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一三. 卒業旅行
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2019年3月。ぼくと仁美は、無事頭図高校に無事、合格することができた。仁美は、ぼくが合格できなくても、旅行に行くつもりだったらしく、もう旅行の準備は終わっていた。あまり遠くに行って、トラブルに会うと帰れなくなるから、近場の温泉を予約していてくれた。
「私はね、『合格したら、北海道のともちゃんと東京ディズニーランドへ遊びに行くことにしているの』と言っているの。もちろんともちゃんのところに電話があったら、家の人みんなに口裏合わせてもらえるようにいってるわ」」
「真悟も、早くうまいこと言ってきて頂戴よ」
「ところで、ホテルって年齢制限なかったっけ」
「あるにきまってるでしょ」
「オレたち大丈夫なのか」
「年齢制限は18歳だけど、ちゃんと予約していけば大丈夫よ。この季節は、卒業旅行のシーズンだから、旅行会社もホテルも駆け込み時なのよ」
「そんなことも、知らなかったの」
真悟は、なんか子ども扱いされているようで、少しふてくされて見せた。
「まぁ、男の子は、そういうことあんまり知らないのが普通だったわね。言いすぎちゃってゴメン」
「えっ、あっ、うーん。わかった」
「でも、頼りないわね。ちゃんと、ばれないようにうまくやってよ」
「だっ、大丈夫だよ。小学校時代の友達に名古屋に行くというつもりだから」
「そんなの、だめよ。名古屋は近すぎるわ。日帰りできるもの。それに、小学校時代の友達なんて、お母さんが、電話番号知ってるかもしれないでしょ」
「あっ、そうか」
「そうかじゃないわよ」
「そっか、昔の親友で、遠くに引っ越したやつを探せばいいんだ」
「確か、高知に引っ越したやつがいたぞ。そいつんちへ、遊びにいったことにしよう」
「まぁまぁね。でも、東京ディズニーランドも高知も観光地だから、後でどこに行ったかきかれるわよ。私は、もう東京ディズニーランドは知り尽くしていてお土産の手配もしているけど、真悟は高知のことなんて知らないでしょ。どうやっていくかもわからないでしょ」
「ったく、うるさいなぁ。そんなもん調べりゃすぐわかるよ」
「それじゃ、3月XX日だから、がんばってね」
真悟は、さっそくその夜高知に引っ越したという友達に電話した。友達のお母さんにも変わってもらった。
「あの、真悟くんが、そんなことをする歳になったのね」
と、おばさんは妙に感心していた。
「とりあえず、アリバイ工作は成功したぞ」
次は、うちの親だな。仁美との仲は薄々気づかれているようだしな。ただ、ウチの親はオレより、仁美の方を信頼しているようだったから、ばれてもいいっちゃいいんだけどな。でも、仁美を裏切ることになるし、コッ恥ずかしいしな。
次の日の、昼飯の時に、できるだけポーカーフェースで、母親に卒業旅行の話をした。
「あなた一人で、大丈夫なの。電車の乗り方とか、高知に何があるか知っているの」
仁美と、全く同じことを言われた。
「大丈夫だよ。高知なんて新幹線と特急を乗り継いだらすぐだよ」
「お金はあるの」
「バイト代と、おばさんや、おばあちゃんから貰ったお祝い金があるからね」
「なんか怪しいけど、まぁ、いいわ。かわいい子には旅をさせよって、言うからね。あのスマホがあれば、いざという時には、何とでもなるわね」
「お父さんには、私から言っといてあげるわ。3月xx日ね」
その夜、真悟は電話した。
「親の説得は、うまくいったよ」
「まぁ、だいたい会話の内容は想像できるけど。よかったわ」
「ところで、いったいどこに行くんだい」
「天橋立てというところよ。カニ食べようよ」
「へぇー。カニか。いいな」
「本当は、有名な城崎温泉までいきたかったけど、私たちには車がないからね。天橋立の近くのホテルだったら、あんまり無理して移動することないからね」
「その天橋立はね、海を渡ることができる自然の橋なのよ」
「それくらいは、知ってるけど、それって城崎じゃなかったっけ」
「いや、城崎温泉と天橋立は観光コースになってるけど、それほど近くないのよね。明日も、馬の世話しないといけないから、早く寝ましょう。それに休むことも言わないといけないね。怪しまれちゃうかもね。でも、いいわよね。それじゃ、お休み」
「お休み」
電話を切ったあと、真悟は、急にドキドキしてきた。オレは当然童貞だけど、あいつは、どうなんだ。ヴァージンなのか。初めてでいてほしいけど、初めては相当痛いっていうからな。
