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連載

スカイランへ④

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 冷蔵庫ダンジョンアタックは問題なく進む。
 三人娘は案の定次の日筋肉痛になり、バギーが大活躍だ。まあ、ダンジョン内でバギーなんて押してたら、奇異な目で見られたけどね。17階のボス部屋に3回挑戦。18階のボス部屋は蛇だから嫌だったけど、ビアンカとルージュとノワールがノリノリなんやもん。見ない振り。
 順調に進み、上級者エリアとなる19~25階のボス部屋には、並ぶ冒険者はおらずルームが使い放題や。かなりドロップ品を確保した。
「姉ちゃん、どうする?」
 リストを書きながら晃太が聞いてくる。
「そうやね。明日から26階に移動しようかね」
 ホークさんは異論はないと。26階の化粧品の材料は、きっとリティアさんが待ってるしね。
 残り3日間、26階メインにして、最上階の28階に進む。
 最後のボス部屋。
 コラーゲン部屋だ。
 ルージュが開けて、ビアンカが風乙女(シルフィリア)で飛び込み、ノワールが続く。仔達と鷹の目の皆さん、晃太も続き、私は踊り場で待機。相変わらずの破壊音。ちゅどん、ドカンだ。
「姉ちゃんっ」
 破壊音が止み、晃太がボス部屋から顔を出す。終わったかね。
「ノワールの様子がおかしかっ」
「はあっ?」
 珍しく焦った晃太の顔。まさか、大怪我とか? まさかビアンカとルージュがいるのに? 私は階段をかけ上がる。
 ボス部屋の中には、ノワールが狂ったようにロディオをしている。鷹の目の皆さんは、慌てて避難している。
「ノワールッ」
『ユイッ、近づいてはダメなのですッ』
 走りよりたいが、ビアンカとルージュが私の前に立つ。
「やけどッ」
『ノワールは殻を破ろうとしているだけよッ』
「殻?」
『今は止めない方がいいのですッ』
『下がってッ』
 きっとビアンカとルージュの言うことが正しいのだろう。
「下がって、皆さん下がってっ。元気とコハクをっ」
 ホークさんは元気を、チュアンさんはコハクを確保。三人娘は様子がおかしいと分かっているのか、完全に引いてる。
「ブヒヒヒンッ、ブヒヒヒンッ、ブヒヒヒーンッ」
 ノワールは嘶き、必死に前肢で空を切る。何か苦しんでいるようやけど。
「ビアンカ、ルージュ、大丈夫よね?」
『こればっかりは分からないのです。ノワール次第なのです』
『これで殻を破れれば、ノワールは一段上に上がれるわ。出来なければ、しばらく魔力を放散するために苦しむだけよ』
「そ、そんな。そもそも殻ってなんや? ノワールの体にヒビでも入るん?」
『違うのです』
『違うわ』
「あの、ユイさん、もしかして、ノワール、進化しようともがいているんでは?」
 ホークさんが未だに嘶いているノワールから視線をはずさずに告げる。
「進化?」
『よく分かったのですね』
『ノワールをよく見ているわ』
 感心するビアンカとルージュ。と言うことは、ホークさんの言うことは正解ということや。
「ノワール、何か別なものになったりします?」
 そう言えば、ペガサスとかスレイプニルとか聞いた気がする。
 ホークさんは首を振る。
「いきなりペガサスやスレイプニルにはなりません。えっと、属性魔法が覚醒するとか聞きましたが、俺も初めてでよくは…………確か」
 魔法馬が、上に進化する場合は、1つ属性魔法が覚醒し、それに伴い種族名が変わる。もし火属性なら、火魔法馬みたいな感じね。それ以外にもある。
「戦車馬(チャリオット・ホース)、戦場を駆け抜ける、現在最強の馬です。昔、一度だけ見ました」
 説明を聞きながらも、ノワールの嘶きは止まらない。
「ブヒヒヒンッ、ブヒヒヒンッ、ブヒヒヒーンッ」
 ノワールはまさにのたうち回る様に、足を踏み鳴らす。
 私達はそれを見守るしかできない。
 どれくらいしたか、一際ノワールの大きな嘶きを上げて、前肢で空を切る。
  ドンッ
 ダンジョンのボス部屋の床を揺らす程に力強く踏み込む。途端にノワールを中心に、衝撃波が放たれ、思わず踏ん張ってしまう。
