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素材確保③
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予定日数が来て、私達は軍隊ダンジョンを脱出する。
あれからもノワールと仔達の戦闘訓練は続く。毎回ボス部屋の前で、ケガをしないかハラハラして待つしかない。
ノワールは仔達のように筋肉痛にならないようで、次の日でも爆走している。
『どうしてお前は戦闘モードが使えないのですのかね?』
「へっへっ」
ビアンカがへっへっ言ってる元気を前に悩んでいる。最近、風と土の属性魔法の訓練をして、なかなか恐ろしい威力で放っているのに、未だに戦闘モードが発動しない。
『元気は潜在能力は高いはずなのに、どうしてかしら?』
『分からないのです。魔力保有量も一番のはず、操作力もコハクに次ぐはずなのです』
ルージュも首を傾げている。
悩んでいるビアンカとルージュの前にして、元気はへっへっ言って転がり地面で背中をかいかいしている。かわいか。
「そのうち、何かの弾みで発動せんかね? 元気以外は皆使えるから、刺激受け続けたらそうならんね?」
『そうなのですね。そうなる可能性もあるかも知れないのです。元気は話を聞いていそうで、いないのです。それが心配なのです』
「でも、ビアンカの仔やん。話を聞かんでも、賢くないわけはなかろうもん。あの黒装束の時、ちゃんと雷の威力ばコントロールしとったし」
そう、あの時。
元気は先にトッパに向かうように言った私の言葉に従わなかった。でも、結局それが、私達を守ることになり、後から来たビアンカの指示をきちんと聞いていた。へっへっ言ってビアンカから雷落とされている事が多い元気だが、時折妙に勘が鋭いのでないかと思う事がある。
『そうね。ビアンカ、もうしばらく様子を見ましょう。焦って無理に発動してケガでもしたら、元気の場合、掠り傷ではすまないわ。魔力操作力の訓練を続けましょう』
『そうなのですね』
元気は気長に発動系の指導を続けることになった。
軍隊ダンジョンを脱出、予約している宿に向かう。ギルドは明日でいいかな? マジックアイテム系は父の鑑定待たないと。何だかんだと魔法の水筒は合計10本。マジックバッグ?が4つ。魔力を感じるという指輪は2つ。
宿にチェックイン。今日は早く休もう。
ルームを開けて、仔達とノワールを誘導し、鷹の目の皆さんはブラッシングに入る。ちょっと早いけど、サブ・ドアを開け、両親を誘導。
「くうん、くうん、くうーん」
ぽちゃぽちゃボディで花がフローリングでのたうち回る。あははははん、かわいかあ。
「花ちゃん、花ちゃん」
晃太がなで回す。私も。もふもふん。
「お帰り、大丈夫ね?」
母がサブ・ドアから姿を見せる。
「大丈夫よ」
『そうなのです。お母さん、私達が付いているのです』
『心配ないわ、お母さん』
「ありがとうね、ビアンカ、ルージュ」
両親がビアンカとルージュをもふもふ。中庭で駆けていた仔達が、両親に気付いて、戻って来て、もふもふされてる。
さて、今日の夕御飯どうしようかね。
鷹の目の皆さん頑張ってくれたから、アルコール解禁にしてと。母と相談して、異世界のメニューにした。
「今日帰って来ると思ってなんもしとらん。たまにサボりたいったい」
と、母。仔達のご飯だけは、私達がダンジョンに行っている間に、作ってアイテムボックスに入れていると。
「はいはい」
『ユイ、今日は何なのです?』
『エビ?』
きゅるん。
「お父さん、ビアンカとルージュの体重ば見て」
母がルリとクリスを両手でもふもふしていた父に、指示。
『ギクウッ』
『太っていないはずよっ』
「うーん、そうやな。ビアンカは5キロ、ルージュは4キロ減っとるよ」
『やったなのですっ』
『減ったわっ』
歓喜して、母に向かって、きゅるん、きゅるん、きゅるーん。