真悟は段々興奮してきて眠れなくなった。しかたなく、自分で慰めた。
翌日、事務の森永さんに、3月XX日に休むことだけをを告げた。
「ふーん、そうなんだ。あんたたち前から怪しいと思ってたんだ。最近の子は早いわね。私なんか・・・」
「泉さんと、他のメンバーにがんばってもらうから大丈夫だけど、バレバレだよ」
「いいのよ。どうせ卒業するし、皆も薄々知ってると思うから」
「ったく、仁美はどうどうとしているのに、さっきから真悟は顔が赤くなって、黙ったきりじゃないの。アンタ男なんだから、しっかりして、仁美を大切にしないといけないわよ」
お昼になると、男女別々にわかれて、昼食を食べるのが習慣になっていた。
女子のグループは、別段いつもと変わりなく、くっちゃべっていた。
男子グループで、少し遅れて真悟が弁当を持って現れた。
「この、すけべやろー」
「どこ行くんだ」
「一人だけ、楽しい思いしやがって」
「もう、Bくらいまでいってるのか」
「ばかやろう。そんなんじゃないよ。受験が終わったら、お互いの労をねぎらいに、旅行へ行こうと約束してただけだ」
「先生にばらしちゃおうかな。せっかくの頭図も不純異性交遊でパァかもよ」
「ばかやろう。そんなんじゃないぜ。ただ、ゆっくり観光するだけや」
「じゃ、部屋は2つなのかな、1つなのかな。そんなの関係ないか。移動すればいいからな」
森永さんがいかつい顔で、怒鳴ってくれた。
「真悟くんをいじめちゃだめよ。二人は、この乗馬クラブのためにあんだけ、がんばってくれたんだから、ご褒美だと思ってそっとしてあげてやってよ。あたしだって、羨ましいんだから」
「そうよ」
「そうよ」
女の子たちも、同意した。
真悟の顔は、真っ赤だった。
3月XX日
栗東へきて、乗馬大会を除いて、旅行らしい旅行をするのは久しぶりだった。
仁美に言われて、旅行の準備は、夕べのうちに終わっていた。
「あんた、そそっかしいところがるから、人様に迷惑かけないよう、ゆっくり注意していくのよ」
「わかってるよ。いってきまーす」
真悟は、夕べエッチのことばかり考えて興奮して眠れなかった。しかし猛烈にアドレナリンが出ているのか、はや歩きで、栗東の駅まで向かった。仁美は、まだ着いてなかった。
「やっぱり、女子は準備に時間がかかるのかなァぁ。まだ、中学卒業したばかりなのに」
「真悟くーん。やっぱり真悟くんね」
仁美も、ジーパンにスニーカーだった。ただ、上半身はかわいらしいポロシャツにカーデガンとスプリングコートを羽織っていた。
そして、何よりも、いじったのではないかと思うほど、美人顔になっていた。薄化粧、カラコンに、伸びた紙に軽くウェーブがかかっていた。マユもきれいに整え、つけまつげまでしていた。
「おまえ、そんなに、いじっちゃ、誰かわからんぞ」
「でっ、どうなの。今日の私」
「いや、確かに声は、仁美だが、ホヤホヤの高校1年生が、そんなにいじったりするものなのか」
「いじる、いじるって、人聞きの悪い。整形でもしたみたいじゃないの。これくらいの化粧は当たり前よ」
「でっ、どうなの。今日の私」
「びっくりしたよ。少し経験を積んだアイドルグループの誰かかと思ったよ」
「そのアイドルグループも、同じようなことやっていて、すっぴん見ても本人かどうかわからないくらいだもん」
「オレも。カラコンしよかな」
「やめてよ。気持ち悪い」
二人がとりとめもない会話をしているうちに、東海道本線の在来線電車の到着がコールされた。
「これに、乗るのよ」
「うん」
「お昼前には、天野橋立に着くから、そこで昼ごはんを食べましょう。それから、ゆっくり橋を渡るのよ。どうなのかな、楽しいのかな。全然わかんないね」
在来線電車が到着した。1つだけ座席が空いていた
「ここ、空いてるぞ。座れよ」
「いいわよ。在来線は私も立っていくわ」
二人は、到着したドアと反対側のドアに肩を並べてよりそった。どちらからともなく、二人は手をつないだ。琵琶湖の湖東に咲く桜の花の蕾は、まだ固かった。
「京都まで30分くらいだけど、やっぱり眠いわね。京都までは立ったままの方が寝過ごす心配なくていいわね」
仁美の目は、そう言いながらまどろんでいた。
栗東から天橋立へ行くには、2回の乗り換えが必要だった。
いったん山陽本線で京都まで南下して、京都から福知山というところまで山陰本線という路線でいって、あとはローカル線に乗り換えて天橋立まで京都丹後鉄道という路線に乗る必要があった。
