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連載
秋のグーテオークション③
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「ミズサワ殿、彼を借りても?」
ゲストハウスに到着して、サエキ様が私にお願いを。
「ホークさん、をですか?」
ちらり、と視線を流す。大丈夫です、と返事あり。
サエキ様がホークさんを連れて少し離れる。なんやろ? 聞いたらダメよね。
「さて、よろしいですか? 発言を許します」
「ありがとうございます」
「これから、君にいくつかの確認と注意点を伝えます」
「はい」
ホークは緊張した面持ちで、サエキの問いに答える。今は引退したが、ダイチ・サエキの冒険者ランクはSS。この冒険者ランクを得たのはこの大陸の歴史上たった3人。ユリ・サエキと行動を共にしていた剣聖、冒険者ギルドの基礎を築いたエルフの魔法剣士。そしてたった1人、SSSランクは、初代冒険者ギルドマスターを勤めた勇者だ。勇者は剣聖や聖女、大賢者達と共に、まとまりのなかった冒険者ギルドをまとめあげた。その勇者達との面識を持ち、優れた冒険者であったダイチ・サエキは、元にはなるが、唯一生存しているSSランクの冒険者で、ホークにしたら雲の上の人だ。
緊張する。
「対人戦の経験は?」
「あります。見習い以外は全員」
「相手に躊躇う理由は?」
「ありません」
ホークははっきり答える。冒険者が魔物だけを相手にしているわけではない。盗賊や追い剥ぎ、少なくないが接触している。その時、嫌と言うほど身に染みた。やつらを許すな、逃がすな、情をかけるな、と。やつらがいままでしでかした事は、必ず血が流れ、力ない人達の命が奪われ、無慈悲さに涙を流す。
見てきた、そうやって力なく失われていく命を。
「そうですか、ならよろしいでしょう」
ホークの面構えに、サエキは安心する。
「おそらくフェリアレーナ様の護衛として合流すれば、対人戦は避けられない。彼女がそれに耐えきるものだと思いますか?」
「いいえ」
ホークは首を振る。
「ユイさん、主人の性格なら、襲撃犯でも救命するために尽力しそうです。その前に、人に襲われたら、主人は自身を守るための対応ができるかと言われたらですが、微妙です。もし、誰かが倒れていたら、その誰かを守りに走りそうです。そして目の前で、誰かが命を落としたら、一生主人は己を責めて、立ち上がれない可能性もあります」
優衣は、ホークとエマを救おうとして、中毒死寸前まで自分を追い詰めた。あの時、晃太の支援、チュアンの迅速な処置と解毒魔法、そして時空神による中和がなければ、命を落としていたはずだ。優衣はそこまでしてホークとエマを助けた。理由はなんてことない、優衣は言った、知らん顔できなかったと。ただ、それだけ。優衣は目の前で命が故意に消えそうになっていれば、絶対にどうにかしようとするはず。対人戦は故意に命が消えていく、以前聞いた優衣が勤めていた治療院のように死を迎え入れるとは訳が違う。その治療院では最後の時を家族が受け入れられるように、環境を整えるのが仕事の一つだと聞いた。それだけ消えていく命に対して大切に、そして真摯に対応していたと感じたホークは、優衣が今回おそらく遭遇する対人戦で、ショックを受けないか心配している。そして、同行するはずの晃太もだ。晃太に関してはまだホークは掴みかねているが、とにかく真面目な男だと言うことだ。ゴブリンの巣の後、熱心に訓練している姿を見ているからだ。あの時、ヒスイとコハクを助けに走れず、結局元気に任せるしかなかった。晃太は何も語らないが悔いているのを、ホークは分かっている。それは姉の優衣もだ。それに、優衣の弟だ、命に対しては同じ様に考えている可能性がある。
優衣が義理固いことは、ギルドでリティアとの会話で、すでに理解している。ギルドの都合で、冷蔵庫ダンジョンに何階から挑むか決めていたのを見て。
「そうですか」
サエキはため息をつく。
「彼女のこれまでの行動を聞いていると、そうではないかと思いましたが。対人戦となれば、はっきり言って足手まといですね。従魔だけで、援護に行かせるような事になりませんか?」
ホークは考える。
