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木材確認③
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「すみません、到着したばかりなのに」
「構いませんよ」
私はエドワルドさんとツヴァイクさんに謝罪。
「ホークさんもすみません、ゆっくり休んで欲しいんですけど」
「俺は大丈夫ですから」
申し訳ない。本当にうちらブラック臭してきた。
冷蔵庫ダンジョンに向かいながら、話をする。
エドワルドさん達ラスチャーニエは改修される前の冷蔵庫ダンジョン、最高階に挑んでいる。
「もう。10年ほど前じゃったかな」
懐かしそうにツヴァイクさんが笑う。
おそらくその次に最高階に挑んだのは、私達だ。フェリクスさん達蒼の麓は、21階で引き返したそうだ。引き際大事よね。我らには全く縁のない言葉。
「姉ちゃん、何階から行くと?」
「木材の出る25階やね。せっかくやもん、材料手に入れよう」
「そうやな」
後ろでこそこそとツヴァイクさんがホークさんとおしゃべり。
「当たり前のようにスキップシステム使うようじゃが、いつもこんな感じか?」
「はい。そうです」
「ルーティのダンジョンでも最下層に一気に行ったが、ここでも大丈夫なのか? 冷蔵庫ダンジョンのスキップは他より魔力を消費するはずじゃが」
「アレスさんなら問題ないですよ。ビアンカさんやルージュさんでも人数絞れば最高階まで、行けますから」
なんせ、厄災クラスですから。
「そうじゃったな。聞いた儂がいかんかったな」
あはは、みたいな。
ホークさんとツヴァイクさんの話を聞いていると、お久しぶりの冷蔵庫ダンジョン。顔見知りとなっている警備の人が、さ、と魔法陣のある小屋のドアを空けてくれる。それを見て、エドワルドさんが、えー、と呟く。
『主よ、主よ、早く行くのだ』
「くうっ、くうっ」
「はいはい」
アレスは鼻先で、オシリスは嘴で私をちょんちょん。分かっとるがな、私達はぞろぞろと小屋に。
「皆さん、明けましておめでとうございます。寒い中お疲れ様です」
まずはご挨拶。
「テイマー様。明けましておめでとうございます。年明けよりお疲れ様です。我々が心配する事はないでしょうが、お気をつけて」
「ありがとうございます」
『主よ、主よ』
「くうっ、くうっ」
「はいはい」
バトルジャンキーにせっつかれて、魔法陣の上に。
「アレス、この階よ。分かった? この階やからね」
私は25階を示す。
『分かっているのだっ』
私と晃太は疑いの眼差し。
『だ、大丈夫なのだっ』
「分かった。頼むよ」
全員魔法陣に乗ったね。
アレスが魔力を流すと、景色が変わった。
「うん、25階やな」
見慣れたセーフティゾーンに、近くには木製の扉。セーフティにある果物はお持ち帰りやな。ノワールにね。
「ほう、ここが新しい階層か」
ツヴァイクさんがキョロキョロ。
「はい。ここはのボス部屋で試練の」
ちゅどどどどどんっ
ちゅどどどどどんっ
ちゅどどどどどんっ
ちゅどんっ、ちゅどんっ、ちゅどんっ。
ドカーンッ、ドカーンッ、ドカーンッ。
………………………………
一斉に視線がボス部屋に。
『終わったのだっ』
「…………………そうね」
今、今、ダンジョンに入ったばっかりよ。
「はあ、わい、ドロップ品回収する」
「そうやね。ツヴァイクさん、木材の選別お願いします」
ぽかん、としていたツヴァイクさん。頭を振り、頷いてくれる。ドロップ品回収にエドワルドさんやホークさん達も参加する。
「回収したら、帰るよ」
無駄だと思うが、通達。
「くうっ、くうっ、くうっ」
オシリスが必死にすり寄ってくる。
多分さっきのアレス単体で突っ込んだんでしょ。当のアレスは水を飲んでる。
「帰らんと、遅くなるし」
「くうっ、くうっ、くううぅっ」
必死に前肢を交互にだしている。
そこにアレスが戻ってくる。
『次なのだっ』
「一回って、言ったよね?」
『えーっ』
「くうーっ」
ブーイングが飛ぶ。
「あのね。アレス、あんたアリスが心配やないと?」
