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これから③
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次の日、総出でギルドに向かう。
登録とかあるからね。
申し訳ないけど元気とコハクにはリードをつけさせてもらった。コハクは念のため、元気は必須だ。母が簡易のリードを作成。もちろんビアンカとルージュの許可ももらった。
「急に飛び出したりしたら危ないけんね」
無いとは思いたいが、知らない人に飛びかかって転けたら大変。お年寄りや小さな子供だったら大怪我だ。もし、馬車の前に飛び出したら、大惨事だ。
『いいのです。元気は力の使い方がまだ分かっていないのです』
『そうね。コハクも急に走り出すから』
リードは元気は晃太、コハクは父が持つ。花は母の抱っこひもの中だ。ルリとクリス、ヒスイはそれぞれの母にぴったりくっついている。
ものすごい注目を浴びながら、ギルドに向かう。昨日よりましかな。
予定より早めに到着したが、やはりリードをしていて良かった。途中で小さな子が「わんわ~」とぽてぽて来たものだがら、元気が反応。
「わんっ」
全力で飛び出しそうになり、晃太がリードを引いた。子供は母親が抱える。危な。
母親は平謝りだ。こちらも平謝り。晃太が後ろで「肩、肩」言ってる。
そんなこんなでギルド到着。
私と晃太が冒険者登録する為、2人で相談窓口に。父と母は待ち合い室みたいな所で、待ってもらう。
「あの、すみません。冒険者登録をしたいのですが」
窓口の女性はスマイル炸裂。脂汗浮かんでますよ、お姉さん。プロやね、プロだ。
「お待ちしておりましたミズサワ様」
さっと書類を出す。
「まず、こちらにお名前を」
お姉さんは丁寧に説明してくれる。
私達のように身分証がなく、冒険者になる人は少なくない。ただ、人頭税の為に所属する国を申請した国で行わなくてはならない。つまり、ここはアルブレンはユリアレーナ国内なので、私と晃太はユリアレーナ国民となる。
冒険者ギルドに所属する際にカードが発行される。発行には2000G。もし紛失したら再発行には10000G。
ランクはH~SSS。ランクによって依頼を受けなければいけない期間あり。Hは1ヶ月。Gは2ヶ月。Fは3ヶ月。Eは4ヶ月。Dは半年。Cは1年。Bは2年。Aから期間が無くなる。本当に身分証代わりにならないようにするためらしい。ランクの低い人や身分証として持っている人は薬草を摘んだり、町の雑用したりして期間を守っていると。因みに期間過ぎると、再登録3000G。これはどんな理由も受け付けない。
パーティーを組むには最低Fランクが1人必要。本人の意思なくパーティーの勧誘は禁止、無理な引き抜きは禁止。パーティー間のトラブルはギルドは感知しない。もし一方的な事ならギルドの相談窓口へ。内容を吟味して対応しています。
もし、他人のギルドカードを使い成り済まして依頼を受けたら、即剥奪。パーティーで依頼を受けた場合は代表者が依頼料を受けとるか、もしくは取り分を決めてから受けとること。
ギルドカードはなんと電子カードの役割あり、提携している宿や店で使用できる。見たことがある、確か小さな水晶あったな。このギルドカードは魔力で個人登録するので、他人は使えない。安全面はバッチリだ。
「後は、こちらのギルドカードで人頭税も支払えます」
改めてユリアレーナの身分証を取らないと、ギルドカードから引き落とされると。前年の冒険者としての収入を考慮して引かれる。1ヶ月前にいくら引かれるか通知が来ると。もし、ユリアレーナの身分証を改めて取れば、そちらから引かれる。扶養家族がいると額が変わる。両親は晃太の扶養になることに。両親が身分証を取らないと、晃太のギルドカードから両親の人頭税が引かれる。
「以上簡単ですが、もし、分からない事があれば相談窓口へいらしてください」
「はい」
差し出された書類に必要事項を記入。
「あの、従魔の登録は?」
「こちらにご記入ください」
フォレストガーディアンウルフ、その仔3匹。クリムゾンジャガー、その仔2匹。
「ありがとうございます。では、カードを作成する為にお時間いただきます」
「はい」
「終わりましたらお呼びいたしますので、待ち合い室でお待ちください」
「はい」
お姉さんがスマイル。
さて、待ち合い室に行こうとすると、昨日の男性職員さんが声をかけてきた。
「ミズサワ様、ナーダリーグリズリーの査定が終わりました」
「あ、はい。晃太、お父さん呼んできて」
「ん」
両親とビアンカやルージュの周りには、他の人と一定距離がある。父がよっこらしょっと立ち上がり、こちらに来る。
買い取り窓口に行くと、男性職員が座っている。
「では、細かい査定ですが、毛皮は80万です」
おお、いい額だ。剥製にされると。
