380 / 850
連載
カルーラへ③
しおりを挟む
次の日。
ビアンカとルージュが母にきゅるんきゅるんとしている。
母が早速特製サラダのダイエットメニューを出す。
『チーズ乗せてなのです』
『お母さん、乗せて』
きゅるん。
「ダメ」
だが、母は笑顔でばっさり。サラダはボリュームあるけど、ヘルシー。
『たくさんあるのですがー』
『物足りないわー』
それでもむしゃむしゃ食べている。
宿を出てまずは教会併設の孤児院に向かう。
ディッティはアルブレンとカルーラの中間地点。そこそこ賑わいがある。
そっと覗くと小さな畑で草むしりをしていた子供達が、ビアンカとルージュを見てわーっと逃げていく。
『久しぶりなのです』
『そうねえ』
ほっとしているビアンカとルージュ。元気は子供達に興味津々で尻尾ぷりぷりしているが、なんせ100キロ越えなので、リードはしっかりビアンカが咥えている。
「恐がらせちゃったね」
私は慌てて出てきた高齢の牧師さんと挨拶する。
あまり長居出来ないので、手短にお話。
ここはアルブレンとカルーラの中継地であるため、表通りは賑わい、人の出入りが多く、その分置き去りにされている子が毎年いるそうで。現在子供達は総数23人。なんとか経営していると。
ビアンカとルージュの許可もあるからね。私は大金貨がびっしり詰まった小銭入れを、牧師さんに渡す。
「ありがとうございます、ありがとうございます」
何度も感謝してくる牧師さん。その後ろでキラキラし始めた子供達。
『ユイ、早く行くのです』
『日が暮れるわ』
ビアンカとルージュが私をせっつく。
「はいはい。私達はこれで」
無料教室には帰りに寄付しよう。
さあ、カルーラに向けて出発だ。
ぶひひん特急ノワールは、特に問題なく進む。すれ違い、追い越す馬車には笑顔でご挨拶する。
「ゆっくり走っても、夕方前にはカルーラに到着すると思います」
「そうですね」
ホークさんと晃太が地図を広げて話している。私は蚊帳のそと、地図読めんもん。よしよし、ヒスイちゃんや、ここばかいかいね、よしよし、かわいかね。母は花にリードを着けて近くを散歩している。
隣でコハクをかいかいしているエマちゃんとテオ君に話を聞く。
「ねえ、カルーラって大きな街?」
「うん、そうだよ」
「マーファくらいあるよ」
カルーラはマーファやスカイランのようにダンジョンを抱えていないが、ユリアレーナの第三都市だ。それは魔境に接している巨大な魔の森があり、北西に今は平和条約が結ばれているがアスラ王国と接している。その為、カルーラの辺境伯が有する騎士団は、首都を守る騎士団と引けを取らない。
「その騎士団の隊長に、リーダー気に入られちゃって、取られるんじゃないかって」
「あん時は心配したもんなあ。宿にまで押し掛けてきたし」
「確か、魔法馬の調教したんだっけ?」
「「うん」」
その隊長さんの愛馬となった魔法馬。かなり気性の激しい魔法馬で、ホークさんでも半年の期間を要したと。ノワールなんて数日でホークさんに懐いたのに。
他の魔法馬の調教までこなしたし、その気性の激しい魔法馬は誰も乗りこなせず、色んな調教師が匙を投げたのに、ホークさんだけが諦めずに気長に接して結果を残した。それをその隊長さんは評価したんだね。
うーん、カルーラに着いて、その隊長さんにホークさん見つかったら不味いかなあ。
見つかる前に、『彼女さん』に会いに行かないと。
それから、カルーラはチュアンさんが育った修道院がある。ご挨拶に行かねば。親代わりのシスターさんもいるしね。
「姉ちゃん、行くばい」
「はいはい」
もうすぐカルーラの為、ルームは開けず、馬車内に両親と花にいてもらう。仔達は並走し、馭者台には私とホークさんが座る。
そろそろ別の馬車と合流しそうだから、ノワールにはスピード落としてもらう。それでも早く進み、前方に馬車が見えた。
「ノワール、追い越さんよ」
