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隠れて護衛③
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「あのテイマーさん、これ以上はうちでは処理は厳しいかと…………」
「デスヨネ」
トッパに来て3日経過。
ノワールは右足を悪くしたという設定なので、宿でおとなしくしている。ルーム内の中庭を走り、ストレスがたまらないようにはしている。
問題はビアンカとルージュだ。
暇だ暇だと、仔達を連れて近くの森を駆け回っている。もちろん、例の襲撃犯が潜んでいない、反対方向の森だけど。仔達の戦闘訓練もあるようだけど、首にぶら下げたマジックバッグを毎回膨らませて帰ってくる。元気とコハクなんて角が生えたウサギを咥えて、意気揚々としてたよ。私に見せたかったと、かわいか、その心がかわいか。ウサギ、白眼剥いてたけどね。
で、そのマジックバッグに入っていた仕留められた魔物の解体や買い取りをトッパのギルドに持ち込んだ。だけど、トッパはマーファの半分もなく、また冷蔵庫ダンジョンを抱えているわけでもないから、当然小さい。解体できる職員さんも少ない。いや違う、持ってくる量が多いだけ。毎日毎日持ってくるから、キャパシティオーバーなんやろう。マジックバッグから出てくる、本当にやめて蛇。猪やら鹿やら鰐やら角ウサギやら。なんか皆凶悪な牙やら角やら生やして。しかも1匹ずつとかじゃないからね。
職員さんと話して、猪と鹿をお願いした。後は元気とコハクの角ウサギや。美味しい所だけね。せっかくやからね、親子丼にしてあげよう。それ以外は晃太のアイテムボックスに入れる。マーファのギルドに買ってもらおう。
私達はビアンカとルージュを見送った後は、宿でおとなしくしている。小さなマルシェもあるからいってもみたし、あの蒸しパンや肉まんも買い食いした。もちろん、ビアンカとルージュ、仔達の分もね。
宿の中でルームを開けて、いろいろしてる。鷹の目の皆さんは戦闘訓練を熱心に行っている。私はミゲル君の剣を借りて、魔力を流す訓練だ。なかなか5分の集中力が持たない。晃太はテオ君のミスリルのナイフを借りて訓練しているが、まずまずだそうだ。ホークさん曰く、晃太は魔法金属に抵抗がないから、アダマンタイトに進むのに時間はかからないかもしれないと。
訓練の後は、ひたすらご飯の準備、下拵えだ。おそらくまたダンジョンに長期間潜るなら、ある程度作っておきたい。下拵えさえできてたら、すぐにいろいろできるしね。
今日はお好み焼きにしようって事になり、母が大量に生地を作り、先にビアンカとルージュ分を焼いている。足元には花が微妙にぽちゃぽちゃのお尻をのせて陣取ってる。私達はホットプレートで焼きながら食べる事に。入れる具材は、豚バラ、エビ、チーズ類、ダンジョンの貝柱、クラーケンだ。個人の好みにしてもらおう。晃太はネギが大好きなため、その分も切っていく。解体されたクラーケンは、ブロックのようなサイズだ。半透明なブロック。父の鑑定では、浄化魔法かけたら、生食オッケー。念のためフライパンで焼いて試食した、うん、普通に美味しい烏賊や。私はお好み焼きで、食べやすいように切っていく。クラーケンの切り身はまるでブロックだ。せっせと切っていく。
「ねえ。ケイコお母さん、これなあに? とってもいい匂いっ」
「お好み焼きよ、味見するね?」
「うんっ」
「ずるいぞエマッ、ケイコお母さん、俺もっ」
厩舎でノワールのブラッシングをしていたホークさんから、こら、が飛ぶ。
「はいはい、皆で味見しようかね。食べたことなかろうけんね」
母は焼いたお好み焼きを切っていく。豚バラのお好み焼きだ。
鷹の目の皆さん、興味津々だ。お好み焼き、初めてだもんね。
「熱いから気を付けて。これがソース、マヨネーズもお好みで。青海苔と鰹節もお好みでね」
