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カルーラで合流⑦
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「皆さん、行き渡りましたかー?」
「「「「「はーい」」」」」
「いただきまーす」
いただきまーす、がつがつ。
皆さん身体が資本の冒険者、よく食べる。
メニューはみつよしのランチメニューだ。
私は悩んでアジフライとクリームコロッケにした。両親とチュアンさんもね。晃太とホークさん、ミゲル君、テオ君はチキンステーキ。マデリーンさんとエマちゃんはオムライスね。鷹の目の皆さんは足りないだろうから、みつよしのI産野菜サラダと、松ぼっくりのシーフードピザね。ミゲル君がビールと切なく呟くので、ノンアルコールビールをタップ。チュアンさんに肩を掴まれ、ぷしゅー、となっているけど。他の皆さんにも提供するからね。ほら、ツヴァイクさんからの視線がね。
他のテーブルも和気あいあいと食事をしている。
ラスチャーニエはケルンさんはアジフライとクリームコロッケ、ヒェリさん、ツヴァイクさん、エドワルドさんはチキンステーキ。こちらも足りないだろうから、サラダとピザね。ツヴァイクさんにもノンアルコールビール、一気飲みしてた。エドワルドさんはちゃんと配分考えている。
蒼の麓はフェリクスさんとヘルト君がチキンステーキ、エリアンさんとドーラさんはアジフライとクリームコロッケ。アンドレアスさんとドロテアちゃんはオムライス。サラダとピザつき。このメンバーが揃うと、大食漢が多いのであまり目立たないが、フェリクスさんも結構召し上がる。大きな人やしね。ノンアルコールビールはフェリクスさんとアンドレアスさんに提供。
金の虎はファングさんはチキンステーキ、ガリストさんはアジフライとクリームコロッケ、リィマさんとフリンダさんはオムライス。痩せの大食いアルスさんは全種類。サラダとピザもありますよ。ノンアルコールビールはファングさんとガリストさんに提供。
山風は痩せの大食いハジェル君が全種類。残り全員チキンステーキだ。サラダとピザも忘れずに。ノンアルコールビールは成人組に、ね。
オニオングラタンスープ付きね。
食べながら近況報告。
桶が出来上がったので、エリアンさんが補強の付与をしてくれる事に。ジュースや焼酎の投入作業も手伝ってくれるって。助かる。ただ、まだ桶が足りないから、その制作作業の為に、ツヴァイクさんがうちに残る理由なんだよね。ラスチャーニエはランクが高く、当然社会的な位置は高い。参加決定した、カルーラの大討伐をそう長く抜けられない。今回は休息期と、私に対して首都で流れた噂を不安になり、後見人代理のアルベルトさんの弟、エドワルドさんが心配して着いてきてくれた。ツヴァイクさんはそのお目付け役と言う苦しい言い訳で、同行許可が出ただけだし。
「なら、いっそパーティーハウスに移って貰えたらいいんやない? まあ、今の宿とかの関係もあろうけど」
猫舌の晃太が、オニオングラタンスープをふー、としながら提案。
「どうでしょうか? コテージもありますし」
リーダーのケルンさんにお伺い。
ケルンはちょっと考えて、ヒェリさん、ツヴァイクさん、エドワルドさんに相談。
「お世話になります」
細かいコテージの使用代とかは、月末締めにした。桶の出来上がりの時期。せっかく手に入れたカラーシープの毛で作る予定もあり、それがいつ出来上がるか、まだはっきりしないからね。ノワールとオシリスを乗り継げば、王冠山の麓までかなり短時間でいけるし。何より。
バトルジャンキー達の『ダンジョンビーム』がすごいんだよね。サブ・ドアが繋がっていたので、かなり気軽に行けていたから、ルーティのダンジョンの改修が終わり次第、サブ・ドアの登録に行きたいと、鼻面や嘴でツンツンされている。
「数日後になるんですが、一度ルーティのダンジョンに行きたいんです。実はルーティのダンジョンが改修に入っていてサブ・ドアが繋がらなくてしまって」
「「え?」」
私の話に、ケルンさんとフェリクスさんがごそごそとなにやら取り出す。あ、転移石。あらっ、色が斑になってる。これ結構貴重品なのに。使えなくなるんかな?
