107 / 133
ワールドイートタワーへ
塔内 介抱と登る準備
しおりを挟む
ペップに背負われたまま、皆と嵐が渦巻く塔へと急ぐ。
数万人たちの兵士たちは後方で
さらに大混乱を極めている。
ピグナが走りながら
「そろそろ嵐に近づくよ!ファイナちゃん!」
「お任せください!予備詠唱しておきました!
冥界の水よ!かのものをマクネルファーを変質せよ!
ヴァイ・ウォータヌン・ヴァ!」
ファイナが隣で走っているマクネルファーを指さすと
どす黒い水の塊が彼を水浸しにした。
「うわっ、きたなっ……くさっ……なんじゃこりゃ」
汚くなった以外に特に様子の変わらない
マクネルファーにピグナが
「それで嵐から飛ばされないよ!
じいさんの身体を一時的に金属化して重くしたんだ」
「いま、き、金属なのか?わしが?」
「とにかく走って!」
俺たちは嵐の近くまで来て
一度立ち止まる。あと百メートルも進めば
視界の遮られた風に吹かれた猛烈な雨、そして
その中をかなりの頻度で縦に縦断していく雷の中である。
「よし、じいさんはあたしと手を繋いでよ。
でも、重くてあたしじゃ引っ張っていけないから
とにかく自分で歩いてね?あたしは進む方向を
じいさんに手を引いて教えるだけだから」
「わたくしたちは気にせずにまっすぐ
いけばいいのですね?」
「うん。塔を登る資格のあるあたしたちは
今、嵐を素通りできるはずだよ」
「いくにゃ!ゴルダブルは私が背負ったままでいいにゃ!」
まずはファイナが走って嵐の中に突入していって
そしてすぐに無傷で戻ってきた。
「だいじょうぶでしたわ!行きましょう皆さん!」
「じゃあ、マクネルファー行くよ!」
「お、おう……」
ピグナは手を引いて、マクネルファーと共に
嵐の中へと入っていった。
俺を背負ったペップとさらにファイナも
再び嵐の中へと進んでいく。
嵐の中へと入ってみて驚いた。
吹きすさぶ風も雨も、雷さえも俺たちを避けている。
そしてさらにピグナに手を繋がれている
マクネルファーを見て驚く。
既に服が全て吹き飛んでいる。
「う、うおおおお……なんじゃこりあああああ!!!!」
身体は確かに重いらしく、風から飛ばされることだけはないようだが
一人だけ、雨や風に徹底的に痛めつけられている
ほぼ裸のマクネルファーを見て
「じいさんの枯れた尻肉と背中を見ながら
ワールド・イート・タワーに行くことになるとはにゃ……」
「ゴルダブル様だったらよかったのに……」
俺はほぼ全裸で行くのはごめんである。
「ファイナちゃん……エッチなのはいけないにゃ……」
ペップは注意する気力も失せているようだ。
しばらく進むと、塔の周囲にある大穴に差し掛かり
そこにかけられた綺麗な銀色の金属製の幅の広い橋を
その数百メートル先にある塔の入り口らしき場所を
目指して渡り始める。
「あああああああああああああ!!!!」
一人だけ嵐の影響を全力で受けて叫んでいる
全裸のマクネルファーがシュールだ。
既に服は跡形もなく飛ばされてしまった。
ピグナは振り返らずに、手を引いている。
「しかし、じいさんのあの様子を見ると
キーも魔法もなくて嵐に入ったら、吹き飛ばされて
死ぬだけみたいだにゃ」
「そうですわね。マクネルファーさんは大丈夫でしょうか?」
