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四日目の朝※
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「……アメリア」
名前を呼ばれ急に意識が浮上した。
はあはあと浅く呼吸を繰り返している。
「大丈夫ですか? 意識が飛んだみたいだ」
マリウスが私を覗き込み心配そうに髪を梳く。
はあっと深く息を吐き出す。気持ちいい。このまま眠ってしまいたい。
「アメリア寝ないで下さい、ほら」
「ん……」
柔らかく口付けを受け、甘い息にうっとりと目を瞑る。はあっと熱い吐息が耳元で吐き出され、マリウスがゆっくりと降りていくのを感じた。
「……んっ、あっ!」
身体に力が入らず手足を投げ出していると、急にこれまでとは違う感覚を脚の間に感じた。驚いて目を開けると、マリウスの金色の髪が私の脚の間でゆっくりと動いている。
「ま、まりうす、まって……っ」
掠れた声で悲鳴のようにマリウスの名を呼んでも、その動きは止まらない。
じゅる、と音を立てあわいを啜られる感覚に身体が震える。マリウスの長い舌があわいをなぞり、そのままその上に隠れている芽を舌で舐め上げた。
指とは明らかに違う感覚に慌てて手を伸ばして払いのけようとしても、全く動かない。腰を捩ってもマリウスの大きな手で太腿をがっちりと押さえられ、逃げ場がない。
「ぁっ、だめ、きたないから……!」
「んーん、汚くなくなんかないですよ、アメリア」
舌で転がすように芽を嬲り、唇で食まれる。その刺激の強さに目の前がチカチカと点滅しはじめる。
「やだ、……っ、なんか、ああっ!」
痺れるほどの苦しい快感が身体を駆け抜ける。
敏感な芽を口に含まれマリウスの舌で弾かれ唇で扱かれて、びりびりと全身が震えた。
目を開けているのか閉じているのか、急に身体に力が入ったかと思うと、ふわりと全てが真っ白に弾けた。
「……っ、はぁっ……」
身体の中の息を吐きだすと、ズシリと身体がベッドに沈む。真っ白だった視界が急に薄暗くなり、ぼんやりと周囲が浮かび上がった。
「……アメリア」
名前を呼ばれ視線だけ向ける。声はもう出ない。
私の脚の間にいるマリウスが身体を起こし、てらてらと光る口許を手の甲でグイッと拭った。獲物を狩るようなその鋭い目つきに、身体の奥がゾクゾクと痺れる。
「大分柔らかくなったと思うんですけど、それでも痛いかもしれない」
私の脚を大きく開き、マリウスはトラウザーズの前を寛げた。
飛び出すように現れたマリウスの赤黒い楔は、血管が浮かび上がり天を向いている。
……待って、とてもじゃないけど入る気がしない。
「アメリア、あんまり見ないほうがいいかな」
マリウスは苦笑すると、私の腿裏を押さえながらゆっくりと身体を倒して口付けを落とした。
労わるように柔らかく唇を合わせ、耳朶を指がなぞる。目を開くと、目の前にマリウスの瞳がある。私を真っすぐに見つめ、そしてふわりと笑った。
「アメリア、ゆっくり進めるから……辛かったら言ってくださいね」
そう言ってマリウスは身体を起こすと、天井を仰ぎ見て深く息を吐きだした。
しっとりと汗ばんだ肌が明かりに照らされ煌めいている。鍛え上げられた肉体からまるで湯気が出ているかのように熱を感じる。
マリウスは自身を掴むとあわいに宛がい、愛液を纏わせるかのように何度かそこに擦りつけた。そしてゆっくりと、腰を押し進める。
「……っ、大丈夫ですか」
「……だ、いじょうぶ」
異物感はあるけれど痛みはない。マリウスは私を見つめながらゆっくりと腰を押し進め、時々止まってはまた中へと隘路を分け入ってくる。
腰を掴まれぐっと押し付けられて、マリウスの動きが止まった。
「まりうす……」
「はい……、最後まで、入りましたよ。痛くないですか?」
「ん……」
苦しいけれど痛みはそれほどない。
私の返事を聞いて、マリウスはまた大きく息を吐きだした。見上げるとマリウスの額にも汗が浮かんでいる。
目許を赤く染め、強い光を放つ瞳を細めるマリウスは壮絶な色気を放っている。その姿にきゅっと胸が苦しくなると、マリウスが同時に顔を顰める。額から一筋、汗が流れ落ちた。
「……っ、アメリア、締めないでください」
「え、なに……」
「もう、動いても大丈夫そうですね」
私の腰を掴むと、ゆっくりと腰を引き、押し付ける。
何度か繰り返しているうちに、苦しかった中が何かを拾うようになった。マリウスの形がはっきりと分かる。その事にまた胸が締め付けられると、中でぎゅうっとマリウスを締め付けているのが自分でも分かった。
「……っ、アメリア……っ」
