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連載
馬車の旅①
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スカイランまで、ディラではなくアルブレンを経由することになった。あまり首都に近づくのは躊躇われた。アルブレンなら一度滞在したからね。それにノワールのスピードなら、かなり早く進めるから、ディラを経由しなくても大差なくなるかな、と思って。
出発するとき、わざわざリティアさんが見送りに来てくれた。
「ミズサワさん、お気をつけてください」
「はい」
そこにフィナさんに連れられたダイアナちゃんも、見送りに来てくれた。
「お姉ちゃん、早く帰って来てね」
きゅう、と抱きつくダイアナちゃん。良かった、口臭止め飲んでて。昨日、エビチリやら餃子やら食べたからね。
名残惜しいが、出発。
ノワールに晃太が、支援をかける。馭者台に座る私達にも。
「気をつけるんよ」
花を抱っこ紐に抱えた母が、心配そうに見送ってくれる。
『大丈夫なのです』
『私とビアンカがいるわ』
「お願いね」
馭者台によじ登り、ベルトを締め、見送られ出発。
「ブヒヒヒヒンッ」
ノワール絶好調で駆け抜ける。
何台かの馬車を追い抜き、すれ違い、特にトラブルなく進む。
ビアンカとルージュがいるので、魔物も来ないし、すれ違う馬車も向こうが避けてくれた。
1週間経ち、久しぶりのアルブレンに到着。昼前に到着する。
「お久しぶりです、ミズサワさん」
バラダーさんが対応してくれた。
私と晃太が冒険者ギルドカードを提示して、確認してもらう。
「はい、どうぞ」
「ありがとうございます」
ノワールの手綱を引きながら歩く。
ちょっとざわざわされたが、宿の案内所に向かう。前回と同じ、おばあちゃんだ。
「あらあ、いらっしゃいませ」
「わんわんっ」
元気がカウンターに顔を出す。
「あらあら、大きくなりましたねえ」
ヒスイもやって来てにゃあにゃあ。おばあちゃん、あらあら、可愛い連発。撫で撫でしてもらう。
以前の宿を案内してもらう。
アルブレンには長居するつもりはないが、一つすることが。
「晃太、姉ちゃん、出掛けるね」
「気を付けてなあ」
ルージュに魔法のカーテンを広げてもらい、私とビアンカとルージュと出掛ける。晃太にはルームで元気達を見てもらう。
アルブレンの孤児院だ。リック君達が育った、孤児院。教会の隣にあり、小さな建物。子供達の歓声が上がっている。あの時、よく考えなかったけど、マーファの孤児院でも経営は苦しかったから、ここでもそうではないかと思って寄付することに。リック君達を思い出したら、とてもいい子だった。ケガしたマーラちゃんを彼らなりに白黒のヒヒから守ろうと、木の根元に隠していたし、治療費だって真面目に働いて稼ごうとしていたし。ハジェル君のように、大切に育てられたと思う。ビアンカとルージュも寄付に関しては任せてもらったしね。
こんにちはー、と覗くと、すぐに子供達に発見される。
「わー、でっかいウルフだあ」
「わー、でっかいネコだあ」
『なんで私はネコなの?』
ぶー、とルージュ。
「まあまあ」
わー、と寄ってきた子供達に、大人の人は? と聞くと、年長の女の子が案内してくれる。
「そこで、待っといてね」
『早く帰って来てなのです』
『ユイ、早く帰って来て』
お座りしているビアンカとルージュに、子供達がわらわら寄っている。
小さな建物に入る前に、中年のシスターが出てくる。この孤児院の院長先生だと。
ビアンカとルージュに、子供達が群がっているのに、ひい、と引く。
「大丈夫ですよ、私の従魔ですので」
「ああ、噂のテイマーさんですか」
「ちょっとお話よろしいですか? すぐに帰りますので」
「はい、どうぞ」
院長先生は建物内に案内してくれる。やっぱり、建物は古いなあ。マーファの孤児院程ではないけど。
「これどうぞ。子供達の食費にしてください」