「じいさん悪運だけは強いからにゃ。心配いらないにゃ」
俺はペップの背中で聞くだけである。
マクネルファー以外は何事も無く
橋を渡り切り、そして俺たちは遥か上へと伸びる
入口へとたどり着いた。
十メートルほどある、天使や悪魔の争っている模様の彫られた
真黒な門は閉まっている。
「あああああああああああああ!!!!!」
全裸でひたすら耐えているマクネルファーが
このままだと死にそうなので、俺はフラフラと
ペップの背中から降りて
「ピグナ、どうしたらいいんだ?」
尋ねると
「えっとキーを鍵穴に入れて回せば開くはずなんだけど
肝心な鍵穴がないんだよ……おっかしいなぁ」
「ああああああああああああああああああうわああああ!!!」
全裸のマクネルファーがひたすら叫んでいる中を
全員で必死に鍵穴を探し回る。
無い。やばい。急がないという焦りだけが
ひたすら募っていき、全員の焦燥感が頂点に達したころ
「……はい、これマクネルファーさんの分のカギです」
仕方なさそうなバムの声がして
スッと俺の左手にカギが手渡される。
後ろを振り向くと誰も居なかった。
同時に、門に小さな鍵穴がいくつも現れ始める。
わけがわからないが、とにかく回すしかなさそうなので
それぞれ持っている鍵を鍵穴に居れて
何度も回すと、門が内側へとゆっくり開き始めた。
全員で塔の内部へと駆けこんで、マクネルファーがその場に
うつぶせに倒れ込む。同時に背後では
門が静かに閉まり始めた。
「これで後戻りできないよ」
ピグナがそう言いながら、荷物の中からタオルを出して
マクネルファーの身体を拭き始める。
俺たちもマクネルファーの介抱を始めた。
「て、天国が見える……て、天子様かな……」
自分の顔をタオルで吹いているピグナに
横たわったマクネルファーは朦朧としながら尋ねる。
「悪魔だよ……それよりじいさん、今は喋らないでよ」
「ふむ……身体に傷はありませんわ」
「ちょっと帯電してるにゃ……稲妻が落ちなくてよかったにゃ」
「ゴルダブル、ここでキャンプを張ろう。
じいさんが回復するまで、休息をとらないと」
俺は介抱から離れて、一人で近くにテントを立てながら
周囲を見回す。壁は真黒な石造りで
照明や光の類はないが、不思議と辺りに光量は不足していない。
この階は巨大なホール状になっていて
奥には上に登るための大きな階段が見えている。
内部に苔などは生えていない。
静寂に包まれていて、危険な雰囲気ではない。
しばらくは休息できそうなので
安心してテントを張って、寝袋を出し
介抱の終わったマクネルファーをその中へと
仲間たちと寝かせる。
金属化は、ファイナが再び魔法を唱えて
解いたようである。身体は軽い。
寝かせ終えると、全員でテントの外へと出て
「休息した後に、登るしかにゃいんじゃにゃいか」
「ピグナさんならば、知っているのでは?」
「いや、あたしも中のことまでは詳しくは……。
上級悪魔じゃないし……」
俺は周囲を見回して
「……マクネルファーが回復したら上がろう。
それまでは動かない方が良い気がする」
全員頷いて、食事の準備を始める。
密閉空間なので、煙を立てない方がよいと思い
準備してきた作り置きを出そうとすると
ピグナから耳打ちされたファイナがいきなり
「ヴァイ・ホバアズ・ダナン!冥界の炎よ!