「お父さん、見て」
「ん、ちょっと待ってね、ああ、改修された後には使えるけど、それがどこに繋がるかは、改修後やね。ただ、どこかのセーフティゾーン近くになることは確かや」
「そうな良かった。転移石はそのまま持っててください。必要になると思いますので。改修が終わったら、調べて見ましょう」
顔を見合わせるケルンさんとフェリクスさん。
「これはミズサワ殿からお借りしていると言うか預かっているつもりなんですが」
と、ケルンさん。
「いえ、私は差し上げたつもりだったんですが」
「ミズサワ殿。マジックバッグやエリクサーや簡易セーフティといい、あまりこういった貴重品は渡さない方が」
と、フェリクスさん。
うーん、きっとフェリクスさんが正論なんだろうけど。ちょいちょい出たら、皆さんに配布しているのは、今回のヤマタノオロチの事で巻き込んだし、何より。
「うちには、その、ビアンカとルージュ達がいますし」
スキップシステムでひょいひょいいけるし。
「晃太がいますし」
サイズ不明なアイテムボックスだし。
「ちゅどんドカンですし」
厄災クラスのイシスとアレスがボス部屋開けると、わじゃわじゃだけど、出てくる宝箱が更にゴージャスになり、エリクサーが出る率が高い。すでに三桁越すし。
「ルームがありますし」
最大の強みね。
「必要ないかなって」
「「でしたね」」
納得してくれた。そのまま転移石は持っていてくれる。
細やかに視界の隅でお皿咥えているビアンカとルージュ。アレスなんて左前肢まで出してる。本当はとっても強くて、ギルドが警戒する程の魔物なのに、飼い慣らされた感が半端ない。あ、オシリスが加わった。イシスが、『オイ、プライドハ?』と言ってるけど、気にもしてない様子。
私も気にしてないけどね。
「「「「「はーい」」」」」
「いただきまーす」
いただきまーす、がつがつ。
皆さん身体が資本の冒険者、よく食べる。
メニューはみつよしのランチメニューだ。
私は悩んでアジフライとクリームコロッケにした。両親とチュアンさんもね。晃太とホークさん、ミゲル君、テオ君はチキンステーキ。マデリーンさんとエマちゃんはオムライスね。鷹の目の皆さんは足りないだろうから、みつよしのI産野菜サラダと、松ぼっくりのシーフードピザね。ミゲル君がビールと切なく呟くので、ノンアルコールビールをタップ。チュアンさんに肩を掴まれ、ぷしゅー、となっているけど。他の皆さんにも提供するからね。ほら、ツヴァイクさんからの視線がね。
他のテーブルも和気あいあいと食事をしている。
ラスチャーニエはケルンさんはアジフライとクリームコロッケ、ヒェリさん、ツヴァイクさん、エドワルドさんはチキンステーキ。こちらも足りないだろうから、サラダとピザね。ツヴァイクさんにもノンアルコールビール、一気飲みしてた。エドワルドさんはちゃんと配分考えている。
蒼の麓はフェリクスさんとヘルト君がチキンステーキ、エリアンさんとドーラさんはアジフライとクリームコロッケ。アンドレアスさんとドロテアちゃんはオムライス。サラダとピザつき。このメンバーが揃うと、大食漢が多いのであまり目立たないが、フェリクスさんも結構召し上がる。大きな人やしね。ノンアルコールビールはフェリクスさんとアンドレアスさんに提供。
金の虎はファングさんはチキンステーキ、ガリストさんはアジフライとクリームコロッケ、リィマさんとフリンダさんはオムライス。痩せの大食いアルスさんは全種類。サラダとピザもありますよ。ノンアルコールビールはファングさんとガリストさんに提供。
山風は痩せの大食いハジェル君が全種類。残り全員チキンステーキだ。サラダとピザも忘れずに。ノンアルコールビールは成人組に、ね。
オニオングラタンスープ付きね。
食べながら近況報告。
