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三度目の首都⑧
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コメントありがとうございます。
色々考えたのですが、以下の説明文を記載しました。
温かくご配慮頂いたコメント、ありがとうございます。
なろうさんに投稿していた分の削除には、諸事情があります。現状で詳しくその経緯を説明できない事、事前告知なく削除したことには御詫び申し上げます。言い訳にしかなりませんが、ここまでの反響があると思わなかった事と、自分がそう言った事前告知すると言う考えに至らなかった事です。言い訳にしかなりません、重ねて御詫び申し上げます。
いくつかのお話が読めないとありましたが、一旦ログアウトしてから確認しましたが、見当たりません。削除した覚えもないので、お手数ですが再度確認していただければと思います。
ノワールの馬車は問題なく進む。
すれ違う馬車にはびっくりされたけどね。大型サイズのウルフの集団に、グリフォンまでいるからね。
途中で宿泊したのはトッパのみ。二日間宿泊して、どっぷり温泉に浸かった。これはこれでよか。
マーファを出て十一日後、首都サエーキが見えてきた。三度目の首都だ。
昼前に到着した。
「では、ユイさん、行ってきます」
「ホークさんありがとうございます」
結構通過待ちの列が長いで、申し訳ないが私のランクを使わせてもらう。ホークさんが先行通過の為に行ってくれる。元気がぷりぷりと付いていく。私は馭者台から降りて伸びをすると同時にゆっくり着地するイシス達。前方にいた馬車の乗客の皆さんから悲鳴が上がる。大丈夫ですよー。イシス達は悲鳴を歯牙にも引っかけない。私は前の馬車の皆さんともご挨拶を済ませる。
『ねえね、ヒスイ、喉渇いたー、ジュース飲みたい、オレンジがいいー』
『ルリはリンゴがいいー』
『クリスもリンゴー』
「はいはい、ちょっと待ってねー」
よしよしもふもふ。
ノワールも喉が渇いたろうから。手分けして水分補給をする。シルフィ達も勢いよくジュースをペロペロ。
『ん、ユイ、ホークと元気が戻って来たのですよ』
『色々付いてきているわ』
色々って。
振り返ると、元気が真っ直ぐこちらに向かって走って来た。その後ろにホークさんと、赤いマントを纏った一団。あ、赤騎士団。て、ことはきっとオスヴァルドさんだっ。
「エドワルドさん、きっとオスヴァルドさんですよ」
こちらも伸びをしていたエドワルドさんが、うーん、みたいな顔。
「兄は職務中ですから」
と、肩をすくめる。
「あ、そうですね」
確かにそうだね。
列を成していた人達が何事かと身を乗り出して見ている。
元気がまず到着、尻尾ぷりぷり。ちゃんと連れてきたよ、と言いたいのかな? よしよし。ホークさんも走って来てくれた、やっと到着。
「ホークさん、ありがとうございます」
「はいっ、ユイさん、オスヴァルド様がっ」
「まず水飲んでください」
準備していた水を、エマちゃんが差し出し、走って来たホークさんは一気飲み。
「ふうっ。ユイさん、オスヴァルド様、赤騎士団が混乱を避けるために同行されるそうです」
「分かりました」
今回は前回より大所帯になっている。仔達もしっかり大きくなっているし、アレスやアリス、シルフィ達もいる。筆頭するのはノワールに引けを取らない体躯を持つイシスだ。オシリスとホルスも当然珍しいグリフォンだけど、イシスは更に存在感を放つような風格を持つ。マーファなら長い期間滞在したので、多少の慣れはあるが、久しぶりの首都だし、混乱して怪我人が出たら嫌やし、ご厚意に甘えよう。
赤騎士団はこちらに急ぎ足で来てくれた。
『ユイ、心配ないのですよ』
『敵意はないわ』
分かってますがな。
先頭はやはりオスヴァルドさんだった。兜を取ると、エドワルドさんによく似た面差しの顔が現れる。
「お久しぶりですミズサワ殿」
「はい、お久しぶりですオスヴァルドさん」
「混乱を避けるため、我ら赤騎士団がご同行させていただきます。どうか、ご理解を」
「はい、今回もよろしくお願いします」
お互いペコリ。オスヴァルドさんのお辞儀はかっこいい。
「申し訳ありませんが、従魔の確認と、ご同行されている皆さんの確認を」
「あ、はい」
首都初めましてのメンバーね。ビアンカとルージュは変わりないが、元気、ルリ、クリス、コハク、ヒスイはずいぶん大きくなっている。
「ビアンカとルージュです。仔達は大きくなりまして。元気、ルリ、クリス。で、ヒスイとコハクです」
仔達が、知ってる人ー、とオスヴァルドさんにご挨拶。特に以前首都を訪れた時からヒスイとコハクは、子猫感が抜けて、猛獣感が溢れている。中身は変わらないけどね。
「立派になりましたね」
と、感心したようなオスヴァルドさん。仔達にくんくんされても動じない。
「オスヴァルドさんを覚えているみたいです」
「それは光栄です」
強面だけど、胸に手を当てる仕草がなにやらかっこいいな。おっと、いけない話がそれたかな。
「で、あちらにいるのがエンペラーグリフォンのイシス、伴侶のグリフォンのオシリス。その子のホルスです」
どどどどん、と座るイシスと、その左右を陣取りこちらを見てくるオシリスとホルスを紹介している間に、元気が一人の赤騎士団の人にぷりぷり。こらこら。回りの人もびっくりしてる。
