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査定が出る日、総出で赤と緑の旗が翻るギルドに。
すごい行列だ。
めっちゃ見られたので、そそくさとギルドに。
ギルドに入ると、スカイランで最初に対応してくれた、綺麗なお姉さんが迎えてくれた。
奥の応接室に案内してくれる。
朝の早い時間なので、仔達はまだおねむな時間。ビアンカとルージュが気ままにゴロリとすると、ぴったりくっついて寝ている。
すぐにキーナさんが来た、そして初めて見る方。ぴしっ、とギルドの制服を着た男性だ。
「商人ギルドのファビアンと申します。今回宝飾品の査定をさせていただきました」
ぴしっ、と挨拶してくれたので、私達もよろしくお願いしますとご挨拶。
「では、まずミズサワ様、これだけのドロップ品を融通していただきありがとうございます。鍛冶師ギルド、職人ギルド、薬師ギルドのそれぞれのギルドマスターから、くれぐれもよろしくお伝えくださいと」
「私達にはここしか販路がありません。買い取って頂いてこちらもありがたいので」
こちらの軍隊ダンジョンも、マーファの冷蔵庫ダンジョンと同じように、なかなか必要なドロップ品が回って来ないそうで。高ランクのドロップ品確保依頼を出しても、中々受理されない。そう言った高ランクを受ける冒険者には、独自の販売ルートがあり、更に受理されないそうだ。
今回も、私達がかなり持ち込んだので、かなりの依頼を処理出来たと。前回もかなり書類にサインして魔力流したけど。キーナさんが新しく何枚もの依頼書を持ってきてる。私達が2度目の軍隊ダンジョンに潜っている間に発生したそうだ。いいのかな? ほかの冒険者の方達のお仕事、横から取った気分になってしまう。
「ミズサワ様がお気になさる必要はありません。みな、ミズサワ様がドロップ品を持ち帰って来るのを見越して依頼を出しているのですから。それにこの依頼書の内容は、高ランクでなければ出来ない内容です。とても中堅の冒険者では対応できない内容となっております」
どんな内容やねん。まあ、それならいいかあ。
「では、まず、宝飾品からよろしいですか?」
「はい」
軍隊ダンジョンで出た宝飾品は、35階のダイヤモンドの宝飾品だけ。
「合計1800万です」
結構な額だけど。
「う、売れます?」
「これから販売ですが、すでに購入希望の方がいらっしゃってます」
「ソウデスカ」
なら、よかか。
綺麗なお姉さんが、お茶を出してくれる。
ファビアンさんが差し出した書類を確認、サインと魔力を流す。大金貨を確認する。大丈夫や。
「では、ミズサワ様。ほかのドロップ品もよろしいですか?」
「はい」
「まず、リザードの革、小1枚5000…………サラマンダーの革……………ワイバーンの革、小が50000……………絵具はこちらの色は1本、2000……………」
長々続く。
リザードの革は鎧になり、初心者や一人前の冒険者に人気。サラマンダーの革も鎧になる。こちらは火の魔法を得意とする人達に大人気だと。ワイバーンの革はマントになり、こちらは中堅や上級者が欲しがる一品。絵具も高級品、中には天然石を砕いて作るものもあるらしい。こちらは貴族お抱えの絵師や、趣味や嗜みとしての需要が高いと。
「属性魔法補助の指輪、各200万」
魔法の指輪も凄い額だ。販売価格はいくらやねん。
ある程度したら、壊れる仕組みだと父の鑑定で出たが、そうそうある程度何て来ないらしい。なので、真面目に冒険者している人なら、1つあれば10年程は持つそうだ。それを考えたら安いのかな。こんなに沢山出てきて、市場とか心配だが、とても人気商品で不足しているので、そういった心配はないと。そして、錬金術師や職人さんが簡単に作れる物ではないため、今回持ち込んだ個数でどうにかなることはないと。キーナさんがしれっと、この10倍あっても問題ございませんと。ちなみに回復や解毒の指輪もそんな感じだ。小指にしてますがな、解毒の指輪。これ、そんなにするの? キーナさん曰く、やはり、魔物の中には毒を宿しているものがいる、物によっては致死率や即効性が高い毒があり、即死することも珍しくない。まあ、そんな魔物は魔の森の奥や、ダンジョンの上層部にしかいないけど。だが、毒のリスクは怖い、解毒に手間取れば、後遺症だってある。この解毒の指輪があれば、そのリスクを回避することができるため、中堅以上の冒険者や遠征に出る騎士達にとって垂涎の一品となっております、と。回復の指輪もそうですと。魔力回復や魔力消費軽減は5割増し価格になるが、更に人気商品で、魔法職の人達には、喉から手が出る程欲しいものだと。
へ、へー。晃太とビアンカとルージュが持っているけど。これだしたらいくらやねん。
「装甲竜(アーマードラゴン)の目玉、1つ、300万」
ドラゴンコーナー突入する。
あはははん、凄い額だ。
ほぼ、マーファのドラゴンと同じような額。マーファでは丸々一体だったが、ダンジョンから出た装甲竜(アーマードラゴン)の為に、手に入るドロップ品は半分以下、今回のドラゴン二体分で、それでも一体分にはならない。だが、特に装甲竜(アーマードラゴン)の革は最高級の革の鎧になるそうで。しかも軽いし、なまくら刀は刃が折れる程の強度だと。それぞれの臓器は、劣化エリクサーの材料になる。
一体以下とはいえ、ドラゴンだけで3億だよ。
「ドロップ品合計7億9580万6800になります。で、こちら依頼ですが、合計560万となります。すべての合計8億140万6800になります。生憎、白金貨が5枚しかございません。残り大金貨でのお支払になりますが、よろしいですかミズサワ様?」
