788 / 831
連載
三度目の首都③
しおりを挟む
パーティーハウスに戻るとすでにお昼時。花がおかえりのローリングを披露してくれる。
「お帰りなさいユイさん」
留守番役のミゲル君が出てきてくれる。ズボンの裾を糸屑付いているから、何か作っていたのかな?
「ミゲル君、留守番ありがとう、何かあった?」
「特にありません。来客もありませんでした」
「ありがとう」
ルームを開けて、ホークさんがノワールを厩舎に移動する。サブ・ドア、ルーティのダンジョンに向かった面々は、腹時計が正解なので、鎮座して待っていた。
『お腹減ったのです』
『ユイ、私はエビね』
『ピザヲ所望スル』
『我は焼いた肉がいいのだ』
「くうっ」
「わふんっ」
仔達も大合唱。はいはい。
現在、ルーティのダンジョンに繋いでいるのは、20階~21階を繋ぐ階段途中にある、セーフティにある。ここには常闇の無花果が生っているのもあるが、ルーティのダンジョンは、改修後で大変な賑わいがある。いつも繋いでいる18階のセーフティまで、高ランク冒険者パーティーなら挑んでくる可能性が高くなり、遭遇する率も上がるから、こちらに変更した。ケルンさんとフェリクスさんの進言が大きかったからもある。ルーティのダンジョン20階は、あの岩山エリアだ。あそこを徒歩で突破するのは至難の技、Aランク冒険者パーティーであるラスチャーニエと蒼の麓は、揃って撤退すると言うエリアだ。ここまでたどり着ける人はいないだろうって。だけど、念には念を入れよ、だ。ちゃんと近くに気配がないことを確認してから開けている。
「エマちゃん、テオ君、お疲れ様。皆さん、ありがとうございます」
ドロップ品拾いに、分別のお手伝い為に同行してくれたエドワルドさん達にもお礼を言う。ちょうど母達も帰って来て、お昼時なので、お昼をご馳走することに。
一気に賑やかになる。
どうしよっかな? よし、中華にしちゃえ。
紫竜のランチメニューにした。もちろん、一品メニューもあるけどね。
リバウンドしているビアンカとルージュは、棒々鶏サラダと春雨サラダと海鮮サラダ。はい、不服丸出し。
「なんね? この肉は、なんね?」
母が容赦なく肩の肉を摘まんでいる。撃沈している二人。イシスはしっかり減量し、せっせと唐揚げ食べている。
そして、太らないアレスは、カロリーおばけのてんこ盛りだ。
仔達ももりもり食べている。
私も中華ランチだ。
私達もランチメニューを選択。ランチメニューには卵スープ、海老焼売、肉焼売、搾菜、杏仁豆腐が付いている。私は海老チャーハン、晃太は辛味噌麺、母は海老チリ、父は麻婆豆腐。単品で海鮮春巻き頼んだ、一皿に二本あり、それを半分にしたら四人分になるからね。
ホークさんは麻婆豆腐、チュアンさんとマデリーンさんは海老マヨ、ミゲル君は五目チャーハン、テオ君は油淋鶏、エマちゃんは海老チャーハン。足りないだろうから、卵とキクラゲと豚バラの炒め物、青椒肉絲を追加。
ケルンさんは海老マヨ、ヒェリさんとツヴァイクさんは油淋鶏、エドワルドさんは麻婆豆腐。追加で海鮮春巻き二つ、卵とトマトの炒め物、青椒肉絲。
ファングさんとガリストさんは油淋鶏、リィマさんは海老チリ、フリンダさんは海鮮がゆ。アルスさんは海老チャーハンと油淋鶏だ。こちらも足りないから麻婆豆腐、卵とキクラゲと豚バラの炒め物、海鮮春巻き二つ。
「では、頂きます」
「「「「「頂きます」」」」」
ビアンカとルージュの怨みがましい視線は気にしない。
うーん、卵スープが優しい味。
追加を聞きながらタップ。
