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三章
(15)星落としの竜
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エルドヴィエ奪還から数か月後、地表はパニックになっていた。
地表に巨大な謎の魔法陣ができ、隕石が地表に迫っていることが天体観測所により確認されたからだ。
レクセルはギルドに居た。
受付嬢のミーナは緊張した面持ちで言う。
「時は一刻を争います。隕石が地表に衝突する原因はメザノール山・山頂を中心にできた魔法陣が原因です」
「そして魔法陣の中心に居るのは数百年前に倒された筈の魔竜『ジア』です」
「そこでレクセルさんに依頼したいのは魔竜『ジア』の討伐です」
「この国には今、多くの冒険者が集まっています。さらにカザド・エルドヴィエ両国の他、色んな国も軍の有力な兵士を派遣してくれるそうです。」
「だからレクセルさんにも協力してもらいたいのです!」
「分かりました」
レクセルは承諾し、準備をしに一度アネモネの元に帰ろうとする。
「気を付けてください、レクセルさん。本物のドラゴンはワイバーンとは比べ物にならない強さをもっています。エルドヴィエを救った英雄には差し出がましいのですが……」
「大丈夫ですよ、ミーナさん。無事帰ってきます」
レクセルは微笑みながら言うと、ギルドから出て行った。
数時間後、アネモネの元で準備を終えたレクセルは馬で街の外れまで駆ける。
そこはギルドと国が手配した魔竜討伐軍と落ち合う場所だった。
そこには既に沢山の冒険者と騎士が待っていた。
レクセルは皆の前に行き挨拶をする。
心地よく挨拶を返してくれる者も居たが、レクセルのことを快く思っていない者も居た。
「ケッ。こんなガキがエルドヴィエを救った英雄だと?俺は信じねーぞ。」
「まぁいいではないか。竜と戦えば分かること。弱いものなら真っ先に喰われるか、焼かれるかだ」
レクセルは黙って聞いていた。
「さぁ、一刻も惜しい。出発するぞ」
討伐軍のリーダー格の男が言った。
メザノール山はカザドとその東に位置する国ラ・グーンとの国境にある。
目的地までの道は馬で二日ほど。
馬で道をひたすら走る討伐軍とレクセル。
レクセルはその間、一ヶ月前のことを思い出していた。
一ヶ月前のこと――――
レクセルは図書館に来ていた。
エルドヴィエ奪還の後、喪失感が残り、何をやっても上の空で、手に着かなかったのである。
そこで本を読んで気を紛らわすことにした。
なんとなく手に取ってみた本の名は「人間と竜」。この本を選んだ特に強い理由があった訳じゃない。
そこにはこんなことが書かれていた。
『数千年前地上はドラゴン達が支配していた。
人々はドラゴンの奴隷だった。
人々はドラゴンの絶滅を願った。
神は自分に似た姿を持つ人間を不憫に思い、地表に隕石を衝突させた。
隕石の衝突を知っていた人間達は地下に避難したので助かった。
隕石の衝突でドラゴン達は滅びた。』
そして本はこう続いていた。
『一部の生き残ったドラゴンは地下に国を作り生き延びた。
彼らは長年地上に再び進出し、支配することを夢見て、力を蓄えている。
彼らは今でも人間と神を憎んでいる』
そこまで読んでレクセルは思いを馳せた。
空を自由に舞い、地上を支配していたドラゴン。どんな姿をしていたのだろう。
「あら、こんなところで会うなんて珍しいわね。レクセル」
その時、唐突に声をかけられた。
赤髪眼鏡の女の子、アリス・エインヘルヤルが物珍しそうにレクセルを眺めていた。
脇には魔導書らしきものを何冊か抱えている。
「何の本読んでるの……?」
「ふーん『人間と竜』ね……。あなた、ドラゴンに興味があるの?」
「いや、""ティックス""ってワイバーンじゃん?純血の竜種っていないのかなぁと思って」
レクセルは半分口から出まかせを言った。噓をついた訳ではないが、
『本当はロゼッタとエルドヴィエのことが忘れられなくて、気晴らしに本を読んでいるだけ』などとは言えない。
