263 / 849
連載
覚醒③
しおりを挟む
ルームを飛び出した私は、必死に走る。
足元に転がるGの死体に構っていられない。
コハクとヒスイの元にはすでにルージュがたどり着き、頬擦りしている。まだ顔を上げられるヒスイは、嬉しそうに鳴いている。晃太も走りよって行き、コハクとヒスイをチェックして、私に振り返る。
「魔力枯渇と、疲労だけや。その内目を醒ますって」
少し大きな声で報せてくれる。
私はほっとする。
駆け寄り、ケガがないかチェック。
『ねえね~』
「頑張ったね、ヒスイ、えらかよ」
「にゃあ~」
こてん、と寝るヒスイ。
『よく頑張ったわねヒスイ。しっかりお休みなさい』
そう言うルージュの赤い目は、優しさに溢れている。
「ルージュ、ケガはない? ビアンカは?」
『大丈夫よ。ビアンカは逃げたやつを、始末に行ったわ』
「そう」
ノワールもブヒヒンと興奮している。
「皆さん、大丈夫ですか?」
私は近くで肩で息をしている、ホークさんとチュアンさん、マデリーンさんに声をかける。
「はい、大丈夫です」
「私も問題ありません」
「私は魔力が枯渇していますが、それ以外は」
「分かりました。一旦ルームで休んでください。これは後でどうにかしましょう」
大きなケガはない。あちこち擦り傷が出来ている。まず、綺麗にキズを洗わないと。私はルームを開けて、ホークさん達を誘導。晃太がヒスイを抱き抱え、コハクをチュアンさんにお願いし、マデリーンさんと入り、ホークさんはミゲル君達の後、最後に入ると。
「ミゲル君、エマちゃん、テオ君は大丈夫? けがは?」
「はあ、はあ、だ、大丈夫です」
「わ、私も、喉乾いて」
「俺も」
「なら、ルームで一旦休んで。ホークさんも休んでください。キズは痛くないように軽くすすいでくださいね。それからポーションを」
「擦り傷程度ですから。これくらいのキズでポーション使ったら耐性出来てしまいますから」
「そうなんですか」
ポーションも万能じゃないだね。
「では、先に入ってください。ルリ、クリス、おいで」
「わんっ」
「わんっ」
「先にルームに入っとき」
「わんっ」
「わんっ」
ルリとクリスもケガはない。ルームに大人しく入っていく。ホークさんがノワールを連れて続く。
さて、問題は。
「わんわんわんわんわんわんっ」
『元気、こっちにいらっしゃい』
「わんわんわんわんわんわんっ」
興奮状態の元気だ。
走り回ってる。うわあ、いろんな液体が脚に付いてる。いや、体のあちこちに付いてるぅ。一番汚れてるぅ。
「元気、おいで」
「わんわんわんわんわんわんっ」
聞いてない。
何度か呼ぶが、元気は走り回る。
『元気、いい加減にしなさい』
ルージュが声のトーンを落として言うと、ぴくり、としてへっへっ言いながらやって来た。
『まったく、お前を見ていると兄を思い出すわ』
「わんっ」
気になる、そのフォレストガーディアンウルフのお兄さん。
汚れてしまうが仕方ない、私は元気にリードを着ける。
「ルージュ、ビアンカすぐに帰って来そう?」
『そうね。あ、帰って来たわ』
ルージュが鼻面で示した先に、ビアンカが軽い足取りで戻ってくる。
「お疲れ様ビアンカ、ケガは?」
『ないのです。ゴブリンは始末したのです。辺り一帯にはいないのです』
「そう、ありがとう。とりあえずルームに入ってシャンプーやね」
『そうなのですね。すっきりしたいのです』
『臭いを落としたいわ』
私はルームを開けて入る。従魔の足拭きをタップ。
鷹の目の皆さんはとにかく汚れを落とす為に、順番にシャワーを浴びて、着替えている。大きなケガはないようだが、チュアンさんが棍棒で腕を叩かれたようだが、蛇の籠手と晃太の物理防御力アップで大したことないと。だけど、念のために湿布を貼る。