私達はこれでお腹は満たされたが、肉体労働の冒険者の皆さんは足りない。結局、安定のケルンさんはマンゴープリンや胡麻団子。ツヴァイクさんは海老チャーハンを平らげた。ヒェリさんとエドワルドさんは、五目チャーハンを半分していた。
で、金の虎にも追加したのだけど、アルスさんが気持ちよく平らげて行った。フリンダさんがお腹いっぱいだからと、焼売もらっているのに。
エマちゃんとテオ君は、細やか杏仁豆腐と言うので、即タップした。ビアンカとルージュが必死にエアーお手しているので、一つだけ、許可が降りました。
午後になり、お客様の、お・も・て・な・しの準備万端。
「しかし、リュウタ殿は面白いものを考え付きますな」
協力してくれたツヴァイクさんがしげしげと見ている。
父が持ち運び用シャワーヘッドの開発が上手く行かず、気分転換に作った。
ご自宅用くるくる寿司レーン。
てってれってー、みたいな。
木製だし、電池がないので、ハンドルがあり人力で回すのだけど、職人ギルドの食い付きかたがすさまじく、特許申請したそうだ。どんどん父の収入が増えていく。
ロッシュさんとラーヴさんが小さなお子さん連れてくるから、ちょっとした余興ね。小皿もたくさん準備したし、ちゃんと問題なく動くかテストもしてある。仔達が興味津々で、軽く噛んで確認しようとするので、慌てて避難させた。
『ユイ、ロッシュ達が来たのです』
『そうね、お菓子食べたらダメ?』
「ダメよ。後でね。さて、お出迎えしましょうね」
「お帰りなさいユイさん」
留守番役のミゲル君が出てきてくれる。ズボンの裾を糸屑付いているから、何か作っていたのかな?
「ミゲル君、留守番ありがとう、何かあった?」
「特にありません。来客もありませんでした」
「ありがとう」
ルームを開けて、ホークさんがノワールを厩舎に移動する。サブ・ドア、ルーティのダンジョンに向かった面々は、腹時計が正解なので、鎮座して待っていた。
『お腹減ったのです』
『ユイ、私はエビね』
『ピザヲ所望スル』
『我は焼いた肉がいいのだ』
「くうっ」
「わふんっ」
仔達も大合唱。はいはい。
現在、ルーティのダンジョンに繋いでいるのは、20階~21階を繋ぐ階段途中にある、セーフティにある。ここには常闇の無花果が生っているのもあるが、ルーティのダンジョンは、改修後で大変な賑わいがある。いつも繋いでいる18階のセーフティまで、高ランク冒険者パーティーなら挑んでくる可能性が高くなり、遭遇する率も上がるから、こちらに変更した。ケルンさんとフェリクスさんの進言が大きかったからもある。ルーティのダンジョン20階は、あの岩山エリアだ。あそこを徒歩で突破するのは至難の技、Aランク冒険者パーティーであるラスチャーニエと蒼の麓は、揃って撤退すると言うエリアだ。ここまでたどり着ける人はいないだろうって。だけど、念には念を入れよ、だ。ちゃんと近くに気配がないことを確認してから開けている。
「エマちゃん、テオ君、お疲れ様。皆さん、ありがとうございます」
ドロップ品拾いに、分別のお手伝い為に同行してくれたエドワルドさん達にもお礼を言う。ちょうど母達も帰って来て、お昼時なので、お昼をご馳走することに。
一気に賑やかになる。
どうしよっかな? よし、中華にしちゃえ。
紫竜のランチメニューにした。もちろん、一品メニューもあるけどね。
リバウンドしているビアンカとルージュは、棒々鶏サラダと春雨サラダと海鮮サラダ。はい、不服丸出し。
「なんね? この肉は、なんね?」
母が容赦なく肩の肉を摘まんでいる。撃沈している二人。イシスはしっかり減量し、せっせと唐揚げ食べている。
そして、太らないアレスは、カロリーおばけのてんこ盛りだ。
