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三度目の首都⑯
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いいねが110万になりました。いいね、くださった皆さんありがとうございます。励みになります。
皆さん、台風の影響はいかがでしょうか? お気をつけてお過ごしください。
それから、再びビアンカが風魔法の調整をしながら海上を進む。
『ヒスイ、よく見ておくのですよ。無理に力をいれたら壊れてしまうのです。この調整ができるのを、次の目標にするのです』
『はーい』
ヒスイが返事をしている。元気はぶるぶるの後、魔法でかるく水分を飛ばして、甲板で呑気に昼寝を始めた。結構、危ない海域らしいけど。
目的地に無事に到着して、イシス達が甲板に着地。ルージュが魔法のカーテンを幾重にもかけている。
『ユイ、お腹減ったのです』
『今日はエビかしら?』
『ビザデナイノカ?』
オシリスと仔達も騒がしくなる。
「ちょっと待って。晃太、出して」
「ん」
本日は母特製海鮮と野菜の天丼だ。うーん、出汁に魚介類の香りが鼻腔を刺激する。
「熱いよ」
『熱いのですっ』
『あっついわっ』
『ヌ、熱イナ』
「くぅーっ」
仔達は晃太が団扇で冷ましている。熱い、といっていたが、食いつくはばっちり。
「船長さん、これ差し入れです。皆さんでどうぞ」
Cafe&sandwichのサンドイッチてんこ盛りの大皿、取り出したピッチャーにはリンゴジュース、オレンジジュース、ブドウジュースが入っている。大皿はホークさんが、ピッチャー類はエマちゃん、テオ君が持っている。
「これは有難い。テイマー様、ありがとうございます。野郎どもっ、差し入れいただいたぞーっ」
「「「「「ありがとうございますー」」」」」
わーっ、とホークさんが持つ大皿が持っていかれる。ピッチャーもだ。気に入ってもらえたのなら、よかとしましょう。
さ、私達もお昼にしましょう。朝早くから母が作ってくれたお弁当。私も手伝いましたよ。
「はい、オスヴァルドさん、ブエルさん、ゲオルグさん」
ハンカチに包まれた男性用わっぱのお弁当を差し出す。
「いえ、職務中ですし」
オスヴァルドさんが丁寧なお断りの姿勢だが。
「母が私達がオスヴァルドさん達に大変お世話になったので、感謝の気持ちがあるのですが」
嘘ではない。だけど、我ながら言い方がなあ。昨日もオスヴァルドさんにはお弁当の事は説明してある。やんわりお断りの姿勢だった。確かに職務中だろうが、働き盛りの成人男性が朝から飲まず食わすまはいかんやろ。卑怯かなって、思ったけど、せめて水分取って欲しい。う、と困った顔のオスヴァルドさん。そこに助け船が。
「せっかくのケイコ殿の昼餉を無下にするとはなんと勿体ないっ。ミズサワ殿、そちらの弁当はこちらで頂きますよ」
と、ケルンさんがいい笑顔を浮かべている。
「兄上のは、私がたべますよ、てか、ください」
いつものポーカーフェイスのエドワルドさん。それを見てため息。
「ミズサワ殿、有りがたく頂戴いたします」
オスヴァルドさんは、結局受け取ってくれた。
「はい、ケルンさん達もどうぞ」
私は小声でケルンさんにお礼を伝える。いいえ、とパチン、とウインク返される。イケメンエルフのウインクッ、お金取られそう。
ファングさん達にも渡す。ただ、アルスさんだけは、大型わっぱのお弁当が二段になり、お重のようになっている。
晃太が最後に鍋も出す。黒こ玉ねぎ、ノワール大好きなとうもろこし、ニンジンやキャベツ入りの味噌汁だ。船上なので、コップに入れる。
行き渡ったかな? さ、我々もお昼だ。
いただきますして、ぱかり、と開ける。おお、豪華や。
おむすびが三つ並んでいる。塩むすび、とうもろこしの炊き込みご飯のおにぎり、クレイ鱒の焼いた身をほぐしたものがはいっているおにぎり。ルーティのウサギ肉の醤油漬け唐揚げ。昨日マルシェで購入したアスパラガスのベーコン巻き、エビと彩り野菜のチーズ焼き。ウサギさんリンゴ。卵焼きとポテトサラダは私が作りました。男性用わっぱのお弁当には、更にたっぷり入っている。
まずは、とうもろこしの炊き込みご飯のおにぎり。うーん、優しい甘さが広がる。卵焼きも上手に出来てる。
ちょっと気になりオスヴァルドさん達の様子を伺う。オスヴァルドさんとブエルさんはせっせとたべている。ただ、ゲオルグさんだけ戸惑っていたけど、唐揚げ一口たべて驚いていた、それからは次々に食べている。よかった。
