603 / 869
連載
お祝いからの⑤
しおりを挟む
ご指摘ありがとうございます。
「え、買取不可?」
冷蔵庫ダンジョン脱出後、私は一旦パーティーハウスへ。アレスが絶対じっとしてないと思ってね。晃太は先にルージュとチュアンさん、ミゲル君に付き添われギルドに。私はルームを開けっ放しにして、ホークさんとビアンカとで戻って来た。
「申し訳ございませんミズサワ様」
出迎えてくれたタージェルさんが申し訳なさそうな顔。
『嘘ではないのです』
付いてきてくれたビアンカが言うが、分かってますがな。
ズラリとならんだ、ネーブルサイズのスライ厶コア達。
「こちらをシーラに確認しました所、このサイズのスライ厶コアは国宝としてシーラの王家が所有しているものでして」
「国宝っ」
七つもあるんですけど。
「はい。ですので価値をつけられないと」
「そ、そうですか…………」
なんとなくそんな予感してた。
経験豊富な冒険者の皆さんが揃って、そんなサイズのアシッドスライム聞いたことないって言ってたからね。つまり、耳にしない程レアな魔物やろうってね。ドラゴンや玄武でも認知されているのに、知られてないってのがあったし。
なら、こっちで引き取ろうかな。そうや。
「1つ、ユリアレーナ王家に献上します」
なんせ七つもあるからね。タージェルさんは素早く手続きしてくれた。
そして直ぐにウサギ部屋から出たご褒美を見ている。コラーゲン部屋から出たと言ってある。流石プロ、次々に選別していく。お見事。
晃太は倉庫にいる。
ソファーにはサインを済ませたエドワルドさんと、ロッシュさんがお茶を飲んでる。
「ミズサワ様、こちら依頼書になります」
スマイルリティアさんが出す依頼書に、サインと魔力をベルトコンベアー。
ふうっ、終わった。お茶も良い感じになってる。頂きます。
それから、マーファを出発する日だ。
春祭り後、3日後にした。直後に出たら街道でまだたくさんの商隊を追い越したりするからね。ちょっと危ない気がするから。
手続きよし。カルーラにも連絡してくれるって。そして、途中の街への搬送依頼を晃太が受けている。それまでに以前お願いしたドーピング剤もできてるし。
着々と準備が整って来ている。
リティアさんとタージェルさんに見送られて、ギルドを出た。
春祭りを控えた前日。
よし、明日から2日間バザーだ。今回は2日間ね。母とミゲル君が最終チェックしている。
『主よ、主よ、蛇部屋、蛇部屋』
アレスがめんどくさい。
クラインからの依頼で凄まじい数の蛇の目玉を卸すために、蛇部屋は際限なく挑んだ事に味をしめたアレス。こうやって、甘えるが、内容が内容だからね。
晃太に日帰りお願いした。
最初は渋っていたけど、三人娘がにいに、とおねだりしたら、呆気なく陥落していた。最近、クラインから騎士団が到着して、数日後に挑むそうだ。
バザーにはビアンカが付いてきてくれる。アリスとシルフィ達は父とお留守番。バザーの時にはロッシュさんが来てくれる。私がお願いした。お世話になっているからね、プチお祝いでケーキを準備した。銀の槌のフルーツたっぷりホールケーキ。一番大きいサイズね。ビアンカ、ルージュ、そんな目で見てもダメよ。私はアイテムボックスに入れる。ちゃんとカットケーキあるけんね。
ダイニングキッチンでは、新しい魔道具の稼働チェックが行われている。
保温機能がある調理器ね。なかなか大きなサイズで、多分5升くらいある。中まで熱が通るのか不安だったが、中の構造見て納得。シフォンケーキの型みたいな支柱がある。
「これなら、心配なやつにもしっかり中に熱が入るやろ? それからこれは取り外しもできるんよ」
と、父が説明してくれる。外側はツヴァイクさんが作成した、トレントの木材が覆う。
まずはゆで玉子からお試しするって。
「これ幾らな?」
なんとなく聞いてみた。
「300万」
色々付与込み。一般のご家庭では手が出せない額っ。しかも木材の額はなし。
「このサイズにしたからなあ。しかも、これ作ってくれた人、マーファでもトップクラスの鍛冶師の人やったし。急いでもらったからね」
「小さくなれば、額が下がる?」
「そうやね。支柱もつけなかったら。ただ、小さな子供が触って火傷せんような、事故防止策が必要やね」
父が悩んでいる。
おまかせしましょう。
試作品を何処かでお願いを、なんて言ってるけど。
『煮卵なのです』
『明日は角煮かしら?』
『母よ、母よ、我は肉が食べたいのだ~』
『アノトロットシタ卵ダナ、所望スル』
「くうっ」
仔達も大合唱が始まる。
「はいはい、ちょっと待ってね~。優衣、手伝って」
「はいはい」
「え、買取不可?」
冷蔵庫ダンジョン脱出後、私は一旦パーティーハウスへ。アレスが絶対じっとしてないと思ってね。晃太は先にルージュとチュアンさん、ミゲル君に付き添われギルドに。私はルームを開けっ放しにして、ホークさんとビアンカとで戻って来た。
「申し訳ございませんミズサワ様」
出迎えてくれたタージェルさんが申し訳なさそうな顔。
『嘘ではないのです』
付いてきてくれたビアンカが言うが、分かってますがな。
ズラリとならんだ、ネーブルサイズのスライ厶コア達。
「こちらをシーラに確認しました所、このサイズのスライ厶コアは国宝としてシーラの王家が所有しているものでして」
