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帰途⑤
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ノータの冒険者ギルドの解体現場は騒然となってる。
対応してくれた冒険者副ギルドマスターのウィークスさんが、目を覆う。
マジックバッグから出てきたのは、軽自動車並みにデカイ猪、ノワール並みにデカイ鹿、灰色の鱗の蛇は、10メートル以上の長さだ。イヤやあ。直視したくない。晃太は察知して、外で待っている。灰色の毛並みの熊は立ち上がれば、2メートルを超す。ワニは見たことある、シュバルツアリゲーターだ。3匹いる。リザードは2匹だ。
で、最後に出た、デスフラワー。赤黒い花弁に斑に黒い斑点がある。茎の部分には、馬蹄の跡がくっきりついている。長さは、2メートル超えだ。
「テイマー殿? これらは?」
「ああ、従魔がちょっと散歩してきまして」
私はそっぽ向く。
「散歩? ちょっと散歩?」
「はい、散歩です」
私はそっぽ向いたまま答える。
ため息をつくウィークスさん。
「あの、買い取っていただけます?」
「もちろん、すべて買い取らせていただきますよ。何か欲しいものは?」
「そうですねえ」
お肉よね。
でもまだホワイトキングボアもあるし、ドラゴンのお肉もあるし、軍隊ダンジョンのお肉もある、ワイバーンとか猪とか
ちょっと失礼して、ビアンカとルージュに確認。
「まだ、お肉の在庫あるけど、食べたいのある? あ、蛇はダメよ」
『そうなのですね。猪は食べれるのですが。あ、あの熊はまずいのでいらないのです』
「そうね。まだ、ホワイトキングボアあるんよ」
『なら、そっちの方が美味しいからいらないわ』
「じゃあ、よかね」
私は戻りウィークスさんにお断りする。
「明後日のドロップ品買い取りの際に、査定額を出します」
「お願いします」
ウィークスさんに挨拶して、ギルドを出た。
宿に戻り、ルージュに魔法のカーテンを広げてもらう。
ルームに入り、サブ・ドアを開けて、両親と花を迎え入れる。
「おお、広くなっとうね」
「本当やね」
「くうん、くうん、くうん」
「花ちゃん、花ちゃん」
「花ちゃん」
ぽちゃぽちゃボディのかわいかこと。
元気達が両親に集まりもふもふ。もふもふ。もふもふ。
「実はね、神様がね」
私が今日の事を説明する。
「そうね」
「今度神様にお礼せんとね」
怒られていたけど、結果的にはルームが広がったしね。感謝だ。
広くなったルームの中で、私と晃太と父で家具の位置を変える。母は夕食の準備だ。
広くなったから、壁に余裕が出来て新しく部屋が追加出来そう。
念願の自室が手に入る。
いつも寝る時にルームにベッドを晃太のアイテムボックスから、いちいち出しているから面倒なんだよね。
「なあ、姉ちゃん、部屋手に入らんかね?」
「あんたもな? そうやね、HP貯まっているしね。ご飯後にしようかね」
家具の位置を変えて、私は夕御飯の準備の手伝いに入る。父と晃太はブラッシングに入る。
お乳と補助食も済み、ノワールのご飯の準備も済んだ。
ビアンカとルージュには、たっぷりのホワイトキングボアのお肉を焼いて、特製どんぶりのご飯と軽く湯通したもやしの上に乗せる。それから冷蔵庫ダンジョンの貝柱のバター焼き。勢いよく食べるビアンカとルージュ。
『美味しいのですっ』
『動いた後は格別ねっ』
ようございました。
私達はタコとワカメとキュウリの酢の物。貝柱のバター焼き、ホワイトキングボアのステーキだ。チューハイオッケーと。
「「「「いただきます」」」」
うん、酢の物美味しい、貝柱美味しい。ホワイトキングボアはおろし大根のステーキソースで、チューハイが進む。これなら、ご飯も進むメニューだ。
『足りないのです』
『おかわり欲しいわ、貝柱の方ね』
