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閑話 解散
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自分達の流した噂に右往左往するマーファの住人を、影で嗤った。
あちこちでそれっぽく話して、あの女が居づらくなればそれでいい。誰からも相手にされずに、立ち尽くせばいい。そんなテイマー女を嗤ってやる。
だが、嗤う前にテイマー女は、マーファを慌ただしく出ていった。得意の情報収集をして、奴隷購入の為だそうだ。まあ、奴隷なんて誰だって購入できる。
その間に更に噂を流して、あの屋台の一件だ。
生まれて初めて地面に叩きつけられた。どう見ても自分の母親年代の女に。手荒く縛られて、応接室ではない、質素な部屋に押し込められた。
屈辱だ。何故、私達が地面に? 何故、こんな底辺の冒険者に取り押さえられなければならないのか?
「言っておきますが、拘束に関与した女性には貴女方は何もできませんよ。私の指示でやったことですからね」
「覚悟しているんでしょうねっ、私はあのナージサ侯爵家の娘よっ」
「今の貴女は只のHランクの冒険者です。この2年で期限切れが3回、達成した依頼は薬草採取。その薬草採取に関しても、貴女達が行ったとは思えませんね」
冒険者ギルドマスターのストヴィエは、表情一つ崩さず、4人に事情を聞いた。隣に控えるギルド職員の中年女性は、目には侮蔑の色を浮かべている。
まともに受け合うつもりなんてない。
そんな4人に、ストヴィエは通達する。
「イザベラ・ハルスフォン伯爵夫人に対する傷害未遂で追って沙汰が下るでしょう。それまで滞在先のホテルから無闇に出ないように。これは警告です。分かっていますよね? 貴女達は罪に問われている状況なんですからね。まだ大丈夫なんて思わないように」
暗にもう後はないと、ストヴィエが含ませたが、4人には分からない。
やっと解放されたのは、2日後だ。
外に出ると、あちこちからギルド職員達や冒険者達、一般人から、嫌悪の視線が投げつけられる。
取り敢えず、ホテルに戻り、シャワーを浴びた。
イライラとワインを煽りながら、数日だらだら、いつものように自堕落に過ごし、イザベラ・ハルスフォン伯爵夫人の傷害未遂が示談となり街に繰り出した。すべて実家の尽力に過ぎないが、勘違いした女達は、やはり自分達が格上だからだと思い違いをしていた。
そして、初めて面と向かって、テイマー女と対峙した。本当に特徴のない女だ。巨体な従魔と、奴隷にしては身なりのいい男達に守られて、テイマー女は自分達に怯みもしない。ナージサ侯爵やウルガーの名前を出してもだ。
ギルドの中年女性職員が飛び出して来て声を張り上げる途中で、テイマー女が奇声を上げた。
「ねえねよーっ」
意味分からない。
だが、それで例の従魔達に唸られた。
魔の森の守護者、フォレストガーディアンウルフ。通った後には血の道ができるクリムゾンジャガー。
つり上がった目、深く刻まれた眉間の皺、剥き出しにされた鋭い牙、逆立つ白い毛並みに浮かびがる模様。
死ぬ
そう確信した瞬間、気絶した。
昼間の屋台街、ギルド近くでひっくり返った。
イザベラ・ハルスフォンから受けた屈辱以上のものだ。
だが、そうも言っていられない事態となる。
冒険者資格剥奪。つまり、冒険者ギルドカードが使えない。支払いが出来ない状況になった。まだ貴族籍の身分証があり、それでホテルや食事の支払いが出来たが、手持ちが心許なくなってきた。つけに出来ないし、ナージサ侯爵経営のサロンからオーナーの娘特権で、無銭飲食をしたが、限界が来た。そこに実家から、帰宅をするように連絡がきた。丁度いい、あの無礼なテイマー女とマーファのギルドに対して、圧力をかけて貰おうと思い馬車にのった。
後日、首都のナージサ侯爵経営のサロンで落ち合うことを約束して、解散した。
そしてサロンに集まったが、ロベルタの様子がおかしかった。
真夏なのに首にしっかりスカーフを巻き、厚化粧をしていた。その様子は何かに怯えていた。
「どうしたの?」
アリーチャが聞くも、厚化粧でも隠せないほど青ざめたロベルタは、言葉に詰まりながら吐き出すように言う。
「わ、私、結婚するのっ、だから、これ以上は、か、関われないからっ」
