異世界で山家として生きる者。

hikumamikan

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第88話 人類最大の欠点。

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衝撃的な神の発言だった。
コンキスタドールシエロが司っていた5つの星の世界の後継者に、私(レイナ)・ノマシ・デージー・ライル・ナディールを充てるらしい。

もちろん皆が生涯を終えてからの事だが。
それぞれ5つの星の主神に成るとか。
つまりほぼほぼ創造神になるのだ。
星と世界と生き物は存在して、人類が既に入っている異世界に成る。
ただし5つは同じ世界には存在しない。
つまり同じ宇宙空間には存在しないので、5人は違う空間を行き来して会う事に成る。
つまり前世の地球にも行けるって事なのだ。
でもそんな暇は余り無いだろうと言われた。
それをするには、各星々の世界に必要な神を産み出してからに成ると。


・・・神は人の恐怖心から生まれると言う。
あれ・・・?、それじゃあ既にその星々には神がいるのでは。

『いるには居るが、未だ虚空の神で力の無い物だ。だからそれに形を嵌めれば神を生みやすいらしい』
それで良いのか神って?。

何でもあの5つの星は後付けで人類が導入された為に似通った世界だそうで。
世界には人類の様な物が存在した星は無尽蔵に有るが、同じように人類が滅んだ星も無尽蔵に有る。

イシタント様の話によるとあの5つの星は間違いなく試験管だと言う。
つまり人類の培養土らしい。
テストで導入された人類・・・。
何の目的で?。
『光り有れば影も有る。境目のゼロ点を人類が越えられるかどうかを試している』
「「「「「・・・」」」」」
「星間処か異なる宇宙空間を人類が航行出来るかどうかって事?」
「「「「・・・」」」」
「ナディールさん凄い!」
「「「・・・」」」
「理解するデージーも凄い」
「「・・・」」
「お父さんそれって人類ぐらいしか今は亜空間航行を実現する存在がいないって事」
「・・・」
「皆何故に理解出来るの?」
「「「「レイナ」お母さん」かあちゃん」レイナちゃんゼロ点越えってそれしか無いでしょ。つまり鏡の世界に入って別の世界に行く様な宇宙空間の脱出よ」
「ワープとか・・・」
『ワープと言うのは時間の概念が有っての事だが、それが無い世界ではどうなる』
「えっ、・・・?。それは考える事すら、脳内での伝達すら無理では。有る意味死」

『大航海時代に地球を一周して帰って来た船は1日時がずれていたが、現実にはそこにいた人達と何ら変わりは無かった。別に本人が二人いるとか無かったぞ。つまりタイムマシンで別の時間帯に移動しても本人が二人には成らんと言う事だ。それは時間が存在しない事に成る』
「はっ?」
『映画の1コマ1コマが時間の正体だとすれば、現実には亜空間を人は絶えず移動している事に成る。だがそれは一つの世界だけの事。世界はそこかしこに無尽蔵に有る。だが人が別の世界に移動するには、素粒子に分解されても元に戻れるだけの力がいる。フライと言う映画があるじゃろ、つまりは人間の身体を保持出来ないと言う事じゃよ。人は移動するだけでも実は素粒子にぶっっかって影響を受ける。それを人は旅の疲れと言う。素粒子の衝撃で免疫が落ちる訳じゃな。それが亜空間移動と成ると人の身体は消滅すると言うもの。それを保持して航行するのにはどれ程の科学力を持てば良いのかな?。宇宙戦艦なんチャラであれ程の航行をすれば人は確実に死ぬ。宇宙空間にも見えぬ素粒子が存在するからのう』
「えっと魔法で瞬間移動してましたが」
『この星の上でな。しかも結界等の複合魔法じゃし。アイテム袋もこの世界でしか通用せん。先に言うが今のお主らの魔法では宇宙にも、あの5つの星にも行けぬよ』
「「「「だから死ぬまで神になれないのか・・・」」」」
「・・・えー!、じゃあ神様仏様ってそう言う事」
「「「「それは違う」」」」
「・・・えっ?」
「レイナ、仏様は仏陀の事だ。それと死人に権教を上げる事から、死人をさす事も有る。だから物が壊れる事をオシャカって言うだろ」
「じゃあアーメンそーめん冷や素麺は」
「レイナちゃんそれはね日本人でしか使えない言葉なのよ。だから冷麺は無いでしょ」
「いやアーメンが入ってるし。同意するとか同意を求める言葉やし。麺じゃ無いし」
ノマシの突っ込みにそこかと思ってしまう。


それじゃあ私達は死んでから記憶や魂を持つ別の生命体に成るのですねって話で、その日は終わるのだが・・・あれ?。

「神の正体って本当は何っ」
そう呟いて寝てしまった。

┅┅┅┅┅┅┅┅┅夢の中┅┅┅┅┅┅┅┅

人の恐怖にそこまで力が有るのか?。
それに人類より遥か昔に創造神っていたよね。
あれあれれ。
私は今夢をみている。

何か白い大きな光が目の前に生まれた。
それはどんどん大きく成って行き、爆発するように拡散した。
その中心は最初黒くてオーラの様な物が光っていて、土星の様な輪っかが有った。
それがクリオネが餌を食べる様に裏返った。
裏返ったと思ったら赤い光が生まれた。
それが青白くなり、そして最後は白にしか見えなかったが、反転したその光は最初語った様に大きく爆発して拡がった。波のように裏にも回った。

『宇宙のゼロ点じゃな』
「えっイシタント様?」
『知識で言うところのブラックホールとホワイトホールじゃよ』
「ビッグバンじゃ無くてホワイトホールの拡散・・・」
『死と生じゃな。ただブラックホールに入っても人の原型は保てん。色々な素粒子とぶっつかるからな。そして裏から出てもホワイトホールの爆発的な拡散じゃ。保てる筈も無い。レイナあの黒い粒子が何か解るか』
「えっ・・・?」
確かによ~く見ると黒い粒子が沢山見える。
『あれが神の本当の正体じゃ』
「はっ・・・はあ~?」
『時にはダークマターとも混同される。まああながち間違いでは無いがな。実際にダークマターの多くはあやつだし』
「いやいやいや、ダークマターって暗黒物質の事やん・・・それが神?」


そこで目が覚めた。

暗黒物質って私の身体の中にも有るんだ。
えっ、魂とか残像思念とか・・・。
恐怖の残像思念の塊は神の一部。


あれって、色々な物を繋ぎ止める素粒子。
それで神も形成されるって事。
魔素もそんな素粒子の類い?。
・・・まさか亜空間移動って、魔素とあのダークマターのが繋がりを持ってるから出来るの?。

だから残像思念より神が先に形成された?。

あ~頭が爆発しちゃうわね。
意味わかんない。

夢の中に行ってみたいと思いませんか。
「いやいやムリムリ、行きたく無いわ」
『それは残念』


────────────────────

かなり独りよがりなファンタジーなのです。
それは違うだろって突っ込みも有るでしょうが、幻想の世界とお諦めください🤣。
近年ジョーズウエップからの映像でビッグバンが否定されつつ有ります。
ビッグバンでなければ何か・・・ホワイトホールの考えに孟宗竹が伸びてしまいました。


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