「純血の竜種ねぇ。残念ながらもう地上で見るのは難しいわね」
「彼らのうちの一匹が地上で最後に見られたのは数百年前よ」
「ほら、確かにこの辺にあったはず……」
アリスはレクセルが『人間と竜』を取った本棚のあたりをガサゴソと探し始めた。
「あった。ハイ。コレ」
やがて一冊の本を取り出した。そしてレクセルに差し出した。
『竜と巫女』という本だった。
比較的新しく書かれた本であり(50年前くらい?)、 装丁は古本だらけのこの図書館では綺麗な方だった。
「地上に存在した最後の竜『ジア』のことが書かれているわ。興味があるなら読んでみて」
「ありがとう。読んでみるよ」
レクセルは礼を言った。
「じゃあ、あたしはアネモネに呼ばれてるからこの辺で」
その後一言挨拶を交わした後、アリスは図書館を出て行った。
レクセルは早速読み始める。
内容はこうだ。
『一部の生き残ったドラゴンは地下に国を作り生き延びた。
彼らは長年地上に再び進出し、支配することを夢見て、力を蓄えた。
そして時が来ようとしていた。
地上の偵察に来ていた雌のドラゴン『ジア』は人間の暮らしを見ているうちに人間に憧れるようになる。
彼女は山の頂上から人間界を見ていたがその存在を人間に知られ、討伐されそうになる。
その時、助けてくれたのが『セツナ』という女性だった。
彼女はジアに人化する魔法を教えてあげて、二人は友達になり、人間界で暮らすようになる。』
人間と竜が親交を交わす。そんなロマンスに胸を馳せながらレクセルは続きを読んだ。
『しかし、ある日人間にジアの正体がばれ、ジアを庇ったセツナは殺されてしまう。
竜は、人類を支配してた時期があることから、人を滅ぼす悪しきモノとして忌み嫌われていた。
そしてそんな竜の肩を持ったセツナは竜の巫女として重罪を課せられ、処刑される。
セツナの死を目の前で見たジアは怒り狂ったが、幼い竜であった彼女も人間達により討伐された。
しかし、『ジア』の死体を見たものは居らず、一説には地下の竜の国に帰ったとも言われている。
いつの日か人間達を全て滅ぼすことを誓って。
また、セツナとジアが居なくなってから長い年月がたってから、彼女たちを不憫に思う風潮も出てきた。
そこで、夜空の竜座が北の極星の東に見える秋分に近い日を竜宴祭とし、竜と竜巫女を祭る日として定めた。』
そこまで読んでレクセルは本を閉じた。
ドラゴンの真実を知り、少し複雑な気持ちになったからだ。
ドラゴンと人間、共存できなかったのか――――
◇◆◇◆
一転してここはメザノール山に向かう道中。
魔竜討伐軍とレクセルは馬を一目散に走らせて目的地に向かう。
雨こそ降っていなかったが暗雲立ち込めていた。
みな緊張した面持ちで黙って馬を走らせる。
「ジアは本当にあのジアなのか?」
レクセルは独りごちた。
遠くにメザノール山が見えた。そして巨大な魔法陣、街4つ分はあるかと思われるほどの光る円陣が山のふもとを覆っていた。
雲はメザノール山・山頂を中心に渦巻いている。
そして耳を澄ますと微かにゴォォォという地響きが聞こえた。何かが空から迫っている音である。
一同は 息を呑んだ。
「魔竜が……来る!!」
「もうすぐだ!全員戦闘準備!」
リーダー格の男がが叫んだ瞬間、遥か上空から炎の玉が降り注いだ。
それは一瞬にして森を焼き払い、火柱が立つ。
何人かが火だるまになった。他の人は消火を試みるが次の火の雨が降り注ぎそれができない。
「奴はこちらの存在に気が付いていた……!迎え撃ちされたんだ!」
「まずいぞ!!このままでは全滅だ!!」
「うわぁあああ」
悲鳴が聞こえる。
「くそっ」
レクセルは思わず悪態をついた。
「我が名はジア。人間を滅ぼす裁きの竜なり」
空から威厳のある言葉が響いた。
「我は長い年月、地下の竜の国で修業し『星落とし』の魔法を身につけた。」
「『星落とし』。かつて人間達と神から受けた仕打ちをそのまま仕返す手段だ。」
レクセル達の頭上に赤とオレンジの中間色、コーラルピンクの鱗に覆われた、建物2件分はあるかと思われるほどの巨体が羽ばたいていた。
琥珀の瞳、一対の角そして巨大な一対の翼。