そっと差し出したのは、小さな革袋に入った大金貨。10枚入っている。冷蔵庫ダンジョンで、かなりの高額が転がり込んできた、還元しないとね。
「まあ。ありがとうございます、ありがとうございます」
院長先生はしきりにお礼を言ってくれる。
やはり、経営は厳しいようだ。
「リック達が危ない所を助けて頂いたと聞きました。ありがとうございました」
「いえいえ、ルージュが頑張ってくれたので」
あの後リック君達は、町の雑用したり、薬草を摘んだりして地道に活動しているようだ。たまに顔を出して、子供達と遊んだり、孤児院の掃除等をしてくれていると。
「マーラちゃんは? 足の具合は?」
「もう普通に生活しています。治りが早かったようで。頂いたブーツを大事にしています」
「そうですか」
良かった良かった。晃太の回復魔法が効いたかな。
それから少し話して、お暇する。
院長先生がわざわざお見送りしてくれる。
ビアンカの頭に男の子がよじ登り、ルージュは滑り台と化している。
院長先生は顔を青くしながら、子供達を引き離している。
「まだ、触るーッ」
わー、と子供達がクレーム言うが、院長先生の顔見て、ぴいっと並ぶ。こちらから見えないけど、どんな顔しているんだろう。
くるりと振り返った顔は、とっても穏やかだけど。
「さあ、皆さん、こちらの方からご寄付を頂きましたよ。お礼を言いましょう」
「「「はーい、ありがとうございましたー」」」
「いえいえ」
院長先生と子供達に見送られ、孤児院を後に。
『ああ、疲れたのです』
『そうねえ、小さいから潰しそうになるわ』
「お疲れ様」
『ユイ、甘いの食べたいのです』
『アイスがいいわ』
「はいはい」
ぴったり張り付いてくる2人。もう、かわいかねえ。
帰りに久しぶりの屋台で、あちこち買い物して帰る。ウサギの肉の屋台の主人さんは、私達を覚えていてくれた。私と言うよりビアンカとルージュを覚えていたんだろうけど。並んでいるのを、全部お買い上げ。
宿に戻り、時間を確認する。
よし、大丈夫だ。
ルームを開けて、マットを敷き、ノワールを誘導。
ビアンカとルージュ、5匹の仔達も入り、ドアを閉める。
「さて」
サブ・ドアをそっと開ける。
僅かに開けると、すぐに花が飛び込んできた。
「くうん、くうん」
「花ちゃん、昨日も会ったやん」
「花ちゃん」
わがままボディを撫で回す私と晃太。両親も入ってくる。
「今日ね、アルブレンに到着したよ」
私が報告。
「そうね。お疲れ様」
手分けして夕御飯の準備する。ビアンカとルージュには、ウサギ肉を挟んだ巨大ハンバーガー、ヒレカツ、ポテトサラダ。ノワールはたっぷりの野菜。私達はヒレカツとポテトサラダ、冷奴。
サブ・ドアは本当にありがたい。日本なら携帯とかあって連絡が付きやすいが、ここはそうではない。ユリアレーナ国内にはモールス信号を受信送信する魔道具はあるが、一般人が気軽に使えるものではない。別の街に住む誰かに手紙を送っても、返事が来るのは何ヵ月もかかる。別の街に移住した家族と連絡を取れず、知らずに孤独死してたなんてよくある話らしい。
まだ、連絡手段が日本の感覚から抜けていないし、なにより異世界だ。連絡手段もなく離れるのが、怖かったが、サブ・ドアのおかげで毎日安否を確認できる。何より毎日花を撫でられる。
ルームに感謝感謝。
スキルを与えてくれた時空神様感謝感謝。
よし、今度、何をお供えしようかな?
あの串に刺さったやつと、赤い卵を卵で巻いたやつー。
久しぶりに神託、来ました。
私が液晶画面を操作すると、
「どうしたん?」
晃太が赤い顔で聞いてくる。
「ん? 神様から神託来たんよ」
八陣をタップタップ。
串の盛り合わせと明太子入りだし巻き卵。
「足りんのやない?」
「そやねえ」
豆腐サラダ、天麩羅の盛り合わせ、唐揚げ、ポテトとミートソースのピザ、シーフードグラタン、アジフライ、チーズ春巻き、焼きうどん、焼おにぎり。
ありがとー。
女の子の声。あ、あの黒髪の闘神様かな?
