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軍隊ダンジョン④
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復活した33階のボス部屋をちゅどん、どかん。
『ふふ、レベルが500になったわ』
ルージュがルンルンで出てくる。
「そうね、良かったね」
なら、今日はドラゴンステーキどんぶりにしますかね。
ドロップ品を拾う。今回は装甲を持つ猪軍団だったそうで、笹に包まれたお肉が出てきた。後は牙、肝、革だ。
最後に出てきた宝箱をチェックしてもらい、ワクワクしながら開ける。
びっしり詰まった竹の水筒。24本。ビールケースかい。買い取りに出そう。
「さ、今日はこれでおしまいよ。今から34階はきつかけんね」
ルームを開けて、ブラッシングや夕御飯の準備をする。あらかじめ炊いてあるご飯に、軽く湯通ししたもやし、たっぷりドラゴンステーキをのせる。私達も便乗して頂くことに。
「「頂きます」」
『ガブガブッ、やっぱり美味しいのですッ』
『ドラゴン美味しいわッ』
うん、うまかあ。ぐびぐび、チューハイ進む。
ドラゴンステーキの夕御飯の後、デザートの銀の槌のケーキを出す。イチゴデコレーションケーキだ。私達は無花果のケーキ。食べながら、残りの日程を決める。
「明後日までやから、35階まで行くかどうかやね」
「そやなあ。ここは広かけん、無理して進んでもたどり着けるかね? 沼地はビアンカの魔法でショートカットできただけやから」
「そやね」
ケーキを一口。
『パクパク、もっと潜っても大丈夫なのです』
『そうね。ペロリ』
「いやいや、1週間って決めたやん」
『最後まで行きたいのです』
『せっかくレベルが500になったから、もっと行きたいわ』
「ダメダメ、1週間って約束やん。伸びるとお母さんが心配するけんね」
『『ぶーぶー』』
「おやつ、抜きよ」
『仕方ないのです』
『そうね。お母さんが心配するわ』
本当に現金やね。
結局、残り日数は33階のボス部屋の前で過ごすことになった。
晃太が購入した地図に色々手を加えている。
何でも29階以上の階層の地図は、精巧ではないので、もし正確な情報なら冒険者ギルドが買ってくれると。なので、晃太は自分の収入になるからとせっせと書き込んでいる。
『終わったのです』
「そうね。晃太、悪かけどお茶ば」
「ん」
晃太にお茶をお願いして、ボス部屋に。
「なんやったね?」
『オーガよ』
ルージュが教えてくれる。
『人型の魔物よ。オルクより強いわよ』
「へえ~」
オーガは額に角があり、オルクより強い。ただし、普通は魔の森の奥地に生息していると。
ドロップ品は武器と魔石だ。
剣やら柄の長い斧。金属の棍棒。あれだよ、鬼が持つギザギザのついた棍棒だ。お、重い。ルージュが咥えて持って来てくれる。重くないの?
『はい』
「ありがとうルージュ」
途中から晃太も参加。
最後に出てきた宝箱はかなり大きい、ルージュにチェックしてもらう。
晃太が開けると、まずは白い箱が並ぶ。18色の絵具だ。全部で5個。下には金属の塊が並ぶ。鉄、銅、銀。その銀より輝くように綺麗な銀色の塊。晃太のアイテムボックスに入れるとミスリルだと表記される。
それからも、33階のボス部屋をちゅどん、どかん。復活する間に、ノワールはビアンカかルージュに付き添われて走り回る。あれ、オーガだよね、空高く舞い上がっていますがね。
『ユイ、レベル上げるのですか?』
散歩でもしましょうと、誘ってくれる。
「人型は、ちょっと勘弁してほしいがな」
そうは言ったが、次回の軍隊ダンジョンは私達のレベルアップの為だ。そうなれば緑とかの対応しないと、いけなくなる。
晃太と話し合い、ビアンカとルージュにボス部屋の数匹残してもらうことに。晃太に色々支援をかけてもらう。
ビアンカとルージュがちゅどん、どかん。
『ユイ、コウタ、どうぞなのです』
『2匹残してるわ』
どうもー。
フライパンを握り締めて、ボス部屋に。
うわあ、ブスブスと煙を上げて、白眼剥いてるー。えぐいぃぃ。晃太の支援で何とか直視できる。
鬼や、昔話に出てくる鬼や。人型って言われるけど、化け物やん。立ち上がったら、3メートル近くあるんじゃない?
へっぴり腰でフライパンで、ちょいちょい。
すると、オーガが消える。
てってれってー。
【レベル50にアップしました】
【レベル51にアップしました】
凄い罪悪感。
「晃太、上がった?」
「まあなあ。38になったよ」
凄い罪悪感。
黙々とドロップ品を拾う。
最後に出てきた宝箱。中には革のポーチだ。子供のリュックくらいの大きさだ。
只のリュックのはずない。
「魔力は?」
『感じるわよ』
ルージュのお墨付きあり。きっとマジックバッグだね。サイズは父に鑑定してもらおう。
『マジックバッグなのですね。これがあれば便利なのです』
『そうね。わざわざ咥えて来なくてすむわ』
買い取り方向にしようかな?
