ド派手な髪の男にナンパされたらそのまま溺愛されました

かほなみり

文字の大きさ
上 下
6 / 9

6※

しおりを挟む
「……っ、はぁ、あ……」

 それはすぐだったのか、時間が経ったのか。
 わからないままぼんやりと天蓋の模様が視界に見えた。

(今、意識が飛んだ……?)
「ねえ」

 天蓋をぼんやりと見上げていると、男が私の顔を覗き込んだ。
 
「胸だけでイケたね」

 ちゅっと口付けを落とされてぼうっとする頭で嬉しそうに言う男の顔を追う。
 男は私の顔を見て優しく微笑むと、もう一度口付けを落とした。今度は先ほどまでの激しいものではなく、唇を食み柔らかく、優しく。

「んん……」
「気持ちよかった?」

 唇を触れさせたまま低く甘い声に問われ、小さく頷くとまたふっと優しく笑った。
 ちゅ、ちゅっと柔らかく何度も口付けを繰り返しながら、跨っていた私の身体から降りると脚の間に身体を割り込ませる。そして片方の脚を持ち上げて膝を立たせ、太腿の裏に掌を這わせた。熱い掌が内腿を撫で、ゆっくりと脚の付け根に向けて降りてくる。その間も繰り返し降ってくる口付けに気を取られていると、脚の付け根を指がなぞりあわいに触れた。

「!」
「すごい濡れてる。ぐしょぐしょだ」
「い、言わないでそういうこと!」
「なんで? 気持ちよかったみたいで嬉しいよ」
 
 指であわいを撫で、ぬるぬると愛液を纏わせると、その上にある茂みにそっと指を伸ばし蕾を撫でた。これまでとは違う刺激に一段と高い嬌声が上がる。

「かわい」

 男はぼそりと呟き、控えめにぬるぬると蕾を撫でる。

「ほら、段々膨らんできた。気持ちいい?」
「んう、あっ、ああっ」

 そんなこと聞かれても喘ぎ声しか出ない。
 男の指先はただぬるぬると優しく撫でるような動きなのに、その刺激のもたらす快感を信じられないほど拾って気持ちいい。
 私の様子を見ていた男は、膨らみ形を変えた蕾をぐっと強く親指で押し込んだ。
 その強い快感に悲鳴のような声を上げ身を捩ると、男はさらにぐりぐりと蕾を押し込み、指で捏ねる。激しく捏ねられびくびくと身体を震わせると、さらに他の指をあわいの奥へ入れ、中をかき混ぜた。

「ああっ! だめ、一緒に、しな……っ!」
「ん? 駄目? 気持ちいい?」
「あっ、ああっ!」

 あわいから蜜口に沈めれられた指は中からも私のいいところを探るべく、ぐるりとかき混ぜ壁を擦った。私の様子を見ながら指を増やし、さらに中からも擦り上げられ、逃げられない甘い責め苦に涙が零れる。
 男はぺろりと眦の涙を舌で掬うと、耳元で低く囁いた。

「いいよ、イって」

 ぐいっとさらに強く蕾を押し込まれ、中の壁を同時に擦られて、目の前にチカチカと星が飛んだ私の視界は真っ白になった。

「…………」

 重たい身体が浮上した。
 でも、手足がだるくて動かせない。
 ぼんやりと視線だけ動かすと、私の脚の間に陣取った男がシャツをすっぽりと脱ぎ捨てるところだった。私と目があった男はふわりと嬉しそうに笑顔を見せる。

「イケたね。気持ちよさそうでよかったよ」

 そう言いながらズボンの前を寛げた男は自身の昂ぶりを取り出す。

(え、うそでしょ、おっきい……)

 比較するものは一人しか知らないけれど。多分大きいんじゃないかしら。え、無理じゃない?

「大丈夫」

 男は私の脚を大きく開くとゆるゆると腰を動かし、ぬめりを自身に纏わせた。男の固くなった昂ぶりが、私の敏感な蕾を刺激して声が上がる。

「たくさん気持ちよくなったから、ちゃんと入るよ」

 ぐっと切っ先をあわいに当てた男は身体を倒し、私を囲い込む様に手を突いて顔を覗き込んだ。その瞳はギラギラと欲情している。

「これで、貴女はもう俺のものだよ、――エリカ」
「え……? ――ああっ!」

 男は一気に蜜口から私の身体を貫くように突いた。ドンっと奥を突かれ、ずるりと入口まで戻る。
 待ちかねた快感に、私の身体が逃すまいと男の昂ぶりを絡めとり、逃すまいとうねり吸い付いた。その自らの動きに身体が震える。

「……っ、はあ、ヤバい、すごいな」

 男はぐっと目を瞑ると天を仰ぎふーっと息を吐き出した。汗が額から流れ落ち、汗ばんだ胸筋が上下する。
 大きな掌が私の腰を掴み、また奥を強く叩きつけるように穿つ。
 内側の壁が擦られて身体が激しく痙攣した。

「もうイッてる? すごい、痙攣して……っ、気持ちいいな……っ」

 男は言いながら何度も何度も強く腰を叩きつけるように動かし、腰を回して私のいいところを探るように内側の壁を擦った。

「あっ、あんっ、やっ、ダメ……ッ」
「ここかな? ああ、気持ちいいね」

 内側のザラザラする場所を見つけた男が執拗にそこを攻め立て、苦しい快感から逃げようと身体を捩ると覆い被さり抑えつけながら腰を振る。

「逃げたら駄目だよ。気持ちいいでしょ?」
「あっ、ああっ! あっ!」
「言って、エリカ……っ、はあっ、ねえ」
「いっ、ぁっ、いい……っ! あっ! すごい……!」

 男の固い昂ぶりは私の内側を擦り引っ掻きいいところを突く。手を伸ばし蕾もぐりぐりと捏ねられて、もう喘ぎ声しか上がらない。
 
「……っ、貴女の、いいところは……っ、覚えておくからね、エリカ……!」

 視界に映る男の顔を見ながら霞む思考で考える。
 
(この人はだれ? どうして私の名前を知ってるの?)

