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3話 推しの為にできる事
《19》
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「卯月先生ですよね?」
黙ったままでいると、速水さんが不安そうに聞いた。
「えっ、はい。卯月です」
「いつもと印象が違うので、一瞬、人違いかと不安になりました」
印象が違うって……。
そうだ。今日はメイクもしているし、アイボリーのニットワンピを着ていたんだ。
「そんなに印象が違いますか?」
じっと速水さんを見ると、困ったような表情を浮かべた。
「こんな事を言ったら失礼かもしれませんが、可愛らしくてドキッとしました」
速水さんの発言にびっくり!
私、速水さんをドキッとさせたの?
「卯月先生は明るい色がよくお似合いだと思います」
さらっとそんな事を言われて、耳たぶまで熱くなる。
推しの速水さんに褒めて頂けるとは思わなかった。
「あ、ありがとうございます」
恥ずかしくて速水さんの顔を見られない。
顔から湯気が出ているかも。
「卯月先生、今日はお時間がございますか?」
「えっ、時間? あ、はい。あります」
「実はこれからプレス用の映画の試写会があるのですが、卯月先生もよろしかったら一緒にどうですか? 内容はラブストーリーになるのですが」
「ラブストーリー。はい。大好物です」
頭の上でクスッと笑う速水さんの声がした。
「良かった。では、行きましょうか」
「は、はい」
速水さんが駅の方角に向かって歩き出す。
まさか速水さんとお出かけをする事になるなんて。しかも映画を観に行くなんて……!
これってデート?
キャー! 嬉し過ぎるぅぅぅ!
黙ったままでいると、速水さんが不安そうに聞いた。
「えっ、はい。卯月です」
「いつもと印象が違うので、一瞬、人違いかと不安になりました」
印象が違うって……。
そうだ。今日はメイクもしているし、アイボリーのニットワンピを着ていたんだ。
「そんなに印象が違いますか?」
じっと速水さんを見ると、困ったような表情を浮かべた。
「こんな事を言ったら失礼かもしれませんが、可愛らしくてドキッとしました」
速水さんの発言にびっくり!
私、速水さんをドキッとさせたの?
「卯月先生は明るい色がよくお似合いだと思います」
さらっとそんな事を言われて、耳たぶまで熱くなる。
推しの速水さんに褒めて頂けるとは思わなかった。
「あ、ありがとうございます」
恥ずかしくて速水さんの顔を見られない。
顔から湯気が出ているかも。
「卯月先生、今日はお時間がございますか?」
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「実はこれからプレス用の映画の試写会があるのですが、卯月先生もよろしかったら一緒にどうですか? 内容はラブストーリーになるのですが」
「ラブストーリー。はい。大好物です」
頭の上でクスッと笑う速水さんの声がした。
「良かった。では、行きましょうか」
「は、はい」
速水さんが駅の方角に向かって歩き出す。
まさか速水さんとお出かけをする事になるなんて。しかも映画を観に行くなんて……!
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キャー! 嬉し過ぎるぅぅぅ!
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