桶が出来上がったので、エリアンさんが補強の付与をしてくれる事に。ジュースや焼酎の投入作業も手伝ってくれるって。助かる。ただ、まだ桶が足りないから、その制作作業の為に、ツヴァイクさんがうちに残る理由なんだよね。ラスチャーニエはランクが高く、当然社会的な位置は高い。参加決定した、カルーラの大討伐をそう長く抜けられない。今回は休息期と、私に対して首都で流れた噂を不安になり、後見人代理のアルベルトさんの弟、エドワルドさんが心配して着いてきてくれた。ツヴァイクさんはそのお目付け役と言う苦しい言い訳で、同行許可が出ただけだし。
「なら、いっそパーティーハウスに移って貰えたらいいんやない? まあ、今の宿とかの関係もあろうけど」
猫舌の晃太が、オニオングラタンスープをふー、としながら提案。
「どうでしょうか? コテージもありますし」
リーダーのケルンさんにお伺い。
ケルンはちょっと考えて、ヒェリさん、ツヴァイクさん、エドワルドさんに相談。
「お世話になります」
細かいコテージの使用代とかは、月末締めにした。桶の出来上がりの時期。せっかく手に入れたカラーシープの毛で作る予定もあり、それがいつ出来上がるか、まだはっきりしないからね。ノワールとオシリスを乗り継げば、王冠山の麓までかなり短時間でいけるし。何より。
バトルジャンキー達の『ダンジョンビーム』がすごいんだよね。サブ・ドアが繋がっていたので、かなり気軽に行けていたから、ルーティのダンジョンの改修が終わり次第、サブ・ドアの登録に行きたいと、鼻面や嘴でツンツンされている。
「数日後になるんですが、一度ルーティのダンジョンに行きたいんです。実はルーティのダンジョンが改修に入っていてサブ・ドアが繋がらなくてしまって」
「「え?」」
私の話に、ケルンさんとフェリクスさんがごそごそとなにやら取り出す。あ、転移石。あらっ、色が斑になってる。これ結構貴重品なのに。使えなくなるんかな?
「お父さん、見て」
「ん、ちょっと待ってね、ああ、改修された後には使えるけど、それがどこに繋がるかは、改修後やね。ただ、どこかのセーフティゾーン近くになることは確かや」
「そうな良かった。転移石はそのまま持っててください。必要になると思いますので。改修が終わったら、調べて見ましょう」
顔を見合わせるケルンさんとフェリクスさん。
「これはミズサワ殿からお借りしていると言うか預かっているつもりなんですが」
と、ケルンさん。
「いえ、私は差し上げたつもりだったんですが」
「ミズサワ殿。マジックバッグやエリクサーや簡易セーフティといい、あまりこういった貴重品は渡さない方が」
と、フェリクスさん。
うーん、きっとフェリクスさんが正論なんだろうけど。ちょいちょい出たら、皆さんに配布しているのは、今回のヤマタノオロチの事で巻き込んだし、何より。
「うちには、その、ビアンカとルージュ達がいますし」
スキップシステムでひょいひょいいけるし。
「晃太がいますし」
サイズ不明なアイテムボックスだし。
「ちゅどんドカンですし」
厄災クラスのイシスとアレスがボス部屋開けると、わじゃわじゃだけど、出てくる宝箱が更にゴージャスになり、エリクサーが出る率が高い。すでに三桁越すし。
「ルームがありますし」
最大の強みね。
「必要ないかなって」
「「でしたね」」
納得してくれた。そのまま転移石は持っていてくれる。
細やかに視界の隅でお皿咥えているビアンカとルージュ。アレスなんて左前肢まで出してる。本当はとっても強くて、ギルドが警戒する程の魔物なのに、飼い慣らされた感が半端ない。あ、オシリスが加わった。イシスが、『オイ、プライドハ?』と言ってるけど、気にもしてない様子。
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