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白夜⑮
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朝御飯はJOY-Pのモーニングにした。
結局あの後、ゆっくりココアを飲んでいたら、仔達も起きてきてご飯コールが沸き上がったので、一人で黙々と作業。途中で早起きのホークさんが来てくれて、手伝ってくれた。ゆっくり話したいのに、ねえね、ご飯コールでバタバタ。二人でバタバタしていたらチュアンさんとマデリーンさんも来てくれて、何とかなった。
落ち着いた頃に、ミゲル君とエマちゃんとテオ君も起きてきた。晃太は三人娘が起こしてくれた。
私はパンケーキモーニング、晃太は和定食だ。ホークさんとテオ君はトーストモーニング、チュアンさん、マデリーンさん、エマちゃんはパンケーキモーニング。ミゲル君は卵雑炊。
「姉ちゃん、今日はどうすると? ボス部屋抜けると?」
「そうやね、お母さん達も心配しとるはずやし」
このボス部屋の復活時間は、父の鑑定で予測になるが分かっている。ボス部屋は、開けた人のレベルに応じて変わる。レベルが高ければ、当然わんさかなボス部屋になる。ただし、そうなれば必ず次の復活するまでの時間を要する。今回、このフィールド型ダンジョン、最奥のボス部屋に鎮座していたヤマタノオロチを退けた時点で、ボス部屋にいたメンバーで最高レベルはイシスだった。
で、復活時間だが、予測として1週間~10日。
時間はゆっくりある。
「皆さんが来てから移動開始やね。私は移動するけん、晃太は昨日の宝箱頼める?」
「よかよ」
晃太が味噌汁をすする。
この先はすぐに出口になる。ドーナツの真ん中の部分みたいなところね。あそこはダンジョンではないから、閉めたサブ・ドアが開く。ルームの不便なところは、ダンジョン内では、きちんと閉まっているサブ・ドアは開かない。ダンジョンに入る前に、ちょっと開けていたら開きはする。ただし、間違って閉めたり、開けっ放しの限界時間が過ぎたら勝手に閉まった後はどうしようもない。一旦ダンジョンから出ないと開かない。以前、サブ・ドアを少しだけ開けて、ダンジョンに行ったが、諸問題が発生。元気がサブ・ドアの向こうの母に向かってわんわん吠える問題。本来ならダンジョン内にいるはずの元気の声が、サブ・ドアを通じて外に漏れてしまい、ちょっと怪しまれてしまった。花と声量が違うからね。あれから、その手段はやってない。
ゆっくり朝御飯を済ませ、洗濯物や掃除を済ませる。
『主よ、ボス部屋~、サブ・ドア開けてなのだ~』
アレスが、すりすりきゅるんと来るが、私は折れずに聞き流す。
集合時間5分前にはしっかり皆さんやって来た。
「皆さんおはようございます、体調不良とかないですか?」
「はい、大丈夫です」
と、代表してケルンさんが答える。
顔色、皆さんいいみたい。
「私はこれからボス部屋を抜けます。ですので、皆さんゆっくりしていてください。おそらくすぐに抜けられると思います。それと」
申し訳ないが、リィマさんに宝石類が出たら鑑定をお願いした。最後に、エドワルドさんに時間をもらう。
『原始のダンジョン』について、サエキ様から聞いた事がないか確認。
「それが俺が本当に子供の頃にちらっと聞いた事があるだけで、よく覚えてないんですよ。ただ、魔除けのランプをどうかこうか言っていた位で、本当に思い出せないんです」
申し訳なさそうなエドワルドさん。
「曾祖父なら、詳しく知っているはずです」
なんせ、実際に『原始のダンジョン』に挑んだ勇者のパーティーの一員、佐伯ゆりさんの実の息子だからね。