「ブルブル……………」
 ノワールは左右に頭を揺らす。今まで地団駄を踏むようだったのに、やっと落ち着いたみたいや。
「ビアンカ、ルージュ。ノワール、大丈夫かね?」
『そうみたいなのですね』
『魔力の流れもいいみたいよ』
「そうな」
 もう一度ノワールを見る。何か変わった様子はないようやけど。
「ノワール、具合はどうね?」
「ブルブル…………」
 いつもの元気がない。
「疲れているようです。ユイさん、休ませた方が」
「そうですね」
 ホークさんが言うのもそうだが、いつもの調子がないのが、気になる。私は1日ダンジョンアタックを延長することにする。とにかく1日延長して、ノワールの様子を見よう。両親には数日ずれる可能性があることは伝えている。
 直ぐにルームを開けて、ホークさんがノワールを誘導する。厩舎に入るとすぐに眠りに入る。
「ノワール、本当に大丈夫よね?」
『疲れているだけなのです』
『おかしな魔力の流れではないわ、直に慣れるわよ』
「なら、よかけど」
 心配や。
 ノワールにはホークさんが付いてくれる事になる。
 私はドロップ品を回収。宝箱の中身は指輪サイズのビロードが7個。中身の確認はルームでしよう。踊り場に移動してルームに入る。
「ホークさん、ノワールは?」
「ぐっすり寝てます」
「そうですか」
 厩舎を覗くと、規則正しく寝ているノワール。晃太も心配そうに覗いている。
 私は1日延長をホークさんに相談。
「はい、構いませんよ」
 良かった。
「今日はこれで終了しましょう」
『まだ行けるのです』
『行けるわ』
「もう、やめてよ。取り敢えず休憩よ」
 お茶でもしようかな。あ、もうすぐお昼や。
 お昼の前に宝箱の中身を確認しよう。
 ぱかり、と開ける。指輪かな? 宝石かな? ワクワク。
 袋や。見たことあるー。中身は荒い粒が入ってる感じ。前はダイヤモンドやったー。
 1つ目には緑色の宝石、ペリドット。2つ目には紫の宝石、アメジスト。3つ目はピンク色の宝石、ロードクロサイト。4つ目は水色の宝石、アクアマリン。5つ目は赤い宝石、ガーネット。6つ目には黄色の宝石、シトリン。7つ目には黒い宝石、オニキス。びっしり小粒サイズが詰まっている。買い取りに出そ、タージェルさんが喜んでくれるはず。
 お昼は町の洋食みつよしのランチにした。
 私とエマちゃん、マデリーンさん、女性陣はオムライス・ビーフシチュー。晃太達男性陣はポークジンジャーだ。オニオングラタンスープもつけて、と。
 頂きます。ぱく。
『ユイ、おかわりなのです』
『足りないわ』
「今、食べはじめたんやけど」
 
 次の日。
「ブヒヒヒンッ、バリバリッ」
 ノワールはいつもの調子で野菜を食べる。良かった、良かった。元のノワールや。見た目は変わらないようやけど。
『能力的には底上げしているようなのです』
『そうね、そんな感じね。かなり基礎能力が上がっているはずよ』
「そうな」
 只でさえ、色々弾き飛ばしているノワールが、更にパワーアップしたのね。ただ種族名は分からないそうだ。属性魔法もあるかまだ分からないそうだし、ここは父の鑑定やな。
 片付けて、脱出のために28階に。
 はい、ちゅどん、ドカン、バキバキ。
 ノワール、張り切って跳ばしてる。何かって? フレアタートルをだよ。首だけじゃない、巨体が浮き上がりひっくり返している。どんだけやねん。馬力、上がってるう。ノワール、馬車牽くための魔法馬やったのに。
 ドロップ品を拾い、出てきた宝箱をルージュがチェック。
『ふう、手強いわね。終わったわよ』
「ありがとうルージュ」
 さて、と。開けると、10本のポーション。薄い紫色のポーション。わあ、久しぶり。晃太がアイテムボックスに入れる。
「下級エリクサーやて」
 単純計算で6000万かあ。
「姉ちゃん、どうするね? 全部引き取る?」
「そうやなあ。作れる上級ポーションなら引き取るけど、エリクサーはねえ」
 恐らく待っている人達がいるかなあ。うーん。ホークさんやエマちゃんみたいな大怪我している人が、待っている。
「何本か、ギルドに回そうかね」
 私と晃太、鷹の目の皆さんの分、8本確保して。2本回そう。
