【完結】イケメン好きだけどあなたの顔がいいと思っていることは知られたくありません!

かほなみり

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恋愛小説に書いてあった※

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「今感じたのを気持ちいいって言うんだよ。大丈夫、すぐに覚えるから」

 ちゅっと口付けを唇に落としてアデルは体を起こした。ぼんやりと目で追うと、アデルはきっちりと隊服を着たまま、かなり汗をかいている。
 私の脚の間に座るアデルは、トラウザーの前を寛げ自分のものを取り出した。
 ……自分のもの? ちょっと待ってナニソレ?

「あ、あでる」
「うん?」
「むりよ」
「大丈夫。あまり無理はさせないから」

 そう言って私の脚を大きく広げて熱杭をごりっとあわいに擦りつけた。擦りつけて何度か往復すると芽にも刺激が走った。そのままぐっとあわいに鋒を当てて私の上に覆いかぶさる。

「カタリーナ、俺を見て。手をこっちに回して」

 そう言って取られた腕をアデルの背中に回す。

「……愛してるよ」

 耳元でそう囁かれて何かを言おうとした途端、鋒が隘路を一息に貫いた。
 ドンっという衝撃、全身を打ち付けるような痛み。

「ひ……っ、いっ……!」
「……はあ、カタリーナ……息を止めないで。大丈夫?」
 
 決して大丈夫ではない。全然大丈夫ではない。ものすごく痛いわ!

「少し……このまま。ね、目を開けられる?」

 言われて強く目を瞑っていたのだと気が付く。そろそろと目を開けると、すぐそばにアデルの顔があり、心配そうにこちらを見ていた。アデルの額にも汗が浮かび、髪が張り付いている。

「カタリーナ、これで……貴女は俺のものだよ」

 ゆるっと身体を揺すられて、身体の中を圧迫しているアデルが中にいるのだと急に実感が沸いた。

「ふふ、顔が赤くなったよ、か~わい。まだ恥ずかしいの」
「や、みないで……」
「無理。ずっと見てたいから隠さないで。貴女も見たいでしょう? だから俺、頑張って隊服着たままなんだよ」

 片手を取られてアデルの胸元に押し当てられる。きっちりと着込んだ隊服の感触に視線を落とすと、騎士の隊服のアデルが私に覆いかぶさっているこの現実に急に身体の中がギュッと縮んだ。

「……っ、く……、カタリーナ、ほんとに貴女は」

 アデルはふうっと息を吐きだすとゆるゆると身体を動かした。ひりつく痛みが走るけれど、最初ほどの衝撃はない。ゆっくりゆっくり、中を解すように動く。
 なんとなく、きゅっと胸が締め付けられて、震える手を伸ばしてそっとアデルの頬を両手で挟んだ。驚いた表情のアデルが私を見下ろす。ポタリと汗が落ちてきた。

「……男性は我慢しているんだって書いてあったわ」
「ふふ、恋愛小説に?」
「そうよ。……貴方も我慢しているの?」
「うん、凄くしてる。でも、貴女を辛い目に遭わせたくないからね」
「辛くなるようなことなの?」
「初めてはそうだって言うね」
「じゃあ、次は辛くない?」
「……どうしたの?」
「我慢しなくていいわ、アデル。少しくらいなら大丈夫だから」

 両手で挟んだアデルの顔に首を起こしてグッと近付き口付けを送った。
 ちゅっと、触れるだけの口付け。

「アデル」

 そっと名前を呼ぶと、アデルが目許を赤らめて目を細めた。

「貴女はほんとに、俺をどうしたいの」

 アデルはそう言うと身体を起こし、大きく息を吐きだした。


 もうそこからはほとんど話すことなど出来なくて。
 アデルは私の脚を大きく開き、始めこそ緩やかだったそれは段々と早さを増し、そのうち痛みだけではない感覚を拾い出した私に気が付くと、腰を持ち上げ奥を抉るように中を擦るように激しく突く。
 
 「カタリーナ……っ」

 時折呼ばれる名前に胸が苦しくなり、そうしてアデルを締め付ける。私の中が蠢いて、出て行こうとするのを阻む様にアデルを捉え離そうとしない。
 何度も何度も名前を呼ばれ、体勢を変え、アデルの熱を全て受け止めて、真っ白な空間に放り出された私は、そのままアデルの腕の中で眠りに落ちたのだった。

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