本当は全員をチーズクリームでシャンプーしたいが、コハクとヒスイが寝ているからどうしようもない。カーテンを閉めて、マーファで待機してもらっている母にヘルプを出す。
母にコハクとヒスイの浄化をお願いし、絶対にカーテンの向こうをみないように説明。
まあ、ビアンカやルージュ、特にノワールと元気の汚れ具合を見て察してくれたけどね。
「コハクとヒスイは大丈夫ね? ぐったりしとらんね?」
従魔の部屋に寝かされているコハクとヒスイの様子を心配する母。
『初めての戦闘モードで魔力枯渇だから、体が驚いているだけよ。じきに目を覚ますわ。大丈夫よお母さん』
「そ、そうね」
何とか納得している。
「晃太、私皆ばシャンプーに連れていくけん、頼める?」
「ん」
さて、まずはトップバッターは。
「わんわんっ」
「はいはい、行こうね」
その日、Gの死体の始末が終わったのは、もう暗くなっていた。
晃太に支援してもらって、耳を刈り取り、ビアンカに作ってもらった穴に、ルージュが闇の触手で放り込む。ぷりぷり言いながらもやってくれた。
Gの巣の近くで夜営したくない。ビアンカとルージュとホークさんに付き添われて、移動してからルームを開けた。
母が水炊きを作ってくれていたが、正直食欲がない。晃太もないと。さすがにあのGの後ねえ。
食べる前に、やることがある。
私はお地蔵さん前でお祈り。
「時空神様、今日はありがとうございました」
あの時止めてくれてなかったら、私は包丁握り締めて飛び出していたはずだ。だけど、やっぱり、私に刃物を持っていくらGとはいえ生物と正面切って戦うのは無理だ。フライパンならいいのかって話だけど、まだ、フライパンの方が私の精神的に楽なのは確か。結局殴り倒すのには代わりないのだけど。フライパンは、だいたい当たるから、便利なんだよね。
お地蔵さんにお祈り。
あまり、無理をするな
あ、今日はお返事あり。
「ありがとうございます時空神様。遅くなりましたが、鷹の目の皆さんにスキルを頂いたお礼を」
いや、気にしなくていい
時空神様がそう言うけど、いいのかなあ?
鮪カツ、たくさん作っているんだけど。最近、かわいか魔法の三柱神様の声が聞こえないのが、寂しいのだけど。
商い神、いまーすっ
鍛冶の神もいますっ
うわーんっ
お芋さん、お芋さん、お芋さーんっ
アイス、アイスーッ
卵の食べたいーっ
ほっほっほっ
ここ、俺の空間ッ
おるやん。
お久しぶりねー
今晩は
今晩はーっ
こ、今晩は
プリンがいいーっ
おるやん
だから、ここ、俺の空間だってーっ
おるやん。勢揃いやん。
私は振り返る。
すぐ後ろにキラキラと祈りの体勢のチュアンさん。強面、キラキラ。
「神様がいらっしゃいますから、お手伝いしてください」
「はい、ユイさん」
キラキラ。
まず母が作っておいた鮪カツを出す。タルタルソースと中濃ソースを小皿に並べる。それからブラックツナを切り出す。お刺身用ね。
私は液晶画面をタップタップタップ。
あのマジックバッグコンビがいるならかなりいるね。
次々にダイニングテーブルの上に出てくる料理を、ホークさんとチュアンさんが並べてくれる。
みつよしのオムライス・ビーフシチュー付き×5。I市特産野菜サラダ×5。シーフードサラダ×5。国産和牛サーロインステーキ×5。白身魚のソテー×5。明太子とポテトのグラタン×5。ボロネーゼ×3。フライドポテト×5。フライドチキン×3。オニオングラタンスープ×5。
紫竜の大皿エビチリ×3。大皿エビマヨ×3。油淋鶏×3。唐揚げ×3。五目春巻き×5。海老入り春巻き×5。焼売×8。海老焼売×8。白身魚のトーチ炒め×3。酢豚×3。木耳と卵の炒め物×2。海鮮XO醤炒め物×5。カニチャーハン×3。五目チャーハン×3。鮭チャーハン×3。五目麺×2。海鮮餡掛け焼きそば×2。
えーっと
えーっと
赤いの巻いた卵ーっ
この声は薬の神様かな?