仔達ももりもり食べている。
私も中華ランチだ。
私達もランチメニューを選択。ランチメニューには卵スープ、海老焼売、肉焼売、搾菜、杏仁豆腐が付いている。私は海老チャーハン、晃太は辛味噌麺、母は海老チリ、父は麻婆豆腐。単品で海鮮春巻き頼んだ、一皿に二本あり、それを半分にしたら四人分になるからね。
ホークさんは麻婆豆腐、チュアンさんとマデリーンさんは海老マヨ、ミゲル君は五目チャーハン、テオ君は油淋鶏、エマちゃんは海老チャーハン。足りないだろうから、卵とキクラゲと豚バラの炒め物、青椒肉絲を追加。
ケルンさんは海老マヨ、ヒェリさんとツヴァイクさんは油淋鶏、エドワルドさんは麻婆豆腐。追加で海鮮春巻き二つ、卵とトマトの炒め物、青椒肉絲。
ファングさんとガリストさんは油淋鶏、リィマさんは海老チリ、フリンダさんは海鮮がゆ。アルスさんは海老チャーハンと油淋鶏だ。こちらも足りないから麻婆豆腐、卵とキクラゲと豚バラの炒め物、海鮮春巻き二つ。
「では、頂きます」
「「「「「頂きます」」」」」
ビアンカとルージュの怨みがましい視線は気にしない。
うーん、卵スープが優しい味。
追加を聞きながらタップ。
私達はこれでお腹は満たされたが、肉体労働の冒険者の皆さんは足りない。結局、安定のケルンさんはマンゴープリンや胡麻団子。ツヴァイクさんは海老チャーハンを平らげた。ヒェリさんとエドワルドさんは、五目チャーハンを半分していた。
で、金の虎にも追加したのだけど、アルスさんが気持ちよく平らげて行った。フリンダさんがお腹いっぱいだからと、焼売もらっているのに。
エマちゃんとテオ君は、細やか杏仁豆腐と言うので、即タップした。ビアンカとルージュが必死にエアーお手しているので、一つだけ、許可が降りました。
午後になり、お客様の、お・も・て・な・しの準備万端。
「しかし、リュウタ殿は面白いものを考え付きますな」
協力してくれたツヴァイクさんがしげしげと見ている。
父が持ち運び用シャワーヘッドの開発が上手く行かず、気分転換に作った。
ご自宅用くるくる寿司レーン。
てってれってー、みたいな。
木製だし、電池がないので、ハンドルがあり人力で回すのだけど、職人ギルドの食い付きかたがすさまじく、特許申請したそうだ。どんどん父の収入が増えていく。
ロッシュさんとラーヴさんが小さなお子さん連れてくるから、ちょっとした余興ね。小皿もたくさん準備したし、ちゃんと問題なく動くかテストもしてある。仔達が興味津々で、軽く噛んで確認しようとするので、慌てて避難させた。
『ユイ、ロッシュ達が来たのです』
『そうね、お菓子食べたらダメ?』
「ダメよ。後でね。さて、お出迎えしましょうね」
3,261
お気に入りに追加
7,796
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢は始祖竜の母となる
葉柚
ファンタジー
にゃんこ大好きな私はいつの間にか乙女ゲームの世界に転生していたようです。
しかも、なんと悪役令嬢として転生してしまったようです。
どうせ転生するのであればモブがよかったです。
この乙女ゲームでは精霊の卵を育てる必要があるんですが・・・。
精霊の卵が孵ったら悪役令嬢役の私は死んでしまうではないですか。
だって、悪役令嬢が育てた卵からは邪竜が孵るんですよ・・・?
あれ?
そう言えば邪竜が孵ったら、世界の人口が1/3まで減るんでした。
邪竜が生まれてこないようにするにはどうしたらいいんでしょう!?
【完結24万pt感謝】子息の廃嫡? そんなことは家でやれ! 国には関係ないぞ!
