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総仕上げ③
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「で、これが今回のボーナスオプション」
夕食時、鍋をつつきながら相談。貝柱、美味しい。
「あー、そう来たね」
と、向こうでは業務用台所関係の設計の仕事をしていた父の反応が早い。
「全部台所関係やん」
旨辛鍋からキャベツを取り出している晃太が言う。
「でも色々気になるなあ」
食い付きがいいのはやはり母だ。
「この業務用コンロは?」
「五徳が大きいし火力が家庭用より強かよ」
「そうな」
母が悩む姿勢。
やはり、コンロが色々不足気味だって。現在のコンロは7つ。3つのコンロがあるシステムキッチン2つの間に1口コンロ。しかし、この1口コンロは、独り暮らし用みたいで、普通サイズ。大きいカレー鍋を乗せたら溢れてしまう。
「元気達もよう食べるし、そのうちシルフィ達も食べるようになろうし」
「なら、コンロにしようか」
「頼めるね?」
「よかよ、台所はお母さんの領域なんやし。何口にする?」
「ありがとう、2口でよか」
後でどこに配置するか考えよ。
「まだ選べるけど」
父の最強スキル、鑑定SSS発動。
「お母さん、選んでよかよ」
私は海鮮トマト鍋から、シメジとニンジンを取り出す。父も晃太も異議なし。父は旨辛鍋から豆腐、晃太も旨辛鍋からウサギ肉やウインナーを取り出している。
「そうやなあ、この食品乾燥機ってなんな?」
「これはな、ドライフルーツとか作るやつやね」
父がこうこうと説明。見た目はオーブンだけど、果物や野菜とかを乾燥するんだって。
「手作りドライフルーツねえ、今すぐ必要やないなあ」
海鮮トマト鍋から鱈を取り出す母が見送りの姿勢。
「でも、野菜嫌いな子供達にはよかかなあ、うーん」
毎週孤児院へ炊き出ししている母。孤児達も好き嫌いなんて言ってられる状況ではないが、どうしても1つ2つ苦手な食べ物がある。やはり苦味を有するのが多いそうだ。いずれ、大人になれば食べられるやろうけど。
「食品乾燥機かあ、そうやなあ、保存食作るのにはよかかもなあ」
海鮮トマト鍋のエビをぱくりして、ビールを飲む父が何やら頭のなかで設計している。技術者魂に火が着いたかな。
「なら、オーブンにしたら? 色々出来るんやない?」
本日はビールの晃太が、顔をアルコールで真っ赤にしながら聞いてくる。
「オーブンなあ、作るのはグラタンとかアップルパイくらいやしなあ」
どちらかというと稼働率が高いのはトースターの方。電子レンジとして使うことが多い。たまに私もエマちゃんともへじ生活のお菓子キットで使うくらいだ。視界の端で、よだれをぺろりしているビアンカとルージュ。スルー。
「おそらく低温調理が出来るやつや」
海鮮トマト鍋から茄子やキノコ類を取り出している父が説明している。温度の調整が幅広いみたい。
「低温調理、あ、ローストビーフとかやね。あれ、炊飯器でやってるから、あ、2升炊きの炊飯器してくれんね」
「え? 炊飯器? マダラ電気にあるやん」
「1升炊きが限界やろ? なら、大きいので、一気に作りたいんよ。ほら、スペアリブとか煮豚とかね。戦闘部隊の皆さんの差し入れとかにも使えるしね」
そう、炊き出しは孤児院と教会の戦闘部隊に行っている。孤児院は週に一回。スープやシチュー等の鍋1品料理。戦闘部隊にはサラダとお肉料理。そのお肉料理がフライパンで作ると結局大変。ホットプレートも使用しているが、色々気にしないといけないし、炊飯器ならタイマーかけて保温すれば、出来上がるからって。それにホットプレートは蓋やプレートを洗うの大変だからって。
視界の端でビアンカとルージュのエアーおてしてる。はいはい、分かってますよ。
「なら、この2升炊きの炊飯器、いくついる?」
「2つやね。分かっとうよ、ビアンカ、ルージュ、まずは試作したら食べさせるけんね」
『煮豚なのですっ』
『スペアリブがいいわっ』