八陣から明太子入り卵焼き×5。シーザーサラダ×3。串の盛り合わせ×5。アジフライ×3。イカの天麩羅×3。カレーナンピザ×3。角煮×3。揚げ茄子×3。チキン南蛮×3。黒豚餃子×5。チーズ春巻き×3。温玉つくね×3。焼おにぎり×5。焼きうどん×3。
こんなもんかな?
デザート、どうしようかな?
食べまーすッ
食べまーすッ
マジックバッグコンビの声が。
さくら庵から夏の果物のロールケーキ×5。和三盆のロールケーキ×5。濃厚プリン×10。抹茶のガトーショコラ×5。抹茶のシフォンケーキ×5。抹茶のティラミス×5。桃のタルト×5。A産特選ミルクアイス×10。
紫竜から、杏仁豆腐×5。ごま団子×5。マンゴープリン×10。
うららは本日定休日だ。
こんなもんかな?
いつもすまんな。こら、ちゃんと座れーっ。
はーい。はーい。はーい。はーい。はーい。はーい。
お元気そうで良かった。
この声がないとね。
振り返ると、涎をだらだら垂らしたビアンカとルージュが。
はいはい。
タップタップタップタップタップ。
足元に転がるGの死体に構っていられない。
コハクとヒスイの元にはすでにルージュがたどり着き、頬擦りしている。まだ顔を上げられるヒスイは、嬉しそうに鳴いている。晃太も走りよって行き、コハクとヒスイをチェックして、私に振り返る。
「魔力枯渇と、疲労だけや。その内目を醒ますって」
少し大きな声で報せてくれる。
私はほっとする。
駆け寄り、ケガがないかチェック。
『ねえね~』
「頑張ったね、ヒスイ、えらかよ」
「にゃあ~」
こてん、と寝るヒスイ。
『よく頑張ったわねヒスイ。しっかりお休みなさい』
そう言うルージュの赤い目は、優しさに溢れている。
「ルージュ、ケガはない? ビアンカは?」
『大丈夫よ。ビアンカは逃げたやつを、始末に行ったわ』
「そう」
ノワールもブヒヒンと興奮している。
「皆さん、大丈夫ですか?」
私は近くで肩で息をしている、ホークさんとチュアンさん、マデリーンさんに声をかける。
「はい、大丈夫です」
「私も問題ありません」
「私は魔力が枯渇していますが、それ以外は」
「分かりました。一旦ルームで休んでください。これは後でどうにかしましょう」
大きなケガはない。あちこち擦り傷が出来ている。まず、綺麗にキズを洗わないと。私はルームを開けて、ホークさん達を誘導。晃太がヒスイを抱き抱え、コハクをチュアンさんにお願いし、マデリーンさんと入り、ホークさんはミゲル君達の後、最後に入ると。
「ミゲル君、エマちゃん、テオ君は大丈夫? けがは?」
「はあ、はあ、だ、大丈夫です」
「わ、私も、喉乾いて」
「俺も」
「なら、ルームで一旦休んで。ホークさんも休んでください。キズは痛くないように軽くすすいでくださいね。それからポーションを」
「擦り傷程度ですから。これくらいのキズでポーション使ったら耐性出来てしまいますから」
「そうなんですか」
ポーションも万能じゃないだね。
「では、先に入ってください。ルリ、クリス、おいで」
「わんっ」
「わんっ」
「先にルームに入っとき」
「わんっ」
「わんっ」
ルリとクリスもケガはない。ルームに大人しく入っていく。ホークさんがノワールを連れて続く。
さて、問題は。
「わんわんわんわんわんわんっ」
『元気、こっちにいらっしゃい』
「わんわんわんわんわんわんっ」
興奮状態の元気だ。
