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短期の滞在予定?⑮
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いいね、がびっくり90万越えました、ありがとうございます。励みになります。いいね、下さった皆さんありがとうございます。
晃太達が合流して、説明する。
『ねえ、コウタ行きましょ~』
『にいちゃん、わいな、行きたいねん』
『にいに、ヒスイ、いきたーい』
ごろにゃん。ごろにゃん。
「しょうがなかね」
陥落するのがはやか。
だけど、私はパーカーさんのお店に行かなくてはならない。結局、二手に分かれることになる。
まだ、午前中なので、日帰りダンジョンアタックとなる。ならば、パーティーハウスに戻り、お昼ごはんの準備をして、私はお見送りだ。ロビーで待っていた面々に説明すると、フェリクスさんもファングさんもあっさり了承してくれた。すると、
「ユイさん、ドロップ品拾いしますっ」
「お昼っすっ」
ぴーん、と手を上げるマアデン君とハジェル君。もうすぐ二十歳なのにね、そこは変わらない。
スマイルリティアさんに見送られてギルドを出る。
「え? 今から行くと?」
帰って母に説明すると、あきれ顔だが、ルージュとコハクとヒスイのごろにゃんで、直ぐに仕方なかねー、だって。我が母や。
パーティーハウスで冒険者の皆さんが準備、私は母とお昼の準備だ。準備と言っても、異世界のメニューをタップするだけ。Cafe &sandwichのサンドメニュー、ココロのハンバーガーメニューだ。よし、いいかな。それから晃太のアイテムボックスにあった布は、サイズの大きなマジックバッグに入れ直す。お留守番にはマデリーンさん、ミゲル君、アリスが残ってくれる。シルフィ達はビアンカとルージュが連れていく事になる。
ドロップ品拾いだけで高ランク冒険者の皆さんが行ってくれるなんて、贅沢だよね。
「いってらっしゃい、夕御飯までには帰って来てね」
今日は冷蔵庫ダンジョン21階の牛肉を使ったビーフシチューと、ルーティのウサギ肉を使った棒々鶏サラダだって。
『『『『はーい』』』』
「わふんっ」
「くるっ」
すっかり大きくなった仔達。お尻ぷりぷりや。ウィンディが情けない顔でついていった。
さあ、次。私はアリスとマデリーンさんでパーカーさんのお店に向かう。お客さんがいない時にそっと覗くと、パーカーさんが直ぐに気がついてくれた。申し訳ないが、マデリーンさんとアリスには外で待っていてもらう。
「あのダイアナちゃんは?」
「二階にいます。呼んで参りましょうか?」
「はい」
久しぶりに元気なダイアナちゃんの顔を見たい。フィナさんが呼びに行ってくれる。その間に、マジックバッグから布をテーブルに出す。無地からストライプ、ギンガムチェック、チェック。キャラクター柄は避けて、細かい花柄、水玉模様を選んだ。とにかく種類を出す。パーカーさん、ジョシュアさん、パトリックさんが熱心に見ている。作業場からも数人の針子さんが覗いている。ぺこり、とご挨拶。
「お姉ちゃんっ」
フィナさんに連れられて、ダイアナちゃんが来た。子供の成長って凄い、すっかりお姉ちゃんになって。金髪をおさげにして、青のワンピースを着ている。
「お姉ちゃん、会いたかったっ」
「私もよ、ダイアナちゃん、大きくなったね」
「えへへっ」
ニコニコ笑うダイアナちゃん。初めて会った時からは想像がつかない。私達が冷蔵庫ダンジョンから出てくるのが数日ずれていたら、あのまま、最悪の結末を迎えていたはず。色々あったけど、無事にダイアナちゃんが成長している。あの小児用抗生剤が、これからもたくさんの子供達を救うはず。
「あ、ちょっと待ってねダイアナちゃん」
私はマジックバッグから全ての布、そして綿のレースを出す。全てに値札がついている。
「パーカーさん、確認お願いします。ちょっとダイアナちゃんをアリスに会わせてもいいですか?」
「はい。ミズサワさんの従魔様なら大丈夫ですよ」
パーカーさんのお許しがあり。
「さ、ダイアナちゃん、今日はね、アリスがおるよ」
「うんっ」
私はダイアナちゃんとアリスのところに。さすがに背中によじ登らないが、アリスをもふもふ。
「目の色が、ビアンカちゃんと違う」
ビアンカがちゃん付け。
「そうやね、アリスはね、火と闇の魔法が得意なんよ」
「そうなんだっ、すごーいっ」
鼻が物語の人形のように延びる思いだ。ダイアナちゃんがアリスともふもふしながら、話をする。
「えーっ、お姉ちゃん、直ぐにどっかに行っちゃうの?」
「ごめんね」
ダイアナちゃんが、ぷー、となる。
「これダイアナ、ミズサワさんに失礼なことを言ってはいけません」
と、フィナさんが嗜める。
「ミズサワさん、どうぞ中に」
「はい」
私はダイアナちゃんと手を繋いで店内に。
「ああっ、ミズサワさん、これだけの品々ありがとうございます。すべて買い取らせて頂きます」
「え、結構な量ですよ」
