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出発までの日々①
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修道院の隣に併設の教会に向かう。
ずらりと並ぶ墓標。何人か墓標にお祈りしていた。ルージュがいるので、びっくりされたけどね。
チュアンさんが向かうのは、大きな墓標。共同墓地だ。分かっていたらお花、持って来たのに。
直ぐに終わります、チュアンさんが言ったが、ゆっくりでいいと答える。
チュアンさんは墓標の前で膝を着きお祈り。ホークさんも胸に手を当てて、黙祷している。私も両手を合わせる。着いてきてくれた御用聞きの冒険者の方まで祈りを捧げてくれる。
チュアンさんの弟さん、なんで共同墓地なんやろ? 疑問が浮かぶが、聞くわけもいかんし。お祈り。
「ユイさん、ありがとうございます」
しばらくして、チュアンさんが立ち上がる。
「いえいえ。チュアンさん、カルーラにいる間に、お墓参りはいつでもいいですからね」
「ありがとうございます」
それからパーティーハウスに戻る。
帰りながら、チュアンさんがぽつりぽつりと語ってくれた。
「私は元々ストリートチルドレンなんです」
チュアンさんは気がついた時には、弟さんと路地生活。自分の名前も生年月日も分からない。ただ、側にいたのは、自分より身体の小さい弟だけ。生きるためにゴミをあさり、肩を寄せ合い生きていた。
「今思えば、弟も本当に自分と血が繋がっていたか分かりません。あの頃の記憶が曖昧で」
何だか自嘲気味なチュアンさん。
「私には家族がいる。ただそれだけで、何でもやれました。物乞いもしました、パンも盗みました」
幼かったチュアンさんは、必死に弟さんに食べさせて、捕まったらその都度、殴られて。
気持ちは分からない訳でない。だけど、盗みはよくないけど、そこまで追い詰められたチュアンさんを否定もできない。私は改めて思うが、私は恵まれている。黙って聞くしかない。
「そんなある日、弟が動かなくなりました」
カルーラの冬に耐えきれず、弟さんがある日の朝から動かなくなった。そしてその数日後、亡くなった弟さんを抱えていたチュアンさんは、保護された。
「既に死んでいた弟を、教会の牧師やシスター達が弔ってくれたのに、私はそれが分からなかったんです。ただ、弟が土に埋められる。それだけで、私は狂ってしまいました」
息を吐くチュアンさん。私は言葉が出ない。出てこない。
「それで、私は孤児院ではなく修道院に。修道院の生活は厳しかったですが、皆、温かく見守ってくれました。特にシスター・アモルには、本当にお世話になりました。今の私があるのは、すべて、シスター・アモルのお陰なんです」
そう言うチュアンさんの横顔は、とても落ち着いている。今のチュアンさんは、そのシスター・アモルさんのお陰なんやね。
「そうなんですか。そのシスター・アモルさんは、チュアンさんの大事な恩人なんですね」
「はい」
私の言葉に嬉しそうなチュアンさん。簡単な話に纏められているけど、想像以上に苦しい思いをしたんやね。
つらい思いをしたチュアンさんを、そのシスター・アモルさんが大切に育ててくれたんやね。目を患っているようやけど、あの蛇のポーション効くとよかなあ。
「チュアンさん、もし可能ならシスター・アモルさんに出来るだけ、会いに行きましょうね」
「ありがとうございます、ユイさん」
パーティーハウスに無事に戻り、御用聞きの冒険者さんが帰っていった。
「さあ、ご飯にしましょう」
ログハウスに入ると、花がぽちゃぽちゃボディでお出迎えしてくれる。あははん、かわいか。ルリとクリスも出てきて、尻尾ぷりぷり。
「お帰り、遅かったね」
エプロンを着けた母も出てきた。
「ちょっとね。さ、ご飯ご飯」
その前に、ルームに入り、嗽と手洗い。まずはお地蔵さんにお祈り。昨日、助けてもらったしね。ホークさんはノワールのブラッシングを開始。ダイニングキッチンでは、着々と夕御飯の準備が進んでいる。
神様、闘神様、いらっしゃいますか?