小さな子供には、これかな? フライドポテトも追加して、と。あ、豆乳プリンを4つ追加して。
お地蔵さんの前に、溢さないように並べる。
「熱いのでお気をつけてください」
お祈りすると、綺麗に皿は空っぽになっていた。
出発するとき、わざわざリティアさんが見送りに来てくれた。
「ミズサワさん、お気をつけてください」
「はい」
そこにフィナさんに連れられたダイアナちゃんも、見送りに来てくれた。
「お姉ちゃん、早く帰って来てね」
きゅう、と抱きつくダイアナちゃん。良かった、口臭止め飲んでて。昨日、エビチリやら餃子やら食べたからね。
名残惜しいが、出発。
ノワールに晃太が、支援をかける。馭者台に座る私達にも。
「気をつけるんよ」
花を抱っこ紐に抱えた母が、心配そうに見送ってくれる。
『大丈夫なのです』
『私とビアンカがいるわ』
「お願いね」
馭者台によじ登り、ベルトを締め、見送られ出発。
「ブヒヒヒヒンッ」
ノワール絶好調で駆け抜ける。
何台かの馬車を追い抜き、すれ違い、特にトラブルなく進む。
ビアンカとルージュがいるので、魔物も来ないし、すれ違う馬車も向こうが避けてくれた。
1週間経ち、久しぶりのアルブレンに到着。昼前に到着する。
「お久しぶりです、ミズサワさん」
バラダーさんが対応してくれた。
私と晃太が冒険者ギルドカードを提示して、確認してもらう。
「はい、どうぞ」
「ありがとうございます」
ノワールの手綱を引きながら歩く。
ちょっとざわざわされたが、宿の案内所に向かう。前回と同じ、おばあちゃんだ。
「あらあ、いらっしゃいませ」
「わんわんっ」
元気がカウンターに顔を出す。
「あらあら、大きくなりましたねえ」
ヒスイもやって来てにゃあにゃあ。おばあちゃん、あらあら、可愛い連発。撫で撫でしてもらう。
以前の宿を案内してもらう。
アルブレンには長居するつもりはないが、一つすることが。
「晃太、姉ちゃん、出掛けるね」
「気を付けてなあ」
ルージュに魔法のカーテンを広げてもらい、私とビアンカとルージュと出掛ける。晃太にはルームで元気達を見てもらう。
アルブレンの孤児院だ。リック君達が育った、孤児院。教会の隣にあり、小さな建物。子供達の歓声が上がっている。あの時、よく考えなかったけど、マーファの孤児院でも経営は苦しかったから、ここでもそうではないかと思って寄付することに。リック君達を思い出したら、とてもいい子だった。ケガしたマーラちゃんを彼らなりに白黒のヒヒから守ろうと、木の根元に隠していたし、治療費だって真面目に働いて稼ごうとしていたし。ハジェル君のように、大切に育てられたと思う。ビアンカとルージュも寄付に関しては任せてもらったしね。
こんにちはー、と覗くと、すぐに子供達に発見される。
「わー、でっかいウルフだあ」
「わー、でっかいネコだあ」
『なんで私はネコなの?』
ぶー、とルージュ。
「まあまあ」
わー、と寄ってきた子供達に、大人の人は? と聞くと、年長の女の子が案内してくれる。
「そこで、待っといてね」
『早く帰って来てなのです』
『ユイ、早く帰って来て』
お座りしているビアンカとルージュに、子供達がわらわら寄っている。
小さな建物に入る前に、中年のシスターが出てくる。この孤児院の院長先生だと。
ビアンカとルージュに、子供達が群がっているのに、ひい、と引く。
「大丈夫ですよ、私の従魔ですので」
「ああ、噂のテイマーさんですか」
「ちょっとお話よろしいですか? すぐに帰りますので」
「はい、どうぞ」
院長先生は建物内に案内してくれる。やっぱり、建物は古いなあ。マーファの孤児院程ではないけど。
「これどうぞ。子供達の食費にしてください」
そっと差し出したのは、小さな革袋に入った大金貨。10枚入っている。冷蔵庫ダンジョンで、かなりの高額が転がり込んできた、還元しないとね。
「まあ。ありがとうございます、ありがとうございます」
院長先生はしきりにお礼を言ってくれる。
やはり、経営は厳しいようだ。