「京都から天橋立までは、いっぱい眠れるわね」
仁美の表情が少し曇った。
「私は、夕べ、あんまり眠れなかったから、真悟くん、お願いだからちゃんと起きてね」
「あー。わかったよ」
真悟は内心、「オレも夕べ眠れるわけなかったのをわかってるくせに」と思ったが、「ここはオレがちゃんとせな、あかん」とも思った。
京都まで、真悟は、うとうとしている仁美の手をいじりながら時間を過ごした。
京都では10分ほどの待ち合わせで、山陰本線の特急がやってきて、二人は乗り換えた。
「今度は、1時間半ね。福知山っていうところだから・・・。私やっぱり、眠くって、眠くって、ちゃんと起きられる自信ないわ。真悟お願いね」
「わかってるよ。まかしとけよ。けど、念のため、仁美のアラームも掛けといてくれよ」
「うん」
二人は、今度は特急電車の指定席で、手を握り合いながら、肩を寄せ合った。
仁美は、待ってましたとばかりに眠り始めた
真悟は、ずっと起きていようと思っていたが、窓側の仁美の寝顔を見たり、窓から見える景色を見ているうちに、だんだん眠くなってきた。
真悟にとって、柔らかな女性の身体に寄り添って長旅をするのは、もちろん初めてのことで、興奮して眠れなかったが、その興奮は続かなかった。
真悟は居眠りと、仁美の寝顔と車窓の景色見学を繰り返した。
「やべぇ」
「ふぅ」
目が覚めるたびに、時計を見て安堵の溜息をついた。
「間もなく、福知山、福知山」
という車内放送が鳴った。
「ふぅー」
真悟は、ため息をついた。
「仁美、仁美、福知山に着いたぞ」
「うっ、うー」
仁美は、薄らと目を開いた。
「もうすぐ、福知山だから、スマホのアラーム切った方がいいぞ」
真悟は自分のスマホのアラームを切りながら、仁美に言った。
「ああ、よく眠れたわ。今度は、京都丹後鉄道に乗り換えね」
「うん」
特急電車は、福知山についた。待ち時間は15分くらいだった。
「あっ、きたわ。天橋立行きね。今度は1時間弱で終点行きだから、ゆっくり眠っていけるね」
「ふー。やっと、ゆっくりできるな」
真悟は、安堵の溜息をついた。
二人は、また電車の座席に寄り添い、手を握り合った。今度は、わずかな時間だが二人ともに眠りについた。
「間もなく終点、天橋立、天橋立―」
車内放送が流れた。
二人は、まどろみながら目を覚まし、いそいそと下車の準備を始めた。
「やっと、着いたね。私、あまり話してなかったけど、天橋立は片道3.6kmくらいあるの。だから、ビューポイントへいく時間とは合わせると5kmくらいになるの。往復10kmね」
「そりゃ、少しハードだな」
「だから、いったん渡り切って、しんどかったら、返りはバスで帰りましょ」
「うん」
天橋立で電車が停まった。
「このあたりは、レストランがいっぱいあるから、適当に何か食べてから橋を渡りましょ」
「私は、うどんでも食べるわ」
「それじゃ、オレはかつ丼でも食べよかな」
といいながら、二人は近くにあったレストランに入り、30分程で出た。
「あっ、そうだ。あそこに見えるホテルが今晩泊まるとこだから、荷物を預けていきましょう」
「うん」
二人は、ホテルに荷物を預けにいった。
「そうか」
真悟は、この時はじめて、仁美が念入りに化粧していたかがわかった。
二人は、顔を見合わせて、にやっとわらった。
「今晩予約している大川友美だけど、荷物を預かってもらえますか」
「いらっしゃいませ。ちょっとお待ちください」
仁美は、名前と年齢と住所などを少し変えているようだった。
フロントの従業員は、すぐに、予約表をしらべてくれた。
「はい、わかりました。今晩予約している大川様姉弟ですね」と言いながら、
フロントからでてきて、荷物をまとめあげて、クロークの番号札を仁美に渡した。
「これから、橋を渡って返ってくるのだけど、どのくらいかかるかしら」
「そうですね。ゆっくり観光しながらでも4、5時間くらいですかね。途中で休憩しながらでも」と従業員は言いながら、観光マップを渡してくれた。
「ありがとうございます」
「気を付けて、いってらっしゃいませ」
二人は、ホテルを出て、天橋立を渡り始めた。
「不思議だね。こっちは海で、こっちは湖なのかな、内湾なのかな」
「このパンフレットに、書いてるよ。内湾は阿蘇海といって、2/3くらいの濃さの海なんだって」
「そうね。確か入り口のところでは、内外の海がつながっていて、橋かかっていたものね」
「外側の宮津湾は、白砂青松っていうのかしら、きれいな海ね」
二人は、そんな話をしながら天橋立を渡り切った。