それから期限ギリギリまで、ちゅどん、どかん。
私のレベルは53、コウタはレベルは43まで上がった。
凄い、罪悪感。
こうして、やっと軍隊ダンジョンを出た。
『ふふ、レベルが500になったわ』
ルージュがルンルンで出てくる。
「そうね、良かったね」
なら、今日はドラゴンステーキどんぶりにしますかね。
ドロップ品を拾う。今回は装甲を持つ猪軍団だったそうで、笹に包まれたお肉が出てきた。後は牙、肝、革だ。
最後に出てきた宝箱をチェックしてもらい、ワクワクしながら開ける。
びっしり詰まった竹の水筒。24本。ビールケースかい。買い取りに出そう。
「さ、今日はこれでおしまいよ。今から34階はきつかけんね」
ルームを開けて、ブラッシングや夕御飯の準備をする。あらかじめ炊いてあるご飯に、軽く湯通ししたもやし、たっぷりドラゴンステーキをのせる。私達も便乗して頂くことに。
「「頂きます」」
『ガブガブッ、やっぱり美味しいのですッ』
『ドラゴン美味しいわッ』
うん、うまかあ。ぐびぐび、チューハイ進む。
ドラゴンステーキの夕御飯の後、デザートの銀の槌のケーキを出す。イチゴデコレーションケーキだ。私達は無花果のケーキ。食べながら、残りの日程を決める。
「明後日までやから、35階まで行くかどうかやね」
「そやなあ。ここは広かけん、無理して進んでもたどり着けるかね? 沼地はビアンカの魔法でショートカットできただけやから」
「そやね」
ケーキを一口。
『パクパク、もっと潜っても大丈夫なのです』
『そうね。ペロリ』
「いやいや、1週間って決めたやん」
『最後まで行きたいのです』
『せっかくレベルが500になったから、もっと行きたいわ』
「ダメダメ、1週間って約束やん。伸びるとお母さんが心配するけんね」
『『ぶーぶー』』
「おやつ、抜きよ」
『仕方ないのです』
『そうね。お母さんが心配するわ』
本当に現金やね。
結局、残り日数は33階のボス部屋の前で過ごすことになった。
晃太が購入した地図に色々手を加えている。
何でも29階以上の階層の地図は、精巧ではないので、もし正確な情報なら冒険者ギルドが買ってくれると。なので、晃太は自分の収入になるからとせっせと書き込んでいる。
『終わったのです』
「そうね。晃太、悪かけどお茶ば」
「ん」
晃太にお茶をお願いして、ボス部屋に。
「なんやったね?」
『オーガよ』
ルージュが教えてくれる。
『人型の魔物よ。オルクより強いわよ』
「へえ~」
オーガは額に角があり、オルクより強い。ただし、普通は魔の森の奥地に生息していると。
ドロップ品は武器と魔石だ。
剣やら柄の長い斧。金属の棍棒。あれだよ、鬼が持つギザギザのついた棍棒だ。お、重い。ルージュが咥えて持って来てくれる。重くないの?
『はい』
「ありがとうルージュ」
途中から晃太も参加。
最後に出てきた宝箱はかなり大きい、ルージュにチェックしてもらう。
晃太が開けると、まずは白い箱が並ぶ。18色の絵具だ。全部で5個。下には金属の塊が並ぶ。鉄、銅、銀。その銀より輝くように綺麗な銀色の塊。晃太のアイテムボックスに入れるとミスリルだと表記される。
それからも、33階のボス部屋をちゅどん、どかん。復活する間に、ノワールはビアンカかルージュに付き添われて走り回る。あれ、オーガだよね、空高く舞い上がっていますがね。
『ユイ、レベル上げるのですか?』
散歩でもしましょうと、誘ってくれる。
「人型は、ちょっと勘弁してほしいがな」
そうは言ったが、次回の軍隊ダンジョンは私達のレベルアップの為だ。そうなれば緑とかの対応しないと、いけなくなる。
晃太と話し合い、ビアンカとルージュにボス部屋の数匹残してもらうことに。晃太に色々支援をかけてもらう。
ビアンカとルージュがちゅどん、どかん。
『ユイ、コウタ、どうぞなのです』
『2匹残してるわ』
どうもー。
フライパンを握り締めて、ボス部屋に。
うわあ、ブスブスと煙を上げて、白眼剥いてるー。えぐいぃぃ。晃太の支援で何とか直視できる。
鬼や、昔話に出てくる鬼や。人型って言われるけど、化け物やん。立ち上がったら、3メートル近くあるんじゃない?
へっぴり腰でフライパンで、ちょいちょい。
すると、オーガが消える。
てってれってー。
【レベル50にアップしました】
【レベル51にアップしました】
凄い罪悪感。
「晃太、上がった?」
「まあなあ。38になったよ」
凄い罪悪感。
黙々とドロップ品を拾う。
最後に出てきた宝箱。中には革のポーチだ。子供のリュックくらいの大きさだ。
只のリュックのはずない。
「魔力は?」
『感じるわよ』
ルージュのお墨付きあり。きっとマジックバッグだね。サイズは父に鑑定してもらおう。
『マジックバッグなのですね。これがあれば便利なのです』
『そうね。わざわざ咥えて来なくてすむわ』
買い取り方向にしようかな?
それから期限ギリギリまで、ちゅどん、どかん。
私のレベルは53、コウタはレベルは43まで上がった。
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