苦し気に私の名前を呼ぶマリウスの、緩やかだった動きがどんどん早くなっていく。腰を強く叩きつけられ奥を突かれ、そして浅いところを掻き混ぜるように擦られる。マリウスのごつごつとした大きな手が胸を揉みしだくと、私の中がぎゅうっと締め付けて、中にいる彼を感じる。
自分の掠れた嬌声とマリウスの荒い息遣いが部屋に満ちて、びりびりとつま先が甘く痺れた。
身体を倒し肌を合わせたマリウスが、もう一度私の名を呼び激しく腰を叩きつけた。目の前が真っ白になった頃、私の中から出て行ったマリウスが私を強く抱き締めた。
ビクビクと身体を震わせたマリウスに抱き締められながら、下腹部に暖かいものが広がるのを感じ受け止める。
「好きです、アメリア……」
唇に柔らかな感触を感じたけれど、それに応えないまま、私はまたベッドに深く深く沈みこんだ。
*
目を開けると薄暗い部屋。
しばらくぼんやりと薄暗い景色を見つめ、自分が今どこにいるのかふと思い出した。
目が慣れてきて状況を把握すると、腰に回された逞しい腕の存在に気が付いた。背後から抱き締められている。
そっと振り返ると、小さな寝息を立ててマリウスが眠っていた。
(……帰らなくちゃ)
そっと腕を持ち上げ、ベッドから抜け出したけれど、疲れているのだろう、起きる気配がない。
見下ろすと、身体は清められさっぱりしている。脚の間もべたついていないし、ホテルの寝衣を着せられている。部屋のクローゼットには私のドレスとマリウスの服が丁寧にハンガーにかけられていた。
(マリウスね。几帳面なんだから……)
自然と口元に笑みが広がるのを自覚して、ドレスを取り浴室へ静かに移動する。そこには綺麗に洗われた下着が干してあった。
(もう! なんだか恥ずかしいじゃないの!)
慌てて干された自分の下着を取ると、それはもう乾いている。私が寝ている間にここまでしているなんて、恥ずかしいやら申し訳ないやら。顔が熱くなる。
下着をつけ、ドレスに着替えて鏡で自分の姿を確認する。
髪はすっかりほどけているけれど、下ろしても問題ない。
ドレスコートを着てそれなりに身なりを整えて、最後にもう一度、マリウスの寝顔を見にベッドに近付いた。
長い睫を伏せすっかり寝入っているマリウス。目の下にはうっすらとクマがあり、疲れているのだろうぐっすりと眠っている。
「……ありがとう、マリウス」
そっと頬に掠めるような口付けをして、そのまま私は部屋を後にした。
外に出ると、ひんやりとした空気の青みがかった街の向こうに、白みはじめた空が広がっていた。
名前を呼ばれ急に意識が浮上した。
はあはあと浅く呼吸を繰り返している。
「大丈夫ですか? 意識が飛んだみたいだ」
マリウスが私を覗き込み心配そうに髪を梳く。
はあっと深く息を吐き出す。気持ちいい。このまま眠ってしまいたい。
「アメリア寝ないで下さい、ほら」
「ん……」
柔らかく口付けを受け、甘い息にうっとりと目を瞑る。はあっと熱い吐息が耳元で吐き出され、マリウスがゆっくりと降りていくのを感じた。
「……んっ、あっ!」
身体に力が入らず手足を投げ出していると、急にこれまでとは違う感覚を脚の間に感じた。驚いて目を開けると、マリウスの金色の髪が私の脚の間でゆっくりと動いている。
「ま、まりうす、まって……っ」
掠れた声で悲鳴のようにマリウスの名を呼んでも、その動きは止まらない。
じゅる、と音を立てあわいを啜られる感覚に身体が震える。マリウスの長い舌があわいをなぞり、そのままその上に隠れている芽を舌で舐め上げた。
指とは明らかに違う感覚に慌てて手を伸ばして払いのけようとしても、全く動かない。腰を捩ってもマリウスの大きな手で太腿をがっちりと押さえられ、逃げ場がない。
「ぁっ、だめ、きたないから……!」
「んーん、汚くなくなんかないですよ、アメリア」
舌で転がすように芽を嬲り、唇で食まれる。その刺激の強さに目の前がチカチカと点滅しはじめる。
「やだ、……っ、なんか、ああっ!」
痺れるほどの苦しい快感が身体を駆け抜ける。
敏感な芽を口に含まれマリウスの舌で弾かれ唇で扱かれて、びりびりと全身が震えた。
目を開けているのか閉じているのか、急に身体に力が入ったかと思うと、ふわりと全てが真っ白に弾けた。
「……っ、はぁっ……」
身体の中の息を吐きだすと、ズシリと身体がベッドに沈む。真っ白だった視界が急に薄暗くなり、ぼんやりと周囲が浮かび上がった。
「……アメリア」
名前を呼ばれ視線だけ向ける。声はもう出ない。
私の脚の間にいるマリウスが身体を起こし、てらてらと光る口許を手の甲でグイッと拭った。獲物を狩るようなその鋭い目つきに、身体の奥がゾクゾクと痺れる。
「大分柔らかくなったと思うんですけど、それでも痛いかもしれない」
私の脚を大きく開き、マリウスはトラウザーズの前を寛げた。