「あそこに、大きな神社が見えるでしょ。あそこから、天橋立を見ると、いい景色が見られるそうよ」
「観光マップに龍神社と書いてるぞ」
「そうそう。あそこまで、行って引き返しましょう。しんどそうだけど」
天橋立の端から、龍神社まで、20分ほどかかった。
二人は、龍神社の前にならんで、お参りした。
そして、人気のない境内の裏側にまわってみた。
「真悟は、何をお参りしたの」
「ずっと、仁美といっしょにいられますようにってね」
「私も、真悟といっしょにいられたらいいな」
真悟は、たまらず、仁美を軽く抱きしめた。
「それじゃ、そろそろ帰ろうか」
帰りに展望台みたいなところによってみると、天橋立を一望することができた。
「へぇー、あんなふうになっているのね。きれいな景色だね」
「うん」
二人は、手をつないで、天橋立の来た道を戻って行った。
天橋立駅付近にあるお店に立ち寄りながら、ホテルへ戻るともう夕方だった。
「今晩予約している大川友美です。チェックインお願いします」
フロントから返事があった。
「どうも、いらっしゃいませ。お手数ですがこの用紙の記入をお願いしますね」
「はい」
仁美は、すらすらと嘘の名前や住所などをかきこんだ。姉弟の設定なので、仁美が真悟の分まで書き込んだ。
真悟が覗き込むと、16歳になっていた。
「それでも、オレ少しムリがあるなあ」と思ったが、仁美は全く、怪しまれる心配はなかった。
フロントでもらったキーで、二人は部屋に入った。
「やっと着いたね。夜まで時間があるし、せっかくだから大浴場に行って、戻ってくると、ちょうどいい時間になるから、それから食事にしましょう」
「うん」
真悟の目は、なんだか落ち着きがなかったが、すんなりと浴衣に着替えた。
仁美も浴衣に着替えて、二人は大浴場にむかった。
「たぶん、真悟の方が早いから、キーを持ってロビーで待っててね」
「うん」
真悟は、大浴場で身体を洗って、いろんな浴槽につかったが、気持ちが落ち着かず、早く大浴場を出てしまった
仁美は、なかなかでてこなかった。
20分くらい待ったかもしれない。
「お待たせ。待ったぁ」
「いや、それほど」
仁美の顔は、いつもの顔に戻っていた。薄化粧はしているようだった。
「じゃ、部屋に戻ろうね」
二人は部屋に戻った。
「やっぱり、ちょうど食事の時間ね。食べに行こっか」
「うん」
二人は浴衣姿で、ホテルの大食堂に行った。
「カニあったね。もうカニのシーズンは最後だけどね」
「おなか空いてるでしょ」
「うん。さすがにな。おいしそうな料理だな」
「私も、おなかすいちゃった」
二人は、料理に舌鼓をうつまもなく、寡黙に食べ尽くした。
部屋に戻ると、ふとんがしいてあった。
二人とも、緊張感が走った。
「部屋のお風呂に、いっしょに入りましょ」
仁美が、恥らいながらいった。
「うん」
真悟も顔をこわばらせながら答えた。
「部屋の照明消すね」
「うん」
仁美は、すでにお風呂の湯をはってあった。
「いつのまに」と真悟は思った。
仁美は浴衣を脱ぎ、下着を外して、先にお風呂に入った。
真悟も裸になって、後に続いた。
仁美は、湯船につかっていた。
「真悟の大きくなってるね。馬ほどじゃないけど」
「当たり前だよ。人間であんなでかかったら化けもんだよ。仁美だってもじゃもじゃやんか」
「真悟も入り」
二人は、小さな浴槽で、裸で抱き合った。
仁美の身体は柔らかく、真悟自信はさらにはちきれんばかりに大きくなった。
二人は、お互い自信をさわりあった。
「だめだ。そんなにさわると、あかん」と真悟がいった。
それでも、仁美は真悟を触り続けた。
「うっ、うっー。あかん」
「なんか、お風呂に白い花がさいちゃったね」
仁美は、なんのわるびれもせずに言った。そして、お風呂の湯を抜き始めた。
二人は、シャワーをあびて、身体を洗った。
二人は、バスタオルで体を拭いて、お風呂から出て浴衣を着た。
「帰りに買ってきたジュースがあるから飲も」
二人は、ジュースをのんで、抱き合いそのまま唇と唇を重ね合った。お互いの舌と舌が絡み合った。
真悟の片手は仁美の柔らかな乳房へと移り、ゆっくりと揉みあげた。そして、仁美の浴衣の上半身をはだけてしまった。
真悟の唇は、仁美の乳房へと移っていった。
すると、仁美は腰がぬけるように、ふとんに横たわった。
もう、お互い裸になって、お互いの全身を舐めあった。
お互いの局部も舐めあった。
「あかん。もうそろそろ」と真悟は言いながら、自分自身にゴムをつけはじめた。
すると
「うっ、うっー。あかん」