「国宝っ」
七つもあるんですけど。
「はい。ですので価値をつけられないと」
「そ、そうですか…………」
なんとなくそんな予感してた。
経験豊富な冒険者の皆さんが揃って、そんなサイズのアシッドスライム聞いたことないって言ってたからね。つまり、耳にしない程レアな魔物やろうってね。ドラゴンや玄武でも認知されているのに、知られてないってのがあったし。
なら、こっちで引き取ろうかな。そうや。
「1つ、ユリアレーナ王家に献上します」
なんせ七つもあるからね。タージェルさんは素早く手続きしてくれた。
そして直ぐにウサギ部屋から出たご褒美を見ている。コラーゲン部屋から出たと言ってある。流石プロ、次々に選別していく。お見事。
晃太は倉庫にいる。
ソファーにはサインを済ませたエドワルドさんと、ロッシュさんがお茶を飲んでる。
「ミズサワ様、こちら依頼書になります」
スマイルリティアさんが出す依頼書に、サインと魔力をベルトコンベアー。
ふうっ、終わった。お茶も良い感じになってる。頂きます。
それから、マーファを出発する日だ。
春祭り後、3日後にした。直後に出たら街道でまだたくさんの商隊を追い越したりするからね。ちょっと危ない気がするから。
手続きよし。カルーラにも連絡してくれるって。そして、途中の街への搬送依頼を晃太が受けている。それまでに以前お願いしたドーピング剤もできてるし。
着々と準備が整って来ている。
リティアさんとタージェルさんに見送られて、ギルドを出た。
春祭りを控えた前日。
よし、明日から2日間バザーだ。今回は2日間ね。母とミゲル君が最終チェックしている。
『主よ、主よ、蛇部屋、蛇部屋』
アレスがめんどくさい。
クラインからの依頼で凄まじい数の蛇の目玉を卸すために、蛇部屋は際限なく挑んだ事に味をしめたアレス。こうやって、甘えるが、内容が内容だからね。
晃太に日帰りお願いした。
最初は渋っていたけど、三人娘がにいに、とおねだりしたら、呆気なく陥落していた。最近、クラインから騎士団が到着して、数日後に挑むそうだ。
バザーにはビアンカが付いてきてくれる。アリスとシルフィ達は父とお留守番。バザーの時にはロッシュさんが来てくれる。私がお願いした。お世話になっているからね、プチお祝いでケーキを準備した。銀の槌のフルーツたっぷりホールケーキ。一番大きいサイズね。ビアンカ、ルージュ、そんな目で見てもダメよ。私はアイテムボックスに入れる。ちゃんとカットケーキあるけんね。
ダイニングキッチンでは、新しい魔道具の稼働チェックが行われている。
保温機能がある調理器ね。なかなか大きなサイズで、多分5升くらいある。中まで熱が通るのか不安だったが、中の構造見て納得。シフォンケーキの型みたいな支柱がある。
「これなら、心配なやつにもしっかり中に熱が入るやろ? それからこれは取り外しもできるんよ」
と、父が説明してくれる。外側はツヴァイクさんが作成した、トレントの木材が覆う。
まずはゆで玉子からお試しするって。
「これ幾らな?」
なんとなく聞いてみた。
「300万」
色々付与込み。一般のご家庭では手が出せない額っ。しかも木材の額はなし。
「このサイズにしたからなあ。しかも、これ作ってくれた人、マーファでもトップクラスの鍛冶師の人やったし。急いでもらったからね」
「小さくなれば、額が下がる?」
「そうやね。支柱もつけなかったら。ただ、小さな子供が触って火傷せんような、事故防止策が必要やね」
父が悩んでいる。
おまかせしましょう。
試作品を何処かでお願いを、なんて言ってるけど。
『煮卵なのです』
『明日は角煮かしら?』
『母よ、母よ、我は肉が食べたいのだ~』
『アノトロットシタ卵ダナ、所望スル』
「くうっ」
仔達も大合唱が始まる。
「はいはい、ちょっと待ってね~。優衣、手伝って」
「はいはい」
2,709
あなたにおすすめの小説
私を裏切った夫が、後悔しているようですが知りません
藤原遊
恋愛
政略結婚として、公爵家に嫁いだ私は
愛のない夫婦関係を「仕事」だと思い、正妻の役目を果たしてきた。
夫が愛人を持つことも、
その子を屋敷に迎え入れることも、黙って受け入れてきた。
けれど――
跡取りを、正妻の子ではなく愛人の子にする。
その言葉を、人前で軽く口にした瞬間。
私は悟ったのだ。
この家では、息子を守れないと。
元々、実家との間には
「嫡子以外の子は実家の跡取りにする」という取り決めがあった。
ならば話は簡単だ。
役目を終えた私は、離縁を選ぶ。
息子と共に、この家を去るだけ。
後悔しているようですが――
もう、私の知るところではありません。
恋は、母をやめてから始まる――正体を隠したまま、仮の婚約者になりました
あい
恋愛
両親を失ったあの日、
赤子の弟を抱いて家を出た少女がいた。
それが、アリア。
世間からは「若い母」と呼ばれながらも、
彼女は否定しなかった。
十六年間、弟を守るためだけに生きてきたから。
恋も未来も、すべて後回し。
けれど弟は成長し、ついに巣立つ。
「今度は、自分の人生を生きて」
その一言が、
止まっていた時間を動かした。
役目を終えた夜。
アリアは初めて、自分のために扉を開く。
向かった先は、婚姻仲介所。
愛を求めたわけではない。