「リック達が危ない所を助けて頂いたと聞きました。ありがとうございました」
「いえいえ、ルージュが頑張ってくれたので」
あの後リック君達は、町の雑用したり、薬草を摘んだりして地道に活動しているようだ。たまに顔を出して、子供達と遊んだり、孤児院の掃除等をしてくれていると。
「マーラちゃんは? 足の具合は?」
「もう普通に生活しています。治りが早かったようで。頂いたブーツを大事にしています」
「そうですか」
良かった良かった。晃太の回復魔法が効いたかな。
それから少し話して、お暇する。
院長先生がわざわざお見送りしてくれる。
ビアンカの頭に男の子がよじ登り、ルージュは滑り台と化している。
院長先生は顔を青くしながら、子供達を引き離している。
「まだ、触るーッ」
わー、と子供達がクレーム言うが、院長先生の顔見て、ぴいっと並ぶ。こちらから見えないけど、どんな顔しているんだろう。
くるりと振り返った顔は、とっても穏やかだけど。
「さあ、皆さん、こちらの方からご寄付を頂きましたよ。お礼を言いましょう」
「「「はーい、ありがとうございましたー」」」
「いえいえ」
院長先生と子供達に見送られ、孤児院を後に。
『ああ、疲れたのです』
『そうねえ、小さいから潰しそうになるわ』
「お疲れ様」
『ユイ、甘いの食べたいのです』
『アイスがいいわ』
「はいはい」
ぴったり張り付いてくる2人。もう、かわいかねえ。
帰りに久しぶりの屋台で、あちこち買い物して帰る。ウサギの肉の屋台の主人さんは、私達を覚えていてくれた。私と言うよりビアンカとルージュを覚えていたんだろうけど。並んでいるのを、全部お買い上げ。
宿に戻り、時間を確認する。
よし、大丈夫だ。
ルームを開けて、マットを敷き、ノワールを誘導。
ビアンカとルージュ、5匹の仔達も入り、ドアを閉める。
「さて」
サブ・ドアをそっと開ける。
僅かに開けると、すぐに花が飛び込んできた。
「くうん、くうん」
「花ちゃん、昨日も会ったやん」
「花ちゃん」
わがままボディを撫で回す私と晃太。両親も入ってくる。
「今日ね、アルブレンに到着したよ」
私が報告。
「そうね。お疲れ様」
手分けして夕御飯の準備する。ビアンカとルージュには、ウサギ肉を挟んだ巨大ハンバーガー、ヒレカツ、ポテトサラダ。ノワールはたっぷりの野菜。私達はヒレカツとポテトサラダ、冷奴。
サブ・ドアは本当にありがたい。日本なら携帯とかあって連絡が付きやすいが、ここはそうではない。ユリアレーナ国内にはモールス信号を受信送信する魔道具はあるが、一般人が気軽に使えるものではない。別の街に住む誰かに手紙を送っても、返事が来るのは何ヵ月もかかる。別の街に移住した家族と連絡を取れず、知らずに孤独死してたなんてよくある話らしい。
まだ、連絡手段が日本の感覚から抜けていないし、なにより異世界だ。連絡手段もなく離れるのが、怖かったが、サブ・ドアのおかげで毎日安否を確認できる。何より毎日花を撫でられる。
ルームに感謝感謝。
スキルを与えてくれた時空神様感謝感謝。
よし、今度、何をお供えしようかな?
あの串に刺さったやつと、赤い卵を卵で巻いたやつー。
久しぶりに神託、来ました。
私が液晶画面を操作すると、
「どうしたん?」
晃太が赤い顔で聞いてくる。
「ん? 神様から神託来たんよ」
八陣をタップタップ。
串の盛り合わせと明太子入りだし巻き卵。
「足りんのやない?」
「そやねえ」
豆腐サラダ、天麩羅の盛り合わせ、唐揚げ、ポテトとミートソースのピザ、シーフードグラタン、アジフライ、チーズ春巻き、焼きうどん、焼おにぎり。
ありがとー。
女の子の声。あ、あの黒髪の闘神様かな?
小さな子供には、これかな? フライドポテトも追加して、と。あ、豆乳プリンを4つ追加して。
お地蔵さんの前に、溢さないように並べる。
「熱いのでお気をつけてください」
お祈りすると、綺麗に皿は空っぽになっていた。
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