『ソレデ食ウカラ横ニ広ガルノダ』
『『きぃっ』』
『母よ、母よ、我も~』
「くうっ、くうっ」
賑やか。仔達のばあばコールが沸き上がる。
「優衣、3つにして」
「はいはい」
食事の〆に、海鮮トマト鍋はリゾットに、旨辛鍋には麺が入る。他の冒険者パーティーのテーブルは、汁すら残らないが、私達の鍋は〆が残ってしまう。まあ、従魔ズがぺろりしたけど。
食後早速タップ。あれから父の鑑定頼りでボーナスオプションみたら、もう選べなかった。2口コンロと炊飯器3つやしね。
色々移動して業務用コンロが現れる。確かに五徳ががっちりしてる。炊飯器は、しっかりした置き場が必要やな。明日やじろ家具にでも行くかな。とりあえず以前使用していた足の低いテーブルに並べる。コンセントも追加、と。
それから母は、なにやら父と相談。現在手に入る鍋で一番大きいのより一回りサイズが大きいのが欲しいそうだ。一番大きいのはディレックスの鍋だけど、それより大きいサイズが欲しいって。
「なら、鍛治師ギルドに相談すればよかやん」
父は足踏みミシン関連で、鍛治師ギルドとも関わりがある。
「でも、こっちにはテフロン加工がなかやん」
「剥離の付与ばすればよか」
「重くならんね?」
「マーファの鍛治師ギルドには、腕のよか職人さんがおるけん大丈夫よ。給食センターの機材も、見事に作り上げたんやけん。強度が不安なら、強化硬化ばすればよか」
両親の会話が進む。
「鍋って、そんなんだっけ?」
と、カセットコンロの汚れを拭いていたヘルト君がぽつり。
「ヘルト」
フェリクスさんが唇の前に人差し指を立てる。しー、って意味ね。
イケメンさんがすると、絵になる。ヘルト君は素直にしー、となる。
「元気達もこれからもっと食べるはずやし。妥協せんで作ろう。明日ちょうど鍛治師ギルドと会議やから、相談するよ」
「お願いねお父さん」
それから父は母に鍋の細かいサイズを確認。メモメモしながら、花の水の器に新しい水を入れている晃太に声をかけてる。
「晃太、クラウンスライムのコアあるね?」
「ん? えーっとなあ、20個あるよ」
「もしかしたら必要になるかもしれんけん、ちょっとちょうだい」
「ん。5個で足りる?」
晃太がアイテムボックスから王冠スライムのコアを、父に渡す。
それを見ながら、母が早速何やら作業に入る。
「お母さん、何ば作るん?」
「角煮とむね肉のハムやね」
角煮は冷凍庫ダンジョン上層階の猪の肉。上層階になれば、当然レベルの高い猪だけど、同時に肉質が良くなる。豚肉に近く、灰汁もほとんど出ないし、脂が上品。むね肉はルーティのウサギの肉ね。もう、わんさかあるのよ。でも、このウサギ肉はかしわに近い。当然むね肉はむね肉だけど、調理次第ではとても柔らかい。いろんなソースに合うんだよ。この2種類は皆さんに大好評で、角煮はビールの絶品おつまみだし、煮卵はとろとろで、食べた鷹の目の皆さんびっくりしていた。むね肉のハムはサラダの付け合わせや、サンドウィッチの具材、おつまみと大活躍だ。
『ユイッ、今からウサギに行くのですっ』
『狩って来るわっ』
『なんだ、なんだ? ウサギに行くのだ? なら、我も行くのだっ』
『ヨシ、明日ノ飯ノ為ダナ』
「くうっ、くうっ」
目を血走らせたビアンカとルージュ。呑気なアレスとイシス。便乗するオシリス。
ぶひひん、ねえねコールが沸き上がる。
「いや、十分に材料あるんやけど」
と、切り返した。結構食べたので、お腹がね。
素早くビアンカとルージュが目配せ。ずい、と出るのは6体の仔達ね。
「わんっ」
『ねーちゃん、わいなー、ハムが食べたいんねーん』
『ねえね、ヒスイ、角煮がいい~』
『ルリはね、たまご~』
『クリスもたまごがいい~』
「くるっ」
一斉に左前足を前に。
…………………………か、かわいか、たまらん、かわいかっ。仔達のエアーおてっ。いつ覚えたんっ。かわいかっ。しかも揃ってっ。
晃太はアルコールで真っ赤だけど、口を尖らせている。
「姉ちゃん、一回くらいよかやない?」
「そうやね」
陥落。
エアーおてをしている仔達の後ろで、ビアンカとルージュが、どやっ、て顔してた。