「竜と巫女」の本でレクセルが読んだそのままの姿がそこにあった。
魔竜ジアである。
地表に巨大な謎の魔法陣ができ、隕石が地表に迫っていることが天体観測所により確認されたからだ。
レクセルはギルドに居た。
受付嬢のミーナは緊張した面持ちで言う。
「時は一刻を争います。隕石が地表に衝突する原因はメザノール山・山頂を中心にできた魔法陣が原因です」
「そして魔法陣の中心に居るのは数百年前に倒された筈の魔竜『ジア』です」
「そこでレクセルさんに依頼したいのは魔竜『ジア』の討伐です」
「この国には今、多くの冒険者が集まっています。さらにカザド・エルドヴィエ両国の他、色んな国も軍の有力な兵士を派遣してくれるそうです。」
「だからレクセルさんにも協力してもらいたいのです!」
「分かりました」
レクセルは承諾し、準備をしに一度アネモネの元に帰ろうとする。
「気を付けてください、レクセルさん。本物のドラゴンはワイバーンとは比べ物にならない強さをもっています。エルドヴィエを救った英雄には差し出がましいのですが……」
「大丈夫ですよ、ミーナさん。無事帰ってきます」
レクセルは微笑みながら言うと、ギルドから出て行った。
数時間後、アネモネの元で準備を終えたレクセルは馬で街の外れまで駆ける。
そこはギルドと国が手配した魔竜討伐軍と落ち合う場所だった。
そこには既に沢山の冒険者と騎士が待っていた。
レクセルは皆の前に行き挨拶をする。
心地よく挨拶を返してくれる者も居たが、レクセルのことを快く思っていない者も居た。
「ケッ。こんなガキがエルドヴィエを救った英雄だと?俺は信じねーぞ。」
「まぁいいではないか。竜と戦えば分かること。弱いものなら真っ先に喰われるか、焼かれるかだ」
レクセルは黙って聞いていた。
「さぁ、一刻も惜しい。出発するぞ」
討伐軍のリーダー格の男が言った。
メザノール山はカザドとその東に位置する国ラ・グーンとの国境にある。
目的地までの道は馬で二日ほど。
馬で道をひたすら走る討伐軍とレクセル。
レクセルはその間、一ヶ月前のことを思い出していた。
一ヶ月前のこと――――
レクセルは図書館に来ていた。
エルドヴィエ奪還の後、喪失感が残り、何をやっても上の空で、手に着かなかったのである。
そこで本を読んで気を紛らわすことにした。
なんとなく手に取ってみた本の名は「人間と竜」。この本を選んだ特に強い理由があった訳じゃない。
そこにはこんなことが書かれていた。
『数千年前地上はドラゴン達が支配していた。
人々はドラゴンの奴隷だった。
人々はドラゴンの絶滅を願った。
神は自分に似た姿を持つ人間を不憫に思い、地表に隕石を衝突させた。
隕石の衝突を知っていた人間達は地下に避難したので助かった。
隕石の衝突でドラゴン達は滅びた。』
そして本はこう続いていた。
『一部の生き残ったドラゴンは地下に国を作り生き延びた。
彼らは長年地上に再び進出し、支配することを夢見て、力を蓄えている。
彼らは今でも人間と神を憎んでいる』
そこまで読んでレクセルは思いを馳せた。
空を自由に舞い、地上を支配していたドラゴン。どんな姿をしていたのだろう。
「あら、こんなところで会うなんて珍しいわね。レクセル」
その時、唐突に声をかけられた。
赤髪眼鏡の女の子、アリス・エインヘルヤルが物珍しそうにレクセルを眺めていた。
脇には魔導書らしきものを何冊か抱えている。
「何の本読んでるの……?」
「ふーん『人間と竜』ね……。あなた、ドラゴンに興味があるの?」
「いや、""ティックス""ってワイバーンじゃん?純血の竜種っていないのかなぁと思って」
レクセルは半分口から出まかせを言った。噓をついた訳ではないが、
『本当はロゼッタとエルドヴィエのことが忘れられなくて、気晴らしに本を読んでいるだけ』などとは言えない。
「純血の竜種ねぇ。残念ながらもう地上で見るのは難しいわね」
「彼らのうちの一匹が地上で最後に見られたのは数百年前よ」
「ほら、確かにこの辺にあったはず……」
アリスはレクセルが『人間と竜』を取った本棚のあたりをガサゴソと探し始めた。
