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事例八の末路⑤
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「ウィンティアさんのお陰で体調がいいわ」
と、ホワイトシチューを食べているアンジェリカ様。こちらにシチューはあるが、ブラウンシチューだったので、改良したらあっという間に出来た。いたく、アンジェリカ様とセシリア女公爵が気に入ってくれた。後、餃子はハインリヒ様が気に入ってくれた。
「よかったです」
私もシチューを一口。よし、まずまずの出来かな? 次の具材はどうしよっかなー。キノコと鮭なんてどうかな? レオナルド・キーファーは火を通した魚がいいらしいし。
「ねえ、ウィンティアさん、この前のメニュー、お店に出してもいいかしら?」
「はい、どうぞ」
クレープあるのに、ミルクレープがない。スポンジあるのに、ロールケーキがない。それを再現しただけ。
「本当に無欲ね。レオナルドに何か持たせてあげないといけないわね」
うっ、最近レオナルド・キーファーがよくスキンシップしてくる。慣れないと言うか、なんというか。
アンジェリカ様に、私がレオナルド・キーファーを嫌っていない、受け入れようとしている証拠だと言われて、ちょっとショック。あれだけ、絆されないぞ、と思っていたのに、私の心変わりを言い当てられてショックだった。先程も、無意識にレオナルド・キーファーの好むような調理法を考えてしまった。
私に中で、何かが変わりだしているのだ。
「ふふっ、可愛いわね」
「か、からかわないでくださいっ」
「ふふっ」
アンジェリカ様はスプーンをおく。
「そうそう、ウィンティアさん、そろそろクラスメート達と会いたいでしょう? お母様がホテルの一室使っていいって。手配はすべてこちらで行うわ」
「えっ、いいんですかっ」
「貴女が無償でレシピの提供しているからよ。ただし、私も同行するわ、私がいたら変な連中は手を出せないしね。変な虫も来ないでしょう」
天下のウーヴァ公爵家のお嬢様に手を出すなんて、アホいるのかね?
で、誰を呼ぶか、だけど。
アンネとリーナ嬢、クラス委員のロッティさん、副委員のスクール。そしてマークだ。あの時、守ろうとしてくれたし、考えて許可が出たのはこの五人だ。
あのアンジーの懇親会を開いたホテルだ。
久しぶりに会えるから嬉しい。軽くランチも含まれるお茶会だ。すぐに了解の返事が来た。皆来てくれるって、よかった。保護者同伴。ただし、マークだけは寮生で、親族がいないので、アンネの叔父様が兼任してくれるって。
さりげなく、ホテルのシェフがやって来て、意見を聞いてきた。ホテルの軽食メニューにマヨネーズを使用したメニューが大人気で、私に次の何かを求められている。そんなにでないよアイデア。
マヨネーズは出来た、高級品だけどね、次ねえ。私は厨房で賄い飯のラタトゥイユ、パクパク、パクパク、あ、美味しい。
「今日のラタトゥイユ、特別美味しいですね」
「はい、久しぶりに料理長が作っていました」
野菜の下拵えをよくする見習い君が言ってきた。
「同じ材料なのに、味が違います?」
「そうだよ、食べてみなよ」
私は見習い君に進める。そして、ホテルからのシェフさんまでぱくり。
「何が違うんですか?」
首をかしげる見習い君。
「野菜の処理の差じゃない? このラタトゥイユなら、どんな料理にも合いそう……………」
どんな料理にも…………………………あっ、そうだっ、そうだっ、超メジャーメニュー調味料ーっ。
あれの方が気楽に出来上がるかもっ。
と、ホワイトシチューを食べているアンジェリカ様。こちらにシチューはあるが、ブラウンシチューだったので、改良したらあっという間に出来た。いたく、アンジェリカ様とセシリア女公爵が気に入ってくれた。後、餃子はハインリヒ様が気に入ってくれた。
「よかったです」
私もシチューを一口。よし、まずまずの出来かな? 次の具材はどうしよっかなー。キノコと鮭なんてどうかな? レオナルド・キーファーは火を通した魚がいいらしいし。
「ねえ、ウィンティアさん、この前のメニュー、お店に出してもいいかしら?」
「はい、どうぞ」
クレープあるのに、ミルクレープがない。スポンジあるのに、ロールケーキがない。それを再現しただけ。
「本当に無欲ね。レオナルドに何か持たせてあげないといけないわね」
うっ、最近レオナルド・キーファーがよくスキンシップしてくる。慣れないと言うか、なんというか。
アンジェリカ様に、私がレオナルド・キーファーを嫌っていない、受け入れようとしている証拠だと言われて、ちょっとショック。あれだけ、絆されないぞ、と思っていたのに、私の心変わりを言い当てられてショックだった。先程も、無意識にレオナルド・キーファーの好むような調理法を考えてしまった。
私に中で、何かが変わりだしているのだ。
「ふふっ、可愛いわね」
「か、からかわないでくださいっ」
「ふふっ」
アンジェリカ様はスプーンをおく。
「そうそう、ウィンティアさん、そろそろクラスメート達と会いたいでしょう? お母様がホテルの一室使っていいって。手配はすべてこちらで行うわ」
「えっ、いいんですかっ」
「貴女が無償でレシピの提供しているからよ。ただし、私も同行するわ、私がいたら変な連中は手を出せないしね。変な虫も来ないでしょう」
天下のウーヴァ公爵家のお嬢様に手を出すなんて、アホいるのかね?
で、誰を呼ぶか、だけど。
アンネとリーナ嬢、クラス委員のロッティさん、副委員のスクール。そしてマークだ。あの時、守ろうとしてくれたし、考えて許可が出たのはこの五人だ。
あのアンジーの懇親会を開いたホテルだ。
久しぶりに会えるから嬉しい。軽くランチも含まれるお茶会だ。すぐに了解の返事が来た。皆来てくれるって、よかった。保護者同伴。ただし、マークだけは寮生で、親族がいないので、アンネの叔父様が兼任してくれるって。
さりげなく、ホテルのシェフがやって来て、意見を聞いてきた。ホテルの軽食メニューにマヨネーズを使用したメニューが大人気で、私に次の何かを求められている。そんなにでないよアイデア。
マヨネーズは出来た、高級品だけどね、次ねえ。私は厨房で賄い飯のラタトゥイユ、パクパク、パクパク、あ、美味しい。
「今日のラタトゥイユ、特別美味しいですね」
「はい、久しぶりに料理長が作っていました」
野菜の下拵えをよくする見習い君が言ってきた。
「同じ材料なのに、味が違います?」
「そうだよ、食べてみなよ」
私は見習い君に進める。そして、ホテルからのシェフさんまでぱくり。
「何が違うんですか?」
首をかしげる見習い君。
「野菜の処理の差じゃない? このラタトゥイユなら、どんな料理にも合いそう……………」
どんな料理にも…………………………あっ、そうだっ、そうだっ、超メジャーメニュー調味料ーっ。
あれの方が気楽に出来上がるかもっ。
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