 けれどそれは、快感の波に吞まれすぐに霧散する。
 体位を変え何度もイカされて、結局私はそのまま意識を失ってしまった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を

澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。 そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。 だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。 そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。

【完結】体目的でもいいですか?

ユユ
恋愛
王太子殿下の婚約者候補だったルーナは 冤罪をかけられて断罪された。 顔に火傷を負った狂乱の戦士に 嫁がされることになった。 ルーナは内向的な令嬢だった。 冤罪という声も届かず罪人のように嫁ぎ先へ。 だが、護送中に巨大な熊に襲われ 馬車が暴走。 ルーナは瀕死の重症を負った。 というか一度死んだ。 神の悪戯か、日本で死んだ私がルーナとなって蘇った。 * 作り話です * 完結保証付きです * R18

巨乳令嬢は男装して騎士団に入隊するけど、何故か騎士団長に目をつけられた

狭山雪菜
恋愛
ラクマ王国は昔から貴族以上の18歳から20歳までの子息に騎士団に短期入団する事を義務付けている いつしか時の流れが次第に短期入団を終わらせれば、成人とみなされる事に変わっていった そんなことで、我がサハラ男爵家も例外ではなく長男のマルキ・サハラも騎士団に入団する日が近づきみんな浮き立っていた しかし、入団前日になり置き手紙ひとつ残し姿を消した長男に男爵家当主は苦悩の末、苦肉の策を家族に伝え他言無用で使用人にも箝口令を敷いた 当日入団したのは、男装した年子の妹、ハルキ・サハラだった この作品は「小説家になろう」にも掲載しております。

お兄様の指輪が壊れたら、溺愛が始まりまして

みこと。
恋愛
お兄様は女王陛下からいただいた指輪を、ずっと大切にしている。 きっと苦しい片恋をなさっているお兄様。 私はただ、お兄様の家に引き取られただけの存在。血の繋がってない妹。 だから、早々に屋敷を出なくては。私がお兄様の恋路を邪魔するわけにはいかないの。私の想いは、ずっと秘めて生きていく──。 なのに、ある日、お兄様の指輪が壊れて? 全7話、ご都合主義のハピエンです! 楽しんでいただけると嬉しいです! ※「小説家になろう」様にも掲載しています。

【R18】深層のご令嬢は、婚約破棄して愛しのお兄様に花弁を散らされる

奏音 美都
恋愛
バトワール財閥の令嬢であるクリスティーナは血の繋がらない兄、ウィンストンを密かに慕っていた。だが、貴族院議員であり、ノルウェールズ侯爵家の三男であるコンラッドとの婚姻話が持ち上がり、バトワール財閥、ひいては会社の経営に携わる兄のために、お見合いを受ける覚悟をする。 だが、今目の前では兄のウィンストンに迫られていた。 「ノルウェールズ侯爵の御曹司とのお見合いが決まったって聞いたんだが、本当なのか?」」  どう尋ねる兄の真意は……

【完結】冷酷眼鏡とウワサされる副騎士団長様が、一直線に溺愛してきますっ!

楠結衣
恋愛
触ると人の心の声が聞こえてしまう聖女リリアンは、冷酷と噂の副騎士団長のアルバート様に触ってしまう。 (リリアン嬢、かわいい……。耳も小さくて、かわいい。リリアン嬢の耳、舐めたら甘そうだな……いや寧ろ齧りたい……) 遠くで見かけるだけだったアルバート様の思わぬ声にリリアンは激しく動揺してしまう。きっと聞き間違えだったと結論付けた筈が、聖女の試験で必須な魔物についてアルバート様から勉強を教わることに──! (かわいい、好きです、愛してます) (誰にも見せたくない。執務室から出さなくてもいいですよね?) 二人きりの勉強会。アルバート様に触らないように気をつけているのに、リリアンのうっかりで毎回触れられてしまう。甘すぎる声にリリアンのドキドキが止まらない! ところが、ある日、リリアンはアルバート様の声にうっかり反応してしまう。 (まさか。もしかして、心の声が聞こえている?) リリアンの秘密を知ったアルバート様はどうなる? 二人の恋の結末はどうなっちゃうの?! 心の声が聞こえる聖女リリアンと変態あまあまな声がダダ漏れなアルバート様の、甘すぎるハッピーエンドラブストーリー。 ✳︎表紙イラストは、さらさらしるな。様の作品です。 ✳︎小説家になろうにも投稿しています♪

あの……殿下。私って、確か女避けのための婚約者でしたよね?

待鳥園子
恋愛
幼馴染みで従兄弟の王太子から、女避けのための婚約者になって欲しいと頼まれていた令嬢。いよいよ自分の婚期を逃してしまうと焦り、そろそろ婚約解消したいと申し込む。 女避け要員だったはずなのにつれない王太子をずっと一途に好きな伯爵令嬢と、色々と我慢しすぎて良くわからなくなっている王太子のもだもだした恋愛事情。

優しい紳士はもう牙を隠さない

なかな悠桃
恋愛
密かに想いを寄せていた同僚の先輩にある出来事がきっかけで襲われてしまうヒロインの話です。

処理中です...