「ブヒヒンッ」
賢いノワールは、素直にスピードを落とす。ゆっくり馬車の後方に着く。護衛の冒険者の皆さん、びっくり。中からお客さんがこちらをざわざわしながら見てくる。
「こんにちは」
にこやかにご挨拶。
「あ、ああ、こんにちは…………」
上擦った声で返事をしてくれた。しょうがないね、ビアンカもルージュも大きいし、ノワールもでかいしね。
あ、カルーラの街を覆う城壁が見えてきた。
ふう、やっと着いた。ノワールのおかげで随分早く到着できた。
まずはギルドに到着報告、晃太は搬送物の提出。パーティーハウス借りられるかな? 出来るだけ長期で。その前に、街に入るのに時間かかるよね。なんて、つらつらと思っていると。
『ユイ』
『向こうで戦闘しているわ』
「はあっ?」
なんとも物騒なっ。
「誰が何と戦闘しとると?」
『騎馬なのですね、複数』
『相手はライダー系、おそらくオルクね』
騎馬? 人が乗ってる? ライダーってあれやなかろう、とうっ て、事はないはず。
「おそらくカルーラの騎士団ですよ」
ホークさんが推察してくれる。怖か、街が近いのに。
『分が悪そうなのです』
『オルクの方が数が多いわよ』
「ビアンカ、ルージュ行ってッ、人命最優先ッ」
私の声に前を行く馬車の人達が驚く。
『行くのですッ、元気、ルリ、クリスも来るのですッ』
『コハク、ヒスイ、続きなさいッ』
ビアンカとルージュが一気に体勢を低くして爆走していく。仔達も同じように身を低くして飛び出して、続いていく。あんなに小さかった仔達が、ぽてぽて走っていた仔達が、地面を抉るように駆けている。
感情に耽る暇はなか、私も行かんと、だが、馬車には還暦越えた両親と花がいる。
「姉ちゃん、どうしたん?」
馬車から晃太が窓から顔を出す。
「カルーラの騎士団が、オルクと交戦しとるみたいや。分が悪いみたいやから、ビアンカとルージュに行ってもらったんよ」
さあ、と晃太の顔がひきつる。おそらく両親にも聞こえていたはず。
「お父さん達は馬車内でおとなしくしとくけん。急がんと」
そう言って父が顔を出す。主人の私がいないことでトラブルになるのを恐れているだろう。
「怪我人がおったらお父さんの鑑定がいるやろ? ビアンカとルージュがおれば敵なしやろ? この馬車は、下手な攻撃は受け付けん」
そう。王冠スライムのコアを使い、ギリギリまで付与をした。下手な攻撃は弾き返すだけの硬度がある、内側には冷蔵庫ダンジョンから出た丈夫な板も追加して貼った。木製の馬車が、分厚い金属の盾より強度がありますって、隈を作った職人さんがどやって言ってくれた。
「そうやな」
母と花だけでも前方の馬車に、と思ったが、母1人離されるのは流石に躊躇われる。直ぐに私達が帰って来れない可能性もある。私の母だと保護してくれるかもだけど。初めて来た街だ、私は一瞬悩む。だが、こんな時のルームや。私は素早く晃太と馭者台を入れ代わる。晃太が座りベルトを締めている間に、ホークさんが前の馬車に注意喚起。晃太がノワールにバフをかけて、慌ただしくビアンカ達が向かった方向にスピード上げて走っていく。私は馬車内でルームを開けて、両親と花を誘導。
「いいですっ」
私は馭者台のホークさんに声をかける。
ホークさんは手綱を操り、ノワールが発進。
ぐらりっ。衝撃吸収があるのに、揺れる。整備されてある道やないから、仕方ないことや。街道を避けビアンカとルージュを追い、でこぼこの地面を馬車は走り抜ける。私は窓の外、勢いよく流れる景色を見る。
カルーラの騎士団は、首都の騎士団と引けを取らない。ビアンカとルージュが着くまで、大丈夫だと、信じたい。
神様、カルーラの騎士団の皆さんを守ってください。
ふあ、と魔力が抜かれた。枯渇しないが、ごっそりと。
え、まずい、状況やない。
「ノワール、急いでッ」
「ブヒヒーンッ」
馬車はさらにスピードを上げた。