あぶない海域だけど、のんびりしたピクニック感で、無事にお昼ごはんは終わった。
皆さん、台風の影響はいかがでしょうか? お気をつけてお過ごしください。
それから、再びビアンカが風魔法の調整をしながら海上を進む。
『ヒスイ、よく見ておくのですよ。無理に力をいれたら壊れてしまうのです。この調整ができるのを、次の目標にするのです』
『はーい』
ヒスイが返事をしている。元気はぶるぶるの後、魔法でかるく水分を飛ばして、甲板で呑気に昼寝を始めた。結構、危ない海域らしいけど。
目的地に無事に到着して、イシス達が甲板に着地。ルージュが魔法のカーテンを幾重にもかけている。
『ユイ、お腹減ったのです』
『今日はエビかしら?』
『ビザデナイノカ?』
オシリスと仔達も騒がしくなる。
「ちょっと待って。晃太、出して」
「ん」
本日は母特製海鮮と野菜の天丼だ。うーん、出汁に魚介類の香りが鼻腔を刺激する。
「熱いよ」
『熱いのですっ』
『あっついわっ』
『ヌ、熱イナ』
「くぅーっ」
仔達は晃太が団扇で冷ましている。熱い、といっていたが、食いつくはばっちり。
「船長さん、これ差し入れです。皆さんでどうぞ」
Cafe&sandwichのサンドイッチてんこ盛りの大皿、取り出したピッチャーにはリンゴジュース、オレンジジュース、ブドウジュースが入っている。大皿はホークさんが、ピッチャー類はエマちゃん、テオ君が持っている。
「これは有難い。テイマー様、ありがとうございます。野郎どもっ、差し入れいただいたぞーっ」
「「「「「ありがとうございますー」」」」」
わーっ、とホークさんが持つ大皿が持っていかれる。ピッチャーもだ。気に入ってもらえたのなら、よかとしましょう。
さ、私達もお昼にしましょう。朝早くから母が作ってくれたお弁当。私も手伝いましたよ。
「はい、オスヴァルドさん、ブエルさん、ゲオルグさん」
ハンカチに包まれた男性用わっぱのお弁当を差し出す。
「いえ、職務中ですし」
オスヴァルドさんが丁寧なお断りの姿勢だが。
「母が私達がオスヴァルドさん達に大変お世話になったので、感謝の気持ちがあるのですが」
嘘ではない。だけど、我ながら言い方がなあ。昨日もオスヴァルドさんにはお弁当の事は説明してある。やんわりお断りの姿勢だった。確かに職務中だろうが、働き盛りの成人男性が朝から飲まず食わすまはいかんやろ。卑怯かなって、思ったけど、せめて水分取って欲しい。う、と困った顔のオスヴァルドさん。そこに助け船が。
「せっかくのケイコ殿の昼餉を無下にするとはなんと勿体ないっ。ミズサワ殿、そちらの弁当はこちらで頂きますよ」
と、ケルンさんがいい笑顔を浮かべている。
「兄上のは、私がたべますよ、てか、ください」
いつものポーカーフェイスのエドワルドさん。それを見てため息。
「ミズサワ殿、有りがたく頂戴いたします」
オスヴァルドさんは、結局受け取ってくれた。
「はい、ケルンさん達もどうぞ」
私は小声でケルンさんにお礼を伝える。いいえ、とパチン、とウインク返される。イケメンエルフのウインクッ、お金取られそう。
ファングさん達にも渡す。ただ、アルスさんだけは、大型わっぱのお弁当が二段になり、お重のようになっている。
晃太が最後に鍋も出す。黒こ玉ねぎ、ノワール大好きなとうもろこし、ニンジンやキャベツ入りの味噌汁だ。船上なので、コップに入れる。
行き渡ったかな? さ、我々もお昼だ。
いただきますして、ぱかり、と開ける。おお、豪華や。
おむすびが三つ並んでいる。塩むすび、とうもろこしの炊き込みご飯のおにぎり、クレイ鱒の焼いた身をほぐしたものがはいっているおにぎり。ルーティのウサギ肉の醤油漬け唐揚げ。昨日マルシェで購入したアスパラガスのベーコン巻き、エビと彩り野菜のチーズ焼き。ウサギさんリンゴ。卵焼きとポテトサラダは私が作りました。男性用わっぱのお弁当には、更にたっぷり入っている。
まずは、とうもろこしの炊き込みご飯のおにぎり。うーん、優しい甘さが広がる。卵焼きも上手に出来てる。
ちょっと気になりオスヴァルドさん達の様子を伺う。オスヴァルドさんとブエルさんはせっせとたべている。ただ、ゲオルグさんだけ戸惑っていたけど、唐揚げ一口たべて驚いていた、それからは次々に食べている。よかった。
あぶない海域だけど、のんびりしたピクニック感で、無事にお昼ごはんは終わった。
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