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ウーヴァ公爵の事情②
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「レオナルドの名誉の為に言うけど、そんな趣味ないわ」
本当に?
「信じてないわね」
はあ、とため息を付くセシリア・ウーヴァ女公爵。
「とにかく、あの子が望んだから貴女との婚約を許したの。ティーナ様が貴女に残した権利なんてどうでもいいのよ」
「でも、価値があるって」
「価値とはひとそれぞれよ。貴女にとって価値があるものが、他人にとって同じとは限らないでしょう?」
まあ、そうだね。マルティンにとって枯れたお花の花弁は大事だけど、ヴァレリーにしてはゴミ、みたいな。
「さらに言うと、我ウーヴァ公爵とローザ伯爵は、ティーナ様が現役だった頃からのビジネスパートナーなのよ。改めて私の甥とローザ伯爵家の令嬢と婚姻させて、関係強化しなくてもいいのよ」
なら、なんでレオナルド・キーファーは、私が言いなんていったんだろう?
わからん。
「何か質問は?」
と、セシリア・ウーヴァ女公爵が聞いてくる。ちゃんと返答あるのかね? 宛てにはしないが、聞いてみよう。
「レオナルド・キーファーが何故私をと望んだんですか?」
すると顔を見合わせるのは、大人達。
「それは当人に聞いてちょうだい。私から言ったら無粋になるわ。明日、レオナルドに貴女から聞きなさい」
明日来るの?
「遅刻しませんか?」
散々そうだったし。
「心配ないよ。明日は休みだから、これでもしまたレオナルドに仕事させたらどうなるか」
ハインリヒ様がいい笑顔を浮かべる。
「それにね。貴女の無事な姿を見たいって、ずっと言っていたのよ」
「はあ」
アンジェリカ様がフォローする。
いまいち、信用できない。
だってなあ、レオナルド・キーファーと上手いこといったら、私、ウィンティアは首吊り自殺するしなあ。まだ、しっかりキャサリンの名前あったし、もし、中途半端なゲームの知識があるなら、ウィンティアを自殺に追い込むはず。
仮定の話、新ゲスルートのキャラクターの一人がアサーヴ殿下で、それを狙うならレオナルド・キーファーを奪わなくてはならない。
あのキャサリンが諦めるとは思えないけど。
「ウィンティア嬢、貴女は一体何を考えているの? レオナルドのどこがダメなの? どうして信じないの?」
セシリア・ウーヴァ女公爵が聞いてくる。
答えられるわけないじゃん。だって、ナタリアの後見に付かないのにさ。
私は口を閉じる。
「確かに、キャサリン・ローザの邪魔で嫌な思いはしたでしょう。でも今日の話でレオナルドが貴女に対して、ウーヴァからの指示で婚約を望んだ訳ではないと分かったでしょう」
ウィンティア・ローザ。享年十六。死因首吊り自殺。
「貴女は何に怯えているの?」
本当に?
「信じてないわね」
はあ、とため息を付くセシリア・ウーヴァ女公爵。
「とにかく、あの子が望んだから貴女との婚約を許したの。ティーナ様が貴女に残した権利なんてどうでもいいのよ」
「でも、価値があるって」
「価値とはひとそれぞれよ。貴女にとって価値があるものが、他人にとって同じとは限らないでしょう?」
まあ、そうだね。マルティンにとって枯れたお花の花弁は大事だけど、ヴァレリーにしてはゴミ、みたいな。
「さらに言うと、我ウーヴァ公爵とローザ伯爵は、ティーナ様が現役だった頃からのビジネスパートナーなのよ。改めて私の甥とローザ伯爵家の令嬢と婚姻させて、関係強化しなくてもいいのよ」
なら、なんでレオナルド・キーファーは、私が言いなんていったんだろう?
わからん。
「何か質問は?」
と、セシリア・ウーヴァ女公爵が聞いてくる。ちゃんと返答あるのかね? 宛てにはしないが、聞いてみよう。
「レオナルド・キーファーが何故私をと望んだんですか?」
すると顔を見合わせるのは、大人達。
「それは当人に聞いてちょうだい。私から言ったら無粋になるわ。明日、レオナルドに貴女から聞きなさい」
明日来るの?
「遅刻しませんか?」
散々そうだったし。
「心配ないよ。明日は休みだから、これでもしまたレオナルドに仕事させたらどうなるか」
ハインリヒ様がいい笑顔を浮かべる。
「それにね。貴女の無事な姿を見たいって、ずっと言っていたのよ」
「はあ」
アンジェリカ様がフォローする。
いまいち、信用できない。
だってなあ、レオナルド・キーファーと上手いこといったら、私、ウィンティアは首吊り自殺するしなあ。まだ、しっかりキャサリンの名前あったし、もし、中途半端なゲームの知識があるなら、ウィンティアを自殺に追い込むはず。
仮定の話、新ゲスルートのキャラクターの一人がアサーヴ殿下で、それを狙うならレオナルド・キーファーを奪わなくてはならない。
あのキャサリンが諦めるとは思えないけど。
「ウィンティア嬢、貴女は一体何を考えているの? レオナルドのどこがダメなの? どうして信じないの?」
セシリア・ウーヴァ女公爵が聞いてくる。
答えられるわけないじゃん。だって、ナタリアの後見に付かないのにさ。
私は口を閉じる。
「確かに、キャサリン・ローザの邪魔で嫌な思いはしたでしょう。でも今日の話でレオナルドが貴女に対して、ウーヴァからの指示で婚約を望んだ訳ではないと分かったでしょう」
ウィンティア・ローザ。享年十六。死因首吊り自殺。
「貴女は何に怯えているの?」
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