夕食時、鍋をつつきながら相談。貝柱、美味しい。
「あー、そう来たね」
と、向こうでは業務用台所関係の設計の仕事をしていた父の反応が早い。
「全部台所関係やん」
旨辛鍋からキャベツを取り出している晃太が言う。
「でも色々気になるなあ」
食い付きがいいのはやはり母だ。
「この業務用コンロは?」
「五徳が大きいし火力が家庭用より強かよ」
「そうな」
母が悩む姿勢。
やはり、コンロが色々不足気味だって。現在のコンロは7つ。3つのコンロがあるシステムキッチン2つの間に1口コンロ。しかし、この1口コンロは、独り暮らし用みたいで、普通サイズ。大きいカレー鍋を乗せたら溢れてしまう。
「元気達もよう食べるし、そのうちシルフィ達も食べるようになろうし」
「なら、コンロにしようか」
「頼めるね?」
「よかよ、台所はお母さんの領域なんやし。何口にする?」
「ありがとう、2口でよか」
後でどこに配置するか考えよ。
「まだ選べるけど」
父の最強スキル、鑑定SSS発動。
「お母さん、選んでよかよ」
私は海鮮トマト鍋から、シメジとニンジンを取り出す。父も晃太も異議なし。父は旨辛鍋から豆腐、晃太も旨辛鍋からウサギ肉やウインナーを取り出している。
「そうやなあ、この食品乾燥機ってなんな?」
「これはな、ドライフルーツとか作るやつやね」
父がこうこうと説明。見た目はオーブンだけど、果物や野菜とかを乾燥するんだって。
「手作りドライフルーツねえ、今すぐ必要やないなあ」
海鮮トマト鍋から鱈を取り出す母が見送りの姿勢。
「でも、野菜嫌いな子供達にはよかかなあ、うーん」
毎週孤児院へ炊き出ししている母。孤児達も好き嫌いなんて言ってられる状況ではないが、どうしても1つ2つ苦手な食べ物がある。やはり苦味を有するのが多いそうだ。いずれ、大人になれば食べられるやろうけど。
「食品乾燥機かあ、そうやなあ、保存食作るのにはよかかもなあ」
海鮮トマト鍋のエビをぱくりして、ビールを飲む父が何やら頭のなかで設計している。技術者魂に火が着いたかな。
「なら、オーブンにしたら? 色々出来るんやない?」
本日はビールの晃太が、顔をアルコールで真っ赤にしながら聞いてくる。
「オーブンなあ、作るのはグラタンとかアップルパイくらいやしなあ」
どちらかというと稼働率が高いのはトースターの方。電子レンジとして使うことが多い。たまに私もエマちゃんともへじ生活のお菓子キットで使うくらいだ。視界の端で、よだれをぺろりしているビアンカとルージュ。スルー。
「おそらく低温調理が出来るやつや」
海鮮トマト鍋から茄子やキノコ類を取り出している父が説明している。温度の調整が幅広いみたい。
「低温調理、あ、ローストビーフとかやね。あれ、炊飯器でやってるから、あ、2升炊きの炊飯器してくれんね」
「え? 炊飯器? マダラ電気にあるやん」
「1升炊きが限界やろ? なら、大きいので、一気に作りたいんよ。ほら、スペアリブとか煮豚とかね。戦闘部隊の皆さんの差し入れとかにも使えるしね」
そう、炊き出しは孤児院と教会の戦闘部隊に行っている。孤児院は週に一回。スープやシチュー等の鍋1品料理。戦闘部隊にはサラダとお肉料理。そのお肉料理がフライパンで作ると結局大変。ホットプレートも使用しているが、色々気にしないといけないし、炊飯器ならタイマーかけて保温すれば、出来上がるからって。それにホットプレートは蓋やプレートを洗うの大変だからって。
視界の端でビアンカとルージュのエアーおてしてる。はいはい、分かってますよ。
「なら、この2升炊きの炊飯器、いくついる?」
「2つやね。分かっとうよ、ビアンカ、ルージュ、まずは試作したら食べさせるけんね」
『煮豚なのですっ』
『スペアリブがいいわっ』
『ソレデ食ウカラ横ニ広ガルノダ』
『『きぃっ』』
『母よ、母よ、我も~』
「くうっ、くうっ」
賑やか。仔達のばあばコールが沸き上がる。
「優衣、3つにして」
「はいはい」