 よし、決めた。そうしよう。
 出てきた脱出用の魔法陣に乗る。元気のリードはビアンカがしっかり咥えている。今回はご褒美部屋は出なかったけど、まさかエリクサーが出るとは。ノワールも進化したしね。
『いいわね。流すわよ』
 ふわ、と景色が変わる。
 久しぶりの外や。
「晃太、私は元気達ばパーティーハウスに戻すね」
「ん」
 なんて話していると、来ました。
「お帰りなさいませ、ミズサワ様っ」
 リティアさんが、華麗にすっとんで来ました。
 晃太にはチュアンさんとミゲル君が付いてくれる。私はお断りして、パーティーハウスに。
「くうん、くうん、くうーん」
 花がぽちゃぽちゃボディでお出迎えしてくれる。あははん、かわいか。
「お帰り」
「ただいま」
 母も出てきた。
「何かあったん?」
 予定日伸ばしたのを心配したみたいや。
「ちょっとノワールがね。お父さんは?」
「今日は冷蔵庫の件で、会議や」
 母の言う冷蔵庫はダンジョンではなく、家庭用冷蔵庫ね。パッキンどうなったんかね。
「そうな」
 取り敢えず、パーティーハウスへ。ノワールを倉庫に誘導し、ルームの厩舎へ。
 ルームはキッチンの奥で開けっ放しにする。
「お母さん、実はねノワールが進化したんよ」
「ノワールが? あんまり変わりないようやけど」
「でも、進化はしたようなんよ。お父さんが帰ってきたら見てもらって」
「分かった」
「私は今からギルドに行くけん」
「気をつけるんよ」
 ルージュとホークさんが付いてくれる。
 ギルドに行くと、いつもの応接室に案内される。そこには既にタージェルさんが、ボス部屋から出た宝石を見ている。ルージュは気ままにごろん。
「これはミズサワ様、お帰りなさいませ」
 ニコニコとタージェルさんが笑顔を浮かべてる。
「楽器類は別の担当者が見ております」
「はい」
「それからミズサワ様、本当に下級エリクサーを回して頂けるのですか?」
「はい、2本だけですが」
「それだけでも有りがたいです」
 今回は宝飾品と宝石、楽器類が比較的に多かった。武器類は盾のみ。誰も使えないけど、チュアンさんが念のために持つことに。まだ覚醒してないが、元々盾術を訓練していたそうだ。しばらくしてリティアさんが書類とポーチを持ちやってきた。
「お待たせしましたミズサワ様。まず冒険者パーティー『群青の空』から預かっておりました」
 マジックバッグね。ミハさんという人は、上級ポーション効いたかね?
「はい、確かに受け取りました」
 次に、依頼の紙に、サインと魔力を繰り返す。ふーっ。相変わらず多量やな。
 あ、いけん、リティアさんに確認があった。
「リティアさん、ご相談が」
「はい、なんでございましょう」
「実はノワールが、魔法馬が進化したようなんです。種族名が変わるようなんですが、まだハッキリ分からないんです。正確な種族名が分かったら、再申請した方がいいですかね」
「進化、でございますか? 珍しいですね。正確な種族名が分かった時点で構いません」
「はい」
 タージェルさんが、鑑定の手を止める。
「魔法馬の進化とは、久しぶりにお聞きしました」
「そうなんですか?」
「はい。元々こちらの大陸には、魔法馬は多くてもその上位種は少ないんですよ。アルティーナ帝国がある東大陸の率に比べたらその2割程なんです」
「へぇ」
「まだ、ジューバがあった頃は上位種が産まれていたんですがね」
 タージェルさんの話だと、ずいぶん前に滅ぼされた国々だと。ジューバは魔法馬の産地で、優秀な魔法馬を飼育する確かな技術を持っていたと。それ欲しさに隣国が侵略したと。
「しかし、隣国、ワーズビードが侵略したはいいが、魔法馬を飼育するのに最も必要な肥沃な大地を破損したため、結局上手くいかなかったんです。それに飼育の手段を持つのは、ジューバの民でもごく僅か。ワーズビードに捕らえられるのを恐れ、友好国にほぼ逃げ延びたそうです。まあ、逃がすために、ジューバの王を筆頭に騎士団は多くの命を落としたそうですが」
 その友好国はなんとディレナス。先代の王様が決断し、難民となったジューバの民を受け入れた。もちろん思惑もあり、ジューバの民に土地を与えて、魔法馬の飼育を任せた。何十年もかかる事業だが、未だに継続し続けている。今の責任者はヒュルトさんだと。