走り回ってる。うわあ、いろんな液体が脚に付いてる。いや、体のあちこちに付いてるぅ。一番汚れてるぅ。
「元気、おいで」
「わんわんわんわんわんわんっ」
聞いてない。
何度か呼ぶが、元気は走り回る。
『元気、いい加減にしなさい』
ルージュが声のトーンを落として言うと、ぴくり、としてへっへっ言いながらやって来た。
『まったく、お前を見ていると兄を思い出すわ』
「わんっ」
気になる、そのフォレストガーディアンウルフのお兄さん。
汚れてしまうが仕方ない、私は元気にリードを着ける。
「ルージュ、ビアンカすぐに帰って来そう?」
『そうね。あ、帰って来たわ』
ルージュが鼻面で示した先に、ビアンカが軽い足取りで戻ってくる。
「お疲れ様ビアンカ、ケガは?」
『ないのです。ゴブリンは始末したのです。辺り一帯にはいないのです』
「そう、ありがとう。とりあえずルームに入ってシャンプーやね」
『そうなのですね。すっきりしたいのです』
『臭いを落としたいわ』
私はルームを開けて入る。従魔の足拭きをタップ。
鷹の目の皆さんはとにかく汚れを落とす為に、順番にシャワーを浴びて、着替えている。大きなケガはないようだが、チュアンさんが棍棒で腕を叩かれたようだが、蛇の籠手と晃太の物理防御力アップで大したことないと。だけど、念のために湿布を貼る。
本当は全員をチーズクリームでシャンプーしたいが、コハクとヒスイが寝ているからどうしようもない。カーテンを閉めて、マーファで待機してもらっている母にヘルプを出す。
母にコハクとヒスイの浄化をお願いし、絶対にカーテンの向こうをみないように説明。
まあ、ビアンカやルージュ、特にノワールと元気の汚れ具合を見て察してくれたけどね。
「コハクとヒスイは大丈夫ね? ぐったりしとらんね?」
従魔の部屋に寝かされているコハクとヒスイの様子を心配する母。
『初めての戦闘モードで魔力枯渇だから、体が驚いているだけよ。じきに目を覚ますわ。大丈夫よお母さん』
「そ、そうね」
何とか納得している。
「晃太、私皆ばシャンプーに連れていくけん、頼める?」
「ん」
さて、まずはトップバッターは。
「わんわんっ」
「はいはい、行こうね」
その日、Gの死体の始末が終わったのは、もう暗くなっていた。
晃太に支援してもらって、耳を刈り取り、ビアンカに作ってもらった穴に、ルージュが闇の触手で放り込む。ぷりぷり言いながらもやってくれた。
Gの巣の近くで夜営したくない。ビアンカとルージュとホークさんに付き添われて、移動してからルームを開けた。
母が水炊きを作ってくれていたが、正直食欲がない。晃太もないと。さすがにあのGの後ねえ。
食べる前に、やることがある。
私はお地蔵さん前でお祈り。
「時空神様、今日はありがとうございました」
あの時止めてくれてなかったら、私は包丁握り締めて飛び出していたはずだ。だけど、やっぱり、私に刃物を持っていくらGとはいえ生物と正面切って戦うのは無理だ。フライパンならいいのかって話だけど、まだ、フライパンの方が私の精神的に楽なのは確か。結局殴り倒すのには代わりないのだけど。フライパンは、だいたい当たるから、便利なんだよね。
お地蔵さんにお祈り。
あまり、無理をするな
あ、今日はお返事あり。
「ありがとうございます時空神様。遅くなりましたが、鷹の目の皆さんにスキルを頂いたお礼を」
いや、気にしなくていい
時空神様がそう言うけど、いいのかなあ?