と真悟は言いながら今度はティッシュで、自分自身を拭き始めた。
「今日は、疲れたから、また今度でええやん。今日は、私、真悟の腕枕で眠らせてもらうわ」
「うん。そうやな」
二人は、静かに眠りに落ちた。
「私はね、『合格したら、北海道のともちゃんと東京ディズニーランドへ遊びに行くことにしているの』と言っているの。もちろんともちゃんのところに電話があったら、家の人みんなに口裏合わせてもらえるようにいってるわ」」
「真悟も、早くうまいこと言ってきて頂戴よ」
「ところで、ホテルって年齢制限なかったっけ」
「あるにきまってるでしょ」
「オレたち大丈夫なのか」
「年齢制限は18歳だけど、ちゃんと予約していけば大丈夫よ。この季節は、卒業旅行のシーズンだから、旅行会社もホテルも駆け込み時なのよ」
「そんなことも、知らなかったの」
真悟は、なんか子ども扱いされているようで、少しふてくされて見せた。
「まぁ、男の子は、そういうことあんまり知らないのが普通だったわね。言いすぎちゃってゴメン」
「えっ、あっ、うーん。わかった」
「でも、頼りないわね。ちゃんと、ばれないようにうまくやってよ」
「だっ、大丈夫だよ。小学校時代の友達に名古屋に行くというつもりだから」
「そんなの、だめよ。名古屋は近すぎるわ。日帰りできるもの。それに、小学校時代の友達なんて、お母さんが、電話番号知ってるかもしれないでしょ」
「あっ、そうか」
「そうかじゃないわよ」
「そっか、昔の親友で、遠くに引っ越したやつを探せばいいんだ」
「確か、高知に引っ越したやつがいたぞ。そいつんちへ、遊びにいったことにしよう」
「まぁまぁね。でも、東京ディズニーランドも高知も観光地だから、後でどこに行ったかきかれるわよ。私は、もう東京ディズニーランドは知り尽くしていてお土産の手配もしているけど、真悟は高知のことなんて知らないでしょ。どうやっていくかもわからないでしょ」
「ったく、うるさいなぁ。そんなもん調べりゃすぐわかるよ」
「それじゃ、3月XX日だから、がんばってね」
真悟は、さっそくその夜高知に引っ越したという友達に電話した。友達のお母さんにも変わってもらった。
「あの、真悟くんが、そんなことをする歳になったのね」
と、おばさんは妙に感心していた。
「とりあえず、アリバイ工作は成功したぞ」
次は、うちの親だな。仁美との仲は薄々気づかれているようだしな。ただ、ウチの親はオレより、仁美の方を信頼しているようだったから、ばれてもいいっちゃいいんだけどな。でも、仁美を裏切ることになるし、コッ恥ずかしいしな。
次の日の、昼飯の時に、できるだけポーカーフェースで、母親に卒業旅行の話をした。
「あなた一人で、大丈夫なの。電車の乗り方とか、高知に何があるか知っているの」
仁美と、全く同じことを言われた。
「大丈夫だよ。高知なんて新幹線と特急を乗り継いだらすぐだよ」
「お金はあるの」
「バイト代と、おばさんや、おばあちゃんから貰ったお祝い金があるからね」
「なんか怪しいけど、まぁ、いいわ。かわいい子には旅をさせよって、言うからね。あのスマホがあれば、いざという時には、何とでもなるわね」
「お父さんには、私から言っといてあげるわ。3月xx日ね」
その夜、真悟は電話した。
「親の説得は、うまくいったよ」
「まぁ、だいたい会話の内容は想像できるけど。よかったわ」
「ところで、いったいどこに行くんだい」
「天橋立てというところよ。カニ食べようよ」
「へぇー。カニか。いいな」
「本当は、有名な城崎温泉までいきたかったけど、私たちには車がないからね。天橋立の近くのホテルだったら、あんまり無理して移動することないからね」
「その天橋立はね、海を渡ることができる自然の橋なのよ」
「それくらいは、知ってるけど、それって城崎じゃなかったっけ」
「いや、城崎温泉と天橋立は観光コースになってるけど、それほど近くないのよね。明日も、馬の世話しないといけないから、早く寝ましょう。それに休むことも言わないといけないね。怪しまれちゃうかもね。でも、いいわよね。それじゃ、お休み」
「お休み」
電話を切ったあと、真悟は、急にドキドキしてきた。オレは当然童貞だけど、あいつは、どうなんだ。ヴァージンなのか。初めてでいてほしいけど、初めては相当痛いっていうからな。
真悟は段々興奮してきて眠れなくなった。しかたなく、自分で慰めた。
翌日、事務の森永さんに、3月XX日に休むことだけをを告げた。
「ふーん、そうなんだ。あんたたち前から怪しいと思ってたんだ。最近の子は早いわね。私なんか・・・」