好きにカスタマイズしてね。私はソースに青海苔、鰹節。マヨネーズは別盛りにして好きな量をつける。晃太はソースに青海苔、たっぷりのネギに、マヨネーズだ。
鷹の目の皆さんは、好きなようにソースやマヨネーズを付けて、ぱくり。
「「「「「「熱いっ」」」」」」
ですよね。
「これ、中が熱いが、旨いっ」
「中は柔らかいが、ソースとマヨネーズが合うな」
「あつつ、本当ね、ふわふわしているわ。粉に水を混ぜているだけなのに」
「ビールーッ」
「美味しいっ、私、マヨネーズたっぷりがいいっ」
「はふっ、あんなにキャベツいれてるのにわかんないや」
母の特製レシピだからね。うちのお好み焼きの生地には、市販のお好み焼きの粉を使用しているが、隠し味的なものが入ってる。山芋と牛乳、マヨネーズだ。分量は私は知らない。ミゲル君、分かっているよ、今日はアルコール解禁にするけん。
味見が好評で、母が上機嫌だ。
「これは豚バラしか入ってないけど、夕御飯の時は好きな具材を入れてくださいね」
「「「「「「はーい」」」」」」
それからも皆さんお好み焼きの準備を手伝ってくれる。
「ユイさんは、オコノミヤキには何を入れてるの?」
キャベツの葉をもいでいたエマちゃんが聞いてくる。
「そうやね。私は豚バラと、烏賊とエビかな」
「じゃあ、私もそれにする」
「他にもいろいろあるよ」
「それがいいのっ」
「そうね」
かわいかね。
おや、後ろのテオ君がそわそわ。
「テオ君もそれにする?」
「う、うん、それにする」
嬉しそうやねテオ君。うふふ、かわいかね。
夕方、顔パスとなっているビアンカとルージュと仔達が帰ってきた。ちょいちょい、マジックバッグ何が入っとるんよ? そして今日は仔達が全員角ウサギ咥えてるし。お姉ちゃんに見せたかったんね? もう、かわいかねっ。白眼剥いてるウサギを視界から除去して、もふもふもふもふーん。ウサギだけは解体してもらおう。マジックバッグ内のは、晃太のアイテムボックス内に入れ直している。見てません、見てません、蛇なんて見てません。
「デスヨネ」
トッパに来て3日経過。
ノワールは右足を悪くしたという設定なので、宿でおとなしくしている。ルーム内の中庭を走り、ストレスがたまらないようにはしている。
問題はビアンカとルージュだ。
暇だ暇だと、仔達を連れて近くの森を駆け回っている。もちろん、例の襲撃犯が潜んでいない、反対方向の森だけど。仔達の戦闘訓練もあるようだけど、首にぶら下げたマジックバッグを毎回膨らませて帰ってくる。元気とコハクなんて角が生えたウサギを咥えて、意気揚々としてたよ。私に見せたかったと、かわいか、その心がかわいか。ウサギ、白眼剥いてたけどね。
で、そのマジックバッグに入っていた仕留められた魔物の解体や買い取りをトッパのギルドに持ち込んだ。だけど、トッパはマーファの半分もなく、また冷蔵庫ダンジョンを抱えているわけでもないから、当然小さい。解体できる職員さんも少ない。いや違う、持ってくる量が多いだけ。毎日毎日持ってくるから、キャパシティオーバーなんやろう。マジックバッグから出てくる、本当にやめて蛇。猪やら鹿やら鰐やら角ウサギやら。なんか皆凶悪な牙やら角やら生やして。しかも1匹ずつとかじゃないからね。
職員さんと話して、猪と鹿をお願いした。後は元気とコハクの角ウサギや。美味しい所だけね。せっかくやからね、親子丼にしてあげよう。それ以外は晃太のアイテムボックスに入れる。マーファのギルドに買ってもらおう。
私達はビアンカとルージュを見送った後は、宿でおとなしくしている。小さなマルシェもあるからいってもみたし、あの蒸しパンや肉まんも買い食いした。もちろん、ビアンカとルージュ、仔達の分もね。