「もう、今日だけよ」
母の許可あり。
ビアンカがわおんわおん、ルージュががおんがおんと嬉しそうだ。
夕御飯前に、父に鑑定をお願いする。
「うーん、と。これは全部マジックバッグやな。Dサイズ、時間停止なし。Dサイズ、時間遅効半分。Eサイズ、時間停止なし。Eサイズ、時間遅効半分」
微妙や。せめて、時間停止ならなあ。
「この指輪は、解毒の指輪と、火魔法補助や」
「引き取りや」
解毒の指輪はエマちゃん、火魔法補助はマデリーンさんやな。
『ふごーっ、ユイ、ユイ、お腹減ったのです』
『ふごーっ、エビ、エビがいいわ。エビチリとエビマヨね』
「はいはい」
軍隊ダンジョンでも頑張ってもらったしね。
エマちゃんとテオ君が、母を手伝いながら、皿を並べ出している。晃太は冷蔵庫から、本日のお酒をチェック。
さ、メニュー、どうしようかね。
やっぱり中華かな。エビチリ、エビマヨ、油淋鶏。春巻き、エビいり春巻き、餃子、あ、ホークさん、麻婆豆腐好評やったなあ。確か、マデリーンさんは卵とトマトの炒め物が好評だったはず。それから、魚の甘酢、棒々鶏と海鮮サラダ。母は酢豚、晃太は辛味噌麺。私は、あ、海鮮XO醤炒めにしよ。
「エマちゃん、テオ君、何が食べたい?」
私がなにげなく声を掛けると、嬉しそうに私に走り寄ってくる。
「何がよか?」
私が液晶画面を見せる。
「えっとね、私、これっ」
エマちゃんが示したのは、エビ餃子。
「俺、これっ」
テオ君は肉焼売だ。
双子が素直でかわいかけん。よかよか。
ビアンカとルージュのご飯も準備したしね。山盛り。五目チャーハンにエビチリ、エビマヨ、油淋鶏を添えて、と。カロリーのおばけやね。
『あっついのですーっ』
『熱いわーっ』
「毎回やね」
学習せんね。
我々も夕御飯だね。アルコールは、行き渡ったね。私は缶チューハイ。両親と晃太、ホークさん、ミゲル君はビール。マデリーンさんは赤ワイン。チュアンさんはエマちゃんとテオ君と一緒にジャスミンティーだ。
「では、軍隊ダンジョンお疲れ様っ、いただきますっ」
「「「「「いただきまーす」」」」」
あれからもノワールと仔達の戦闘訓練は続く。毎回ボス部屋の前で、ケガをしないかハラハラして待つしかない。
ノワールは仔達のように筋肉痛にならないようで、次の日でも爆走している。
『どうしてお前は戦闘モードが使えないのですのかね?』
「へっへっ」
ビアンカがへっへっ言ってる元気を前に悩んでいる。最近、風と土の属性魔法の訓練をして、なかなか恐ろしい威力で放っているのに、未だに戦闘モードが発動しない。
『元気は潜在能力は高いはずなのに、どうしてかしら?』
『分からないのです。魔力保有量も一番のはず、操作力もコハクに次ぐはずなのです』
ルージュも首を傾げている。
悩んでいるビアンカとルージュの前にして、元気はへっへっ言って転がり地面で背中をかいかいしている。かわいか。
「そのうち、何かの弾みで発動せんかね? 元気以外は皆使えるから、刺激受け続けたらそうならんね?」
『そうなのですね。そうなる可能性もあるかも知れないのです。元気は話を聞いていそうで、いないのです。それが心配なのです』
「でも、ビアンカの仔やん。話を聞かんでも、賢くないわけはなかろうもん。あの黒装束の時、ちゃんと雷の威力ばコントロールしとったし」
そう、あの時。
元気は先にトッパに向かうように言った私の言葉に従わなかった。でも、結局それが、私達を守ることになり、後から来たビアンカの指示をきちんと聞いていた。へっへっ言ってビアンカから雷落とされている事が多い元気だが、時折妙に勘が鋭いのでないかと思う事がある。
『そうね。ビアンカ、もうしばらく様子を見ましょう。焦って無理に発動してケガでもしたら、元気の場合、掠り傷ではすまないわ。魔力操作力の訓練を続けましょう』
『そうなのですね』
元気は気長に発動系の指導を続けることになった。