ビアンカとルージュが母にきゅるんきゅるんとしている。
母が早速特製サラダのダイエットメニューを出す。
『チーズ乗せてなのです』
『お母さん、乗せて』
きゅるん。
「ダメ」
だが、母は笑顔でばっさり。サラダはボリュームあるけど、ヘルシー。
『たくさんあるのですがー』
『物足りないわー』
それでもむしゃむしゃ食べている。
宿を出てまずは教会併設の孤児院に向かう。
ディッティはアルブレンとカルーラの中間地点。そこそこ賑わいがある。
そっと覗くと小さな畑で草むしりをしていた子供達が、ビアンカとルージュを見てわーっと逃げていく。
『久しぶりなのです』
『そうねえ』
ほっとしているビアンカとルージュ。元気は子供達に興味津々で尻尾ぷりぷりしているが、なんせ100キロ越えなので、リードはしっかりビアンカが咥えている。
「恐がらせちゃったね」
私は慌てて出てきた高齢の牧師さんと挨拶する。
あまり長居出来ないので、手短にお話。
ここはアルブレンとカルーラの中継地であるため、表通りは賑わい、人の出入りが多く、その分置き去りにされている子が毎年いるそうで。現在子供達は総数23人。なんとか経営していると。
ビアンカとルージュの許可もあるからね。私は大金貨がびっしり詰まった小銭入れを、牧師さんに渡す。
「ありがとうございます、ありがとうございます」
何度も感謝してくる牧師さん。その後ろでキラキラし始めた子供達。
『ユイ、早く行くのです』
『日が暮れるわ』
ビアンカとルージュが私をせっつく。
「はいはい。私達はこれで」
無料教室には帰りに寄付しよう。
さあ、カルーラに向けて出発だ。
ぶひひん特急ノワールは、特に問題なく進む。すれ違い、追い越す馬車には笑顔でご挨拶する。
「ゆっくり走っても、夕方前にはカルーラに到着すると思います」
「そうですね」
ホークさんと晃太が地図を広げて話している。私は蚊帳のそと、地図読めんもん。よしよし、ヒスイちゃんや、ここばかいかいね、よしよし、かわいかね。母は花にリードを着けて近くを散歩している。
隣でコハクをかいかいしているエマちゃんとテオ君に話を聞く。
「ねえ、カルーラって大きな街?」
「うん、そうだよ」
「マーファくらいあるよ」
カルーラはマーファやスカイランのようにダンジョンを抱えていないが、ユリアレーナの第三都市だ。それは魔境に接している巨大な魔の森があり、北西に今は平和条約が結ばれているがアスラ王国と接している。その為、カルーラの辺境伯が有する騎士団は、首都を守る騎士団と引けを取らない。
「その騎士団の隊長に、リーダー気に入られちゃって、取られるんじゃないかって」
「あん時は心配したもんなあ。宿にまで押し掛けてきたし」
「確か、魔法馬の調教したんだっけ?」
「「うん」」
その隊長さんの愛馬となった魔法馬。かなり気性の激しい魔法馬で、ホークさんでも半年の期間を要したと。ノワールなんて数日でホークさんに懐いたのに。
他の魔法馬の調教までこなしたし、その気性の激しい魔法馬は誰も乗りこなせず、色んな調教師が匙を投げたのに、ホークさんだけが諦めずに気長に接して結果を残した。それをその隊長さんは評価したんだね。
うーん、カルーラに着いて、その隊長さんにホークさん見つかったら不味いかなあ。
見つかる前に、『彼女さん』に会いに行かないと。
それから、カルーラはチュアンさんが育った修道院がある。ご挨拶に行かねば。親代わりのシスターさんもいるしね。
「姉ちゃん、行くばい」
「はいはい」
もうすぐカルーラの為、ルームは開けず、馬車内に両親と花にいてもらう。仔達は並走し、馭者台には私とホークさんが座る。
そろそろ別の馬車と合流しそうだから、ノワールにはスピード落としてもらう。それでも早く進み、前方に馬車が見えた。
「ノワール、追い越さんよ」
「ブヒヒンッ」