「おそらく怪我人がいる可能性があると、付いてくると思います。自分からも残るように言ってみますが。責任感のある人です。今回はサエキ様からのお願いですし、何より恩義を感じているハルスフォン様に恩を返せますし、エレオノーラ様自身から直接お願いされています。ビアンカさんとルージュさんだけ先に行かせたとしても、後から付いてくると思います」
今回の件で、ホークは優衣と話をした。対人戦の時は、安全地帯で待機できないか、と。だが、優衣はホークが言ったようにサエキやエレオノーラから依頼されたこと、おそらく怪我人が出るのに、何もしないわけにはいかないと答えている。それに、ビアンカとルージュを行かせるなら、主人である自分が行かないと後々トラブルにならないか心配している。ダンジョン内やゴブリンの巣の場合とは違うからと。
「うむ、そうですか。頼んだ手前もありますが、彼女がショックを受けて今後に支障がないか心配しているんですがね。本来の冒険者なら、必ず遭遇し、乗り越えなければならない問題ですが、彼女はそうではありませんし。一番は、彼女が君の忠告を聞いて、後方に控えてくれることですが。もし、無理なら、確か彼女の弟は支援魔法が使えましたね?」
「はい」
「もし、闇魔法の支援が使えるなら、限界ギリギリまで支援をするように伝えてください。多少はまし、ないよりましになるはず」
「分かりました」
ふう、とサエキは息をつく。
「それでもトラウマになる可能性が高い。ですから、君もフォローしてください。身近にいて、彼女を理解し、言葉でフォローできるのは君でしょうから」
「できる限りの事はします」
「頼みますね。後、もう一つ、これはおそらく接触しないでしょうが」
含みを持たせてサエキが続ける。
「マーファで、貴族籍の女性達に絡まれましたね」
「はい」
「うち、一人が暴走しています」
サエキはため息。
「闇ギルドに彼女を強姦するように依頼しました」
音を立てて、ホークの額に青筋が浮かぶ。
「まあ、闇ギルドもバカではありません。相手にもしなかった。もともと浮気調査や身辺調査を主にしていた闇ギルド。彼女があの従魔を従えたテイマーだからではない、誰かを故意に傷つけるのは、自分達のポリシーではないと、ね。それで諦めたら良かったのですが」
更にため息をつき続けるサエキ。闇ギルドと言ってもぴんきり。サエキの言うように、浮気調査や身辺調査等ちょっと頼みにくい事をこなす所もあれば、金さえ払えば、何でもやる所もある。
「悪いことに、別の手段を考えていたのを、質の悪い別の闇ギルドが目をつけたんです」
「その手段とは?」
ホークの声が落ち着いているようで、地を這うように低い。
「彼女の両親を殺せ、と」
マーファに残っているのは、還暦を越えた優衣の両親。自分達を温かく受け入れてくれ、エマとテオをまるで孫のように可愛がってくれる龍太と景子。優しい優衣と真面目な晃太を生み育んだ両親。その両親に何かあれば、優衣と晃太は対人戦どころのショックではないはず。冷静を保っていたつもりのホークの形相が、サエキを前にしても変わる。
「こちらも黙っていません。これを機にその闇ギルドを叩きます。今まで尻尾を掴めなかったのですがね、暴走した一人のお陰でボロが出ました。もちろん、彼女の両親の護衛に信頼できる冒険者をマーファに向かわせました。今頃御用聞きとして、周囲を探っているはず。彼女がマーファに帰る前には始末しているでしょう。彼女の両親に、悟られることなく。ですから、君には情報だけ流します。くれぐれも彼女に悟られないように」
「承知しました」
サエキの話で、ホークの表情が落ち着いてくる。
「その護衛には、君の事だけ伝えています。すべて終わっていれば接触してきます。暗号とかはありませんが、勘づいてください」
「はい。その冒険者とはどなたですか?」
「ああ、それは………」
優衣達が首都に出発して、数日後、御用聞きが交代した。
初日、挨拶に来たのは以前も御用聞きをした『ルベル・アケル』だった。
「今日から御用聞きの『ルベル・アケル』です」
フォリアが共に来たセーシャと挨拶する。顔見知りが御用聞きになり、安心した様子の龍太と景子。だが、景子の足元をすり抜けた花が、けたたましく吠える。
「こら、花」
景子が花を抱える。花は鼻からふしゅふしゅと鼻息を出す。
「リュウタさん、ケイコさん。今回、御用聞きを共にされる方です」
フォリアが後ろにいた人物に合図を送る。
「お初にお目にかかります」
そう言って進み出たのは、背の高い、金属の鎧を纏った男性。
「この度、御用聞きをさせていただきます、フェリクスと申します」