飛び出すように現れたマリウスの赤黒い楔は、血管が浮かび上がり天を向いている。
……待って、とてもじゃないけど入る気がしない。
「アメリア、あんまり見ないほうがいいかな」
マリウスは苦笑すると、私の腿裏を押さえながらゆっくりと身体を倒して口付けを落とした。
労わるように柔らかく唇を合わせ、耳朶を指がなぞる。目を開くと、目の前にマリウスの瞳がある。私を真っすぐに見つめ、そしてふわりと笑った。
「アメリア、ゆっくり進めるから……辛かったら言ってくださいね」
そう言ってマリウスは身体を起こすと、天井を仰ぎ見て深く息を吐きだした。
しっとりと汗ばんだ肌が明かりに照らされ煌めいている。鍛え上げられた肉体からまるで湯気が出ているかのように熱を感じる。
マリウスは自身を掴むとあわいに宛がい、愛液を纏わせるかのように何度かそこに擦りつけた。そしてゆっくりと、腰を押し進める。
「……っ、大丈夫ですか」
「……だ、いじょうぶ」
異物感はあるけれど痛みはない。マリウスは私を見つめながらゆっくりと腰を押し進め、時々止まってはまた中へと隘路を分け入ってくる。
腰を掴まれぐっと押し付けられて、マリウスの動きが止まった。
「まりうす……」
「はい……、最後まで、入りましたよ。痛くないですか?」
「ん……」
苦しいけれど痛みはそれほどない。
私の返事を聞いて、マリウスはまた大きく息を吐きだした。見上げるとマリウスの額にも汗が浮かんでいる。
目許を赤く染め、強い光を放つ瞳を細めるマリウスは壮絶な色気を放っている。その姿にきゅっと胸が苦しくなると、マリウスが同時に顔を顰める。額から一筋、汗が流れ落ちた。
「……っ、アメリア、締めないでください」
「え、なに……」
「もう、動いても大丈夫そうですね」
私の腰を掴むと、ゆっくりと腰を引き、押し付ける。
何度か繰り返しているうちに、苦しかった中が何かを拾うようになった。マリウスの形がはっきりと分かる。その事にまた胸が締め付けられると、中でぎゅうっとマリウスを締め付けているのが自分でも分かった。
「……っ、アメリア……っ」
苦し気に私の名前を呼ぶマリウスの、緩やかだった動きがどんどん早くなっていく。腰を強く叩きつけられ奥を突かれ、そして浅いところを掻き混ぜるように擦られる。マリウスのごつごつとした大きな手が胸を揉みしだくと、私の中がぎゅうっと締め付けて、中にいる彼を感じる。
自分の掠れた嬌声とマリウスの荒い息遣いが部屋に満ちて、びりびりとつま先が甘く痺れた。
身体を倒し肌を合わせたマリウスが、もう一度私の名を呼び激しく腰を叩きつけた。目の前が真っ白になった頃、私の中から出て行ったマリウスが私を強く抱き締めた。
ビクビクと身体を震わせたマリウスに抱き締められながら、下腹部に暖かいものが広がるのを感じ受け止める。
「好きです、アメリア……」
唇に柔らかな感触を感じたけれど、それに応えないまま、私はまたベッドに深く深く沈みこんだ。
*
目を開けると薄暗い部屋。
しばらくぼんやりと薄暗い景色を見つめ、自分が今どこにいるのかふと思い出した。
目が慣れてきて状況を把握すると、腰に回された逞しい腕の存在に気が付いた。背後から抱き締められている。
そっと振り返ると、小さな寝息を立ててマリウスが眠っていた。
(……帰らなくちゃ)
そっと腕を持ち上げ、ベッドから抜け出したけれど、疲れているのだろう、起きる気配がない。
見下ろすと、身体は清められさっぱりしている。脚の間もべたついていないし、ホテルの寝衣を着せられている。部屋のクローゼットには私のドレスとマリウスの服が丁寧にハンガーにかけられていた。
(マリウスね。几帳面なんだから……)
自然と口元に笑みが広がるのを自覚して、ドレスを取り浴室へ静かに移動する。そこには綺麗に洗われた下着が干してあった。
(もう! なんだか恥ずかしいじゃないの!)
慌てて干された自分の下着を取ると、それはもう乾いている。私が寝ている間にここまでしているなんて、恥ずかしいやら申し訳ないやら。顔が熱くなる。
下着をつけ、ドレスに着替えて鏡で自分の姿を確認する。
髪はすっかりほどけているけれど、下ろしても問題ない。
ドレスコートを着てそれなりに身なりを整えて、最後にもう一度、マリウスの寝顔を見にベッドに近付いた。
長い睫を伏せすっかり寝入っているマリウス。目の下にはうっすらとクマがあり、疲れているのだろうぐっすりと眠っている。
「……ありがとう、マリウス」
そっと頬に掠めるような口付けをして、そのまま私は部屋を後にした。
外に出ると、ひんやりとした空気の青みがかった街の向こうに、白みはじめた空が広がっていた。
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