………………………………………
お返事がない。うーん、お礼ができない。どうしよう、うーん。とりあえず、ケーキでも買って来ようかな。うーん。
「ユイさん、どうされました?」
いつも私が祈りを捧げている間に、後ろでお祈りするチュアンさんが、うんうん唸る私に声をかけてくる。
「あー、今日はお返事がなくて。昨日助けて頂いたからお礼したいんですけどねえ。うーん、チュアンさん、今から銀の槌に行くので、着いてきてもらえます?」
「お供します」
母に声をかけて、私はチュアンさんと銀の槌へ。
ケースの中を確認。お、たっぷりフルーツのホールケーキがある。神様用に買おう。もし回収されなかったら、うちらで食べようかな。他のカットケーキも購入する。たくさん抱えて戻る。
銀の槌から出ると、ビアンカとルージュがきゅるんきゅるんと待っていた。
「まずは神様よ」
さ、と釘を刺す。
『し、仕方ないのですね』
『そうね、神様が先ね』
フルーツケーキの箱を上げてもらうが、箱はそのまま。いつもなら消えるのに。仕方なか、回収と。
私は夕御飯の準備に参加。
今日は生姜焼とエビとクラーケンと貝柱のバター炒め、ブラックツナとレッドツナの刺身、トマトのカットサラダ、ポテトサラダ。ビアンカとルージュにたっぷり。仔達もたっぷり。ノワールにはてんこもりの野菜と果物。ホークさんとチュアンさんが運んでくれる。
「熱いよー」
『あっついのですーっ』
『熱いわーっ』
相変わらずやね。
さて、我々も夕御飯やね。アルコール解禁と。私は缶チューハイ、両親とホークさん、ミゲル君はビール。晃太とチュアンさんはG県の日本酒。チュアンさんは本日は拒み気味だったけど、晃太がまあまあと勧める。エマちゃんとテオ君はお茶。ご飯はどうするか聞くと、波音の釜飯と。えーっと今日の釜飯はホタテか。よし、〆に私も食べちゃうかな。
「では、昨日はお疲れ様っ、頂きますっ」
「「「「「頂きまーす」」」」」
まずは、貝柱をぱくり、うん、安定の美味しさ。
『おかわりなのですーっ』
『エビが食べたいわーっ』
「まだ、一口なんやけど」
クラーケンをぱくり。でも昨日は頑張ってもらったからね。母もオッケーしたし。
食べながら液晶をタップ。紫竜の五目チャーハンと油淋鶏とエビチリとエビマヨ。カロリーのお化けの出来上がり。
「熱いからね」
『あっついのですーっ』
『熱いわーっ』
相変わらずやね。
「これで最後よ、次はデザートね」
『はぐはぐ、分かったのです』
『モグモグ、分かったわ』
私達もしっかり食べて、ふう、満腹。〆に釜飯私も頼んだけど、私達4人で分けて丁度よかった。
さて、デザートは。
ビアンカとルージュ、仔達はうららでいいかな? まずはビアンカとルージュは夏の果物もりもりパンケーキとプレーンパンケーキ、銀の槌のカットケーキ。仔達にはプレーンパンケーキとシュークリーム。私達は銀の槌のカットケーキだ。私とエマちゃんはメロンのジュレケーキ。晃太とホークさんは抹茶のロールケーキ。両親はプリン。チュアンさんはフルーツケーキ、マデリーンさんはベリーのムースケーキ。ミゲル君はチーズケーキ、テオ君はアップルパイ。
ふう、満腹ー。
だけど、ホールケーキどうしようかなあ。仕方ない、アイテムボックスで保管して、明日もう1回、上げて見よう。
一休みして、後片付けして、お風呂に入って休んだ。明日は、シスター・アモルさんと面会や。あ、なんば着ていこう、明日聞いてみらんと。
ずらりと並ぶ墓標。何人か墓標にお祈りしていた。ルージュがいるので、びっくりされたけどね。
チュアンさんが向かうのは、大きな墓標。共同墓地だ。分かっていたらお花、持って来たのに。