軍隊ダンジョンを脱出、予約している宿に向かう。ギルドは明日でいいかな? マジックアイテム系は父の鑑定待たないと。何だかんだと魔法の水筒は合計10本。マジックバッグ?が4つ。魔力を感じるという指輪は2つ。
宿にチェックイン。今日は早く休もう。
ルームを開けて、仔達とノワールを誘導し、鷹の目の皆さんはブラッシングに入る。ちょっと早いけど、サブ・ドアを開け、両親を誘導。
「くうん、くうん、くうーん」
ぽちゃぽちゃボディで花がフローリングでのたうち回る。あははははん、かわいかあ。
「花ちゃん、花ちゃん」
晃太がなで回す。私も。もふもふん。
「お帰り、大丈夫ね?」
母がサブ・ドアから姿を見せる。
「大丈夫よ」
『そうなのです。お母さん、私達が付いているのです』
『心配ないわ、お母さん』
「ありがとうね、ビアンカ、ルージュ」
両親がビアンカとルージュをもふもふ。中庭で駆けていた仔達が、両親に気付いて、戻って来て、もふもふされてる。
さて、今日の夕御飯どうしようかね。
鷹の目の皆さん頑張ってくれたから、アルコール解禁にしてと。母と相談して、異世界のメニューにした。
「今日帰って来ると思ってなんもしとらん。たまにサボりたいったい」
と、母。仔達のご飯だけは、私達がダンジョンに行っている間に、作ってアイテムボックスに入れていると。
「はいはい」
『ユイ、今日は何なのです?』
『エビ?』
きゅるん。
「お父さん、ビアンカとルージュの体重ば見て」
母がルリとクリスを両手でもふもふしていた父に、指示。
『ギクウッ』
『太っていないはずよっ』
「うーん、そうやな。ビアンカは5キロ、ルージュは4キロ減っとるよ」
『やったなのですっ』
『減ったわっ』
歓喜して、母に向かって、きゅるん、きゅるん、きゅるーん。
「もう、今日だけよ」
母の許可あり。
ビアンカがわおんわおん、ルージュががおんがおんと嬉しそうだ。
夕御飯前に、父に鑑定をお願いする。
「うーん、と。これは全部マジックバッグやな。Dサイズ、時間停止なし。Dサイズ、時間遅効半分。Eサイズ、時間停止なし。Eサイズ、時間遅効半分」
微妙や。せめて、時間停止ならなあ。
「この指輪は、解毒の指輪と、火魔法補助や」
「引き取りや」
解毒の指輪はエマちゃん、火魔法補助はマデリーンさんやな。
『ふごーっ、ユイ、ユイ、お腹減ったのです』
『ふごーっ、エビ、エビがいいわ。エビチリとエビマヨね』
「はいはい」
軍隊ダンジョンでも頑張ってもらったしね。
エマちゃんとテオ君が、母を手伝いながら、皿を並べ出している。晃太は冷蔵庫から、本日のお酒をチェック。
さ、メニュー、どうしようかね。
やっぱり中華かな。エビチリ、エビマヨ、油淋鶏。春巻き、エビいり春巻き、餃子、あ、ホークさん、麻婆豆腐好評やったなあ。確か、マデリーンさんは卵とトマトの炒め物が好評だったはず。それから、魚の甘酢、棒々鶏と海鮮サラダ。母は酢豚、晃太は辛味噌麺。私は、あ、海鮮XO醤炒めにしよ。
「エマちゃん、テオ君、何が食べたい?」
私がなにげなく声を掛けると、嬉しそうに私に走り寄ってくる。
「何がよか?」
私が液晶画面を見せる。
「えっとね、私、これっ」
エマちゃんが示したのは、エビ餃子。
「俺、これっ」
テオ君は肉焼売だ。
双子が素直でかわいかけん。よかよか。
ビアンカとルージュのご飯も準備したしね。山盛り。五目チャーハンにエビチリ、エビマヨ、油淋鶏を添えて、と。カロリーのおばけやね。
『あっついのですーっ』
『熱いわーっ』
「毎回やね」
学習せんね。
我々も夕御飯だね。アルコールは、行き渡ったね。私は缶チューハイ。両親と晃太、ホークさん、ミゲル君はビール。マデリーンさんは赤ワイン。チュアンさんはエマちゃんとテオ君と一緒にジャスミンティーだ。
「では、軍隊ダンジョンお疲れ様っ、いただきますっ」
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