『妻は一週間ほど行って来いと言ったのだっ。それにこの人の巣で、妻に勝てる個体はいないのだっ』
そうでしょうよ、アーマークイーンウルフなんやから。
しかし、一週間って、アリスさんや、あんたね。
すりすり、と来るアレスとオシリス。
どうせ、一回って言っても、聞かんと思っていたけど、明後日はギルドに行かないといけんから。
今日はダンジョンにお泊まりやな。
「ユイさん。宝箱出ました」
エマちゃんが教えてくれる。
じっとしとって、が、効かんやろうからアレスとオシリスを連れてボス部屋に。
中ではツヴァイクさんが山積みとなっている木材を厳選している。厳選しているが、ううーん、と悩んでいる。
「姉ちゃん、なんや、今回はドロップ品が」
晃太が示した先には、木材が。あら、なんや、ツヴァイクさんが見ているのとは色が違う。
「あれはカラーのトレント木材ですよ」
エドワルドさんが説明してくれる。
「カラー?」
「属性魔法を使う木の魔物から取れる素材で、凄く貴重なんですよ」
「へー」
イメージが湧かない。魔法を使う木の魔物。魔の森の奥、魔境にしかいないし、この辺りではシーラかクラインのダンジョンで出るそうだ。
「物凄く、珍しいんですよ」
「へー」
実感が。ドラゴンやら見てるしいまいちピンとこない。
「あの、ユイさん。宝箱には罠はありません」
と、マデリーンさんが教えてくれる。チェックしてくれたんやね。
『主よ、上に行くのだ』
「やめて」
階段に向かって尻尾ぷりぷりのアレス。
私は定番となっている宝箱オープン。はい、定番ビロードの箱。それから薄紫のポーションが5本。見たことあるー。下級エリクサーやん。
「エドワルドさん。どうぞ」
覗き込んでいたエドワルドさんに下級エリクサーを差し出すと、へ? みたいな顔。
「それ、エリクサーですよね?」
「多分」
「………………」
眉間に指を当てるエドワルドさん。
「俺の一存で受け取れませんよ」
と、お断りされてしまった。
仕方ない、これは引き取り。
で、ビロードの箱は、細長いタイプだ。ペンダントかな? ぱかり、と開けると、キラキラッと光る宝石達。赤や、青や、黄色や、緑や、ピンク。真珠もある。サイズもでっかいし、透明感も素人が見ただけやけど、すごいし。
なんや、いつもに増して豪華やな。閉めよう。タージェルさんに見て貰おう。
「いつも、こんな感じですか?」
「今回はいつもより豪華ですよ」
この階でエリクサーは初めて。
多分、ボス部屋の扉、アレスが開けたね。レベル500台のビアンカやルージュが開けた時より、レベル700のアレスが開けたから宝箱も豪華なんやろう。その分、ボス部屋の中も凄かったはず。晃太がアイテムボックスに入れる。
「さて」
どうしようかな。
エドワルドさんとツヴァイクさんの取り分。
『主よっ、主よっ』
「くうっ、くうっ」
ちょっとまってよ。ツヴァイクさんがまだ木材見てるやん。
そわそわしているアレスとオシリスに、ホークさん達はなんとなく察している。
「姉ちゃんどうする? あれ」
晃太がアレスとオシリスを指す。
「それなんやけど」
木材チェック中のツヴァイクさんは除いて、ミニ会議。
「アレスとオシリスがああなので、またボス部屋に挑みたいのですが。おそらく1泊するかと」
ホークさん達は異論なし。エドワルドさんも肩をすくめて、了解してくれる。
それからほどなくしてツヴァイクさんのチェック終了。晃太が作成したリストを確認しながらアイテムボックスに。
「流石ダンジョン産じゃな。どれも品質はいい」
「桶出来ます?」
「もちろん。任せてくれ。ただ、幾つか試作をせんといかんが」
「はい、大丈夫ですよ」
早速、ルームの中庭で作業する事に。
「姉ちゃん、次はどうする? 上にいく?」
「今回は止めとこ」
26階に上がってボス部屋まで移動になれば、2時間以上かかる。寒いしね。ここには、他に冒険者さんがいないから、いつもならノワールに乗って、さっさと移動出きるけど、今回ノワールお留守番やし。
「アレス、オシリス、今回は上には行かんよ」
『ぶーなのだっ』
「くうーっ」
はい、受け付けません。
「一旦休憩しよう」