「ごめんね。猪あるけど、貝柱はもうないんよ」
母がビールを呑みながら答え、ステーキを焼き始める。私も手伝い。
『貝、もうないのですか?』
『残念だわ、でも、ダンジョンで出たわね。また、ダンジョンに行きましょう』
そうなりますか。
「あ、そうそう、冷蔵庫ダンジョンね。なんか今おかしいんよ」
母がステーキを焼きながら話してくれる。
「冷蔵庫ダンジョン、何かあったん?」
ご飯盛りながら聞く。冷蔵庫ダンジョンには、牛乳やチーズ、お肉、貝柱と魚の切り身でかなり助かった。特に牛乳は5匹の仔達の栄養になってるし、お肉や貝柱がビアンカとルージュの食事になってる。私達もずいぶんお世話になってるし。
冷蔵庫ダンジョンに何かあると、ちょっと困る。
「私はよう分からんけど。お父さん、何か聞いとる?」
「確か、ダンジョンが改修に入ったって聞いたよ。今は誰も入れんって」
「改修?」
確か、シュタインさんが言ってたな。ダンジョンが広くなるってやつね。
『あのダンジョン、どうかなるのですか?』
『コハク達の牛乳、どうなるの?』
ビアンカとルージュも心配そうだ。
「聞いた話やと、大きくなるとか、階層が増えるとかやったはずやけど………」
確か、冷蔵庫ダンジョンの改修はずいぶん前だったはずだけど。
「様子ば、見るしかないね。マーファに帰る頃には落ち着いているかもしれんし。ねえ、冷蔵庫ダンジョンの経過ば適宜聞いといてくれる?」
「ん、分かった」
父が貝柱を食べながら答えてくれる。
ステーキどんぶりが出来上がる。
日本酒で顔を赤くした晃太と手分けして運ぶ。
「はい、どうぞ」
『ガブガブッ』
『ガブガブッ』
ステーキどんぶりがあっという間になくなって行く。
さて、私もご飯食べよう。
でも、冷蔵庫ダンジョン、どうなるんだろう?
貝柱、美味しい。これを使ったグラタン、美味しかったなあ。ダンジョン改修して、貝柱が手に入らなくなったらどうしよう。牛乳とかも手に入らなくなったら、元気達の大事な栄養源がなあ。
困るなあ。
対応してくれた冒険者副ギルドマスターのウィークスさんが、目を覆う。
マジックバッグから出てきたのは、軽自動車並みにデカイ猪、ノワール並みにデカイ鹿、灰色の鱗の蛇は、10メートル以上の長さだ。イヤやあ。直視したくない。晃太は察知して、外で待っている。灰色の毛並みの熊は立ち上がれば、2メートルを超す。ワニは見たことある、シュバルツアリゲーターだ。3匹いる。リザードは2匹だ。
で、最後に出た、デスフラワー。赤黒い花弁に斑に黒い斑点がある。茎の部分には、馬蹄の跡がくっきりついている。長さは、2メートル超えだ。
「テイマー殿? これらは?」
「ああ、従魔がちょっと散歩してきまして」
私はそっぽ向く。
「散歩? ちょっと散歩?」
「はい、散歩です」
私はそっぽ向いたまま答える。
ため息をつくウィークスさん。
「あの、買い取っていただけます?」
「もちろん、すべて買い取らせていただきますよ。何か欲しいものは?」
「そうですねえ」
お肉よね。
でもまだホワイトキングボアもあるし、ドラゴンのお肉もあるし、軍隊ダンジョンのお肉もある、ワイバーンとか猪とか
ちょっと失礼して、ビアンカとルージュに確認。
「まだ、お肉の在庫あるけど、食べたいのある? あ、蛇はダメよ」
『そうなのですね。猪は食べれるのですが。あ、あの熊はまずいのでいらないのです』
「そうね。まだ、ホワイトキングボアあるんよ」
『なら、そっちの方が美味しいからいらないわ』
「じゃあ、よかね」
私は戻りウィークスさんにお断りする。
「明後日のドロップ品買い取りの際に、査定額を出します」
「お願いします」
ウィークスさんに挨拶して、ギルドを出た。
宿に戻り、ルージュに魔法のカーテンを広げてもらう。
ルームに入り、サブ・ドアを開けて、両親と花を迎え入れる。
「おお、広くなっとうね」