「肉もいろいろ傷や破裂がありましたが合計390万。残念なことに肝が破裂しておりましたから。これが無事なら60万にはなりましたが、この状態では買い取りは不可能でした」
上空から放り出したから、内蔵破裂したんだね。
「魔石はかなりいい質でしたので130万です。これだけの大型魔石ですからね」
魔石とは、魔物の心臓横にある石で、魔物のレベルによって質が変わる。魔道具の燃料になると。ディードリアンさん情報です。
「最後に討伐料です」
「と、討伐?」
「はい。Aランク以上の魔物の場合、討伐料が発生します。もちろんみな同じ額ではありませんが。その魔物のランクやその被害実績、予想される被害等を考慮され支払われます。あれだけの大物です、もし人里近くにでも出たら被害は甚大ですからね」
もし、あの熊が目撃されたらAランクパーティーがいくつも必要と。リーダーさんもそんな事言ってた。
「もし討伐依頼が出た時点で、既に犠牲者が出ている可能性があります。そして冒険者も犠牲なく終わる討伐ではありませんからね」
「ヘエー」
私は冷や汗が浮かびそうだ。
その熊一撃で倒せるのが後ろにいるよ、2匹も。いや、今はひけを取らないだっけ。どちらにしても怖かあ。父は表情変えない。
「討伐料は300万です。このナーダリーグリズリーによる実質的な被害がありませんでしたからね。合計900万です。解体料を引いて、850万です。今製作している冒険者カードに入金できますが」
「入金って、後でも出来ます?」
父が質問。
「はい、冒険者ギルドカードでしたら冒険者ギルドで入金、出金出来ます」
「なら、後で入金しますので一旦現金でお願いします」
「はい。承知しました。大金貨でよろしいですか?」
「はい」
カウンターにさっと並ぶ大金貨8枚、金貨50枚。確認し、書類に魔力を流して父がアイテムボックスに入れる。
ああ、良かった、しばらく大丈夫だ。
私は何となく聞いてみる。
「もし、被害出てたら、討伐料ってどうなります?」
「…………1000万は下らないでしょうね」
「被害、出てなくて良かったですね」
「そうですね」
ヒスイが腕食べられたけどね。ビアンカとルージュも重症だったけどね。
しばらく、あのログハウスの延長をして、ビアンカとルージュの体力回復に努めよう。男性職員さんにお礼を言って待ち合い室に移動する。
「どうやった?」
母が抱っこひもの花を抱え直して聞いてくる。
「しばらく生活は安心しても大丈夫や。とりあえずあのログハウスを今月一杯延長せん? ずっと移動しとったから、休憩かねてしばらくゆっくりせん?」
「いいね。そうしようかね」
こうしてアルブレン滞在が決まった。
登録とかあるからね。
申し訳ないけど元気とコハクにはリードをつけさせてもらった。コハクは念のため、元気は必須だ。母が簡易のリードを作成。もちろんビアンカとルージュの許可ももらった。
「急に飛び出したりしたら危ないけんね」
無いとは思いたいが、知らない人に飛びかかって転けたら大変。お年寄りや小さな子供だったら大怪我だ。もし、馬車の前に飛び出したら、大惨事だ。
『いいのです。元気は力の使い方がまだ分かっていないのです』
『そうね。コハクも急に走り出すから』
リードは元気は晃太、コハクは父が持つ。花は母の抱っこひもの中だ。ルリとクリス、ヒスイはそれぞれの母にぴったりくっついている。
ものすごい注目を浴びながら、ギルドに向かう。昨日よりましかな。
予定より早めに到着したが、やはりリードをしていて良かった。途中で小さな子が「わんわ~」とぽてぽて来たものだがら、元気が反応。
「わんっ」
全力で飛び出しそうになり、晃太がリードを引いた。子供は母親が抱える。危な。
母親は平謝りだ。こちらも平謝り。晃太が後ろで「肩、肩」言ってる。
そんなこんなでギルド到着。
私と晃太が冒険者登録する為、2人で相談窓口に。父と母は待ち合い室みたいな所で、待ってもらう。
「あの、すみません。冒険者登録をしたいのですが」
窓口の女性はスマイル炸裂。脂汗浮かんでますよ、お姉さん。プロやね、プロだ。
「お待ちしておりましたミズサワ様」
さっと書類を出す。
「まず、こちらにお名前を」
お姉さんは丁寧に説明してくれる。
私達のように身分証がなく、冒険者になる人は少なくない。ただ、人頭税の為に所属する国を申請した国で行わなくてはならない。つまり、ここはアルブレンはユリアレーナ国内なので、私と晃太はユリアレーナ国民となる。
冒険者ギルドに所属する際にカードが発行される。発行には2000G。もし紛失したら再発行には10000G。
ランクはH~SSS。ランクによって依頼を受けなければいけない期間あり。Hは1ヶ月。Gは2ヶ月。Fは3ヶ月。Eは4ヶ月。Dは半年。Cは1年。Bは2年。Aから期間が無くなる。本当に身分証代わりにならないようにするためらしい。ランクの低い人や身分証として持っている人は薬草を摘んだり、町の雑用したりして期間を守っていると。因みに期間過ぎると、再登録3000G。これはどんな理由も受け付けない。
