452 / 852
連載
一旦は③
しおりを挟む
次の日。
あまり眠れなかった。
しかし今日はカルーラに帰るために、ノワールに騎乗せんといかんからね。
冷たい水で顔を洗って、よし、気持ちを切り換えよう。
「ユイさん、おはようございます」
ドキイィィッ
ホークさんがいつものように挨拶に来てくれた。
昨日のシュタインさんとの会話が過る。
男は最後はそれを望みますよ
いかん、顔に血が昇る。
「あ、あ、はい、おはようございます」
平常心、平常心で答えるが、ばれていたみたいだ。
「ユイさん、どうしました?」
「いえ、何でもないです……………」
まともにホークさんの顔がみれなかったが、よく考えたら、変だよね、自意識過剰や。うん、そう、自意識過剰。いつもに戻ろう、いつものね。そっと息を吸って、と。
「何でもないんですよ。今日もよろしくお願いしますね」
「? はい、お任せください」
本日はホットドッグの朝御飯を済ませる。
片付けしていると、コテージから挨拶に来たのは、毎朝のご挨拶の皆さん。なんで、ロッシュさんじゃなくて、シュタインさんなんやろ。目が、会わせづらいっ。さ、爽やかな笑顔ば浮かばせんでっ。
「ユイさん、おはようございます」
「お、おはよう、ございます……………」
他の皆さんが、んん、と言う顔だけど。
シュタインさんはいい笑顔を浮かべて、それで帰って行ったけど。
『ユイ、どうしたのです?』
『動揺しているわ。あの雄、噛んで来ましょうか?』
「やめて」
心配してくれるのはありがたいけどさ。
それでも持ち直して、準備して、と。
ただ、そんな私をホークさんが静かに見ていたのに、気がついていたけど、気がつかないふりした。
数日後、無事にカルーラに到着。
Sランクの私の馬車の中、鮨詰め状態。私は馭者台にホークさんとならんですわっているからいいけど。馬車の中には、広いとはいえ、冒険者25名と晃太とシルフィ達がびっしり入ってる。中から、わいわいと楽しそうな声が。
「つ、つぶれる…………」
「仕方ないですね、膝に乗りなさい」
「はーい」
「わんわんっ」
「リーダー、なんか匂うっす」
「やかましい」
賑やか。
無事に城門に到着して、ホークさんが先行通過の為に走っていく。
馬車が止まったので、中から皆さんが溢れるように出てきた。
「もうすぐ着きますよ」
「お気遣いありがとうございます。流石にここからは歩きますよ」
と、フェリクスさん。
元気が出てきた皆さんにぷりぷりとご挨拶。他の仔達もすっかり皆さんに懐いて。
人見知りのルリとクリスも尻尾ぷりぷり。元気がハジェル君のポケットを探している。好きねポケット。
『ねえね、ねえね』
「ん? なんねヒスイちゃん」
「がるうぅ」
コハクもゴロゴロしながら来たので、もふもふ。
「ユイさん、先行通過の許可が出ました」
ホークさんが走って戻って来た。
ふう、良かった。長い時間待つのは、ちょっとね。申し訳ないけど冒険者ギルドランクを使わせてもらった。ラスチャーニエや蒼の麓には、Sランク冒険者が複数いるから、大丈夫だと思っていたけど。
「皆さん、行きましょう」
私は声をかけて、並んでいる人にぺこりと頭を下げる。ただ、金の虎と山風の皆さんは大丈夫かなって、顔だけど、ちゃんとホークさんが聞いてきてくれた。
この4パーティーで大討伐に参加しているのは、ギルドが承認している。この場合の待遇は、ランクの高いパーティーに準ずるそうだ。
私達の方がおまけだよ。
ぞろぞろと、城門に移動し、警備の人にギルドカードを提示。まずは、到着報告をしないとね。
ギルドまで、警備の人が着いてくれた。念のために、トラブルを避ける為に、ね。
そこそこの大人数だし、ビアンカやルージュ達がいるからね、ちらほら見られたけど仕方ない。
ギルドに到着報告すると、窓口が1つ開く。そこまで警備の人が着いてくれた。
「わざわざありがとうございます」
「職務ですので」
警備の人はぺこりして帰って行った。
それぞれのパーティーリーダーが到着報告を済ませる。私達も済ませるが、それから呼び出されてしまった。私と晃太、ホークさんとルージュとヒスイも行く。いつもの応接室に通されソファーで待つ。ホークさんは私達の後ろに立ち、ルージュとヒスイはごろり。直ぐにラソノさんがやって来た。