私はブーイングのアレスとオシリスを呼び、セーフティゾーンでルームを開けた。
「構いませんよ」
私はエドワルドさんとツヴァイクさんに謝罪。
「ホークさんもすみません、ゆっくり休んで欲しいんですけど」
「俺は大丈夫ですから」
申し訳ない。本当にうちらブラック臭してきた。
冷蔵庫ダンジョンに向かいながら、話をする。
エドワルドさん達ラスチャーニエは改修される前の冷蔵庫ダンジョン、最高階に挑んでいる。
「もう。10年ほど前じゃったかな」
懐かしそうにツヴァイクさんが笑う。
おそらくその次に最高階に挑んだのは、私達だ。フェリクスさん達蒼の麓は、21階で引き返したそうだ。引き際大事よね。我らには全く縁のない言葉。
「姉ちゃん、何階から行くと?」
「木材の出る25階やね。せっかくやもん、材料手に入れよう」
「そうやな」
後ろでこそこそとツヴァイクさんがホークさんとおしゃべり。
「当たり前のようにスキップシステム使うようじゃが、いつもこんな感じか?」
「はい。そうです」
「ルーティのダンジョンでも最下層に一気に行ったが、ここでも大丈夫なのか? 冷蔵庫ダンジョンのスキップは他より魔力を消費するはずじゃが」
「アレスさんなら問題ないですよ。ビアンカさんやルージュさんでも人数絞れば最高階まで、行けますから」
なんせ、厄災クラスですから。
「そうじゃったな。聞いた儂がいかんかったな」
あはは、みたいな。
ホークさんとツヴァイクさんの話を聞いていると、お久しぶりの冷蔵庫ダンジョン。顔見知りとなっている警備の人が、さ、と魔法陣のある小屋のドアを空けてくれる。それを見て、エドワルドさんが、えー、と呟く。
『主よ、主よ、早く行くのだ』
「くうっ、くうっ」
「はいはい」
アレスは鼻先で、オシリスは嘴で私をちょんちょん。分かっとるがな、私達はぞろぞろと小屋に。
「皆さん、明けましておめでとうございます。寒い中お疲れ様です」
まずはご挨拶。
「テイマー様。明けましておめでとうございます。年明けよりお疲れ様です。我々が心配する事はないでしょうが、お気をつけて」
「ありがとうございます」
『主よ、主よ』
「くうっ、くうっ」
「はいはい」
バトルジャンキーにせっつかれて、魔法陣の上に。
「アレス、この階よ。分かった? この階やからね」
私は25階を示す。
『分かっているのだっ』
私と晃太は疑いの眼差し。
『だ、大丈夫なのだっ』
「分かった。頼むよ」
全員魔法陣に乗ったね。
アレスが魔力を流すと、景色が変わった。
「うん、25階やな」
見慣れたセーフティゾーンに、近くには木製の扉。セーフティにある果物はお持ち帰りやな。ノワールにね。
「ほう、ここが新しい階層か」
ツヴァイクさんがキョロキョロ。
「はい。ここはのボス部屋で試練の」
ちゅどどどどどんっ
ちゅどどどどどんっ
ちゅどどどどどんっ
ちゅどんっ、ちゅどんっ、ちゅどんっ。
ドカーンッ、ドカーンッ、ドカーンッ。
………………………………
一斉に視線がボス部屋に。
『終わったのだっ』
「…………………そうね」
今、今、ダンジョンに入ったばっかりよ。
「はあ、わい、ドロップ品回収する」
「そうやね。ツヴァイクさん、木材の選別お願いします」
ぽかん、としていたツヴァイクさん。頭を振り、頷いてくれる。ドロップ品回収にエドワルドさんやホークさん達も参加する。
「回収したら、帰るよ」
無駄だと思うが、通達。
「くうっ、くうっ、くうっ」
オシリスが必死にすり寄ってくる。
多分さっきのアレス単体で突っ込んだんでしょ。当のアレスは水を飲んでる。
「帰らんと、遅くなるし」
「くうっ、くうっ、くううぅっ」
必死に前肢を交互にだしている。
そこにアレスが戻ってくる。
『次なのだっ』
「一回って、言ったよね?」
『えーっ』
「くうーっ」
ブーイングが飛ぶ。
「あのね。アレス、あんたアリスが心配やないと?」
『妻は一週間ほど行って来いと言ったのだっ。それにこの人の巣で、妻に勝てる個体はいないのだっ』
そうでしょうよ、アーマークイーンウルフなんやから。
しかし、一週間って、アリスさんや、あんたね。