「泉さんと、他のメンバーにがんばってもらうから大丈夫だけど、バレバレだよ」
「いいのよ。どうせ卒業するし、皆も薄々知ってると思うから」
「ったく、仁美はどうどうとしているのに、さっきから真悟は顔が赤くなって、黙ったきりじゃないの。アンタ男なんだから、しっかりして、仁美を大切にしないといけないわよ」
お昼になると、男女別々にわかれて、昼食を食べるのが習慣になっていた。
女子のグループは、別段いつもと変わりなく、くっちゃべっていた。
男子グループで、少し遅れて真悟が弁当を持って現れた。
「この、すけべやろー」
「どこ行くんだ」
「一人だけ、楽しい思いしやがって」
「もう、Bくらいまでいってるのか」
「ばかやろう。そんなんじゃないよ。受験が終わったら、お互いの労をねぎらいに、旅行へ行こうと約束してただけだ」
「先生にばらしちゃおうかな。せっかくの頭図も不純異性交遊でパァかもよ」
「ばかやろう。そんなんじゃないぜ。ただ、ゆっくり観光するだけや」
「じゃ、部屋は2つなのかな、1つなのかな。そんなの関係ないか。移動すればいいからな」
森永さんがいかつい顔で、怒鳴ってくれた。
「真悟くんをいじめちゃだめよ。二人は、この乗馬クラブのためにあんだけ、がんばってくれたんだから、ご褒美だと思ってそっとしてあげてやってよ。あたしだって、羨ましいんだから」
「そうよ」
「そうよ」
女の子たちも、同意した。
真悟の顔は、真っ赤だった。
3月XX日
栗東へきて、乗馬大会を除いて、旅行らしい旅行をするのは久しぶりだった。
仁美に言われて、旅行の準備は、夕べのうちに終わっていた。
「あんた、そそっかしいところがるから、人様に迷惑かけないよう、ゆっくり注意していくのよ」
「わかってるよ。いってきまーす」
真悟は、夕べエッチのことばかり考えて興奮して眠れなかった。しかし猛烈にアドレナリンが出ているのか、はや歩きで、栗東の駅まで向かった。仁美は、まだ着いてなかった。
「やっぱり、女子は準備に時間がかかるのかなァぁ。まだ、中学卒業したばかりなのに」
「真悟くーん。やっぱり真悟くんね」
仁美も、ジーパンにスニーカーだった。ただ、上半身はかわいらしいポロシャツにカーデガンとスプリングコートを羽織っていた。
そして、何よりも、いじったのではないかと思うほど、美人顔になっていた。薄化粧、カラコンに、伸びた紙に軽くウェーブがかかっていた。マユもきれいに整え、つけまつげまでしていた。
「おまえ、そんなに、いじっちゃ、誰かわからんぞ」
「でっ、どうなの。今日の私」
「いや、確かに声は、仁美だが、ホヤホヤの高校1年生が、そんなにいじったりするものなのか」
「いじる、いじるって、人聞きの悪い。整形でもしたみたいじゃないの。これくらいの化粧は当たり前よ」
「でっ、どうなの。今日の私」
「びっくりしたよ。少し経験を積んだアイドルグループの誰かかと思ったよ」
「そのアイドルグループも、同じようなことやっていて、すっぴん見ても本人かどうかわからないくらいだもん」
「オレも。カラコンしよかな」
「やめてよ。気持ち悪い」
二人がとりとめもない会話をしているうちに、東海道本線の在来線電車の到着がコールされた。
「これに、乗るのよ」
「うん」
「お昼前には、天野橋立に着くから、そこで昼ごはんを食べましょう。それから、ゆっくり橋を渡るのよ。どうなのかな、楽しいのかな。全然わかんないね」
在来線電車が到着した。1つだけ座席が空いていた
「ここ、空いてるぞ。座れよ」
「いいわよ。在来線は私も立っていくわ」
二人は、到着したドアと反対側のドアに肩を並べてよりそった。どちらからともなく、二人は手をつないだ。琵琶湖の湖東に咲く桜の花の蕾は、まだ固かった。
「京都まで30分くらいだけど、やっぱり眠いわね。京都までは立ったままの方が寝過ごす心配なくていいわね」
仁美の目は、そう言いながらまどろんでいた。
栗東から天橋立へ行くには、2回の乗り換えが必要だった。
いったん山陽本線で京都まで南下して、京都から福知山というところまで山陰本線という路線でいって、あとはローカル線に乗り換えて天橋立まで京都丹後鉄道という路線に乗る必要があった。
「京都から天橋立までは、いっぱい眠れるわね」
仁美の表情が少し曇った。
「私は、夕べ、あんまり眠れなかったから、真悟くん、お願いだからちゃんと起きてね」
「あー。わかったよ」
真悟は内心、「オレも夕べ眠れるわけなかったのをわかってるくせに」と思ったが、「ここはオレがちゃんとせな、あかん」とも思った。
