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邪魔⑦
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ダンスの授業は、貴族が在籍しているクラスが対象。準特進だけ、一般の生徒が混じっているが、必修科目となってる。ただ、一般の生徒とは練習でもダンスしたくないと堂々と言う貴族の女子生徒がいる。
なんとアデレーナがいるクラスだ。クスクスと、毒々しく笑うアデレーナ。本当にナタリアの妹なのかね。なんだか、回りを陽動している感じだけど。
それから控えるようにテヘロンからの留学生。ステラ様の護衛ね。授業と朝のあの時間以外はステラ様に張り付いてる人だ。黙ったまま立ってる。とても中学一年生には見えないけど。
こちらに聞こえる様に、嫌だ嫌だと言ってる。
それから、いいのかね、そんなこと、堂々と。
準特進クラスの生徒は36名、一般生徒は11名。はっきり言うけど、嫌だと宣う生徒より彼らの方が成績は上なんだよ。
「俺達だってやだよ」
「だよな~」
ですって。
「嫌だわ~、キズ持ちよ~」
だから、何よ。
相手にしない。
でもって実際に練習になると、トラブル続出。
貴族クラスの女子は、準特進の一般生徒とは拒み進まないし、私とは貴族男子生徒が嫌がる。
理由は。
「顔のキズがうつる」
バカじゃない?
ダンスの先生、無表情だけど。
後でリーナ嬢が言ってたけど、ダンスを拒んだ生徒は、欠点だそうだ。これは授業だし、何よりきちんと試験を突破して準特進に在籍している、将来有望な生徒なんだからね。一般人だからと言ってそうやって拒むのは、上に立つ爵位持ちの貴族としては欠点。ちゃんと尊重と尊厳を持てるようにしないといけないそうだ。
「良かったら、踊って頂けますか?」
えっ? 私?
振り返ると、なんとステラ様の護衛は方だ。
「えっと、喜んで」
こう答えるんだよね? 自信が。ま、まあ、ウィンティアはかわいいもんね。
そっと手を取る。
「まあっ、ソード様っ、いけませんわっ。キズがうつってしまいますわっ」
可憐な声で、悲鳴を上げているのは、アデレーナだ。いかにも、護衛、ソードさんね、心配してますって雰囲気を醸し出しているけど。
ソードさんはアデレーナを一瞥して、私の手を引く。
結局、準特進はクラスメートでペアを組んでる。
簡単なステップした踏めないので、いち、に、さん、いち、に、さん、だ。
うーん、難しいー。相手のペースもあるしね。
足を運びながら、ソードさんを見上げる。なかなか、格好いいんじゃない? 褐色の肌に、銀髪に青い目。ターバンと言うか、頭に布をまいて、右耳にかかるように垂れている。レオナルド・キーファーは穏やかな顔立ちだが、こっちは鋭さがある。まだ、幼さがあるけど、絶対12歳ではない、高校生くらいだよ。
年齢聞いたら失礼だよね。
何だかんだと無事に終了した。
「ありがとうございます」
私はお礼を言う。
「ソード様っ、お手を拭いてくださいませっ」
と、アデレーナがハンカチを差し出すが、ソードさんの眉に皺が寄る。完全無視している。
無視されて、私を睨んでくるアデレーナ。わあ、醜悪。
準特進クラスの皆も呆れ顔だ。ただ、貴族クラスの数人が、こちらとのダンスを希望した。回りに惑わされずに、判断したんだね。
リーナ嬢はソードさんと優雅にステップ。クラス委員長のロッティさんは副委員長のスクールとダンスをしている。アンネはマークとたどたどしくやってる。
嫌だ嫌だと宣っていた生徒達は、お互いにかたまっていたけど、ぺっちゃくってる方が多い。
私はソードさんの後に、スクールとダンスして終わった。
後日、やっぱり、嫌だ嫌だと宣っていた生徒は全員欠点になったそうだ。
なんとアデレーナがいるクラスだ。クスクスと、毒々しく笑うアデレーナ。本当にナタリアの妹なのかね。なんだか、回りを陽動している感じだけど。
それから控えるようにテヘロンからの留学生。ステラ様の護衛ね。授業と朝のあの時間以外はステラ様に張り付いてる人だ。黙ったまま立ってる。とても中学一年生には見えないけど。
こちらに聞こえる様に、嫌だ嫌だと言ってる。
それから、いいのかね、そんなこと、堂々と。
準特進クラスの生徒は36名、一般生徒は11名。はっきり言うけど、嫌だと宣う生徒より彼らの方が成績は上なんだよ。
「俺達だってやだよ」
「だよな~」
ですって。
「嫌だわ~、キズ持ちよ~」
だから、何よ。
相手にしない。
でもって実際に練習になると、トラブル続出。
貴族クラスの女子は、準特進の一般生徒とは拒み進まないし、私とは貴族男子生徒が嫌がる。
理由は。
「顔のキズがうつる」
バカじゃない?
ダンスの先生、無表情だけど。
後でリーナ嬢が言ってたけど、ダンスを拒んだ生徒は、欠点だそうだ。これは授業だし、何よりきちんと試験を突破して準特進に在籍している、将来有望な生徒なんだからね。一般人だからと言ってそうやって拒むのは、上に立つ爵位持ちの貴族としては欠点。ちゃんと尊重と尊厳を持てるようにしないといけないそうだ。
「良かったら、踊って頂けますか?」
えっ? 私?
振り返ると、なんとステラ様の護衛は方だ。
「えっと、喜んで」
こう答えるんだよね? 自信が。ま、まあ、ウィンティアはかわいいもんね。
そっと手を取る。
「まあっ、ソード様っ、いけませんわっ。キズがうつってしまいますわっ」
可憐な声で、悲鳴を上げているのは、アデレーナだ。いかにも、護衛、ソードさんね、心配してますって雰囲気を醸し出しているけど。
ソードさんはアデレーナを一瞥して、私の手を引く。
結局、準特進はクラスメートでペアを組んでる。
簡単なステップした踏めないので、いち、に、さん、いち、に、さん、だ。
うーん、難しいー。相手のペースもあるしね。
足を運びながら、ソードさんを見上げる。なかなか、格好いいんじゃない? 褐色の肌に、銀髪に青い目。ターバンと言うか、頭に布をまいて、右耳にかかるように垂れている。レオナルド・キーファーは穏やかな顔立ちだが、こっちは鋭さがある。まだ、幼さがあるけど、絶対12歳ではない、高校生くらいだよ。
年齢聞いたら失礼だよね。
何だかんだと無事に終了した。
「ありがとうございます」
私はお礼を言う。
「ソード様っ、お手を拭いてくださいませっ」
と、アデレーナがハンカチを差し出すが、ソードさんの眉に皺が寄る。完全無視している。
無視されて、私を睨んでくるアデレーナ。わあ、醜悪。
準特進クラスの皆も呆れ顔だ。ただ、貴族クラスの数人が、こちらとのダンスを希望した。回りに惑わされずに、判断したんだね。
リーナ嬢はソードさんと優雅にステップ。クラス委員長のロッティさんは副委員長のスクールとダンスをしている。アンネはマークとたどたどしくやってる。
嫌だ嫌だと宣っていた生徒達は、お互いにかたまっていたけど、ぺっちゃくってる方が多い。
私はソードさんの後に、スクールとダンスして終わった。
後日、やっぱり、嫌だ嫌だと宣っていた生徒は全員欠点になったそうだ。
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