胸に手を当て、丁寧に会釈した。
花が再びけたたましく吠えた。
ゲストハウスに到着して、サエキ様が私にお願いを。
「ホークさん、をですか?」
ちらり、と視線を流す。大丈夫です、と返事あり。
サエキ様がホークさんを連れて少し離れる。なんやろ? 聞いたらダメよね。
「さて、よろしいですか? 発言を許します」
「ありがとうございます」
「これから、君にいくつかの確認と注意点を伝えます」
「はい」
ホークは緊張した面持ちで、サエキの問いに答える。今は引退したが、ダイチ・サエキの冒険者ランクはSS。この冒険者ランクを得たのはこの大陸の歴史上たった3人。ユリ・サエキと行動を共にしていた剣聖、冒険者ギルドの基礎を築いたエルフの魔法剣士。そしてたった1人、SSSランクは、初代冒険者ギルドマスターを勤めた勇者だ。勇者は剣聖や聖女、大賢者達と共に、まとまりのなかった冒険者ギルドをまとめあげた。その勇者達との面識を持ち、優れた冒険者であったダイチ・サエキは、元にはなるが、唯一生存しているSSランクの冒険者で、ホークにしたら雲の上の人だ。
緊張する。
「対人戦の経験は?」
「あります。見習い以外は全員」
「相手に躊躇う理由は?」
「ありません」
ホークははっきり答える。冒険者が魔物だけを相手にしているわけではない。盗賊や追い剥ぎ、少なくないが接触している。その時、嫌と言うほど身に染みた。やつらを許すな、逃がすな、情をかけるな、と。やつらがいままでしでかした事は、必ず血が流れ、力ない人達の命が奪われ、無慈悲さに涙を流す。
見てきた、そうやって力なく失われていく命を。
「そうですか、ならよろしいでしょう」
ホークの面構えに、サエキは安心する。
「おそらくフェリアレーナ様の護衛として合流すれば、対人戦は避けられない。彼女がそれに耐えきるものだと思いますか?」
「いいえ」
ホークは首を振る。
「ユイさん、主人の性格なら、襲撃犯でも救命するために尽力しそうです。その前に、人に襲われたら、主人は自身を守るための対応ができるかと言われたらですが、微妙です。もし、誰かが倒れていたら、その誰かを守りに走りそうです。そして目の前で、誰かが命を落としたら、一生主人は己を責めて、立ち上がれない可能性もあります」
優衣は、ホークとエマを救おうとして、中毒死寸前まで自分を追い詰めた。あの時、晃太の支援、チュアンの迅速な処置と解毒魔法、そして時空神による中和がなければ、命を落としていたはずだ。優衣はそこまでしてホークとエマを助けた。理由はなんてことない、優衣は言った、知らん顔できなかったと。ただ、それだけ。優衣は目の前で命が故意に消えそうになっていれば、絶対にどうにかしようとするはず。対人戦は故意に命が消えていく、以前聞いた優衣が勤めていた治療院のように死を迎え入れるとは訳が違う。その治療院では最後の時を家族が受け入れられるように、環境を整えるのが仕事の一つだと聞いた。それだけ消えていく命に対して大切に、そして真摯に対応していたと感じたホークは、優衣が今回おそらく遭遇する対人戦で、ショックを受けないか心配している。そして、同行するはずの晃太もだ。晃太に関してはまだホークは掴みかねているが、とにかく真面目な男だと言うことだ。ゴブリンの巣の後、熱心に訓練している姿を見ているからだ。あの時、ヒスイとコハクを助けに走れず、結局元気に任せるしかなかった。晃太は何も語らないが悔いているのを、ホークは分かっている。それは姉の優衣もだ。それに、優衣の弟だ、命に対しては同じ様に考えている可能性がある。
優衣が義理固いことは、ギルドでリティアとの会話で、すでに理解している。ギルドの都合で、冷蔵庫ダンジョンに何階から挑むか決めていたのを見て。
「そうですか」
サエキはため息をつく。
「彼女のこれまでの行動を聞いていると、そうではないかと思いましたが。対人戦となれば、はっきり言って足手まといですね。従魔だけで、援護に行かせるような事になりませんか?」
ホークは考える。
「おそらく怪我人がいる可能性があると、付いてくると思います。自分からも残るように言ってみますが。責任感のある人です。今回はサエキ様からのお願いですし、何より恩義を感じているハルスフォン様に恩を返せますし、エレオノーラ様自身から直接お願いされています。ビアンカさんとルージュさんだけ先に行かせたとしても、後から付いてくると思います」
