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2話 速水さんからのオファー
《7》
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あの、書店でお会いしています。そう言おうとした時、速水さんから軽快な音色が響く。スマホの音だった。
「すみません」と私に断ってから、速水さんはスマホに出た。
「速水です。えっ、もう原稿を送って頂いたんですか? はい。すぐ確認させて頂きます。もちろん、今日中に読ませて頂きますので。はい。いつもありがとうございます。失礼します」
電話しながら、相手には見えないのに、丁寧なお辞儀をしちゃう速水さんは誠実な人なんだと感じる。
「卯月先生、お待たせしました」
スマホを上着のポケットに仕舞った速水さんが私を見る。そのタイミングでエレベーターの扉が開いた。
「どうぞ」と言って、速水さんがエレベーターの扉を抑えてくれる。
速水さんに促され、エレベーターの中に入ると、「卯月先生、今日はありがとうございました。原稿お待ちしております」と、素人作家の私に対しても深々と速水さんはお辞儀をしてくれた。
胸がキュンとした。
人からこんなに丁寧に扱ってもらった事、今まで一度もない。速水さんは人を大事にする人なんだ。
遠くから見ているだけではわからなかった速水さんの魅力をまた一つ知って、胸が熱くなる。
「すみません」と私に断ってから、速水さんはスマホに出た。
「速水です。えっ、もう原稿を送って頂いたんですか? はい。すぐ確認させて頂きます。もちろん、今日中に読ませて頂きますので。はい。いつもありがとうございます。失礼します」
電話しながら、相手には見えないのに、丁寧なお辞儀をしちゃう速水さんは誠実な人なんだと感じる。
「卯月先生、お待たせしました」
スマホを上着のポケットに仕舞った速水さんが私を見る。そのタイミングでエレベーターの扉が開いた。
「どうぞ」と言って、速水さんがエレベーターの扉を抑えてくれる。
速水さんに促され、エレベーターの中に入ると、「卯月先生、今日はありがとうございました。原稿お待ちしております」と、素人作家の私に対しても深々と速水さんはお辞儀をしてくれた。
胸がキュンとした。
人からこんなに丁寧に扱ってもらった事、今まで一度もない。速水さんは人を大事にする人なんだ。
遠くから見ているだけではわからなかった速水さんの魅力をまた一つ知って、胸が熱くなる。
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