 まさか、こんなところで再びディレナスの話を聞くとは。聞いた感じでは、先代王様に悪い感じがないけど。もちろん優秀な魔法馬が欲しいからだろうけど。
 …………………………その孫の金髪碧眼王子に、召喚されたんやけどね。そう言えばあの王子は、どうなったんやろ? 止めた、考えるの。もう関係ないもん。そう思わんと。
「もしかしたら、その魔法馬に見合いが来るやもしれませんな」
「あはははは、私より先に? あはははは」
「おほほほほ」
「ははははは」
 あはははは、おほほほほ、ははははは。
 まさか、主人の私より先にいい人と、巡り会っちゃうわけ? あはははは、あはははは、あはははは。
『不気味なのです』
『どうしたの、ユイ? 笑ってないわよ』
 ビアンカとルージュが引いてる。
 私はあはははは、と笑い晃太と合流、挨拶してギルドを後にした。

「あの男、ジューバの言葉で顔色が変わりましたな。まだ青いですなあ」
「はい?」
 優衣達を見送ったタージェルが溢した言葉を、リティアが拾う。
「あの男、戦闘奴隷のリーダーですか? 私は感じませんでしたよ」
「何年鑑定を生業にしていると? 人の顔色くらい分かります」
 商人ギルドで鑑定をして半世紀近く勤めているタージェル。荒くれ者以外にも、腹が真っ黒な連中を相手にまさに海千山千をこなしていた。人の顔色くらい見抜ける。時折、優衣が返事を曖昧にしているのも分かっていたが、あえて言わない。曖昧にするのは、触れて欲しくないからだ。それに深く追及して、嫌がられたら元も子もない。
「タージェルさんは、あの男をどうみます? 私には、模範的で、己の立場を弁えて、ミズサワ様によく仕えていると思います。ミズサワ様も彼を信頼しているようですから」
 リティアも自分が探してきた戦闘奴隷であるため、気にはしていた。彼らはよく主人である優衣や、その家族によく仕えているのをみて、安心していた。
「そうですね。模範的な冒険者という評価には同感です。ただ、あの騎乗能力は異常ですよ。ミズサワ様の魔法馬を乗りこなすなんてね。当人が契約しているわけでもないのに」 
「何か気になる事でも?」
「…………ジューバは魔法馬の産地。そしてジューバの民は馬と共に生きていた。そんな彼らには優れた騎乗能力が育まれていた。そんな中、飛び抜けた才能を持つ者が生まれる事もあったそうです」
「それが彼だと?」
「さあ。ジューバが滅ぼされたのは30年以上も前の話。年齢的に彼が生まれるかどうかのはず。本人に確認もしていませんから、もしかしたらの話ですよ。今さら滅ぼされた国の話をしても、迷惑かもしれません。ミズサワ様も気にされるかもしれません。なのでこの話は触れぬ方がよろしいでしょうな」 
「そうですね」
 リティアは年長者で、ベテラン職員のタージェルの考えに従う。
 タージェルは内心思う。恐らく自分の考えはあながち間違いでないと。あの戦闘奴隷のリーダーは、滅ぼされたジューバの生き残りであろうと。
(だいたい、あれだけ巨体の魔法馬を裸馬の状態で乗りこなすなんてあり得ない。ユリアレーナでそんな騎乗能力があるものは、騎士団にもいない。そんな事ができるのは、魔法馬の上位種を操る事ができたジューバの民でも限られた者だけ。それでなければ、神から与えられたギフトしかない)
 リティアと別れ、鑑定作業を続ける。
(どちらにしても、私が口を出す問題ではない。いずれ何か支障が来すような事があれば、手助けするだけ。すべてはミズサワ様の、マーファのためだ)
 ドラゴンが捕獲された時、なんの被害もなかった。本来、ドラゴンがマーファを襲えば、警備として勤めている息子は確実に犠牲者に名を連ねていたはず。
(ミズサワ様はもうドラゴンの件は忘れているだろうが、私は忘れない。彼女は私の息子を守ってくれた恩人なのだから)
 タージェルは大量に並んだ宝飾品を、一つ一つ、丁寧に鑑定していった。
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