賢いノワールは、素直にスピードを落とす。ゆっくり馬車の後方に着く。護衛の冒険者の皆さん、びっくり。中からお客さんがこちらをざわざわしながら見てくる。
「こんにちは」
にこやかにご挨拶。
「あ、ああ、こんにちは…………」
上擦った声で返事をしてくれた。しょうがないね、ビアンカもルージュも大きいし、ノワールもでかいしね。
あ、カルーラの街を覆う城壁が見えてきた。
ふう、やっと着いた。ノワールのおかげで随分早く到着できた。
まずはギルドに到着報告、晃太は搬送物の提出。パーティーハウス借りられるかな? 出来るだけ長期で。その前に、街に入るのに時間かかるよね。なんて、つらつらと思っていると。
『ユイ』
『向こうで戦闘しているわ』
「はあっ?」
なんとも物騒なっ。
「誰が何と戦闘しとると?」
『騎馬なのですね、複数』
『相手はライダー系、おそらくオルクね』
騎馬? 人が乗ってる? ライダーってあれやなかろう、とうっ て、事はないはず。
「おそらくカルーラの騎士団ですよ」
ホークさんが推察してくれる。怖か、街が近いのに。
『分が悪そうなのです』
『オルクの方が数が多いわよ』
「ビアンカ、ルージュ行ってッ、人命最優先ッ」
私の声に前を行く馬車の人達が驚く。
『行くのですッ、元気、ルリ、クリスも来るのですッ』
『コハク、ヒスイ、続きなさいッ』
ビアンカとルージュが一気に体勢を低くして爆走していく。仔達も同じように身を低くして飛び出して、続いていく。あんなに小さかった仔達が、ぽてぽて走っていた仔達が、地面を抉るように駆けている。
感情に耽る暇はなか、私も行かんと、だが、馬車には還暦越えた両親と花がいる。
「姉ちゃん、どうしたん?」
馬車から晃太が窓から顔を出す。
「カルーラの騎士団が、オルクと交戦しとるみたいや。分が悪いみたいやから、ビアンカとルージュに行ってもらったんよ」
さあ、と晃太の顔がひきつる。おそらく両親にも聞こえていたはず。
「お父さん達は馬車内でおとなしくしとくけん。急がんと」
そう言って父が顔を出す。主人の私がいないことでトラブルになるのを恐れているだろう。
「怪我人がおったらお父さんの鑑定がいるやろ? ビアンカとルージュがおれば敵なしやろ? この馬車は、下手な攻撃は受け付けん」
そう。王冠スライムのコアを使い、ギリギリまで付与をした。下手な攻撃は弾き返すだけの硬度がある、内側には冷蔵庫ダンジョンから出た丈夫な板も追加して貼った。木製の馬車が、分厚い金属の盾より強度がありますって、隈を作った職人さんがどやって言ってくれた。
「そうやな」
母と花だけでも前方の馬車に、と思ったが、母1人離されるのは流石に躊躇われる。直ぐに私達が帰って来れない可能性もある。私の母だと保護してくれるかもだけど。初めて来た街だ、私は一瞬悩む。だが、こんな時のルームや。私は素早く晃太と馭者台を入れ代わる。晃太が座りベルトを締めている間に、ホークさんが前の馬車に注意喚起。晃太がノワールにバフをかけて、慌ただしくビアンカ達が向かった方向にスピード上げて走っていく。私は馬車内でルームを開けて、両親と花を誘導。
「いいですっ」
私は馭者台のホークさんに声をかける。
ホークさんは手綱を操り、ノワールが発進。
ぐらりっ。衝撃吸収があるのに、揺れる。整備されてある道やないから、仕方ないことや。街道を避けビアンカとルージュを追い、でこぼこの地面を馬車は走り抜ける。私は窓の外、勢いよく流れる景色を見る。
カルーラの騎士団は、首都の騎士団と引けを取らない。ビアンカとルージュが着くまで、大丈夫だと、信じたい。
神様、カルーラの騎士団の皆さんを守ってください。
ふあ、と魔力が抜かれた。枯渇しないが、ごっそりと。
え、まずい、状況やない。
「ノワール、急いでッ」
「ブヒヒーンッ」
馬車はさらにスピードを上げた。
2,377
お気に入りに追加
7,876
あなたにおすすめの小説

我が家に子犬がやって来た!