鮪カツ、たくさん作っているんだけど。最近、かわいか魔法の三柱神様の声が聞こえないのが、寂しいのだけど。
商い神、いまーすっ
鍛冶の神もいますっ
うわーんっ
お芋さん、お芋さん、お芋さーんっ
アイス、アイスーッ
卵の食べたいーっ
ほっほっほっ
ここ、俺の空間ッ
おるやん。
お久しぶりねー
今晩は
今晩はーっ
こ、今晩は
プリンがいいーっ
おるやん
だから、ここ、俺の空間だってーっ
おるやん。勢揃いやん。
私は振り返る。
すぐ後ろにキラキラと祈りの体勢のチュアンさん。強面、キラキラ。
「神様がいらっしゃいますから、お手伝いしてください」
「はい、ユイさん」
キラキラ。
まず母が作っておいた鮪カツを出す。タルタルソースと中濃ソースを小皿に並べる。それからブラックツナを切り出す。お刺身用ね。
私は液晶画面をタップタップタップ。
あのマジックバッグコンビがいるならかなりいるね。
次々にダイニングテーブルの上に出てくる料理を、ホークさんとチュアンさんが並べてくれる。
みつよしのオムライス・ビーフシチュー付き×5。I市特産野菜サラダ×5。シーフードサラダ×5。国産和牛サーロインステーキ×5。白身魚のソテー×5。明太子とポテトのグラタン×5。ボロネーゼ×3。フライドポテト×5。フライドチキン×3。オニオングラタンスープ×5。
紫竜の大皿エビチリ×3。大皿エビマヨ×3。油淋鶏×3。唐揚げ×3。五目春巻き×5。海老入り春巻き×5。焼売×8。海老焼売×8。白身魚のトーチ炒め×3。酢豚×3。木耳と卵の炒め物×2。海鮮XO醤炒め物×5。カニチャーハン×3。五目チャーハン×3。鮭チャーハン×3。五目麺×2。海鮮餡掛け焼きそば×2。
えーっと
えーっと
赤いの巻いた卵ーっ
この声は薬の神様かな?
八陣から明太子入り卵焼き×5。シーザーサラダ×3。串の盛り合わせ×5。アジフライ×3。イカの天麩羅×3。カレーナンピザ×3。角煮×3。揚げ茄子×3。チキン南蛮×3。黒豚餃子×5。チーズ春巻き×3。温玉つくね×3。焼おにぎり×5。焼きうどん×3。
こんなもんかな?
デザート、どうしようかな?
食べまーすッ
食べまーすッ
マジックバッグコンビの声が。
さくら庵から夏の果物のロールケーキ×5。和三盆のロールケーキ×5。濃厚プリン×10。抹茶のガトーショコラ×5。抹茶のシフォンケーキ×5。抹茶のティラミス×5。桃のタルト×5。A産特選ミルクアイス×10。
紫竜から、杏仁豆腐×5。ごま団子×5。マンゴープリン×10。
うららは本日定休日だ。
こんなもんかな?
いつもすまんな。こら、ちゃんと座れーっ。
はーい。はーい。はーい。はーい。はーい。はーい。
お元気そうで良かった。
この声がないとね。
振り返ると、涎をだらだら垂らしたビアンカとルージュが。
はいはい。
タップタップタップタップタップ。
2,434
お気に入りに追加
7,873
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
ある、義妹にすべてを奪われて魔獣の生贄になった令嬢のその後
オレンジ方解石
ファンタジー
異母妹セリアに虐げられた挙げ句、婚約者のルイ王太子まで奪われて世を儚み、魔獣の生贄となったはずの侯爵令嬢レナエル。
ある夜、王宮にレナエルと魔獣が現れて…………。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
魅了が解けた貴男から私へ
砂礫レキ
ファンタジー
貴族学園に通う一人の男爵令嬢が第一王子ダレルに魅了の術をかけた。
彼女に操られたダレルは婚約者のコルネリアを憎み罵り続ける。
そして卒業パーティーでとうとう婚約破棄を宣言した。
しかし魅了の術はその場に運良く居た宮廷魔術師に見破られる。
男爵令嬢は処刑されダレルは正気に戻った。
元凶は裁かれコルネリアへの愛を取り戻したダレル。
しかしそんな彼に半年後、今度はコルネリアが婚約破棄を告げた。
三話完結です。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
婚約破棄の後始末 ~息子よ、貴様何をしてくれってんだ!