そう言って、何も頼まず逃げるようにロベルタは出ていった。
呆気に取られていると、ヴァンダが言いにくそうに、切り出す。
「ごめーん、私もなのぉ。お父様とお姉様達が、怒っちゃってぇ」
「はあ?」
「なにそれ?」
「あのねぇ。詳しく説明すると面倒なんだけどぉ。お父様とお姉様達が、怒っちゃってぇ。だからぁ、私も抜けるわぁ」
「「はあ?」」
そう言って、ヴァンダも出ていった。
残されたのは、バレンティナとアリーチャのみ。
「何なのよ?」
「知らないわよ。ねえ、バレンティナの所は何か言われた?」
「別に。ハゲとババアの戯れ言なんて聞くわけないでしょ」
バレンティナは貴族女性としてあり得ない表現で、両親をこき下ろす。
紅茶とケーキを注文し、足を組む。
「アリーチャは? 何か言われた?」
「言われるもなにも、お父様もお兄様も帰って来てないわ。今、騎士団の仕事が多いから、週に2日くらいしか帰って来ないのよ」
「確か、お姉様がいなかった?」
「知らないわよ。屋敷にはいるけど、顔も出さないのよ。2年ぶりなのに」
「なにそれ? 失礼ね」
運ばれて来たケーキと紅茶を楽しみながら、今後どうするか話す。
「バレンティナはどう? 何か考え付いた?」
何か。それはあのテイマー女と、マーファのギルドに対してだ。
「ハゲとババアは、なにもするなの一点張りなのよ。まあ、ギルドに対しては仕方ないかもしれないけど、あの女に対してハゲが侯爵家として被害届さえ出してくれたら何とでもなりそうなんだけど」
バレンティナは舌打ちする。ギルドは国を跨いだ一大企業だ。理念はすべての人達の為にあり、決して権力を振りかざしての乱用は許されない。王侯貴族ですら、自在に動かせないのがギルドだ。だが、何か有事があれば、一致団結して、国も種族も地位も関係なく対応するのがギルドだ。逆にギルドは国防以外は、国政に口出しできない、協力を求められたらもちろん応える。
「確か、あの骨董品のご意見番が後見人よね? アリーチャの方でなんとかならないの?」
「ご意見番はこんな個人的な事では動かないわよ。しかも、本家のうちとはまったく関係ないもの」
「じゃあ、あの三兄弟は? 動かせないの?」
「オスヴァルト様? そうねえ、全然お会いしてないし、話を聞いてくださるかしら? そもそも赤騎士団の准将よ、お忙しいはずだし」
「じゃあ、どうするのよ?」
「私だけに聞かないでよ。あ、エレオノーラ様に頼むのは?」
「今はフェリアレーナの輿入れで、会えないわ。たく、第二側室風情の女が、何度も輿入れなんて聞いたことないわ。本当に恥知らずよね。さっさと修道院に行けばいいのに。国費使って、無駄遣いしてるって分からないのかしら」
バレンティナのあまりにもな言い方に、流石のアリーチャも眉を寄せる。フェリアレーナ王女は、セレドニア国王の一人娘で、溺愛されている。だが、王族に属しているフェリアレーナ王女は、しっかりと王族の勤めを果たし、その美しさ、品のよさ、誰にでも手をさしのべる優しさ、そして慈善活動で国内では絶大な人気を持つ。侯爵家の娘が、呼び捨てになんてしていいわけない。
「あ、そうだわ」
ふいに、バレンティナが思い出したようにカップを置く。
「学園にいた時に、金を払えば何でもする連中がいるって聞いたわ。覚えてる?」
「ああ、『闇ギルド』ね。確か浮気調査とかハニートラップとか、身辺調査とか、そんな事だったはずよ。そう言えば、うちのメイド長が娘の結婚相手の調査したって聞いたわ」
「それよ、それを使いましょう」
「どうするの?」
「ちょっと痛い目に遭わせるのよ。あの女を襲わせて、強姦させるのよ」
そう言ったバレンティナの顔は歪んでいた。
あちこちでそれっぽく話して、あの女が居づらくなればそれでいい。誰からも相手にされずに、立ち尽くせばいい。そんなテイマー女を嗤ってやる。
だが、嗤う前にテイマー女は、マーファを慌ただしく出ていった。得意の情報収集をして、奴隷購入の為だそうだ。まあ、奴隷なんて誰だって購入できる。
その間に更に噂を流して、あの屋台の一件だ。
生まれて初めて地面に叩きつけられた。どう見ても自分の母親年代の女に。手荒く縛られて、応接室ではない、質素な部屋に押し込められた。
屈辱だ。何故、私達が地面に? 何故、こんな底辺の冒険者に取り押さえられなければならないのか?