もも野はち助(旧ハチ助)
ファンタジー
【あらすじ】ラテール伯爵家の令嬢フィリアナは、仕事で帰宅できない父の状況に不満を抱きながら、自身の6歳の誕生日を迎えていた。すると、遅くに帰宅した父が白黒でフワフワな毛をした足の太い子犬を連れ帰る。子犬の飼い主はある高貴な人物らしいが、訳あってラテール家で面倒を見る事になったそうだ。その子犬を自身の誕生日プレゼントだと勘違いしたフィリアナは、兄ロアルドと取り合いながら、可愛がり始める。子犬はすでに名前が決まっており『アルス』といった。
アルスは当初かなり周囲の人間を警戒していたのだが、フィリアナとロアルドが甲斐甲斐しく世話をする事で、すぐに二人と打ち解ける。
だがそんな子犬のアルスには、ある重大な秘密があって……。
この話は、子犬と戯れながら巻き込まれ成長をしていく兄妹の物語。
※全102話で完結済。
★『小説家になろう』でも読めます★

悪役令嬢、資産運用で学園を掌握する 〜王太子?興味ない、私は経済で無双する〜
言諮 アイ
ファンタジー
異世界貴族社会の名門・ローデリア学園。そこに通う公爵令嬢リリアーナは、婚約者である王太子エドワルドから一方的に婚約破棄を宣言される。理由は「平民の聖女をいじめた悪役だから」?——はっ、笑わせないで。
しかし、リリアーナには王太子も知らない"切り札"があった。
それは、前世の知識を活かした「資産運用」。株式、事業投資、不動産売買……全てを駆使し、わずか数日で貴族社会の経済を掌握する。
「王太子?聖女?その程度の茶番に構っている暇はないわ。私は"資産"でこの学園を支配するのだから。」
破滅フラグ?なら経済で粉砕するだけ。
気づけば、学園も貴族もすべてが彼女の手中に——。
「お前は……一体何者だ?」と動揺する王太子に、リリアーナは微笑む。
「私はただの投資家よ。負けたくないなら……資本主義のルールを学びなさい。」
学園を舞台に繰り広げられる異世界経済バトルロマンス!
"悪役令嬢"、ここに爆誕!

いきなり異世界って理不尽だ!
みーか
ファンタジー
三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。
自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!

何でも奪っていく妹が森まで押しかけてきた ~今更私の言ったことを理解しても、もう遅い~
秋鷺 照
ファンタジー
「お姉さま、それちょうだい!」
妹のアリアにそう言われ奪われ続け、果ては婚約者まで奪われたロメリアは、首でも吊ろうかと思いながら森の奥深くへ歩いて行く。そうしてたどり着いてしまった森の深層には屋敷があった。
ロメリアは屋敷の主に見初められ、捕らえられてしまう。
どうやって逃げ出そう……悩んでいるところに、妹が押しかけてきた。

婚約破棄?それならこの国を返して頂きます
Ruhuna
ファンタジー
大陸の西側に位置するアルティマ王国
500年の時を経てその国は元の国へと返り咲くために時が動き出すーーー
根暗公爵の娘と、笑われていたマーガレット・ウィンザーは婚約者であるナラード・アルティマから婚約破棄されたことで反撃を開始した

【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました
ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。

強制力がなくなった世界に残されたものは
りりん
ファンタジー
一人の令嬢が処刑によってこの世を去った
令嬢を虐げていた者達、処刑に狂喜乱舞した者達、そして最愛の娘であったはずの令嬢を冷たく切り捨てた家族達
世界の強制力が解けたその瞬間、その世界はどうなるのか
その世界を狂わせたものは

ぬいぐるみばかり作っていたら実家を追い出された件〜だけど作ったぬいぐるみが意志を持ったので何も不自由してません〜
望月かれん
ファンタジー
中流貴族シーラ・カロンは、ある日勘当された。理由はぬいぐるみ作りしかしないから。
戸惑いながらも少量の荷物と作りかけのぬいぐるみ1つを持って家を出たシーラは1番近い町を目指すが、その日のうちに辿り着けず野宿をすることに。
暇だったので、ぬいぐるみを完成させようと意気込み、ついに夜更けに完成させる。
疲れから眠りこけていると聞き慣れない低い声。
なんと、ぬいぐるみが喋っていた。
しかもぬいぐるみには帰りたい場所があるようで……。
天真爛漫娘✕ワケアリぬいぐるみのドタバタ冒険ファンタジー。
※この作品は小説家になろう・ノベルアップ+にも掲載しています。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。