宿の中でルームを開けて、いろいろしてる。鷹の目の皆さんは戦闘訓練を熱心に行っている。私はミゲル君の剣を借りて、魔力を流す訓練だ。なかなか5分の集中力が持たない。晃太はテオ君のミスリルのナイフを借りて訓練しているが、まずまずだそうだ。ホークさん曰く、晃太は魔法金属に抵抗がないから、アダマンタイトに進むのに時間はかからないかもしれないと。
訓練の後は、ひたすらご飯の準備、下拵えだ。おそらくまたダンジョンに長期間潜るなら、ある程度作っておきたい。下拵えさえできてたら、すぐにいろいろできるしね。
今日はお好み焼きにしようって事になり、母が大量に生地を作り、先にビアンカとルージュ分を焼いている。足元には花が微妙にぽちゃぽちゃのお尻をのせて陣取ってる。私達はホットプレートで焼きながら食べる事に。入れる具材は、豚バラ、エビ、チーズ類、ダンジョンの貝柱、クラーケンだ。個人の好みにしてもらおう。晃太はネギが大好きなため、その分も切っていく。解体されたクラーケンは、ブロックのようなサイズだ。半透明なブロック。父の鑑定では、浄化魔法かけたら、生食オッケー。念のためフライパンで焼いて試食した、うん、普通に美味しい烏賊や。私はお好み焼きで、食べやすいように切っていく。クラーケンの切り身はまるでブロックだ。せっせと切っていく。
「ねえ。ケイコお母さん、これなあに? とってもいい匂いっ」
「お好み焼きよ、味見するね?」
「うんっ」
「ずるいぞエマッ、ケイコお母さん、俺もっ」
厩舎でノワールのブラッシングをしていたホークさんから、こら、が飛ぶ。
「はいはい、皆で味見しようかね。食べたことなかろうけんね」
母は焼いたお好み焼きを切っていく。豚バラのお好み焼きだ。
鷹の目の皆さん、興味津々だ。お好み焼き、初めてだもんね。
「熱いから気を付けて。これがソース、マヨネーズもお好みで。青海苔と鰹節もお好みでね」
好きにカスタマイズしてね。私はソースに青海苔、鰹節。マヨネーズは別盛りにして好きな量をつける。晃太はソースに青海苔、たっぷりのネギに、マヨネーズだ。
鷹の目の皆さんは、好きなようにソースやマヨネーズを付けて、ぱくり。
「「「「「「熱いっ」」」」」」
ですよね。
「これ、中が熱いが、旨いっ」
「中は柔らかいが、ソースとマヨネーズが合うな」
「あつつ、本当ね、ふわふわしているわ。粉に水を混ぜているだけなのに」
「ビールーッ」
「美味しいっ、私、マヨネーズたっぷりがいいっ」
「はふっ、あんなにキャベツいれてるのにわかんないや」
母の特製レシピだからね。うちのお好み焼きの生地には、市販のお好み焼きの粉を使用しているが、隠し味的なものが入ってる。山芋と牛乳、マヨネーズだ。分量は私は知らない。ミゲル君、分かっているよ、今日はアルコール解禁にするけん。
味見が好評で、母が上機嫌だ。
「これは豚バラしか入ってないけど、夕御飯の時は好きな具材を入れてくださいね」
「「「「「「はーい」」」」」」
それからも皆さんお好み焼きの準備を手伝ってくれる。
「ユイさんは、オコノミヤキには何を入れてるの?」
キャベツの葉をもいでいたエマちゃんが聞いてくる。
「そうやね。私は豚バラと、烏賊とエビかな」
「じゃあ、私もそれにする」
「他にもいろいろあるよ」
「それがいいのっ」
「そうね」
かわいかね。
おや、後ろのテオ君がそわそわ。
「テオ君もそれにする?」
「う、うん、それにする」
嬉しそうやねテオ君。うふふ、かわいかね。
夕方、顔パスとなっているビアンカとルージュと仔達が帰ってきた。ちょいちょい、マジックバッグ何が入っとるんよ? そして今日は仔達が全員角ウサギ咥えてるし。お姉ちゃんに見せたかったんね? もう、かわいかねっ。白眼剥いてるウサギを視界から除去して、もふもふもふもふーん。ウサギだけは解体してもらおう。マジックバッグ内のは、晃太のアイテムボックス内に入れ直している。見てません、見てません、蛇なんて見てません。
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