「言っておきますが、拘束に関与した女性には貴女方は何もできませんよ。私の指示でやったことですからね」
「覚悟しているんでしょうねっ、私はあのナージサ侯爵家の娘よっ」
「今の貴女は只のHランクの冒険者です。この2年で期限切れが3回、達成した依頼は薬草採取。その薬草採取に関しても、貴女達が行ったとは思えませんね」
冒険者ギルドマスターのストヴィエは、表情一つ崩さず、4人に事情を聞いた。隣に控えるギルド職員の中年女性は、目には侮蔑の色を浮かべている。
まともに受け合うつもりなんてない。
そんな4人に、ストヴィエは通達する。
「イザベラ・ハルスフォン伯爵夫人に対する傷害未遂で追って沙汰が下るでしょう。それまで滞在先のホテルから無闇に出ないように。これは警告です。分かっていますよね? 貴女達は罪に問われている状況なんですからね。まだ大丈夫なんて思わないように」
暗にもう後はないと、ストヴィエが含ませたが、4人には分からない。
やっと解放されたのは、2日後だ。
外に出ると、あちこちからギルド職員達や冒険者達、一般人から、嫌悪の視線が投げつけられる。
取り敢えず、ホテルに戻り、シャワーを浴びた。
イライラとワインを煽りながら、数日だらだら、いつものように自堕落に過ごし、イザベラ・ハルスフォン伯爵夫人の傷害未遂が示談となり街に繰り出した。すべて実家の尽力に過ぎないが、勘違いした女達は、やはり自分達が格上だからだと思い違いをしていた。
そして、初めて面と向かって、テイマー女と対峙した。本当に特徴のない女だ。巨体な従魔と、奴隷にしては身なりのいい男達に守られて、テイマー女は自分達に怯みもしない。ナージサ侯爵やウルガーの名前を出してもだ。
ギルドの中年女性職員が飛び出して来て声を張り上げる途中で、テイマー女が奇声を上げた。
「ねえねよーっ」
意味分からない。
だが、それで例の従魔達に唸られた。
魔の森の守護者、フォレストガーディアンウルフ。通った後には血の道ができるクリムゾンジャガー。
つり上がった目、深く刻まれた眉間の皺、剥き出しにされた鋭い牙、逆立つ白い毛並みに浮かびがる模様。
死ぬ
そう確信した瞬間、気絶した。
昼間の屋台街、ギルド近くでひっくり返った。
イザベラ・ハルスフォンから受けた屈辱以上のものだ。
だが、そうも言っていられない事態となる。
冒険者資格剥奪。つまり、冒険者ギルドカードが使えない。支払いが出来ない状況になった。まだ貴族籍の身分証があり、それでホテルや食事の支払いが出来たが、手持ちが心許なくなってきた。つけに出来ないし、ナージサ侯爵経営のサロンからオーナーの娘特権で、無銭飲食をしたが、限界が来た。そこに実家から、帰宅をするように連絡がきた。丁度いい、あの無礼なテイマー女とマーファのギルドに対して、圧力をかけて貰おうと思い馬車にのった。
後日、首都のナージサ侯爵経営のサロンで落ち合うことを約束して、解散した。
そしてサロンに集まったが、ロベルタの様子がおかしかった。
真夏なのに首にしっかりスカーフを巻き、厚化粧をしていた。その様子は何かに怯えていた。
「どうしたの?」
アリーチャが聞くも、厚化粧でも隠せないほど青ざめたロベルタは、言葉に詰まりながら吐き出すように言う。
「わ、私、結婚するのっ、だから、これ以上は、か、関われないからっ」
そう言って、何も頼まず逃げるようにロベルタは出ていった。
呆気に取られていると、ヴァンダが言いにくそうに、切り出す。
「ごめーん、私もなのぉ。お父様とお姉様達が、怒っちゃってぇ」
「はあ?」