宇水涼麻
ファンタジー
貴族達が会する場で、四人の青年が高らかに婚約解消を宣った。
そこに国王陛下が登場し、有無を言わさずそれを認めた。
慌てて否定した青年たちの親に、国王陛下は騒ぎを起こした責任として罰金を課した。その金額があまりに高額で、親たちは青年たちの廃嫡することで免れようとする。
貴族家として、これまで後継者として育ててきた者を廃嫡するのは大変な決断である。
しかし、国王陛下はそれを意味なしと袖にした。それは今回の集会に理由がある。
〰️ 〰️ 〰️
中世ヨーロッパ風の婚約破棄物語です。
完結しました。いつもありがとうございます!
とある断罪劇の一夜
雪菊
恋愛
公爵令嬢エカテリーナは卒業パーティーで婚約者の第二王子から婚約破棄宣言された。
しかしこれは予定通り。
学園入学時に前世の記憶を取り戻した彼女はこの世界がゲームの世界であり自分が悪役令嬢であることに気づいたのだ。
だから対策もばっちり。準備万端で断罪を迎え撃つ。
現実のものとは一切関係のない架空のお話です。
初投稿作品です。短編予定です。
誤字脱字矛盾などありましたらこっそり教えてください。
巻添え召喚されたので、引きこもりスローライフを希望します!
あきづきみなと
ファンタジー
階段から女の子が降ってきた!?
資料を抱えて歩いていた紗江は、階段から飛び下りてきた転校生に巻き込まれて転倒する。気がついたらその彼女と二人、全く知らない場所にいた。
そしてその場にいた人達は、聖女を召喚したのだという。
どちらが『聖女』なのか、と問われる前に転校生の少女が声をあげる。
「私、ガンバる!」
だったら私は帰してもらえない?ダメ?
聖女の扱いを他所に、巻き込まれた紗江が『食』を元に自分の居場所を見つける話。
スローライフまでは到達しなかったよ……。
緩いざまああり。
注意
いわゆる『キラキラネーム』への苦言というか、マイナス感情の描写があります。気にされる方には申し訳ありませんが、作中人物の説明には必要と考えました。
【完結】妹に全部奪われたので、公爵令息は私がもらってもいいですよね。
曽根原ツタ
恋愛
ルサレテには完璧な妹ペトロニラがいた。彼女は勉強ができて刺繍も上手。美しくて、優しい、皆からの人気者だった。
ある日、ルサレテが公爵令息と話しただけで彼女の嫉妬を買い、階段から突き落とされる。咄嗟にペトロニラの腕を掴んだため、ふたり一緒に転落した。
その後ペトロニラは、階段から突き落とそうとしたのはルサレテだと嘘をつき、婚約者と家族を奪い、意地悪な姉に仕立てた。
ルサレテは、妹に全てを奪われたが、妹が慕う公爵令息を味方にすることを決意して……?
いきなり異世界って理不尽だ!
みーか
ファンタジー
三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。
自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!
里帰りをしていたら離婚届が送られてきたので今から様子を見に行ってきます
結城芙由奈
恋愛
<離婚届?納得いかないので今から内密に帰ります>
政略結婚で2年もの間「白い結婚」を続ける最中、妹の出産祝いで里帰りしていると突然届いた離婚届。あまりに理不尽で到底受け入れられないので内緒で帰ってみた結果・・・?
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
辺境は独自路線で進みます! ~見下され搾取され続けるのは御免なので~
紫月 由良
恋愛
辺境に領地を持つマリエ・オリオール伯爵令嬢は、貴族学院の食堂で婚約者であるジョルジュ・ミラボーから婚約破棄をつきつけられた。二人の仲は険悪で修復不可能だったこともあり、マリエは快諾すると学院を早退して婚約者の家に向かい、その日のうちに婚約が破棄された。辺境=田舎者という風潮によって居心地が悪くなっていたため、これを機に学院を退学して領地に引き籠ることにした。
魔法契約によりオリオール伯爵家やフォートレル辺境伯家は国から離反できないが、関わり合いを最低限にして独自路線を歩むことに――。
※小説家になろう、カクヨムにも投稿しています
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。