「本当やね」
「くうん、くうん、くうん」
「花ちゃん、花ちゃん」
「花ちゃん」
ぽちゃぽちゃボディのかわいかこと。
元気達が両親に集まりもふもふ。もふもふ。もふもふ。
「実はね、神様がね」
私が今日の事を説明する。
「そうね」
「今度神様にお礼せんとね」
怒られていたけど、結果的にはルームが広がったしね。感謝だ。
広くなったルームの中で、私と晃太と父で家具の位置を変える。母は夕食の準備だ。
広くなったから、壁に余裕が出来て新しく部屋が追加出来そう。
念願の自室が手に入る。
いつも寝る時にルームにベッドを晃太のアイテムボックスから、いちいち出しているから面倒なんだよね。
「なあ、姉ちゃん、部屋手に入らんかね?」
「あんたもな? そうやね、HP貯まっているしね。ご飯後にしようかね」
家具の位置を変えて、私は夕御飯の準備の手伝いに入る。父と晃太はブラッシングに入る。
お乳と補助食も済み、ノワールのご飯の準備も済んだ。
ビアンカとルージュには、たっぷりのホワイトキングボアのお肉を焼いて、特製どんぶりのご飯と軽く湯通したもやしの上に乗せる。それから冷蔵庫ダンジョンの貝柱のバター焼き。勢いよく食べるビアンカとルージュ。
『美味しいのですっ』
『動いた後は格別ねっ』
ようございました。
私達はタコとワカメとキュウリの酢の物。貝柱のバター焼き、ホワイトキングボアのステーキだ。チューハイオッケーと。
「「「「いただきます」」」」
うん、酢の物美味しい、貝柱美味しい。ホワイトキングボアはおろし大根のステーキソースで、チューハイが進む。これなら、ご飯も進むメニューだ。
『足りないのです』
『おかわり欲しいわ、貝柱の方ね』
「ごめんね。猪あるけど、貝柱はもうないんよ」
母がビールを呑みながら答え、ステーキを焼き始める。私も手伝い。
『貝、もうないのですか?』
『残念だわ、でも、ダンジョンで出たわね。また、ダンジョンに行きましょう』
そうなりますか。
「あ、そうそう、冷蔵庫ダンジョンね。なんか今おかしいんよ」
母がステーキを焼きながら話してくれる。
「冷蔵庫ダンジョン、何かあったん?」
ご飯盛りながら聞く。冷蔵庫ダンジョンには、牛乳やチーズ、お肉、貝柱と魚の切り身でかなり助かった。特に牛乳は5匹の仔達の栄養になってるし、お肉や貝柱がビアンカとルージュの食事になってる。私達もずいぶんお世話になってるし。
冷蔵庫ダンジョンに何かあると、ちょっと困る。
「私はよう分からんけど。お父さん、何か聞いとる?」
「確か、ダンジョンが改修に入ったって聞いたよ。今は誰も入れんって」
「改修?」
確か、シュタインさんが言ってたな。ダンジョンが広くなるってやつね。
『あのダンジョン、どうかなるのですか?』
『コハク達の牛乳、どうなるの?』
ビアンカとルージュも心配そうだ。
「聞いた話やと、大きくなるとか、階層が増えるとかやったはずやけど………」
確か、冷蔵庫ダンジョンの改修はずいぶん前だったはずだけど。
「様子ば、見るしかないね。マーファに帰る頃には落ち着いているかもしれんし。ねえ、冷蔵庫ダンジョンの経過ば適宜聞いといてくれる?」
「ん、分かった」
父が貝柱を食べながら答えてくれる。
ステーキどんぶりが出来上がる。
日本酒で顔を赤くした晃太と手分けして運ぶ。
「はい、どうぞ」
『ガブガブッ』
『ガブガブッ』
ステーキどんぶりがあっという間になくなって行く。
さて、私もご飯食べよう。
でも、冷蔵庫ダンジョン、どうなるんだろう?
貝柱、美味しい。これを使ったグラタン、美味しかったなあ。ダンジョン改修して、貝柱が手に入らなくなったらどうしよう。牛乳とかも手に入らなくなったら、元気達の大事な栄養源がなあ。
困るなあ。
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