今回の件で、ホークは優衣と話をした。対人戦の時は、安全地帯で待機できないか、と。だが、優衣はホークが言ったようにサエキやエレオノーラから依頼されたこと、おそらく怪我人が出るのに、何もしないわけにはいかないと答えている。それに、ビアンカとルージュを行かせるなら、主人である自分が行かないと後々トラブルにならないか心配している。ダンジョン内やゴブリンの巣の場合とは違うからと。
「うむ、そうですか。頼んだ手前もありますが、彼女がショックを受けて今後に支障がないか心配しているんですがね。本来の冒険者なら、必ず遭遇し、乗り越えなければならない問題ですが、彼女はそうではありませんし。一番は、彼女が君の忠告を聞いて、後方に控えてくれることですが。もし、無理なら、確か彼女の弟は支援魔法が使えましたね?」
「はい」
「もし、闇魔法の支援が使えるなら、限界ギリギリまで支援をするように伝えてください。多少はまし、ないよりましになるはず」
「分かりました」
ふう、とサエキは息をつく。
「それでもトラウマになる可能性が高い。ですから、君もフォローしてください。身近にいて、彼女を理解し、言葉でフォローできるのは君でしょうから」
「できる限りの事はします」
「頼みますね。後、もう一つ、これはおそらく接触しないでしょうが」
含みを持たせてサエキが続ける。
「マーファで、貴族籍の女性達に絡まれましたね」
「はい」
「うち、一人が暴走しています」
サエキはため息。
「闇ギルドに彼女を強姦するように依頼しました」
音を立てて、ホークの額に青筋が浮かぶ。
「まあ、闇ギルドもバカではありません。相手にもしなかった。もともと浮気調査や身辺調査を主にしていた闇ギルド。彼女があの従魔を従えたテイマーだからではない、誰かを故意に傷つけるのは、自分達のポリシーではないと、ね。それで諦めたら良かったのですが」
更にため息をつき続けるサエキ。闇ギルドと言ってもぴんきり。サエキの言うように、浮気調査や身辺調査等ちょっと頼みにくい事をこなす所もあれば、金さえ払えば、何でもやる所もある。
「悪いことに、別の手段を考えていたのを、質の悪い別の闇ギルドが目をつけたんです」
「その手段とは?」
ホークの声が落ち着いているようで、地を這うように低い。
「彼女の両親を殺せ、と」
マーファに残っているのは、還暦を越えた優衣の両親。自分達を温かく受け入れてくれ、エマとテオをまるで孫のように可愛がってくれる龍太と景子。優しい優衣と真面目な晃太を生み育んだ両親。その両親に何かあれば、優衣と晃太は対人戦どころのショックではないはず。冷静を保っていたつもりのホークの形相が、サエキを前にしても変わる。
「こちらも黙っていません。これを機にその闇ギルドを叩きます。今まで尻尾を掴めなかったのですがね、暴走した一人のお陰でボロが出ました。もちろん、彼女の両親の護衛に信頼できる冒険者をマーファに向かわせました。今頃御用聞きとして、周囲を探っているはず。彼女がマーファに帰る前には始末しているでしょう。彼女の両親に、悟られることなく。ですから、君には情報だけ流します。くれぐれも彼女に悟られないように」
「承知しました」
サエキの話で、ホークの表情が落ち着いてくる。
「その護衛には、君の事だけ伝えています。すべて終わっていれば接触してきます。暗号とかはありませんが、勘づいてください」
「はい。その冒険者とはどなたですか?」
「ああ、それは………」
優衣達が首都に出発して、数日後、御用聞きが交代した。
初日、挨拶に来たのは以前も御用聞きをした『ルベル・アケル』だった。
「今日から御用聞きの『ルベル・アケル』です」
フォリアが共に来たセーシャと挨拶する。顔見知りが御用聞きになり、安心した様子の龍太と景子。だが、景子の足元をすり抜けた花が、けたたましく吠える。
「こら、花」
景子が花を抱える。花は鼻からふしゅふしゅと鼻息を出す。
「リュウタさん、ケイコさん。今回、御用聞きを共にされる方です」
フォリアが後ろにいた人物に合図を送る。
「お初にお目にかかります」
そう言って進み出たのは、背の高い、金属の鎧を纏った男性。
「この度、御用聞きをさせていただきます、フェリクスと申します」
胸に手を当て、丁寧に会釈した。
花が再びけたたましく吠えた。
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