「皆さん、よくご無事で」
ラソノさんがほっとした顔だ。
理由はあのゲリラ豪雨。派手に土石流まで起こしていて、あの付近を回っていた皆さんの安否を心配していたみたい。カルーラから、特殊な望遠鏡で土石流の確認をしていて、まだ戻って来てないパーティーもあるらしい。無事だといいけど。
「まさか、ミズサワ様も合流されていたとは」
「まあ、たまたまです」
おほほ、とな。
私達だけ呼ばれたのかと思ったけど、大討伐に関しては情報収集の為に、色々聞かれるそうだ。あんまり、時間がかかるのは、ちょっと勘弁だなあ。
「あの、仔達だけでもパーティーハウスに戻してもいいですか? そのうち飽きて、騒いだら大変なので。シルフィ達はまだ小さいし」
「はい、構いませんよ」
晃太とホークさんが残ってくれると。
私はケルンさん達に挨拶して、ルージュとヒスイを連れて一旦退室する。
あーあーあー、外で待っていたはずのアレスがビアンカにすりすりして、当のビアンカは、あーみたいな顔だ。アリスはイシス達と外で馬車の側にいる。馬車にはシルフィ達が寝ているしね。ノワールの手綱はミゲル君が持ち、エマちゃんとテオ君もいる。元気は変わらず尻尾ぷりぷりして人気者だ。
ロビーで待っていた皆さんにも挨拶して、ギルドを失礼する。
「こらこらアルス、あんたはこっちだよっ」
「なんで?」
普通に私に付いてくるアルスさんを、リィマさんが制止する。こてん、とするアルスさん。
「ファングがまだだろ?」
「ん?」
「ん? じゃないよ」
「ユイちゃん、一緒じゃないの?」
「もともと一緒じゃないだろっ」
「アルス、テイマーさんに迷惑だぞ」
「ファングが帰って来るまで待ちましょうね」
一斉に言われて、しぶしぶ、と言った感じのアルスさん。
「ユイちゃん、また、会える?」
「会えますよー」
だって、ヤマタノオロチの件があるからね。各パーティーリーダーさん達と既に話し合っている。一旦今日解散後、今後の行動計画をパーティーハウスで話し合うことになっている。
三日後だ。
それまでにオシリスの鞍を作ってくれる工房を探して、出来上がるまでの予定日が分かるとありがたいんだけどなあ。
「ユイさん、また」
「あ、はい」
そっと私の手を取ろうとするシュタインさん。あわわわ。さ、と後ろに引いてくれたのは、チュアンさんだ。
「あ、シュタインさん、また、後日、はい」
チュアンさんの背中がありがたい。
もう一度挨拶して、私はギルドを後にして、両親と花の待つパーティーハウスに戻った。
あまり眠れなかった。
しかし今日はカルーラに帰るために、ノワールに騎乗せんといかんからね。
冷たい水で顔を洗って、よし、気持ちを切り換えよう。
「ユイさん、おはようございます」
ドキイィィッ
ホークさんがいつものように挨拶に来てくれた。
昨日のシュタインさんとの会話が過る。
男は最後はそれを望みますよ
いかん、顔に血が昇る。
「あ、あ、はい、おはようございます」
平常心、平常心で答えるが、ばれていたみたいだ。
「ユイさん、どうしました?」
「いえ、何でもないです……………」
まともにホークさんの顔がみれなかったが、よく考えたら、変だよね、自意識過剰や。うん、そう、自意識過剰。いつもに戻ろう、いつものね。そっと息を吸って、と。
「何でもないんですよ。今日もよろしくお願いしますね」
「? はい、お任せください」
本日はホットドッグの朝御飯を済ませる。
片付けしていると、コテージから挨拶に来たのは、毎朝のご挨拶の皆さん。なんで、ロッシュさんじゃなくて、シュタインさんなんやろ。目が、会わせづらいっ。さ、爽やかな笑顔ば浮かばせんでっ。
「ユイさん、おはようございます」
「お、おはよう、ございます……………」
他の皆さんが、んん、と言う顔だけど。
シュタインさんはいい笑顔を浮かべて、それで帰って行ったけど。
『ユイ、どうしたのです?』
『動揺しているわ。あの雄、噛んで来ましょうか?』
「やめて」
心配してくれるのはありがたいけどさ。
それでも持ち直して、準備して、と。