「そうですか、ありがとうございます。その内首都に行くので、サエキ様に会えたら聞いてみます」
その方が早いかな。
「ミズサワ殿は次は首都に行かれるのですか?」
と、フェリクスさんが聞いてくる。
「はい。今回の件が済んだら、シーラに行こうと思ってまして」
「ああ、試練のダンジョンですか?」
「それもありますが、ちょっといろいろ」
とぼかす。シーラにはマデリーンさんのお姉さん夫婦、ミゲル君のご家族がいる。しばらく会ってないのもあるが、私としてもご挨拶の一つしないとね。形式上、鷹の目の皆さんは、私の戦闘奴隷として登録してあるので、私が主人となっている。私的には、水澤家の一員だと思っているんだけどね。世間的にはそう思われない事もあるので、やかり一度事情を実際に会って説明した方がいいと思っている。
フェリクスさんが首をかしげるが、それ以上は聞かずにいてくれる。
数人がルームに残り、食事の下拵えの準備やブラッシングをしてくれるって。これ、いつも助かる。
「ユイさん。準備出来ました」
ホークさんがノワールの手綱を引いている。大丈夫だと思うが、イシス、ビアンカとアレス、オシリスと仔達が着いてくる事になる。ルージュとアリスは罠解除だ。宝箱はすべて罠がある。おそらく手強いはず。宝箱の総数25個。昨日結局一部しか解除出来ていない。その残りと擬態魔物を倒した後に、なにやらいろいろ出てきた。宝箱の擬態魔物は、たまに宝石類を溜め込んでいる事がある。確率的に10%くらいだが、なんと今回は8割の確率で宝石類が出てきた。きっとボーナスなんやね。
早速リィマさんが作業に入ってくれる。
「ホークさん、お願いします」
「はいユイさん」
何時ものように、チュアンさんの肩を借りて、ノワールに騎乗する。何時ものようにマントで包んで、はい、餃子の出来上がり。はー安心感ー。よし、ルームも閉めたし。
「ノワール、お願いね」
「ぶひひん」
ホークさんの手綱捌きで、賢いノワールが発進した。
結局あの後、ゆっくりココアを飲んでいたら、仔達も起きてきてご飯コールが沸き上がったので、一人で黙々と作業。途中で早起きのホークさんが来てくれて、手伝ってくれた。ゆっくり話したいのに、ねえね、ご飯コールでバタバタ。二人でバタバタしていたらチュアンさんとマデリーンさんも来てくれて、何とかなった。
落ち着いた頃に、ミゲル君とエマちゃんとテオ君も起きてきた。晃太は三人娘が起こしてくれた。
私はパンケーキモーニング、晃太は和定食だ。ホークさんとテオ君はトーストモーニング、チュアンさん、マデリーンさん、エマちゃんはパンケーキモーニング。ミゲル君は卵雑炊。
「姉ちゃん、今日はどうすると? ボス部屋抜けると?」
「そうやね、お母さん達も心配しとるはずやし」
このボス部屋の復活時間は、父の鑑定で予測になるが分かっている。ボス部屋は、開けた人のレベルに応じて変わる。レベルが高ければ、当然わんさかなボス部屋になる。ただし、そうなれば必ず次の復活するまでの時間を要する。今回、このフィールド型ダンジョン、最奥のボス部屋に鎮座していたヤマタノオロチを退けた時点で、ボス部屋にいたメンバーで最高レベルはイシスだった。
で、復活時間だが、予測として1週間~10日。
時間はゆっくりある。
「皆さんが来てから移動開始やね。私は移動するけん、晃太は昨日の宝箱頼める?」
「よかよ」
晃太が味噌汁をすする。