すりすり、と来るアレスとオシリス。
どうせ、一回って言っても、聞かんと思っていたけど、明後日はギルドに行かないといけんから。
今日はダンジョンにお泊まりやな。
「ユイさん。宝箱出ました」
エマちゃんが教えてくれる。
じっとしとって、が、効かんやろうからアレスとオシリスを連れてボス部屋に。
中ではツヴァイクさんが山積みとなっている木材を厳選している。厳選しているが、ううーん、と悩んでいる。
「姉ちゃん、なんや、今回はドロップ品が」
晃太が示した先には、木材が。あら、なんや、ツヴァイクさんが見ているのとは色が違う。
「あれはカラーのトレント木材ですよ」
エドワルドさんが説明してくれる。
「カラー?」
「属性魔法を使う木の魔物から取れる素材で、凄く貴重なんですよ」
「へー」
イメージが湧かない。魔法を使う木の魔物。魔の森の奥、魔境にしかいないし、この辺りではシーラかクラインのダンジョンで出るそうだ。
「物凄く、珍しいんですよ」
「へー」
実感が。ドラゴンやら見てるしいまいちピンとこない。
「あの、ユイさん。宝箱には罠はありません」
と、マデリーンさんが教えてくれる。チェックしてくれたんやね。
『主よ、上に行くのだ』
「やめて」
階段に向かって尻尾ぷりぷりのアレス。
私は定番となっている宝箱オープン。はい、定番ビロードの箱。それから薄紫のポーションが5本。見たことあるー。下級エリクサーやん。
「エドワルドさん。どうぞ」
覗き込んでいたエドワルドさんに下級エリクサーを差し出すと、へ? みたいな顔。
「それ、エリクサーですよね?」
「多分」
「………………」
眉間に指を当てるエドワルドさん。
「俺の一存で受け取れませんよ」
と、お断りされてしまった。
仕方ない、これは引き取り。
で、ビロードの箱は、細長いタイプだ。ペンダントかな? ぱかり、と開けると、キラキラッと光る宝石達。赤や、青や、黄色や、緑や、ピンク。真珠もある。サイズもでっかいし、透明感も素人が見ただけやけど、すごいし。
なんや、いつもに増して豪華やな。閉めよう。タージェルさんに見て貰おう。
「いつも、こんな感じですか?」
「今回はいつもより豪華ですよ」
この階でエリクサーは初めて。
多分、ボス部屋の扉、アレスが開けたね。レベル500台のビアンカやルージュが開けた時より、レベル700のアレスが開けたから宝箱も豪華なんやろう。その分、ボス部屋の中も凄かったはず。晃太がアイテムボックスに入れる。
「さて」
どうしようかな。
エドワルドさんとツヴァイクさんの取り分。
『主よっ、主よっ』
「くうっ、くうっ」
ちょっとまってよ。ツヴァイクさんがまだ木材見てるやん。
そわそわしているアレスとオシリスに、ホークさん達はなんとなく察している。
「姉ちゃんどうする? あれ」
晃太がアレスとオシリスを指す。
「それなんやけど」
木材チェック中のツヴァイクさんは除いて、ミニ会議。
「アレスとオシリスがああなので、またボス部屋に挑みたいのですが。おそらく1泊するかと」
ホークさん達は異論なし。エドワルドさんも肩をすくめて、了解してくれる。
それからほどなくしてツヴァイクさんのチェック終了。晃太が作成したリストを確認しながらアイテムボックスに。
「流石ダンジョン産じゃな。どれも品質はいい」
「桶出来ます?」
「もちろん。任せてくれ。ただ、幾つか試作をせんといかんが」
「はい、大丈夫ですよ」
早速、ルームの中庭で作業する事に。
「姉ちゃん、次はどうする? 上にいく?」
「今回は止めとこ」
26階に上がってボス部屋まで移動になれば、2時間以上かかる。寒いしね。ここには、他に冒険者さんがいないから、いつもならノワールに乗って、さっさと移動出きるけど、今回ノワールお留守番やし。
「アレス、オシリス、今回は上には行かんよ」
『ぶーなのだっ』
「くうーっ」
はい、受け付けません。
「一旦休憩しよう」
私はブーイングのアレスとオシリスを呼び、セーフティゾーンでルームを開けた。
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