あ、魂、抜けそう。
すごい行列だ。
めっちゃ見られたので、そそくさとギルドに。
ギルドに入ると、スカイランで最初に対応してくれた、綺麗なお姉さんが迎えてくれた。
奥の応接室に案内してくれる。
朝の早い時間なので、仔達はまだおねむな時間。ビアンカとルージュが気ままにゴロリとすると、ぴったりくっついて寝ている。
すぐにキーナさんが来た、そして初めて見る方。ぴしっ、とギルドの制服を着た男性だ。
「商人ギルドのファビアンと申します。今回宝飾品の査定をさせていただきました」
ぴしっ、と挨拶してくれたので、私達もよろしくお願いしますとご挨拶。
「では、まずミズサワ様、これだけのドロップ品を融通していただきありがとうございます。鍛冶師ギルド、職人ギルド、薬師ギルドのそれぞれのギルドマスターから、くれぐれもよろしくお伝えくださいと」
「私達にはここしか販路がありません。買い取って頂いてこちらもありがたいので」
こちらの軍隊ダンジョンも、マーファの冷蔵庫ダンジョンと同じように、なかなか必要なドロップ品が回って来ないそうで。高ランクのドロップ品確保依頼を出しても、中々受理されない。そう言った高ランクを受ける冒険者には、独自の販売ルートがあり、更に受理されないそうだ。
今回も、私達がかなり持ち込んだので、かなりの依頼を処理出来たと。前回もかなり書類にサインして魔力流したけど。キーナさんが新しく何枚もの依頼書を持ってきてる。私達が2度目の軍隊ダンジョンに潜っている間に発生したそうだ。いいのかな? ほかの冒険者の方達のお仕事、横から取った気分になってしまう。
「ミズサワ様がお気になさる必要はありません。みな、ミズサワ様がドロップ品を持ち帰って来るのを見越して依頼を出しているのですから。それにこの依頼書の内容は、高ランクでなければ出来ない内容です。とても中堅の冒険者では対応できない内容となっております」
どんな内容やねん。まあ、それならいいかあ。
「では、まず、宝飾品からよろしいですか?」
「はい」
軍隊ダンジョンで出た宝飾品は、35階のダイヤモンドの宝飾品だけ。
「合計1800万です」
結構な額だけど。
「う、売れます?」
「これから販売ですが、すでに購入希望の方がいらっしゃってます」
「ソウデスカ」
なら、よかか。
綺麗なお姉さんが、お茶を出してくれる。
ファビアンさんが差し出した書類を確認、サインと魔力を流す。大金貨を確認する。大丈夫や。
「では、ミズサワ様。ほかのドロップ品もよろしいですか?」
「はい」
「まず、リザードの革、小1枚5000…………サラマンダーの革……………ワイバーンの革、小が50000……………絵具はこちらの色は1本、2000……………」
長々続く。
リザードの革は鎧になり、初心者や一人前の冒険者に人気。サラマンダーの革も鎧になる。こちらは火の魔法を得意とする人達に大人気だと。ワイバーンの革はマントになり、こちらは中堅や上級者が欲しがる一品。絵具も高級品、中には天然石を砕いて作るものもあるらしい。こちらは貴族お抱えの絵師や、趣味や嗜みとしての需要が高いと。
「属性魔法補助の指輪、各200万」
魔法の指輪も凄い額だ。販売価格はいくらやねん。
ある程度したら、壊れる仕組みだと父の鑑定で出たが、そうそうある程度何て来ないらしい。なので、真面目に冒険者している人なら、1つあれば10年程は持つそうだ。それを考えたら安いのかな。こんなに沢山出てきて、市場とか心配だが、とても人気商品で不足しているので、そういった心配はないと。そして、錬金術師や職人さんが簡単に作れる物ではないため、今回持ち込んだ個数でどうにかなることはないと。キーナさんがしれっと、この10倍あっても問題ございませんと。ちなみに回復や解毒の指輪もそんな感じだ。小指にしてますがな、解毒の指輪。これ、そんなにするの? キーナさん曰く、やはり、魔物の中には毒を宿しているものがいる、物によっては致死率や即効性が高い毒があり、即死することも珍しくない。まあ、そんな魔物は魔の森の奥や、ダンジョンの上層部にしかいないけど。だが、毒のリスクは怖い、解毒に手間取れば、後遺症だってある。この解毒の指輪があれば、そのリスクを回避することができるため、中堅以上の冒険者や遠征に出る騎士達にとって垂涎の一品となっております、と。回復の指輪もそうですと。魔力回復や魔力消費軽減は5割増し価格になるが、更に人気商品で、魔法職の人達には、喉から手が出る程欲しいものだと。
へ、へー。晃太とビアンカとルージュが持っているけど。これだしたらいくらやねん。
「装甲竜(アーマードラゴン)の目玉、1つ、300万」
ドラゴンコーナー突入する。
あはははん、凄い額だ。
ほぼ、マーファのドラゴンと同じような額。マーファでは丸々一体だったが、ダンジョンから出た装甲竜(アーマードラゴン)の為に、手に入るドロップ品は半分以下、今回のドラゴン二体分で、それでも一体分にはならない。だが、特に装甲竜(アーマードラゴン)の革は最高級の革の鎧になるそうで。しかも軽いし、なまくら刀は刃が折れる程の強度だと。それぞれの臓器は、劣化エリクサーの材料になる。
一体以下とはいえ、ドラゴンだけで3億だよ。
「ドロップ品合計7億9580万6800になります。で、こちら依頼ですが、合計560万となります。すべての合計8億140万6800になります。生憎、白金貨が5枚しかございません。残り大金貨でのお支払になりますが、よろしいですかミズサワ様?」
あ、魂、抜けそう。
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