ただ、そんな私をホークさんが静かに見ていたのに、気がついていたけど、気がつかないふりした。
数日後、無事にカルーラに到着。
Sランクの私の馬車の中、鮨詰め状態。私は馭者台にホークさんとならんですわっているからいいけど。馬車の中には、広いとはいえ、冒険者25名と晃太とシルフィ達がびっしり入ってる。中から、わいわいと楽しそうな声が。
「つ、つぶれる…………」
「仕方ないですね、膝に乗りなさい」
「はーい」
「わんわんっ」
「リーダー、なんか匂うっす」
「やかましい」
賑やか。
無事に城門に到着して、ホークさんが先行通過の為に走っていく。
馬車が止まったので、中から皆さんが溢れるように出てきた。
「もうすぐ着きますよ」
「お気遣いありがとうございます。流石にここからは歩きますよ」
と、フェリクスさん。
元気が出てきた皆さんにぷりぷりとご挨拶。他の仔達もすっかり皆さんに懐いて。
人見知りのルリとクリスも尻尾ぷりぷり。元気がハジェル君のポケットを探している。好きねポケット。
『ねえね、ねえね』
「ん? なんねヒスイちゃん」
「がるうぅ」
コハクもゴロゴロしながら来たので、もふもふ。
「ユイさん、先行通過の許可が出ました」
ホークさんが走って戻って来た。
ふう、良かった。長い時間待つのは、ちょっとね。申し訳ないけど冒険者ギルドランクを使わせてもらった。ラスチャーニエや蒼の麓には、Sランク冒険者が複数いるから、大丈夫だと思っていたけど。
「皆さん、行きましょう」
私は声をかけて、並んでいる人にぺこりと頭を下げる。ただ、金の虎と山風の皆さんは大丈夫かなって、顔だけど、ちゃんとホークさんが聞いてきてくれた。
この4パーティーで大討伐に参加しているのは、ギルドが承認している。この場合の待遇は、ランクの高いパーティーに準ずるそうだ。
私達の方がおまけだよ。
ぞろぞろと、城門に移動し、警備の人にギルドカードを提示。まずは、到着報告をしないとね。
ギルドまで、警備の人が着いてくれた。念のために、トラブルを避ける為に、ね。
そこそこの大人数だし、ビアンカやルージュ達がいるからね、ちらほら見られたけど仕方ない。
ギルドに到着報告すると、窓口が1つ開く。そこまで警備の人が着いてくれた。
「わざわざありがとうございます」
「職務ですので」
警備の人はぺこりして帰って行った。
それぞれのパーティーリーダーが到着報告を済ませる。私達も済ませるが、それから呼び出されてしまった。私と晃太、ホークさんとルージュとヒスイも行く。いつもの応接室に通されソファーで待つ。ホークさんは私達の後ろに立ち、ルージュとヒスイはごろり。直ぐにラソノさんがやって来た。
「皆さん、よくご無事で」
ラソノさんがほっとした顔だ。
理由はあのゲリラ豪雨。派手に土石流まで起こしていて、あの付近を回っていた皆さんの安否を心配していたみたい。カルーラから、特殊な望遠鏡で土石流の確認をしていて、まだ戻って来てないパーティーもあるらしい。無事だといいけど。
「まさか、ミズサワ様も合流されていたとは」
「まあ、たまたまです」
おほほ、とな。
私達だけ呼ばれたのかと思ったけど、大討伐に関しては情報収集の為に、色々聞かれるそうだ。あんまり、時間がかかるのは、ちょっと勘弁だなあ。
「あの、仔達だけでもパーティーハウスに戻してもいいですか? そのうち飽きて、騒いだら大変なので。シルフィ達はまだ小さいし」
「はい、構いませんよ」
晃太とホークさんが残ってくれると。
私はケルンさん達に挨拶して、ルージュとヒスイを連れて一旦退室する。
あーあーあー、外で待っていたはずのアレスがビアンカにすりすりして、当のビアンカは、あーみたいな顔だ。アリスはイシス達と外で馬車の側にいる。馬車にはシルフィ達が寝ているしね。ノワールの手綱はミゲル君が持ち、エマちゃんとテオ君もいる。元気は変わらず尻尾ぷりぷりして人気者だ。
ロビーで待っていた皆さんにも挨拶して、ギルドを失礼する。
「こらこらアルス、あんたはこっちだよっ」
「なんで?」
普通に私に付いてくるアルスさんを、リィマさんが制止する。こてん、とするアルスさん。
「ファングがまだだろ?」
