異世界で山家として生きる者。

hikumamikan

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第20話 姿に騙されるな!。

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新コロ収束と共に・・・。
花粉症やベエー!。

あ~( ̄٥▽ ̄;)きついわっ。

┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅┅

「レイナあの反応が小さいオークを皆から遠ざける戦い方が必要だよ。出来る?」
「やってみるけど、そこまで危険な相手なの」
「・・・言わないと解らないから言うけど、二千年前の遺跡が放置されているのは、教会や都を移したからじゃ無い。今子オークに化けているあの寄生生物がこの地の文明を滅ぼしたからだ」
「えっ・・・うそっ」
「本当だよ」
「・・・・・・」
私が思ったよりかなり危険な奴みたいだ。
「それって私が倒せるの?」
「今回は単体だからね。何とかいけると思うよ。神がやるとあの火山を噴火させ焼き殺すから、他に甚大な被害を出すよ」
「・・・何で火山?。あのオークだけ殺せば良いんじゃないの」
「・・・もうハッキリ言うわ。神が指を一度鳴らしたら山が吹き飛ぶ」
「はっ、はあ~」
「つまり加減が出来ない」
「神って馬鹿なの?」
「お前なあ~、そんなわけ有るか。ただ生物一体一体に構えないだけだ」
「だって足し算引き算出来ないじゃん」
「なんだそりゃ」
「だって加減乗除うって言うでしょ」
「・・・レイナって意外と図太いね」
「失礼な」


今日は総攻撃の日。
私はキィとスキルのテストをしたり、色々作戦を考えたりを昨日までしてた。
スキルのテストは余りキィにさせては貰えなかった。
魔力温存の為らしい。
神獣のキィがここまで警戒するとはどんな相手なのか。
でもキィに言われた。
「僕も手加減が下手だからね。冒険者に被害が出かねない」
神ってダメダメじゃん。


つまりは隠密理に事を進めたいから、私を参加させるよう仕向けたって訳ね。
「レイナあれは最期分裂して子孫を残そうとする。だからそれも纏めて始末したいんだよ。それにはレイナの熱湯殺しが有効なんだなこれが」
「女殺し油地獄みたいな言い方止めてね」
「・・・なに、それ」


ついにオーク討伐隊は出撃した。
人数は多いが何せ広大な森。
「間を抜けたはぐれオークとか、弱くて逃げ隠れしたものまで探さなくて良い。絶滅させる訳じゃない。要は適切な数にするだけだ。判ったか!!」
「「「「「「おー!」」」」」」

「レイナ僕たちはアレを完全に屠るよ」
「わかった」

着々とオークを狩りながら討伐隊は中心の火山に向かい進む。
一日目の日が暮れた。
オークは夜行性では無い為にパーティー交替で睡眠を取る。
流石に他の魔物もいるからね。
その為夜は追い込みが止まる。
オークも夜目は効かないので動かない。


2日目。
流石に精鋭部隊の集まりでオーガが出ても難なく倒してた。
私とキィはクランの一員だが持ち合わせの矢や目潰し弾を少しずつ配り歩くと言う名目と、無理をしない約束で単独行動を許して貰った。
矢と目潰し弾ってもう少ししか無いけどね。
当然目当ては奴がいる群れだ。


3日目森と火山の中頃だろうか。
「レイナ明日か明後日には接触するよ」
「わかった」
キィの言葉に少し緊張が増す。

4日目討伐隊にも疲れが見える。
追い込んでいるため数が増えているからだ。
なのでこの日は余り動かずに休憩を入れた討伐隊。


5日目20匹程の群の中心に小さくて可愛いオークを見付けた。
「レイナ何故1匹しか幼体がいないか解るかい」
「う~ん・・・わかんない」
「それはね奴が周りの幼体を全て食い殺したからさ」
「えっ!」
「自分を守らす為に余計な幼体を排除したんだよ。頭良いだろ」
「あの可愛いのが・・・」
「見た目で偽っているけど、アレが二千年前の文明を滅ぼしたのさ」
「完全に見た目詐欺ね。可愛い悪魔ってとこかな」
「とびきりの極悪非道な悪魔だよ」


「さて、辺りには18人四パーティーいるわね」
「ちょっと荒っぽいけどやるよ」


それは突然だった。
18人は竜巻の様な風魔法に吹き飛ぶ。
「怪我人はいないよね」
「ああ軽く飛ばされたけどね」
「重ねが卦は三度に留めたから」
「けどオークも半分飛んだね」
「そっちは上に飛ばしたから落下して怪我してる筈よ」
「半分死んだよ」
「・・・そっ、そう・・・なの」
襲って来たオークをクイナ擬きやダガーで仕留める。
風魔法に乗せて飛ばしたから威力倍増で一撃だった。
「クイナとダガー無くなっちゃった」
「討伐の報酬で買いなよ」
「・・・貧乏性なのよ山家は」


一匹残った幼体が怒りを顕にしている。
「さて、小手調べね」
私は石礫を風魔法で飛ばした。
バチッ、ガッ、コンコン。
「見えない障壁?」
ニイっと幼体が笑った。
「あ~可愛く無いね」
幼体が手のひらを前に出して土魔法を飛ばして来た。
ゴンゴン、カンッ、ボゴッ。
私がアイテム袋から出したプラスチックの盾に弾かれた土塊を見て、「チッ」と、舌打ちをする幼体。

さて二段階目だ。
私は高水圧の水鉄砲で攻撃した。
咄嗟によける幼体がしかめ面をする。
「か擦ったって、普通避けるかねあれを」
顔が赤く成った幼体は手のひらを上に向け私の方へ振り下ろした。
動作は派手だが無詠唱魔法だ。
「いずれも無詠唱だね。強いだろ」
「ふう~。そうね」
私の回りには無数の氷槍が地面に突き刺さっていた。
上に構えた盾を一旦正面に戻す私。


私は細かな水球を辺りに浮かべた。
それに向けて火球を当てる。
「グッ」
どうやら水蒸気に紛れて飛ばした千本3つが幼体に当たったみたい。
怒り狂った幼体が辺り構わず電撃を発した。
「プラスチックの盾で良かったよ」
そう金属だと絶縁処かまともに電撃を食らった筈。

とっ、その刹那幼体が頭の上にいた。
私は咄嗟に抜刀していた様で幼体の持っていた棍棒と手首が吹き飛んだ。
返す剣で幼体の胴体に数センチの傷を入れた。
が、直ぐに幼体は傷が消え手首まで生えてきた。
棍棒は生えなかった。
当たり前だ。

幼体は不気味にニタア~と笑う。
「何をする気?」


どうやら本気で何か魔法を使う様だ。
何だ!、背中を冷たい汗が落ちて行く。

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