「なにそれ?」
「あのねぇ。詳しく説明すると面倒なんだけどぉ。お父様とお姉様達が、怒っちゃってぇ。だからぁ、私も抜けるわぁ」
「「はあ?」」
そう言って、ヴァンダも出ていった。
残されたのは、バレンティナとアリーチャのみ。
「何なのよ?」
「知らないわよ。ねえ、バレンティナの所は何か言われた?」
「別に。ハゲとババアの戯れ言なんて聞くわけないでしょ」
バレンティナは貴族女性としてあり得ない表現で、両親をこき下ろす。
紅茶とケーキを注文し、足を組む。
「アリーチャは? 何か言われた?」
「言われるもなにも、お父様もお兄様も帰って来てないわ。今、騎士団の仕事が多いから、週に2日くらいしか帰って来ないのよ」
「確か、お姉様がいなかった?」
「知らないわよ。屋敷にはいるけど、顔も出さないのよ。2年ぶりなのに」
「なにそれ? 失礼ね」
運ばれて来たケーキと紅茶を楽しみながら、今後どうするか話す。
「バレンティナはどう? 何か考え付いた?」
何か。それはあのテイマー女と、マーファのギルドに対してだ。
「ハゲとババアは、なにもするなの一点張りなのよ。まあ、ギルドに対しては仕方ないかもしれないけど、あの女に対してハゲが侯爵家として被害届さえ出してくれたら何とでもなりそうなんだけど」
バレンティナは舌打ちする。ギルドは国を跨いだ一大企業だ。理念はすべての人達の為にあり、決して権力を振りかざしての乱用は許されない。王侯貴族ですら、自在に動かせないのがギルドだ。だが、何か有事があれば、一致団結して、国も種族も地位も関係なく対応するのがギルドだ。逆にギルドは国防以外は、国政に口出しできない、協力を求められたらもちろん応える。
「確か、あの骨董品のご意見番が後見人よね? アリーチャの方でなんとかならないの?」
「ご意見番はこんな個人的な事では動かないわよ。しかも、本家のうちとはまったく関係ないもの」
「じゃあ、あの三兄弟は? 動かせないの?」
「オスヴァルト様? そうねえ、全然お会いしてないし、話を聞いてくださるかしら? そもそも赤騎士団の准将よ、お忙しいはずだし」
「じゃあ、どうするのよ?」
「私だけに聞かないでよ。あ、エレオノーラ様に頼むのは?」
「今はフェリアレーナの輿入れで、会えないわ。たく、第二側室風情の女が、何度も輿入れなんて聞いたことないわ。本当に恥知らずよね。さっさと修道院に行けばいいのに。国費使って、無駄遣いしてるって分からないのかしら」
バレンティナのあまりにもな言い方に、流石のアリーチャも眉を寄せる。フェリアレーナ王女は、セレドニア国王の一人娘で、溺愛されている。だが、王族に属しているフェリアレーナ王女は、しっかりと王族の勤めを果たし、その美しさ、品のよさ、誰にでも手をさしのべる優しさ、そして慈善活動で国内では絶大な人気を持つ。侯爵家の娘が、呼び捨てになんてしていいわけない。
「あ、そうだわ」
ふいに、バレンティナが思い出したようにカップを置く。
「学園にいた時に、金を払えば何でもする連中がいるって聞いたわ。覚えてる?」
「ああ、『闇ギルド』ね。確か浮気調査とかハニートラップとか、身辺調査とか、そんな事だったはずよ。そう言えば、うちのメイド長が娘の結婚相手の調査したって聞いたわ」
「それよ、それを使いましょう」
「どうするの?」
「ちょっと痛い目に遭わせるのよ。あの女を襲わせて、強姦させるのよ」
そう言ったバレンティナの顔は歪んでいた。
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