「ん?」
「ん? じゃないよ」
「ユイちゃん、一緒じゃないの?」
「もともと一緒じゃないだろっ」
「アルス、テイマーさんに迷惑だぞ」
「ファングが帰って来るまで待ちましょうね」
一斉に言われて、しぶしぶ、と言った感じのアルスさん。
「ユイちゃん、また、会える?」
「会えますよー」
だって、ヤマタノオロチの件があるからね。各パーティーリーダーさん達と既に話し合っている。一旦今日解散後、今後の行動計画をパーティーハウスで話し合うことになっている。
三日後だ。
それまでにオシリスの鞍を作ってくれる工房を探して、出来上がるまでの予定日が分かるとありがたいんだけどなあ。
「ユイさん、また」
「あ、はい」
そっと私の手を取ろうとするシュタインさん。あわわわ。さ、と後ろに引いてくれたのは、チュアンさんだ。
「あ、シュタインさん、また、後日、はい」
チュアンさんの背中がありがたい。
もう一度挨拶して、私はギルドを後にして、両親と花の待つパーティーハウスに戻った。
2,195
お気に入りに追加
7,888
あなたにおすすめの小説
召喚されたら聖女が二人!? 私はお呼びじゃないようなので好きに生きます
かずきりり
ファンタジー
旧題:召喚された二人の聖女~私はお呼びじゃないようなので好きに生きます~
【第14回ファンタジー小説大賞エントリー】
奨励賞受賞
●聖女編●
いきなり召喚された上に、ババァ発言。
挙句、偽聖女だと。
確かに女子高生の方が聖女らしいでしょう、そうでしょう。
だったら好きに生きさせてもらいます。
脱社畜!
ハッピースローライフ!
ご都合主義万歳!
ノリで生きて何が悪い!
●勇者編●
え?勇者?
うん?勇者?
そもそも召喚って何か知ってますか?
またやらかしたのかバカ王子ー!
●魔界編●
いきおくれって分かってるわー!
それよりも、クロを探しに魔界へ!
魔界という場所は……とてつもなかった
そしてクロはクロだった。
魔界でも見事になしてみせようスローライフ!
邪魔するなら排除します!
--------------
恋愛はスローペース
物事を組み立てる、という訓練のため三部作長編を予定しております。

『完結済』ポーションが不味すぎるので、美味しいポーションを作ったら
七鳳
ファンタジー
※毎日8時と18時に更新中!
※いいねやお気に入り登録して頂けると励みになります!
気付いたら異世界に転生していた主人公。
赤ん坊から15歳まで成長する中で、異世界の常識を学んでいくが、その中で気付いたことがひとつ。
「ポーションが不味すぎる」
必需品だが、みんなが嫌な顔をして買っていく姿を見て、「美味しいポーションを作ったらバカ売れするのでは?」
と考え、試行錯誤をしていく…
聖女としてきたはずが要らないと言われてしまったため、異世界でふわふわパンを焼こうと思います!
伊桜らな
ファンタジー
家業パン屋さんで働くメルは、パンが大好き。
いきなり聖女召喚の儀やらで異世界に呼ばれちゃったのに「いらない」と言われて追い出されてしまう。どうすればいいか分からなかったとき、公爵家当主に拾われ公爵家にお世話になる。
衣食住は確保できたって思ったのに、パンが美味しくないしめちゃくちゃ硬い!!
パン好きなメルは、厨房を使いふわふわパン作りを始める。
*表紙画は月兎なつめ様に描いて頂きました。*
ー(*)のマークはRシーンがあります。ー
少しだけ展開を変えました。申し訳ありません。
ホットランキング 1位(2021.10.17)
ファンタジーランキング1位(2021.10.17)
小説ランキング 1位(2021.10.17)
ありがとうございます。読んでくださる皆様に感謝です。

【完結】 メイドをお手つきにした夫に、「お前妻として、クビな」で実の子供と追い出され、婚約破棄です。
BBやっこ
恋愛
侯爵家で、当時の当主様から見出され婚約。結婚したメイヤー・クルール。子爵令嬢次女にしては、玉の輿だろう。まあ、肝心のお相手とは心が通ったことはなかったけど。
父親に決められた婚約者が気に入らない。その奔放な性格と評された男は、私と子供を追い出した!