食事の〆に、海鮮トマト鍋はリゾットに、旨辛鍋には麺が入る。他の冒険者パーティーのテーブルは、汁すら残らないが、私達の鍋は〆が残ってしまう。まあ、従魔ズがぺろりしたけど。
食後早速タップ。あれから父の鑑定頼りでボーナスオプションみたら、もう選べなかった。2口コンロと炊飯器3つやしね。
色々移動して業務用コンロが現れる。確かに五徳ががっちりしてる。炊飯器は、しっかりした置き場が必要やな。明日やじろ家具にでも行くかな。とりあえず以前使用していた足の低いテーブルに並べる。コンセントも追加、と。
それから母は、なにやら父と相談。現在手に入る鍋で一番大きいのより一回りサイズが大きいのが欲しいそうだ。一番大きいのはディレックスの鍋だけど、それより大きいサイズが欲しいって。
「なら、鍛治師ギルドに相談すればよかやん」
父は足踏みミシン関連で、鍛治師ギルドとも関わりがある。
「でも、こっちにはテフロン加工がなかやん」
「剥離の付与ばすればよか」
「重くならんね?」
「マーファの鍛治師ギルドには、腕のよか職人さんがおるけん大丈夫よ。給食センターの機材も、見事に作り上げたんやけん。強度が不安なら、強化硬化ばすればよか」
両親の会話が進む。
「鍋って、そんなんだっけ?」
と、カセットコンロの汚れを拭いていたヘルト君がぽつり。
「ヘルト」
フェリクスさんが唇の前に人差し指を立てる。しー、って意味ね。
イケメンさんがすると、絵になる。ヘルト君は素直にしー、となる。
「元気達もこれからもっと食べるはずやし。妥協せんで作ろう。明日ちょうど鍛治師ギルドと会議やから、相談するよ」
「お願いねお父さん」
それから父は母に鍋の細かいサイズを確認。メモメモしながら、花の水の器に新しい水を入れている晃太に声をかけてる。
「晃太、クラウンスライムのコアあるね?」
「ん? えーっとなあ、20個あるよ」
「もしかしたら必要になるかもしれんけん、ちょっとちょうだい」
「ん。5個で足りる?」
晃太がアイテムボックスから王冠スライムのコアを、父に渡す。
それを見ながら、母が早速何やら作業に入る。
「お母さん、何ば作るん?」
「角煮とむね肉のハムやね」
角煮は冷凍庫ダンジョン上層階の猪の肉。上層階になれば、当然レベルの高い猪だけど、同時に肉質が良くなる。豚肉に近く、灰汁もほとんど出ないし、脂が上品。むね肉はルーティのウサギの肉ね。もう、わんさかあるのよ。でも、このウサギ肉はかしわに近い。当然むね肉はむね肉だけど、調理次第ではとても柔らかい。いろんなソースに合うんだよ。この2種類は皆さんに大好評で、角煮はビールの絶品おつまみだし、煮卵はとろとろで、食べた鷹の目の皆さんびっくりしていた。むね肉のハムはサラダの付け合わせや、サンドウィッチの具材、おつまみと大活躍だ。
『ユイッ、今からウサギに行くのですっ』
『狩って来るわっ』
『なんだ、なんだ? ウサギに行くのだ? なら、我も行くのだっ』
『ヨシ、明日ノ飯ノ為ダナ』
「くうっ、くうっ」
目を血走らせたビアンカとルージュ。呑気なアレスとイシス。便乗するオシリス。
ぶひひん、ねえねコールが沸き上がる。
「いや、十分に材料あるんやけど」
と、切り返した。結構食べたので、お腹がね。
素早くビアンカとルージュが目配せ。ずい、と出るのは6体の仔達ね。
「わんっ」
『ねーちゃん、わいなー、ハムが食べたいんねーん』
『ねえね、ヒスイ、角煮がいい~』
『ルリはね、たまご~』
『クリスもたまごがいい~』
「くるっ」
一斉に左前足を前に。
…………………………か、かわいか、たまらん、かわいかっ。仔達のエアーおてっ。いつ覚えたんっ。かわいかっ。しかも揃ってっ。
晃太はアルコールで真っ赤だけど、口を尖らせている。
「姉ちゃん、一回くらいよかやない?」
「そうやね」
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エアーおてをしている仔達の後ろで、ビアンカとルージュが、どやっ、て顔してた。
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