色々考えたのですが、以下の説明文を記載しました。
温かくご配慮頂いたコメント、ありがとうございます。
なろうさんに投稿していた分の削除には、諸事情があります。現状で詳しくその経緯を説明できない事、事前告知なく削除したことには御詫び申し上げます。言い訳にしかなりませんが、ここまでの反響があると思わなかった事と、自分がそう言った事前告知すると言う考えに至らなかった事です。言い訳にしかなりません、重ねて御詫び申し上げます。
いくつかのお話が読めないとありましたが、一旦ログアウトしてから確認しましたが、見当たりません。削除した覚えもないので、お手数ですが再度確認していただければと思います。
ノワールの馬車は問題なく進む。
すれ違う馬車にはびっくりされたけどね。大型サイズのウルフの集団に、グリフォンまでいるからね。
途中で宿泊したのはトッパのみ。二日間宿泊して、どっぷり温泉に浸かった。これはこれでよか。
マーファを出て十一日後、首都サエーキが見えてきた。三度目の首都だ。
昼前に到着した。
「では、ユイさん、行ってきます」
「ホークさんありがとうございます」
結構通過待ちの列が長いで、申し訳ないが私のランクを使わせてもらう。ホークさんが先行通過の為に行ってくれる。元気がぷりぷりと付いていく。私は馭者台から降りて伸びをすると同時にゆっくり着地するイシス達。前方にいた馬車の乗客の皆さんから悲鳴が上がる。大丈夫ですよー。イシス達は悲鳴を歯牙にも引っかけない。私は前の馬車の皆さんともご挨拶を済ませる。
『ねえね、ヒスイ、喉渇いたー、ジュース飲みたい、オレンジがいいー』
『ルリはリンゴがいいー』
『クリスもリンゴー』
「はいはい、ちょっと待ってねー」
よしよしもふもふ。
ノワールも喉が渇いたろうから。手分けして水分補給をする。シルフィ達も勢いよくジュースをペロペロ。
『ん、ユイ、ホークと元気が戻って来たのですよ』
『色々付いてきているわ』
色々って。
振り返ると、元気が真っ直ぐこちらに向かって走って来た。その後ろにホークさんと、赤いマントを纏った一団。あ、赤騎士団。て、ことはきっとオスヴァルドさんだっ。
「エドワルドさん、きっとオスヴァルドさんですよ」
こちらも伸びをしていたエドワルドさんが、うーん、みたいな顔。
「兄は職務中ですから」
と、肩をすくめる。
「あ、そうですね」
確かにそうだね。
列を成していた人達が何事かと身を乗り出して見ている。
元気がまず到着、尻尾ぷりぷり。ちゃんと連れてきたよ、と言いたいのかな? よしよし。ホークさんも走って来てくれた、やっと到着。
「ホークさん、ありがとうございます」
「はいっ、ユイさん、オスヴァルド様がっ」
「まず水飲んでください」
準備していた水を、エマちゃんが差し出し、走って来たホークさんは一気飲み。
「ふうっ。ユイさん、オスヴァルド様、赤騎士団が混乱を避けるために同行されるそうです」
「分かりました」
今回は前回より大所帯になっている。仔達もしっかり大きくなっているし、アレスやアリス、シルフィ達もいる。筆頭するのはノワールに引けを取らない体躯を持つイシスだ。オシリスとホルスも当然珍しいグリフォンだけど、イシスは更に存在感を放つような風格を持つ。マーファなら長い期間滞在したので、多少の慣れはあるが、久しぶりの首都だし、混乱して怪我人が出たら嫌やし、ご厚意に甘えよう。
赤騎士団はこちらに急ぎ足で来てくれた。
『ユイ、心配ないのですよ』
『敵意はないわ』
分かってますがな。
先頭はやはりオスヴァルドさんだった。兜を取ると、エドワルドさんによく似た面差しの顔が現れる。
「お久しぶりですミズサワ殿」
「はい、お久しぶりですオスヴァルドさん」
「混乱を避けるため、我ら赤騎士団がご同行させていただきます。どうか、ご理解を」
「はい、今回もよろしくお願いします」
お互いペコリ。オスヴァルドさんのお辞儀はかっこいい。
「申し訳ありませんが、従魔の確認と、ご同行されている皆さんの確認を」
「あ、はい」
首都初めましてのメンバーね。ビアンカとルージュは変わりないが、元気、ルリ、クリス、コハク、ヒスイはずいぶん大きくなっている。
「ビアンカとルージュです。仔達は大きくなりまして。元気、ルリ、クリス。で、ヒスイとコハクです」
仔達が、知ってる人ー、とオスヴァルドさんにご挨拶。特に以前首都を訪れた時からヒスイとコハクは、子猫感が抜けて、猛獣感が溢れている。中身は変わらないけどね。
「立派になりましたね」
と、感心したようなオスヴァルドさん。仔達にくんくんされても動じない。
「オスヴァルドさんを覚えているみたいです」
「それは光栄です」
強面だけど、胸に手を当てる仕草がなにやらかっこいいな。おっと、いけない話がそれたかな。
「で、あちらにいるのがエンペラーグリフォンのイシス、伴侶のグリフォンのオシリス。その子のホルスです」
どどどどん、と座るイシスと、その左右を陣取りこちらを見てくるオシリスとホルスを紹介している間に、元気が一人の赤騎士団の人にぷりぷり。こらこら。回りの人もびっくりしてる。
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