タヌキ汁
ファンタジー
国一番の権勢を誇る公爵家の令嬢と政略結婚が決められていた王子。だが政略結婚を嫌がり、自分の好き相手と結婚する為に取り巻き達と共に、公爵令嬢に冤罪をかけ婚約破棄をしてしまう、それが国を揺るがすことになるとも思わずに。
これは馬鹿なことをやらかした息子を持つ父親達の嘆きの物語である。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
我が家に子犬がやって来た!
もも野はち助(旧ハチ助)
ファンタジー
【あらすじ】ラテール伯爵家の令嬢フィリアナは、仕事で帰宅できない父の状況に不満を抱きながら、自身の6歳の誕生日を迎えていた。すると、遅くに帰宅した父が白黒でフワフワな毛をした足の太い子犬を連れ帰る。子犬の飼い主はある高貴な人物らしいが、訳あってラテール家で面倒を見る事になったそうだ。その子犬を自身の誕生日プレゼントだと勘違いしたフィリアナは、兄ロアルドと取り合いながら、可愛がり始める。子犬はすでに名前が決まっており『アルス』といった。
アルスは当初かなり周囲の人間を警戒していたのだが、フィリアナとロアルドが甲斐甲斐しく世話をする事で、すぐに二人と打ち解ける。
だがそんな子犬のアルスには、ある重大な秘密があって……。
この話は、子犬と戯れながら巻き込まれ成長をしていく兄妹の物語。
※全102話で完結済。
★『小説家になろう』でも読めます★
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
押し付けられた仕事は致しません。
章槻雅希
ファンタジー
婚約者に自分の仕事を押し付けて遊びまくる王太子。王太子の婚約破棄茶番によって新たな婚約者となった大公令嬢はそれをきっぱり拒否する。『わたくしの仕事ではありませんので、お断りいたします』と。
書きたいことを書いたら、まとまりのない文章になってしまいました。勿体ない精神で投稿します。
『小説家になろう』『Pixiv』(敬称略)に重複投稿、自サイトにも掲載しています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
断罪イベント返しなんぞされてたまるか。私は普通に生きたいんだ邪魔するな!!
柊
ファンタジー
「ミレイユ・ギルマン!」
ミレヴン国立宮廷学校卒業記念の夜会にて、突如叫んだのは第一王子であるセルジオ・ライナルディ。
「お前のような性悪な女を王妃には出来ない! よって今日ここで私は公爵令嬢ミレイユ・ギルマンとの婚約を破棄し、男爵令嬢アンナ・ラブレと婚姻する!!」
そう宣言されたミレイユ・ギルマンは冷静に「さようでございますか。ですが、『性悪な』というのはどういうことでしょうか?」と返す。それに反論するセルジオ。彼に肩を抱かれている渦中の男爵令嬢アンナ・ラブレは思った。
(やっべえ。これ前世の投稿サイトで何万回も見た展開だ!)と。
※pixiv、カクヨム、小説家になろうにも同じものを投稿しています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
私だけが家族じゃなかったのよ。だから放っておいてください。
鍋
恋愛
男爵令嬢のレオナは王立図書館で働いている。古い本に囲まれて働くことは好きだった。
実家を出てやっと手に入れた静かな日々。
そこへ妹のリリィがやって来て、レオナに助けを求めた。
※このお話は極端なざまぁは無いです。
※最後まで書いてあるので直しながらの投稿になります。←ストーリー修正中です。
※感想欄ネタバレ配慮無くてごめんなさい。
※SSから短編になりました。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
聖女の私が追放されたらお父さんも一緒についてきちゃいました。
重田いの
ファンタジー
聖女である私が追放されたらお父さんも一緒についてきちゃいました。
あのお、私はともかくお父さんがいなくなるのは国としてマズイと思うのですが……。
よくある聖女追放ものです。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。