メイドに手を出す当主なんて、要らないですよ!

家ごと異世界ライフ
ねむたん
ファンタジー
突然、自宅ごと異世界の森へと転移してしまった高校生・紬。電気や水道が使える不思議な家を拠点に、自給自足の生活を始める彼女は、個性豊かな住人たちや妖精たちと出会い、少しずつ村を発展させていく。温泉の発見や宿屋の建築、そして寡黙なドワーフとのほのかな絆――未知の世界で織りなす、笑いと癒しのスローライフファンタジー!
無名の三流テイマーは王都のはずれでのんびり暮らす~でも、国家の要職に就く弟子たちがなぜか頼ってきます~
鈴木竜一
ファンタジー
※本作の書籍化が決定いたしました!
詳細は近況ボードに載せていきます!
「もうおまえたちに教えることは何もない――いや、マジで!」
特にこれといった功績を挙げず、ダラダラと冒険者生活を続けてきた無名冒険者兼テイマーのバーツ。今日も危険とは無縁の安全な採集クエストをこなして飯代を稼げたことを喜ぶ彼の前に、自分を「師匠」と呼ぶ若い女性・ノエリ―が現れる。弟子をとった記憶のないバーツだったが、十年ほど前に当時惚れていた女性にいいところを見せようと、彼女が運営する施設の子どもたちにテイマーとしての心得を説いたことを思い出す。ノエリ―はその時にいた子どものひとりだったのだ。彼女曰く、師匠であるバーツの教えを守って修行を続けた結果、あの時の弟子たちはみんな国にとって欠かせない重要な役職に就いて繁栄に貢献しているという。すべては師匠であるバーツのおかげだと信じるノエリ―は、彼に王都へと移り住んでもらい、その教えを広めてほしいとお願いに来たのだ。
しかし、自身をただのしがない無名の三流冒険者だと思っているバーツは、そんな指導力はないと語る――が、そう思っているのは本人のみで、実はバーツはテイマーとしてだけでなく、【育成者】としてもとんでもない資質を持っていた。
バーツはノエリ―に押し切られる形で王都へと出向くことになるのだが、そこで立派に成長した弟子たちと再会。さらに、かつてテイムしていたが、諸事情で契約を解除した魔獣たちも、いつかバーツに再会することを夢見て自主的に鍛錬を続けており、気がつけばSランクを越える神獣へと進化していて――
こうして、無名のテイマー・バーツは慕ってくれる可愛い弟子や懐いている神獣たちとともにさまざまな国家絡みのトラブルを解決していき、気づけば国家の重要ポストの候補にまで名を連ねるが、当人は「勘弁してくれ」と困惑気味。そんなバーツは今日も王都のはずれにある運河のほとりに建てられた小屋を拠点に畑をしたり釣りをしたり、今日ものんびり暮らしつつ、弟子たちからの依頼をこなすのだった。

他国から来た王妃ですが、冷遇? 私にとっては厚遇すぎます!
七辻ゆゆ
ファンタジー
人質同然でやってきたというのに、出されるご飯は母国より美味しいし、嫌味な上司もいないから掃除洗濯毎日楽しいのですが!?

野草から始まる異世界スローライフ
深月カナメ
ファンタジー
花、植物に癒されたキャンプ場からの帰り、事故にあい異世界に転生。気付けば子供の姿で、名前はエルバという。
私ーーエルバはスクスク育ち。
ある日、ふれた薬草の名前、効能が頭の中に聞こえた。
(このスキル使える)
エルバはみたこともない植物をもとめ、魔法のある世界で優しい両親も恵まれ、私の第二の人生はいま異世界ではじまった。
エブリスタ様にて掲載中です。
表紙は表紙メーカー様をお借りいたしました。
プロローグ〜78話までを第一章として、誤字脱字を直したものに変えました。
物語は変わっておりません。
一応、誤字脱字、文章などを直したはずですが、まだまだあると思います。見直しながら第二章を進めたいと思っております。
よろしくお願いします。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。