ただ、このまま立ち止まりたくなかった。
――けれどその名前は、
結婚を急かされていた若き当主のもとへと届く。
これは、
十六年“母”だった女性が、
もう一度“ひとりの女”として歩き出す物語。
「君は完璧だから、放っておいても大丈夫」と笑った夫。~王宮から私が去ったあと「愛していた」と泣きついても、もう手遅れです~
水上
恋愛
「君は完璧だから、放っておいても大丈夫だ」
夫である王太子はそう笑い、泣き真似が得意な見習い令嬢ばかりを優先した。
王太子妃セシリアは、怒り狂うこともなく、静かに心を閉ざす。
「左様でございますか」
彼女は夫への期待というノイズを遮断し、離縁の準備を始めた。
「わざわざ始まるまでまたないで、今のうちに手を打ったってよくない?」
イチイ アキラ
恋愛
アスター公爵令嬢エステルは、夢をみる。それは先を映す夢。
ある日、夢をみた。
この国の未来を。
それをアルフレッド王太子に相談する。彼女を愛して止まない婚約者に。
彼は言う。
愛する君とぼくの国のためなら、未来を変えるのも仕方なくない?
聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい
金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。
私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。
勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。
なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。
※小説家になろうさんにも投稿しています。
【完結】聖女になり損なった刺繍令嬢は逃亡先で幸福を知る。
みやこ嬢
恋愛
「ルーナ嬢、神聖なる聖女選定の場で不正を働くとは何事だ!」
魔法国アルケイミアでは魔力の多い貴族令嬢の中から聖女を選出し、王子の妃とするという古くからの習わしがある。
ところが、最終試験まで残ったクレモント侯爵家令嬢ルーナは不正を疑われて聖女候補から外されてしまう。聖女になり損なった失意のルーナは義兄から襲われたり高齢宰相の後妻に差し出されそうになるが、身を守るために侍女ティカと共に逃げ出した。
あてのない旅に出たルーナは、身を寄せた隣国シュベルトの街で一人の騎士と運命的な出会いをする。
【2024年3月16日完結、全58話】
五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~
放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」
大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。
生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。
しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。
「すまない。私は父としての責任を果たす」
かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。
だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。
これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。
白い結婚の末、離婚を選んだ公爵夫人は二度と戻らない』
鍛高譚
恋愛
白い結婚の末、「白い結婚」の末、私は冷遇され、夫は愛人を溺愛していた――ならば、もう要らないわ」
公爵令嬢 ジェニファー・ランカスター は、王弟 エドワード・クラレンス公爵 のもとへ政略結婚として嫁ぐ。
だが、その結婚生活は冷たく空虚なものだった。夫は愛人 ローザ・フィッツジェラルド に夢中になり、公爵夫人であるジェニファーは侮辱され、無視され続ける日々。
――それでも、貴族の娘は耐えなければならないの?
何の愛もなく、ただ飾り物として扱われる結婚に見切りをつけたジェニファーは 「離婚」 を決意する。
しかし、王弟であるエドワードとの離婚は容易ではない。実家のランカスター家は猛反対し、王宮の重臣たちも彼女の決断を 「公爵家の恥」 と揶揄する。
それでも、ジェニファーは負けない。弁護士と協力し、着々と準備を進めていく。
そんな折、彼女は北方の大国 ヴォルフ公国の大公、アレクサンダー・ヴォルフ と出会う。
温かく誠実な彼との交流を通じて、ジェニファーは 「本当に大切にされること」 を知る。
そして、彼女の決断は、王都の社交界に大きな波紋を呼ぶこととなる――。
「公爵夫人を手放したことを、いつか後悔しても遅いわ」
「私はもう、あなたたちの飾り人形じゃない」
離婚を巡る策略、愛人の凋落、元夫の後悔――。
そして、新たな地で手にした 「愛される結婚」。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。