「いえ、次にミズサワさんがお戻りになる頃にはなくなっていますよ。特にこのチェックや細かい柄物は人気なんです」
そうなんだね。そんな話を聞いた覚えがあったため、多めに持ってきて良かった。
晃太達が合流して、説明する。
『ねえ、コウタ行きましょ~』
『にいちゃん、わいな、行きたいねん』
『にいに、ヒスイ、いきたーい』
ごろにゃん。ごろにゃん。
「しょうがなかね」
陥落するのがはやか。
だけど、私はパーカーさんのお店に行かなくてはならない。結局、二手に分かれることになる。
まだ、午前中なので、日帰りダンジョンアタックとなる。ならば、パーティーハウスに戻り、お昼ごはんの準備をして、私はお見送りだ。ロビーで待っていた面々に説明すると、フェリクスさんもファングさんもあっさり了承してくれた。すると、
「ユイさん、ドロップ品拾いしますっ」
「お昼っすっ」
ぴーん、と手を上げるマアデン君とハジェル君。もうすぐ二十歳なのにね、そこは変わらない。
スマイルリティアさんに見送られてギルドを出る。
「え? 今から行くと?」
帰って母に説明すると、あきれ顔だが、ルージュとコハクとヒスイのごろにゃんで、直ぐに仕方なかねー、だって。我が母や。
パーティーハウスで冒険者の皆さんが準備、私は母とお昼の準備だ。準備と言っても、異世界のメニューをタップするだけ。Cafe &sandwichのサンドメニュー、ココロのハンバーガーメニューだ。よし、いいかな。それから晃太のアイテムボックスにあった布は、サイズの大きなマジックバッグに入れ直す。お留守番にはマデリーンさん、ミゲル君、アリスが残ってくれる。シルフィ達はビアンカとルージュが連れていく事になる。
ドロップ品拾いだけで高ランク冒険者の皆さんが行ってくれるなんて、贅沢だよね。
「いってらっしゃい、夕御飯までには帰って来てね」
今日は冷蔵庫ダンジョン21階の牛肉を使ったビーフシチューと、ルーティのウサギ肉を使った棒々鶏サラダだって。
『『『『はーい』』』』
「わふんっ」
「くるっ」
すっかり大きくなった仔達。お尻ぷりぷりや。ウィンディが情けない顔でついていった。
さあ、次。私はアリスとマデリーンさんでパーカーさんのお店に向かう。お客さんがいない時にそっと覗くと、パーカーさんが直ぐに気がついてくれた。申し訳ないが、マデリーンさんとアリスには外で待っていてもらう。
「あのダイアナちゃんは?」
「二階にいます。呼んで参りましょうか?」
「はい」
久しぶりに元気なダイアナちゃんの顔を見たい。フィナさんが呼びに行ってくれる。その間に、マジックバッグから布をテーブルに出す。無地からストライプ、ギンガムチェック、チェック。キャラクター柄は避けて、細かい花柄、水玉模様を選んだ。とにかく種類を出す。パーカーさん、ジョシュアさん、パトリックさんが熱心に見ている。作業場からも数人の針子さんが覗いている。ぺこり、とご挨拶。
「お姉ちゃんっ」
フィナさんに連れられて、ダイアナちゃんが来た。子供の成長って凄い、すっかりお姉ちゃんになって。金髪をおさげにして、青のワンピースを着ている。
「お姉ちゃん、会いたかったっ」
「私もよ、ダイアナちゃん、大きくなったね」
「えへへっ」
ニコニコ笑うダイアナちゃん。初めて会った時からは想像がつかない。私達が冷蔵庫ダンジョンから出てくるのが数日ずれていたら、あのまま、最悪の結末を迎えていたはず。色々あったけど、無事にダイアナちゃんが成長している。あの小児用抗生剤が、これからもたくさんの子供達を救うはず。
「あ、ちょっと待ってねダイアナちゃん」
私はマジックバッグから全ての布、そして綿のレースを出す。全てに値札がついている。
「パーカーさん、確認お願いします。ちょっとダイアナちゃんをアリスに会わせてもいいですか?」
「はい。ミズサワさんの従魔様なら大丈夫ですよ」
パーカーさんのお許しがあり。
「さ、ダイアナちゃん、今日はね、アリスがおるよ」
「うんっ」
私はダイアナちゃんとアリスのところに。さすがに背中によじ登らないが、アリスをもふもふ。
「目の色が、ビアンカちゃんと違う」
ビアンカがちゃん付け。
「そうやね、アリスはね、火と闇の魔法が得意なんよ」
「そうなんだっ、すごーいっ」
鼻が物語の人形のように延びる思いだ。ダイアナちゃんがアリスともふもふしながら、話をする。
「えーっ、お姉ちゃん、直ぐにどっかに行っちゃうの?」
「ごめんね」
ダイアナちゃんが、ぷー、となる。
「これダイアナ、ミズサワさんに失礼なことを言ってはいけません」
と、フィナさんが嗜める。
「ミズサワさん、どうぞ中に」
「はい」
私はダイアナちゃんと手を繋いで店内に。
「ああっ、ミズサワさん、これだけの品々ありがとうございます。すべて買い取らせて頂きます」
「え、結構な量ですよ」
「いえ、次にミズサワさんがお戻りになる頃にはなくなっていますよ。特にこのチェックや細かい柄物は人気なんです」
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