姿が浮かび出来なかった。
ああ、私って本当、意気地なしだ。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
幼なじみとセックスごっこを始めて、10年がたった。
スタジオ.T
青春
幼なじみの鞠川春姫(まりかわはるひめ)は、学校内でも屈指の美少女だ。
そんな春姫と俺は、毎週水曜日にセックスごっこをする約束をしている。
ゆるいイチャラブ、そしてエッチなラブストーリー。
13歳女子は男友達のためヌードモデルになる
矢木羽研
青春
写真が趣味の男の子への「プレゼント」として、自らを被写体にする女の子の決意。「脱ぐ」までの過程の描写に力を入れました。裸体描写を含むのでR15にしましたが、性的な接触はありません。
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる