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行動計画⑥
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昼過ぎに冒険者ギルドのリティアさんに、明後日出ることを伝える。ダワーさんとは、明日のスライム部屋の後に会うことに。
次の日。
スライム部屋に。
嫌な予感しかしないので、ビアンカには待機してもらおうと思ったけど。
『開けるのです』
「ちょっと待ってん」
止めるまもなく、ビアンカが扉を押し開け、元気とコハクがビー玉の様に飛び込んでいく。慌てて追いかけると、案の定、スライム倍増。スライムの上にスライムが重なっている。蠢いている。
「晃太っ、頑張ってんっ」
「ひーっ」
プチプチ。プチプチ。プチプチ。
わんわん、にゃーにゃー。
「晃太っ、出たばいっ」
王冠スライムが。大盤振る舞いで2匹。
「2匹は無理やっ」
晃太がフライパンを握ってヘルプを出す。
「ビアンカ、ルージュ、どっちか1匹お願いっ」
『もう、しょうがないわねえ。ふんっ』
ルージュが鼻息と共に閃光を放ち、一撃で王冠スライムを撃破。
晃太は自身に支援をするが、なかなか倒せず。何度かフライパンで叩いて、やっと倒せている。
「お疲れさん」
「なんで姉ちゃん一撃できたん?」
「レベルの差やない? 上がったね?」
「まあなあ、21になったよ」
「良かったやん」
スライムコアを拾い、出てきた宝箱をルージュにチェックしてもらう。
『大丈夫よ』
「ありがと、晃太どうぞ」
「ん」
開けるとビロードの箱。中身はターコイズのイヤリングと簪だ。
その後も順調にプチプチ。
お昼ご飯を挟んで、私もプチプチ。
私もレベルを上げるため、最後に王冠スライムを一撃。
てってれってー
【レベル 45にアップしました】
【異世界のメニュー 追加解放されました】
【スキル ルーム レベル27にアップしました。HP3000追加されます】
「来たーッ」
中華ッ。
私は歓喜のあまりフライパンを掲げる。気分はとこぞの絵画の感じです。
「どうしたん姉ちゃん?」
「中華たいッ」
その一言で晃太が反応。
「帰ろう」
「そやな」
うはうは。うはうは。うはうは。
スライムコアを拾う。
『どうしたのです?』
『楽しそうだけど、2人とも気持ち悪いわよ』
「うはうは。ビアンカ、ルージュ、今日はご馳走ばい。エビチリに、油淋鶏ばい」
『エビッ』
『食べたいのですッ』
「うはうは。帰ってからね」
『早く帰りましょう』
ルージュがすりすりしてくる。あははん、よほど食べたいのか力が入り、押し倒されそう。もう、かわいかねえ、エビチリ大皿でたくさん注文しちゃろ。
うはうは言いながらスライムコアを拾う。宝箱にはオニキスのタイピンとネクタイピン。
『ユイ、早く帰るのです』
『帰りましょう』
「はいはい。ギルドに寄ってね」
ダンジョンを出ると、元気とコハクがパタンキューで寝てしまうので、バギーに乗せる。ルリとクリスとヒスイも乗りたいみたいだったが、定員オーバーだ。
鳴く3匹をなだめながらギルドに。バギーがあるので晃太は外で待ってもらい、ビアンカにも残ってもらう。私はルージュとヒスイでギルドに入る。
すぐにリティアさんが対応してくれる。
いつもの応接室。
すうっ、とタージェルさんも来たので、スライム部屋で出てきた宝飾品とナイフ、スライムコアを出す。査定は直ぐに済んだ。宝飾品とナイフは全部で5点、一律2万で10万。スライムコア、ビー玉サイズはきりよく300出し、ゴルフボールは全部で6個。合計136万となる。あ、晃太にサインをさせれば良かったけど、次回でいいや。
サインと魔力を流してお金を確認すると、ダワーさんがやって来た。
「お待たせして申し訳ない」
「いえ」
「これをお渡ししようと思いまして。抗生剤と解熱剤です」
差し出されたのは、抗生剤30錠、解熱剤10錠。
「それと、これを」
黒っぽいポーションが3本。
「バーザタイラントの上級眼球ポーションです」
わあ。いらない。
「えと、何故?」
「抗生剤と解熱剤はまだ問題はありますが、ミズサワさん達のお陰でなんとかなりそうです。あれだけの資金に対して、これだけしか配当できませんが、どうぞ受け取ってください」
山賊顔で真摯に言ってくれる、ご厚意だ、頂こう。
「ありがとうございます。資金はまだ、大丈夫ですか?」
「はい。それとミズサワさんに手紙が来ています。ドラゴンのポーションで回復したと、感謝の手紙です」
差し出された様々な手紙を、私は大事に受けとる。胸が温かくなる。
ドラゴンのポーションは、転移門を使用し、首都を含めた4都市に転送されて、既にすべて販売済み。
「本当に、感謝しております。明日からスカイランに行かれるのでしょう? これだけの従魔ですから大丈夫だと思いますが、十分にお気をつけてください」
「ありがとうございます」
私はリティアさん、タージェルさん、ダワーさんに挨拶してギルドを後にする。
待ってくれていた晃太に説明する。手紙に関しては、晃太の口が尖る。
「良かったな」
「そうやね」
ほこほこした気分のままに、パーティーハウスへ。
花の熱烈歓迎を受けて、パーティーハウスに入る。
ルームに入り、まず、手紙を見る。
子供が助かった、お父さんが治った、お母さんが元気になった、兄弟姉妹が救われた、孫が自分より永く生きれる。
すべてに共通するのは。
ありがとうございます。
胸が温かくなる。
両親も穏やかな顔だ。手紙はすべてお地蔵さんの側に。
良かった。
よし、功労者のビアンカとルージュのために、いざ。
三度目の正直。
父も母も晃太も、楽しみな顔してるしね。私も中華食べたいのよ。エビチリ、エビマヨ、唐揚げ、春巻き、油淋鶏、棒々鶏、海鮮塩炒め、牛肉のオイスター煮込み、五目あんかけ焼きそば、かに炒飯……………いざっ。
周囲を警戒し、液晶を取る。
下記の店舗より2店舗選択してください。
中華菜館 紫竜
炭火焼き鳥 八陣
カフェ うらら
喫茶店 もののべ
どんぶり・定食 門松
カフェうららは、パンケーキが有名なお店だ。同僚と何度か行った。パンケーキってデザートと言うか、スイーツ感覚だった私に、お食事系パンケーキを教えてくれたお店だ。ローストビーフやチキンソテー、ベーコンなど、ちょっと衝撃だった。
喫茶店もののべは、近所にある昔からある喫茶店。モーニングもしていて、早く起きた日曜日に家族揃って行った。まあ。ここ何年も行ってない。中学とかに入ると部活やらなんやらで行けなくなっていた。でも、懐かしいなあ。シナモントースト食べたい。モカパフェも食べたい。
どんぶり・定食門松は覚えがない。
「わいのよく行く定食屋や。姉ちゃん、一回行ったやん」
言われて記憶を引っ張り出す。
「ああ、あの大盛のお店ね」
確か、晃太が一度ご馳走してくれた。あの時頼んだ唐揚げ定食。まだ20代だった私は、なんとか食べたけど、お腹がはち切れるかと思った。大きな唐揚げが何個もあったし、キャベツのたくさん、ご飯も私が常に食べる量の2倍。もちろん、私が食べた量より少ないのもあるけど、あの時晃太が気を利かせてくれたのが、大盛唐揚げ定食だった。
うん、懐かしいなあ。
と、思っていると、晃太に抱っこされていた花が、テーブルにぴょんと乗る。着地地点は液晶画面。
……………………………………
選択店舗 炭火焼き鳥 八陣 カフェ うらら 選択されました。次のレベルアップをお待ちしてます。
私達は絶叫した。
『美味しいのですっ』
『ユイッ、エビが食べたいわっ』
「はいはい」
私は八陣のメニューを選択。居酒屋メニューでエビチリがあって良かった。あの後、怯える花、食欲爆発しているビアンカとルージュをなだめながら、私達も一呼吸する。
キャンセル出来ないから、仕方ない。
解放HPもなんとレベルが上がったせいか、必要なポイントなんと60万。
「姉ちゃん、熊、倒してこんね」
「……………検討しようかね………………」
でも、せっかくの炭火焼き鳥八陣だ。
串メニューから豚バラ、アスパラガスのベーコン巻き、ウズラ、味噌サガリ、鴨ウインナー、つくね。居酒屋メニューで刺身盛り合わせ、大根サラダ、唐揚げ、カンパチのあらだき、黒豚餃子、揚げ出し豆腐、明太子入りだし巻き卵、山芋の鉄板焼き、そしてエビチリ。
たらふく食べました。呑みました。
ちょっとやけ酒気味だった私は、すぐにテーブルに突っ伏す。
だけどビアンカとルージュのリクエストが止まない。結局、私しかタップ出来ないので、私の手を晃太指導で母が操作。人間タッチペンになり、たくさんエビチリ、唐揚げ、明太子入りだし巻き卵を頼んだ。それ以外にもイカゲソの天麩羅、串系もお気に召したようで注文。ビアンカは唐揚げと明太子入りだし巻き卵、アスパラガスのベーコン巻き、味噌サガリ、つくね。ルージュはエビチリとイカゲソ天麩羅、ウズラ、鴨ウインナー、つくねを、げふう、と言うまで食べていた。最後にやっと復活した私は、鮭雑炊で締めた。晃太は花火納豆だ。花火納豆は、納豆の上にその日仕入れた刺身と卵黄が乗った一品だ。晃太の〆は必ずこれだ。
『ユイ、それは何なのです? いい匂いなのです』
『食べたいわ』
まだ、食べるん? 花火納豆は、匂いがダメなようだ。
まあ良かか、ドラゴンの功労者やしね。私は、鮭雑炊をタップした。
お会計。10万越えました。
次の日。
スライム部屋に。
嫌な予感しかしないので、ビアンカには待機してもらおうと思ったけど。
『開けるのです』
「ちょっと待ってん」
止めるまもなく、ビアンカが扉を押し開け、元気とコハクがビー玉の様に飛び込んでいく。慌てて追いかけると、案の定、スライム倍増。スライムの上にスライムが重なっている。蠢いている。
「晃太っ、頑張ってんっ」
「ひーっ」
プチプチ。プチプチ。プチプチ。
わんわん、にゃーにゃー。
「晃太っ、出たばいっ」
王冠スライムが。大盤振る舞いで2匹。
「2匹は無理やっ」
晃太がフライパンを握ってヘルプを出す。
「ビアンカ、ルージュ、どっちか1匹お願いっ」
『もう、しょうがないわねえ。ふんっ』
ルージュが鼻息と共に閃光を放ち、一撃で王冠スライムを撃破。
晃太は自身に支援をするが、なかなか倒せず。何度かフライパンで叩いて、やっと倒せている。
「お疲れさん」
「なんで姉ちゃん一撃できたん?」
「レベルの差やない? 上がったね?」
「まあなあ、21になったよ」
「良かったやん」
スライムコアを拾い、出てきた宝箱をルージュにチェックしてもらう。
『大丈夫よ』
「ありがと、晃太どうぞ」
「ん」
開けるとビロードの箱。中身はターコイズのイヤリングと簪だ。
その後も順調にプチプチ。
お昼ご飯を挟んで、私もプチプチ。
私もレベルを上げるため、最後に王冠スライムを一撃。
てってれってー
【レベル 45にアップしました】
【異世界のメニュー 追加解放されました】
【スキル ルーム レベル27にアップしました。HP3000追加されます】
「来たーッ」
中華ッ。
私は歓喜のあまりフライパンを掲げる。気分はとこぞの絵画の感じです。
「どうしたん姉ちゃん?」
「中華たいッ」
その一言で晃太が反応。
「帰ろう」
「そやな」
うはうは。うはうは。うはうは。
スライムコアを拾う。
『どうしたのです?』
『楽しそうだけど、2人とも気持ち悪いわよ』
「うはうは。ビアンカ、ルージュ、今日はご馳走ばい。エビチリに、油淋鶏ばい」
『エビッ』
『食べたいのですッ』
「うはうは。帰ってからね」
『早く帰りましょう』
ルージュがすりすりしてくる。あははん、よほど食べたいのか力が入り、押し倒されそう。もう、かわいかねえ、エビチリ大皿でたくさん注文しちゃろ。
うはうは言いながらスライムコアを拾う。宝箱にはオニキスのタイピンとネクタイピン。
『ユイ、早く帰るのです』
『帰りましょう』
「はいはい。ギルドに寄ってね」
ダンジョンを出ると、元気とコハクがパタンキューで寝てしまうので、バギーに乗せる。ルリとクリスとヒスイも乗りたいみたいだったが、定員オーバーだ。
鳴く3匹をなだめながらギルドに。バギーがあるので晃太は外で待ってもらい、ビアンカにも残ってもらう。私はルージュとヒスイでギルドに入る。
すぐにリティアさんが対応してくれる。
いつもの応接室。
すうっ、とタージェルさんも来たので、スライム部屋で出てきた宝飾品とナイフ、スライムコアを出す。査定は直ぐに済んだ。宝飾品とナイフは全部で5点、一律2万で10万。スライムコア、ビー玉サイズはきりよく300出し、ゴルフボールは全部で6個。合計136万となる。あ、晃太にサインをさせれば良かったけど、次回でいいや。
サインと魔力を流してお金を確認すると、ダワーさんがやって来た。
「お待たせして申し訳ない」
「いえ」
「これをお渡ししようと思いまして。抗生剤と解熱剤です」
差し出されたのは、抗生剤30錠、解熱剤10錠。
「それと、これを」
黒っぽいポーションが3本。
「バーザタイラントの上級眼球ポーションです」
わあ。いらない。
「えと、何故?」
「抗生剤と解熱剤はまだ問題はありますが、ミズサワさん達のお陰でなんとかなりそうです。あれだけの資金に対して、これだけしか配当できませんが、どうぞ受け取ってください」
山賊顔で真摯に言ってくれる、ご厚意だ、頂こう。
「ありがとうございます。資金はまだ、大丈夫ですか?」
「はい。それとミズサワさんに手紙が来ています。ドラゴンのポーションで回復したと、感謝の手紙です」
差し出された様々な手紙を、私は大事に受けとる。胸が温かくなる。
ドラゴンのポーションは、転移門を使用し、首都を含めた4都市に転送されて、既にすべて販売済み。
「本当に、感謝しております。明日からスカイランに行かれるのでしょう? これだけの従魔ですから大丈夫だと思いますが、十分にお気をつけてください」
「ありがとうございます」
私はリティアさん、タージェルさん、ダワーさんに挨拶してギルドを後にする。
待ってくれていた晃太に説明する。手紙に関しては、晃太の口が尖る。
「良かったな」
「そうやね」
ほこほこした気分のままに、パーティーハウスへ。
花の熱烈歓迎を受けて、パーティーハウスに入る。
ルームに入り、まず、手紙を見る。
子供が助かった、お父さんが治った、お母さんが元気になった、兄弟姉妹が救われた、孫が自分より永く生きれる。
すべてに共通するのは。
ありがとうございます。
胸が温かくなる。
両親も穏やかな顔だ。手紙はすべてお地蔵さんの側に。
良かった。
よし、功労者のビアンカとルージュのために、いざ。
三度目の正直。
父も母も晃太も、楽しみな顔してるしね。私も中華食べたいのよ。エビチリ、エビマヨ、唐揚げ、春巻き、油淋鶏、棒々鶏、海鮮塩炒め、牛肉のオイスター煮込み、五目あんかけ焼きそば、かに炒飯……………いざっ。
周囲を警戒し、液晶を取る。
下記の店舗より2店舗選択してください。
中華菜館 紫竜
炭火焼き鳥 八陣
カフェ うらら
喫茶店 もののべ
どんぶり・定食 門松
カフェうららは、パンケーキが有名なお店だ。同僚と何度か行った。パンケーキってデザートと言うか、スイーツ感覚だった私に、お食事系パンケーキを教えてくれたお店だ。ローストビーフやチキンソテー、ベーコンなど、ちょっと衝撃だった。
喫茶店もののべは、近所にある昔からある喫茶店。モーニングもしていて、早く起きた日曜日に家族揃って行った。まあ。ここ何年も行ってない。中学とかに入ると部活やらなんやらで行けなくなっていた。でも、懐かしいなあ。シナモントースト食べたい。モカパフェも食べたい。
どんぶり・定食門松は覚えがない。
「わいのよく行く定食屋や。姉ちゃん、一回行ったやん」
言われて記憶を引っ張り出す。
「ああ、あの大盛のお店ね」
確か、晃太が一度ご馳走してくれた。あの時頼んだ唐揚げ定食。まだ20代だった私は、なんとか食べたけど、お腹がはち切れるかと思った。大きな唐揚げが何個もあったし、キャベツのたくさん、ご飯も私が常に食べる量の2倍。もちろん、私が食べた量より少ないのもあるけど、あの時晃太が気を利かせてくれたのが、大盛唐揚げ定食だった。
うん、懐かしいなあ。
と、思っていると、晃太に抱っこされていた花が、テーブルにぴょんと乗る。着地地点は液晶画面。
……………………………………
選択店舗 炭火焼き鳥 八陣 カフェ うらら 選択されました。次のレベルアップをお待ちしてます。
私達は絶叫した。
『美味しいのですっ』
『ユイッ、エビが食べたいわっ』
「はいはい」
私は八陣のメニューを選択。居酒屋メニューでエビチリがあって良かった。あの後、怯える花、食欲爆発しているビアンカとルージュをなだめながら、私達も一呼吸する。
キャンセル出来ないから、仕方ない。
解放HPもなんとレベルが上がったせいか、必要なポイントなんと60万。
「姉ちゃん、熊、倒してこんね」
「……………検討しようかね………………」
でも、せっかくの炭火焼き鳥八陣だ。
串メニューから豚バラ、アスパラガスのベーコン巻き、ウズラ、味噌サガリ、鴨ウインナー、つくね。居酒屋メニューで刺身盛り合わせ、大根サラダ、唐揚げ、カンパチのあらだき、黒豚餃子、揚げ出し豆腐、明太子入りだし巻き卵、山芋の鉄板焼き、そしてエビチリ。
たらふく食べました。呑みました。
ちょっとやけ酒気味だった私は、すぐにテーブルに突っ伏す。
だけどビアンカとルージュのリクエストが止まない。結局、私しかタップ出来ないので、私の手を晃太指導で母が操作。人間タッチペンになり、たくさんエビチリ、唐揚げ、明太子入りだし巻き卵を頼んだ。それ以外にもイカゲソの天麩羅、串系もお気に召したようで注文。ビアンカは唐揚げと明太子入りだし巻き卵、アスパラガスのベーコン巻き、味噌サガリ、つくね。ルージュはエビチリとイカゲソ天麩羅、ウズラ、鴨ウインナー、つくねを、げふう、と言うまで食べていた。最後にやっと復活した私は、鮭雑炊で締めた。晃太は花火納豆だ。花火納豆は、納豆の上にその日仕入れた刺身と卵黄が乗った一品だ。晃太の〆は必ずこれだ。
『ユイ、それは何なのです? いい匂いなのです』
『食べたいわ』
まだ、食べるん? 花火納豆は、匂いがダメなようだ。
まあ良かか、ドラゴンの功労者やしね。私は、鮭雑炊をタップした。
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