この先はすぐに出口になる。ドーナツの真ん中の部分みたいなところね。あそこはダンジョンではないから、閉めたサブ・ドアが開く。ルームの不便なところは、ダンジョン内では、きちんと閉まっているサブ・ドアは開かない。ダンジョンに入る前に、ちょっと開けていたら開きはする。ただし、間違って閉めたり、開けっ放しの限界時間が過ぎたら勝手に閉まった後はどうしようもない。一旦ダンジョンから出ないと開かない。以前、サブ・ドアを少しだけ開けて、ダンジョンに行ったが、諸問題が発生。元気がサブ・ドアの向こうの母に向かってわんわん吠える問題。本来ならダンジョン内にいるはずの元気の声が、サブ・ドアを通じて外に漏れてしまい、ちょっと怪しまれてしまった。花と声量が違うからね。あれから、その手段はやってない。
ゆっくり朝御飯を済ませ、洗濯物や掃除を済ませる。
『主よ、ボス部屋~、サブ・ドア開けてなのだ~』
アレスが、すりすりきゅるんと来るが、私は折れずに聞き流す。
集合時間5分前にはしっかり皆さんやって来た。
「皆さんおはようございます、体調不良とかないですか?」
「はい、大丈夫です」
と、代表してケルンさんが答える。
顔色、皆さんいいみたい。
「私はこれからボス部屋を抜けます。ですので、皆さんゆっくりしていてください。おそらくすぐに抜けられると思います。それと」
申し訳ないが、リィマさんに宝石類が出たら鑑定をお願いした。最後に、エドワルドさんに時間をもらう。
『原始のダンジョン』について、サエキ様から聞いた事がないか確認。
「それが俺が本当に子供の頃にちらっと聞いた事があるだけで、よく覚えてないんですよ。ただ、魔除けのランプをどうかこうか言っていた位で、本当に思い出せないんです」
申し訳なさそうなエドワルドさん。
「曾祖父なら、詳しく知っているはずです」
なんせ、実際に『原始のダンジョン』に挑んだ勇者のパーティーの一員、佐伯ゆりさんの実の息子だからね。
「そうですか、ありがとうございます。その内首都に行くので、サエキ様に会えたら聞いてみます」
その方が早いかな。
「ミズサワ殿は次は首都に行かれるのですか?」
と、フェリクスさんが聞いてくる。
「はい。今回の件が済んだら、シーラに行こうと思ってまして」
「ああ、試練のダンジョンですか?」
「それもありますが、ちょっといろいろ」
とぼかす。シーラにはマデリーンさんのお姉さん夫婦、ミゲル君のご家族がいる。しばらく会ってないのもあるが、私としてもご挨拶の一つしないとね。形式上、鷹の目の皆さんは、私の戦闘奴隷として登録してあるので、私が主人となっている。私的には、水澤家の一員だと思っているんだけどね。世間的にはそう思われない事もあるので、やかり一度事情を実際に会って説明した方がいいと思っている。
フェリクスさんが首をかしげるが、それ以上は聞かずにいてくれる。
数人がルームに残り、食事の下拵えの準備やブラッシングをしてくれるって。これ、いつも助かる。
「ユイさん。準備出来ました」
ホークさんがノワールの手綱を引いている。大丈夫だと思うが、イシス、ビアンカとアレス、オシリスと仔達が着いてくる事になる。ルージュとアリスは罠解除だ。宝箱はすべて罠がある。おそらく手強いはず。宝箱の総数25個。昨日結局一部しか解除出来ていない。その残りと擬態魔物を倒した後に、なにやらいろいろ出てきた。宝箱の擬態魔物は、たまに宝石類を溜め込んでいる事がある。確率的に10%くらいだが、なんと今回は8割の確率で宝石類が出てきた。きっとボーナスなんやね。
早速リィマさんが作業に入ってくれる。
「ホークさん、お願いします」
「はいユイさん」
何時ものように、チュアンさんの肩を借りて、ノワールに騎乗する。何時ものようにマントで包んで、はい、餃子の出来上がり。はー安心感ー。よし、ルームも閉めたし。
「ノワール、お願いね」
「ぶひひん」
ホークさんの手綱捌きで、賢いノワールが発進した。
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