パーティーを組むには最低Fランクが1人必要。本人の意思なくパーティーの勧誘は禁止、無理な引き抜きは禁止。パーティー間のトラブルはギルドは感知しない。もし一方的な事ならギルドの相談窓口へ。内容を吟味して対応しています。
もし、他人のギルドカードを使い成り済まして依頼を受けたら、即剥奪。パーティーで依頼を受けた場合は代表者が依頼料を受けとるか、もしくは取り分を決めてから受けとること。
ギルドカードはなんと電子カードの役割あり、提携している宿や店で使用できる。見たことがある、確か小さな水晶あったな。このギルドカードは魔力で個人登録するので、他人は使えない。安全面はバッチリだ。
「後は、こちらのギルドカードで人頭税も支払えます」
改めてユリアレーナの身分証を取らないと、ギルドカードから引き落とされると。前年の冒険者としての収入を考慮して引かれる。1ヶ月前にいくら引かれるか通知が来ると。もし、ユリアレーナの身分証を改めて取れば、そちらから引かれる。扶養家族がいると額が変わる。両親は晃太の扶養になることに。両親が身分証を取らないと、晃太のギルドカードから両親の人頭税が引かれる。
「以上簡単ですが、もし、分からない事があれば相談窓口へいらしてください」
「はい」
差し出された書類に必要事項を記入。
「あの、従魔の登録は?」
「こちらにご記入ください」
フォレストガーディアンウルフ、その仔3匹。クリムゾンジャガー、その仔2匹。
「ありがとうございます。では、カードを作成する為にお時間いただきます」
「はい」
「終わりましたらお呼びいたしますので、待ち合い室でお待ちください」
「はい」
お姉さんがスマイル。
さて、待ち合い室に行こうとすると、昨日の男性職員さんが声をかけてきた。
「ミズサワ様、ナーダリーグリズリーの査定が終わりました」
「あ、はい。晃太、お父さん呼んできて」
「ん」
両親とビアンカやルージュの周りには、他の人と一定距離がある。父がよっこらしょっと立ち上がり、こちらに来る。
買い取り窓口に行くと、男性職員が座っている。
「では、細かい査定ですが、毛皮は80万です」
おお、いい額だ。剥製にされると。
「肉もいろいろ傷や破裂がありましたが合計390万。残念なことに肝が破裂しておりましたから。これが無事なら60万にはなりましたが、この状態では買い取りは不可能でした」
上空から放り出したから、内蔵破裂したんだね。
「魔石はかなりいい質でしたので130万です。これだけの大型魔石ですからね」
魔石とは、魔物の心臓横にある石で、魔物のレベルによって質が変わる。魔道具の燃料になると。ディードリアンさん情報です。
「最後に討伐料です」
「と、討伐?」
「はい。Aランク以上の魔物の場合、討伐料が発生します。もちろんみな同じ額ではありませんが。その魔物のランクやその被害実績、予想される被害等を考慮され支払われます。あれだけの大物です、もし人里近くにでも出たら被害は甚大ですからね」
もし、あの熊が目撃されたらAランクパーティーがいくつも必要と。リーダーさんもそんな事言ってた。
「もし討伐依頼が出た時点で、既に犠牲者が出ている可能性があります。そして冒険者も犠牲なく終わる討伐ではありませんからね」
「ヘエー」
私は冷や汗が浮かびそうだ。
その熊一撃で倒せるのが後ろにいるよ、2匹も。いや、今はひけを取らないだっけ。どちらにしても怖かあ。父は表情変えない。
「討伐料は300万です。このナーダリーグリズリーによる実質的な被害がありませんでしたからね。合計900万です。解体料を引いて、850万です。今製作している冒険者カードに入金できますが」
「入金って、後でも出来ます?」
父が質問。
「はい、冒険者ギルドカードでしたら冒険者ギルドで入金、出金出来ます」
「なら、後で入金しますので一旦現金でお願いします」
「はい。承知しました。大金貨でよろしいですか?」
「はい」
カウンターにさっと並ぶ大金貨8枚、金貨50枚。確認し、書類に魔力を流して父がアイテムボックスに入れる。
ああ、良かった、しばらく大丈夫だ。
私は何となく聞いてみる。
「もし、被害出てたら、討伐料ってどうなります?」
「…………1000万は下らないでしょうね」
「被害、出てなくて良かったですね」
「そうですね」
ヒスイが腕食べられたけどね。ビアンカとルージュも重症だったけどね。
しばらく、あのログハウスの延長をして、ビアンカとルージュの体力回復に努めよう。男性職員さんにお礼を言って待ち合い室に移動する。
「どうやった?」
母が抱っこひもの花を抱え直して聞いてくる。
「しばらく生活は安心しても大丈夫や。とりあえずあのログハウスを今月一杯延長せん? ずっと移動しとったから、休憩かねてしばらくゆっくりせん?」
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