もふもふ大好き家族が聖女召喚に巻き込まれる~時空神様からの気まぐれギフト・スキル『ルーム』で家族と愛犬守ります~

鐘ケ江 しのぶ

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スカイラン④

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 軍隊ダンジョンの為に、いろいろ準備をした。
 ルーム内のダイニングキッチンで、せっせとカレーやシチュー、肉じゃがを作る。時々母もマーファから参加して加勢してくれる。晃太はホットプレートでハンバーグを焼いている。炊飯器はフル稼働だ。
『いい匂いなのです』
『食べたいわ』
 ビアンカとルージュが、そわそわしているが、これはダメ。
 それから、もう一度軍隊ダンジョンに行った。ノワールが、ブヒヒン、ブヒヒン、と訴え連れていくことになってしまった。ただ、そうなるとノワールを連れてのスキップとなると、かなり重量が増えるため、どれくらいの魔力を消費するか調べるためだ。まさか、父に来てもらうわけにはいけないからだ。マーファにいるはずの父が、遠く離れたスカイランで見られたとなると、後々厄介かもしれないからね。ビアンカとルージュをつれている時点で、私はかなり目立つからね。いくら通信手段が限られているとは言え、誰が見ているか分からないからだ。
 で、結局、ノワールを連れてなら25階までなら大丈夫だった。それからダンジョン内でルームを開けた際に、サブ・ドアが繋がるかだ。これはダメだった。父が鑑定すると、私のルームのレベルが上がると繋がると。ルームのレベルは50。かなり、長い目でみないと。
 ボス部屋でちゅどん、どかんして帰った。
 宝箱から出てきた金属が、映画とかで見る金塊だ。色を見ると、鉄かな? 大きさはまちまちだけど。全部頂きましょう。で、25階の宝箱には、指輪が2つ。ペアリングみたいだけど。10階はゴブリン、20階はまたオルク、もうよか。25階は二本足歩行の蜥蜴。リザードマンだと。嫌や、爬虫類。
『それ、魔力を感じるわ』
 指輪を見ていると、覗き込んで来たルージュが教えてくれる。
「そうなん? なら、お父さんに鑑定してもらおうね」
 金属はアルブレンに持っていこう。
 ドロップされた魔石と武器類は買い取ってもらった。合計825万。ドロップした武器類はどうするんだろうかと思ったが、中古として販売される。まだ、駆け出しの冒険者や、中堅の方が予備武器として購入すると。
 夕方、サブ・ドアから出てきた父に鑑定してもらう。
「魔力回復の指輪やな。装着者にAランクの魔力回復が追加されるみたいやね」
「そうね。なら、晃太着ける?」
「そうやなあ」
 悩んだが、ビアンカとルージュのバンダナの結び目に着ける。大きい方をビアンカ、小さい方はルージュ。元々のビアンカとルージュの魔力回復は、Sランクくらいあると。
『これで長く戦闘モードが続くのです』
『そうね』
 まるで近所の主婦ような気軽な会話。
『スーパーのくじで一等当たったのよ』
『ええ~、いいわねえ』
 みたいな感じだ。
 ますますビアンカとルージュが強くなる。まあ、よかか。
 明日から本格的に軍隊ダンジョンだ。
 予定はまず一週間だ。出発は25階。私達のレベルアップは次回のダンジョンアタックとなる。
 フライパン、オッケー。
 出来るだけの準備して、軍隊ダンジョンに向かった。
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