直ぐに終わります、チュアンさんが言ったが、ゆっくりでいいと答える。
チュアンさんは墓標の前で膝を着きお祈り。ホークさんも胸に手を当てて、黙祷している。私も両手を合わせる。着いてきてくれた御用聞きの冒険者の方まで祈りを捧げてくれる。
チュアンさんの弟さん、なんで共同墓地なんやろ? 疑問が浮かぶが、聞くわけもいかんし。お祈り。
「ユイさん、ありがとうございます」
しばらくして、チュアンさんが立ち上がる。
「いえいえ。チュアンさん、カルーラにいる間に、お墓参りはいつでもいいですからね」
「ありがとうございます」
それからパーティーハウスに戻る。
帰りながら、チュアンさんがぽつりぽつりと語ってくれた。
「私は元々ストリートチルドレンなんです」
チュアンさんは気がついた時には、弟さんと路地生活。自分の名前も生年月日も分からない。ただ、側にいたのは、自分より身体の小さい弟だけ。生きるためにゴミをあさり、肩を寄せ合い生きていた。
「今思えば、弟も本当に自分と血が繋がっていたか分かりません。あの頃の記憶が曖昧で」
何だか自嘲気味なチュアンさん。
「私には家族がいる。ただそれだけで、何でもやれました。物乞いもしました、パンも盗みました」
幼かったチュアンさんは、必死に弟さんに食べさせて、捕まったらその都度、殴られて。
気持ちは分からない訳でない。だけど、盗みはよくないけど、そこまで追い詰められたチュアンさんを否定もできない。私は改めて思うが、私は恵まれている。黙って聞くしかない。
「そんなある日、弟が動かなくなりました」
カルーラの冬に耐えきれず、弟さんがある日の朝から動かなくなった。そしてその数日後、亡くなった弟さんを抱えていたチュアンさんは、保護された。
「既に死んでいた弟を、教会の牧師やシスター達が弔ってくれたのに、私はそれが分からなかったんです。ただ、弟が土に埋められる。それだけで、私は狂ってしまいました」
息を吐くチュアンさん。私は言葉が出ない。出てこない。
「それで、私は孤児院ではなく修道院に。修道院の生活は厳しかったですが、皆、温かく見守ってくれました。特にシスター・アモルには、本当にお世話になりました。今の私があるのは、すべて、シスター・アモルのお陰なんです」
そう言うチュアンさんの横顔は、とても落ち着いている。今のチュアンさんは、そのシスター・アモルさんのお陰なんやね。
「そうなんですか。そのシスター・アモルさんは、チュアンさんの大事な恩人なんですね」
「はい」
私の言葉に嬉しそうなチュアンさん。簡単な話に纏められているけど、想像以上に苦しい思いをしたんやね。
つらい思いをしたチュアンさんを、そのシスター・アモルさんが大切に育ててくれたんやね。目を患っているようやけど、あの蛇のポーション効くとよかなあ。
「チュアンさん、もし可能ならシスター・アモルさんに出来るだけ、会いに行きましょうね」
「ありがとうございます、ユイさん」
パーティーハウスに無事に戻り、御用聞きの冒険者さんが帰っていった。
「さあ、ご飯にしましょう」
ログハウスに入ると、花がぽちゃぽちゃボディでお出迎えしてくれる。あははん、かわいか。ルリとクリスも出てきて、尻尾ぷりぷり。
「お帰り、遅かったね」
エプロンを着けた母も出てきた。
「ちょっとね。さ、ご飯ご飯」
その前に、ルームに入り、嗽と手洗い。まずはお地蔵さんにお祈り。昨日、助けてもらったしね。ホークさんはノワールのブラッシングを開始。ダイニングキッチンでは、着々と夕御飯の準備が進んでいる。
神様、闘神様、いらっしゃいますか?