京都まで、真悟は、うとうとしている仁美の手をいじりながら時間を過ごした。
京都では10分ほどの待ち合わせで、山陰本線の特急がやってきて、二人は乗り換えた。
「今度は、1時間半ね。福知山っていうところだから・・・。私やっぱり、眠くって、眠くって、ちゃんと起きられる自信ないわ。真悟お願いね」
「わかってるよ。まかしとけよ。けど、念のため、仁美のアラームも掛けといてくれよ」
「うん」
二人は、今度は特急電車の指定席で、手を握り合いながら、肩を寄せ合った。
仁美は、待ってましたとばかりに眠り始めた
真悟は、ずっと起きていようと思っていたが、窓側の仁美の寝顔を見たり、窓から見える景色を見ているうちに、だんだん眠くなってきた。
真悟にとって、柔らかな女性の身体に寄り添って長旅をするのは、もちろん初めてのことで、興奮して眠れなかったが、その興奮は続かなかった。
真悟は居眠りと、仁美の寝顔と車窓の景色見学を繰り返した。
「やべぇ」
「ふぅ」
目が覚めるたびに、時計を見て安堵の溜息をついた。
「間もなく、福知山、福知山」
という車内放送が鳴った。
「ふぅー」
真悟は、ため息をついた。
「仁美、仁美、福知山に着いたぞ」
「うっ、うー」
仁美は、薄らと目を開いた。
「もうすぐ、福知山だから、スマホのアラーム切った方がいいぞ」
真悟は自分のスマホのアラームを切りながら、仁美に言った。
「ああ、よく眠れたわ。今度は、京都丹後鉄道に乗り換えね」
「うん」
特急電車は、福知山についた。待ち時間は15分くらいだった。
「あっ、きたわ。天橋立行きね。今度は1時間弱で終点行きだから、ゆっくり眠っていけるね」
「ふー。やっと、ゆっくりできるな」
真悟は、安堵の溜息をついた。
二人は、また電車の座席に寄り添い、手を握り合った。今度は、わずかな時間だが二人ともに眠りについた。
「間もなく終点、天橋立、天橋立―」
車内放送が流れた。
二人は、まどろみながら目を覚まし、いそいそと下車の準備を始めた。
「やっと、着いたね。私、あまり話してなかったけど、天橋立は片道3.6kmくらいあるの。だから、ビューポイントへいく時間とは合わせると5kmくらいになるの。往復10kmね」
「そりゃ、少しハードだな」
「だから、いったん渡り切って、しんどかったら、返りはバスで帰りましょ」
「うん」
天橋立で電車が停まった。
「このあたりは、レストランがいっぱいあるから、適当に何か食べてから橋を渡りましょ」
「私は、うどんでも食べるわ」
「それじゃ、オレはかつ丼でも食べよかな」
といいながら、二人は近くにあったレストランに入り、30分程で出た。
「あっ、そうだ。あそこに見えるホテルが今晩泊まるとこだから、荷物を預けていきましょう」
「うん」
二人は、ホテルに荷物を預けにいった。
「そうか」
真悟は、この時はじめて、仁美が念入りに化粧していたかがわかった。
二人は、顔を見合わせて、にやっとわらった。
「今晩予約している大川友美だけど、荷物を預かってもらえますか」
「いらっしゃいませ。ちょっとお待ちください」
仁美は、名前と年齢と住所などを少し変えているようだった。
フロントの従業員は、すぐに、予約表をしらべてくれた。
「はい、わかりました。今晩予約している大川様姉弟ですね」と言いながら、
フロントからでてきて、荷物をまとめあげて、クロークの番号札を仁美に渡した。
「これから、橋を渡って返ってくるのだけど、どのくらいかかるかしら」
「そうですね。ゆっくり観光しながらでも4、5時間くらいですかね。途中で休憩しながらでも」と従業員は言いながら、観光マップを渡してくれた。
「ありがとうございます」
「気を付けて、いってらっしゃいませ」
二人は、ホテルを出て、天橋立を渡り始めた。
「不思議だね。こっちは海で、こっちは湖なのかな、内湾なのかな」
「このパンフレットに、書いてるよ。内湾は阿蘇海といって、2/3くらいの濃さの海なんだって」
「そうね。確か入り口のところでは、内外の海がつながっていて、橋かかっていたものね」
「外側の宮津湾は、白砂青松っていうのかしら、きれいな海ね」
二人は、そんな話をしながら天橋立を渡り切った。
「あそこに、大きな神社が見えるでしょ。あそこから、天橋立を見ると、いい景色が見られるそうよ」
「観光マップに龍神社と書いてるぞ」
「そうそう。あそこまで、行って引き返しましょう。しんどそうだけど」
天橋立の端から、龍神社まで、20分ほどかかった。
二人は、龍神社の前にならんで、お参りした。