「あった。ハイ。コレ」
やがて一冊の本を取り出した。そしてレクセルに差し出した。
『竜と巫女』という本だった。
比較的新しく書かれた本であり(50年前くらい?)、 装丁は古本だらけのこの図書館では綺麗な方だった。
「地上に存在した最後の竜『ジア』のことが書かれているわ。興味があるなら読んでみて」
「ありがとう。読んでみるよ」
レクセルは礼を言った。
「じゃあ、あたしはアネモネに呼ばれてるからこの辺で」
その後一言挨拶を交わした後、アリスは図書館を出て行った。
レクセルは早速読み始める。
内容はこうだ。
『一部の生き残ったドラゴンは地下に国を作り生き延びた。
彼らは長年地上に再び進出し、支配することを夢見て、力を蓄えた。
そして時が来ようとしていた。
地上の偵察に来ていた雌のドラゴン『ジア』は人間の暮らしを見ているうちに人間に憧れるようになる。
彼女は山の頂上から人間界を見ていたがその存在を人間に知られ、討伐されそうになる。
その時、助けてくれたのが『セツナ』という女性だった。
彼女はジアに人化する魔法を教えてあげて、二人は友達になり、人間界で暮らすようになる。』
人間と竜が親交を交わす。そんなロマンスに胸を馳せながらレクセルは続きを読んだ。
『しかし、ある日人間にジアの正体がばれ、ジアを庇ったセツナは殺されてしまう。
竜は、人類を支配してた時期があることから、人を滅ぼす悪しきモノとして忌み嫌われていた。
そしてそんな竜の肩を持ったセツナは竜の巫女として重罪を課せられ、処刑される。
セツナの死を目の前で見たジアは怒り狂ったが、幼い竜であった彼女も人間達により討伐された。
しかし、『ジア』の死体を見たものは居らず、一説には地下の竜の国に帰ったとも言われている。
いつの日か人間達を全て滅ぼすことを誓って。
また、セツナとジアが居なくなってから長い年月がたってから、彼女たちを不憫に思う風潮も出てきた。
そこで、夜空の竜座が北の極星の東に見える秋分に近い日を竜宴祭とし、竜と竜巫女を祭る日として定めた。』
そこまで読んでレクセルは本を閉じた。
ドラゴンの真実を知り、少し複雑な気持ちになったからだ。
ドラゴンと人間、共存できなかったのか――――
◇◆◇◆
一転してここはメザノール山に向かう道中。
魔竜討伐軍とレクセルは馬を一目散に走らせて目的地に向かう。
雨こそ降っていなかったが暗雲立ち込めていた。
みな緊張した面持ちで黙って馬を走らせる。
「ジアは本当にあのジアなのか?」
レクセルは独りごちた。
遠くにメザノール山が見えた。そして巨大な魔法陣、街4つ分はあるかと思われるほどの光る円陣が山のふもとを覆っていた。
雲はメザノール山・山頂を中心に渦巻いている。
そして耳を澄ますと微かにゴォォォという地響きが聞こえた。何かが空から迫っている音である。
一同は 息を呑んだ。
「魔竜が……来る!!」
「もうすぐだ!全員戦闘準備!」
リーダー格の男がが叫んだ瞬間、遥か上空から炎の玉が降り注いだ。
それは一瞬にして森を焼き払い、火柱が立つ。
何人かが火だるまになった。他の人は消火を試みるが次の火の雨が降り注ぎそれができない。
「奴はこちらの存在に気が付いていた……!迎え撃ちされたんだ!」
「まずいぞ!!このままでは全滅だ!!」
「うわぁあああ」
悲鳴が聞こえる。
「くそっ」
レクセルは思わず悪態をついた。
「我が名はジア。人間を滅ぼす裁きの竜なり」
空から威厳のある言葉が響いた。
「我は長い年月、地下の竜の国で修業し『星落とし』の魔法を身につけた。」
「『星落とし』。かつて人間達と神から受けた仕打ちをそのまま仕返す手段だ。」
レクセル達の頭上に赤とオレンジの中間色、コーラルピンクの鱗に覆われた、建物2件分はあるかと思われるほどの巨体が羽ばたいていた。
琥珀の瞳、一対の角そして巨大な一対の翼。
「竜と巫女」の本でレクセルが読んだそのままの姿がそこにあった。
魔竜ジアである。
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