………………………………………
お返事がない。うーん、お礼ができない。どうしよう、うーん。とりあえず、ケーキでも買って来ようかな。うーん。
「ユイさん、どうされました?」
いつも私が祈りを捧げている間に、後ろでお祈りするチュアンさんが、うんうん唸る私に声をかけてくる。
「あー、今日はお返事がなくて。昨日助けて頂いたからお礼したいんですけどねえ。うーん、チュアンさん、今から銀の槌に行くので、着いてきてもらえます?」
「お供します」
母に声をかけて、私はチュアンさんと銀の槌へ。
ケースの中を確認。お、たっぷりフルーツのホールケーキがある。神様用に買おう。もし回収されなかったら、うちらで食べようかな。他のカットケーキも購入する。たくさん抱えて戻る。
銀の槌から出ると、ビアンカとルージュがきゅるんきゅるんと待っていた。
「まずは神様よ」
さ、と釘を刺す。
『し、仕方ないのですね』
『そうね、神様が先ね』
フルーツケーキの箱を上げてもらうが、箱はそのまま。いつもなら消えるのに。仕方なか、回収と。
私は夕御飯の準備に参加。
今日は生姜焼とエビとクラーケンと貝柱のバター炒め、ブラックツナとレッドツナの刺身、トマトのカットサラダ、ポテトサラダ。ビアンカとルージュにたっぷり。仔達もたっぷり。ノワールにはてんこもりの野菜と果物。ホークさんとチュアンさんが運んでくれる。
「熱いよー」
『あっついのですーっ』
『熱いわーっ』
相変わらずやね。
さて、我々も夕御飯やね。アルコール解禁と。私は缶チューハイ、両親とホークさん、ミゲル君はビール。晃太とチュアンさんはG県の日本酒。チュアンさんは本日は拒み気味だったけど、晃太がまあまあと勧める。エマちゃんとテオ君はお茶。ご飯はどうするか聞くと、波音の釜飯と。えーっと今日の釜飯はホタテか。よし、〆に私も食べちゃうかな。
「では、昨日はお疲れ様っ、頂きますっ」
「「「「「頂きまーす」」」」」
まずは、貝柱をぱくり、うん、安定の美味しさ。
『おかわりなのですーっ』
『エビが食べたいわーっ』
「まだ、一口なんやけど」
クラーケンをぱくり。でも昨日は頑張ってもらったからね。母もオッケーしたし。
食べながら液晶をタップ。紫竜の五目チャーハンと油淋鶏とエビチリとエビマヨ。カロリーのお化けの出来上がり。
「熱いからね」
『あっついのですーっ』
『熱いわーっ』
相変わらずやね。
「これで最後よ、次はデザートね」
『はぐはぐ、分かったのです』
『モグモグ、分かったわ』
私達もしっかり食べて、ふう、満腹。〆に釜飯私も頼んだけど、私達4人で分けて丁度よかった。
さて、デザートは。
ビアンカとルージュ、仔達はうららでいいかな? まずはビアンカとルージュは夏の果物もりもりパンケーキとプレーンパンケーキ、銀の槌のカットケーキ。仔達にはプレーンパンケーキとシュークリーム。私達は銀の槌のカットケーキだ。私とエマちゃんはメロンのジュレケーキ。晃太とホークさんは抹茶のロールケーキ。両親はプリン。チュアンさんはフルーツケーキ、マデリーンさんはベリーのムースケーキ。ミゲル君はチーズケーキ、テオ君はアップルパイ。
ふう、満腹ー。
だけど、ホールケーキどうしようかなあ。仕方ない、アイテムボックスで保管して、明日もう1回、上げて見よう。
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