そして、人気のない境内の裏側にまわってみた。
「真悟は、何をお参りしたの」
「ずっと、仁美といっしょにいられますようにってね」
「私も、真悟といっしょにいられたらいいな」
真悟は、たまらず、仁美を軽く抱きしめた。
「それじゃ、そろそろ帰ろうか」
帰りに展望台みたいなところによってみると、天橋立を一望することができた。
「へぇー、あんなふうになっているのね。きれいな景色だね」
「うん」
二人は、手をつないで、天橋立の来た道を戻って行った。
天橋立駅付近にあるお店に立ち寄りながら、ホテルへ戻るともう夕方だった。
「今晩予約している大川友美です。チェックインお願いします」
フロントから返事があった。
「どうも、いらっしゃいませ。お手数ですがこの用紙の記入をお願いしますね」
「はい」
仁美は、すらすらと嘘の名前や住所などをかきこんだ。姉弟の設定なので、仁美が真悟の分まで書き込んだ。
真悟が覗き込むと、16歳になっていた。
「それでも、オレ少しムリがあるなあ」と思ったが、仁美は全く、怪しまれる心配はなかった。
フロントでもらったキーで、二人は部屋に入った。
「やっと着いたね。夜まで時間があるし、せっかくだから大浴場に行って、戻ってくると、ちょうどいい時間になるから、それから食事にしましょう」
「うん」
真悟の目は、なんだか落ち着きがなかったが、すんなりと浴衣に着替えた。
仁美も浴衣に着替えて、二人は大浴場にむかった。
「たぶん、真悟の方が早いから、キーを持ってロビーで待っててね」
「うん」
真悟は、大浴場で身体を洗って、いろんな浴槽につかったが、気持ちが落ち着かず、早く大浴場を出てしまった
仁美は、なかなかでてこなかった。
20分くらい待ったかもしれない。
「お待たせ。待ったぁ」
「いや、それほど」
仁美の顔は、いつもの顔に戻っていた。薄化粧はしているようだった。
「じゃ、部屋に戻ろうね」
二人は部屋に戻った。
「やっぱり、ちょうど食事の時間ね。食べに行こっか」
「うん」
二人は浴衣姿で、ホテルの大食堂に行った。
「カニあったね。もうカニのシーズンは最後だけどね」
「おなか空いてるでしょ」
「うん。さすがにな。おいしそうな料理だな」
「私も、おなかすいちゃった」
二人は、料理に舌鼓をうつまもなく、寡黙に食べ尽くした。
部屋に戻ると、ふとんがしいてあった。
二人とも、緊張感が走った。
「部屋のお風呂に、いっしょに入りましょ」
仁美が、恥らいながらいった。
「うん」
真悟も顔をこわばらせながら答えた。
「部屋の照明消すね」
「うん」
仁美は、すでにお風呂の湯をはってあった。
「いつのまに」と真悟は思った。
仁美は浴衣を脱ぎ、下着を外して、先にお風呂に入った。
真悟も裸になって、後に続いた。
仁美は、湯船につかっていた。
「真悟の大きくなってるね。馬ほどじゃないけど」
「当たり前だよ。人間であんなでかかったら化けもんだよ。仁美だってもじゃもじゃやんか」
「真悟も入り」
二人は、小さな浴槽で、裸で抱き合った。
仁美の身体は柔らかく、真悟自信はさらにはちきれんばかりに大きくなった。
二人は、お互い自信をさわりあった。
「だめだ。そんなにさわると、あかん」と真悟がいった。
それでも、仁美は真悟を触り続けた。
「うっ、うっー。あかん」
「なんか、お風呂に白い花がさいちゃったね」
仁美は、なんのわるびれもせずに言った。そして、お風呂の湯を抜き始めた。
二人は、シャワーをあびて、身体を洗った。
二人は、バスタオルで体を拭いて、お風呂から出て浴衣を着た。
「帰りに買ってきたジュースがあるから飲も」
二人は、ジュースをのんで、抱き合いそのまま唇と唇を重ね合った。お互いの舌と舌が絡み合った。
真悟の片手は仁美の柔らかな乳房へと移り、ゆっくりと揉みあげた。そして、仁美の浴衣の上半身をはだけてしまった。
真悟の唇は、仁美の乳房へと移っていった。
すると、仁美は腰がぬけるように、ふとんに横たわった。
もう、お互い裸になって、お互いの全身を舐めあった。
お互いの局部も舐めあった。
「あかん。もうそろそろ」と真悟は言いながら、自分自身にゴムをつけはじめた。
すると
「うっ、うっー。あかん」
と真悟は言いながら今度はティッシュで、自分自身を拭き始めた。
「今日は、疲れたから、また今度でええやん。今日は、私、真悟の腕枕で眠らせてもらうわ」
「うん。そうやな」
二人は、静かに眠りに落ちた。
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