もふもふ大好き家族が聖女召喚に巻き込まれる~時空神様からの気まぐれギフト・スキル『ルーム』で家族と愛犬守ります~

鐘ケ江 しのぶ

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別行動①

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 次の日の朝、ゆっくり朝食を採り、まったりお掃除を済ませる。
 遠目でエドワルドさんが洗濯物干してる。ツヴァイクさんはしばらく桶の作業に集中したいと。なので、朝からアレスが張りついている。この作業の間はアレスは何故かおとなしい。
 今日の予定は午後からパーカーさんのお店に行って、炊き出しの準備して、と。魔境で鼻水君、違う、シヴァと補佐ウルフが待ってるし。
「ふんっふんっ」
「こらこらシルフィ、ダメよ」
 洗濯物に顔を突っ込み、タオルを引き出そうとしているシルフィを、優しく止める。最近シルフィ達4匹はやんちゃ気味。結構遊ばせているけど、特に乾いた洗濯物は格好の餌食だ。
 そろそろシルフィ達もスライム部屋デビューかな? アリスと相談やな。
 洗濯物が済み、私は魔境に。本日はシヴァと補佐ウルフだ。ビーッを我慢して、サブ・ドアの向こうルーティのダンジョンに。アリスが心配して着いてきたが、ビアンカやルージュ並みに強いシヴァと、それに次ぐ補佐ウルフは問題なく掃討した。以前聞いた、補佐ウルフ達のレベル。補佐ウルフは平均レベル300後半~400前半。ビアンカ、ルージュ、シヴァがそれよりぽんと高く。アリスとオシリスはその間くらいね。イシスとアレスが更にぽぽぽん、と高い。宝箱はワイン樽でした。
 ギルドに行っていた晃太と、付き添いのホークさんとミゲル君、オシリスが帰って来た。ちょうど本日の移動販売車が。あ、唐揚げや。お弁当もあるから、お昼はこれでいいかな。人数分購入。エドワルドさんもやって来て、大盛お弁当3つ、唐揚げ300グラム、塩唐揚げ300グラム購入していた。
 書斎で武器類の鑑定していた父を呼び、お昼を済ませる。
 ひと息ついて、さ、パーカーさんのお店に、と思ったら、来客が。
 御用聞きの冒険者に伴われていたのは、中年の騎士の方。あ、オダリスさんのお使いね。
「マーファ騎士団、オダリス副団長配下、第4隊アドソンと申します」
 長々と丁寧に話をされる。聞くとやはりノワールのことだそうだった。
 立ち話もなんだし、パーティーハウスにご案内。花がわんわん吠えるので、晃太が確保する。パーティーハウスのキッチンで母がお茶の準備をしている。
 アドソンさんにソファーを進め、私も着席。ホークさんは定位置。アリスもお座りの態勢。エドワルドさんも急遽来てくれて、控えてくれている。シルフィ達はアドソンさんにぷりぷりとご挨拶。見ただけで犬好きそうな顔をしたが、流石に話が進まない。エマちゃんとテオ君におやつで釣ってもらう。落ち着いた。
「ノワールの件ですか?」
「はい。そうです。ダンジョンから戻られたばかりで申し訳ないのですが」
「いつから?」
「明明後日から、10日間。報酬はこちらに書面化しております」
 何々。
 ノワールの貸し出し料は300万。もし無事に懐妊したらその時話し合う。で、付き添いのホークさんには朝夕に食事付きで、寝床は厩舎横の小屋。え、小屋?
「いま、牧場管理の寮に空きがなくて、一人部屋を二人で使用している状況で」
 なんでももうひとつの寮が古い上に白蟻にやられたらしく、建て替え中。
 仕方ないのかな? ホークさんは本来の奴隷はそんなものだと。やけど、この時期寒くない? 寝床は藁にシーツ被せたやつだって? 眠れる? やじろ家具のベッドで毎日寝ているのに。暖房は鉄製のバケツに薪を入れるやつ。
 ………………………………絶対風邪引くやん。
「初日、私、同行してもいいですか?」
 環境整備や。
 こめかみ鳴らした私に、ぶんぶんとアドソンさんは首を縦に。
 最後に挨拶してアドソンさんは帰って行った。
 私はホークさんがノワールに付き添う為に必要な物品をリストに仕上げた。
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