指先に宿れ!」
人差し指に激しく燃え盛る炎を灯した。
ピグナが紙切れを持ってそれに近づいて
燃やし、煙が出始めると
その上の空間に小さな真黒な穴が出来て
煙を吸い込み始めた。
「やっぱりそうか。塔が内部から壊れないための
冥界の技術の一つだよ」
「つまり火を使ってもいいんだにゃ?」
「温かいものが食べられますわね」
ファイナの指に宿った炎で
俺たちは温かいスープを作り始める。
器具で固定された鍋の下に燃え盛る指を入れて
しゃがんだファイナは
「結構楽しいですわね」
と言いながら、ガスバーナー役を
無邪気に楽しんでいるようだ。
完成したのちに、四人で
スープとパンを食べながら今後への確認を始める。
「食料は、一か月分ある上に、切れたらファイナちゃんの魔法で
冥界の食物を召喚すればいいからね。
心配はしないでいいと思う」
「にゃあ、ピグナちゃん、冥界を経由して
この塔から自由に出入りってできないにゃ?」
ピグナは苦笑いして
「冥界の環境だと、こちらの生物は数時間で息絶えるよ」
ファイナが驚いた顔をして
「そうだったのですか!?」
「知らにゃいのか……暗黒魔法の達人にゃのに」
道理で以前の大会で
冥界に対戦相手を躊躇なく引きずり込んだわけだ。
「それから一度入った冥界から出るためには
暗黒魔法での召喚が必要だね。
つまり、冥界を利用して自由に出入りするのは
無理ってこと」
「でも、死神長はキクカとずっと居るんだろ?
召喚からも呼べたりして、何か変じゃないか?」
ピグナは真面目な顔で
「あたしたち、並みの悪魔や天使より
もっと上位の存在は、自由にこの物質世界と
冥界や天国を行き来してる。
召喚魔法も、相手が嫌なときは簡単に拒否するんだよ」
「少なくとも死神長に嫌われてはいないにゃ?」
「応じてくれたから、そういうことだね」
「とにかく、もう登るしかないってことだな」
「腕が鳴りますわ!」
ファイナはやる気のようだ。ペップも
静かに闘志をためている。
「かなり上まで登らないといけないのは
確かだから、みんな慎重にね?とにかく
無駄にエネルギーや食糧を使わないようにしよう」
「そうだにゃ!エッチなことを考えるエネルギーを
今は生命力に変えるにゃ!」
「う、うん……」
それから俺たちは
この階から動かずに
体調の調整や、器具の再点検などをして
回復してきたマクネルファーと夕食を食べ
翌朝までテントの中で寝た。
ちなみに俺は入れなかったので
寝袋で外で寝た。どこに行っても
立場は変わらないらしい。
数万人たちの兵士たちは後方で
さらに大混乱を極めている。
ピグナが走りながら
「そろそろ嵐に近づくよ!ファイナちゃん!」
「お任せください!予備詠唱しておきました!
冥界の水よ!かのものをマクネルファーを変質せよ!
ヴァイ・ウォータヌン・ヴァ!」
ファイナが隣で走っているマクネルファーを指さすと
どす黒い水の塊が彼を水浸しにした。
「うわっ、きたなっ……くさっ……なんじゃこりゃ」
汚くなった以外に特に様子の変わらない
マクネルファーにピグナが
「それで嵐から飛ばされないよ!
じいさんの身体を一時的に金属化して重くしたんだ」
「いま、き、金属なのか?わしが?」
「とにかく走って!」
俺たちは嵐の近くまで来て
一度立ち止まる。あと百メートルも進めば
視界の遮られた風に吹かれた猛烈な雨、そして
その中をかなりの頻度で縦に縦断していく雷の中である。
「よし、じいさんはあたしと手を繋いでよ。
でも、重くてあたしじゃ引っ張っていけないから
とにかく自分で歩いてね?あたしは進む方向を
じいさんに手を引いて教えるだけだから」
「わたくしたちは気にせずにまっすぐ
いけばいいのですね?」
「うん。塔を登る資格のあるあたしたちは
今、嵐を素通りできるはずだよ」
「いくにゃ!ゴルダブルは私が背負ったままでいいにゃ!」
まずはファイナが走って嵐の中に突入していって
そしてすぐに無傷で戻ってきた。
「だいじょうぶでしたわ!行きましょう皆さん!」
「じゃあ、マクネルファー行くよ!」
「お、おう……」
ピグナは手を引いて、マクネルファーと共に
嵐の中へと入っていった。
俺を背負ったペップとさらにファイナも
再び嵐の中へと進んでいく。
嵐の中へと入ってみて驚いた。
吹きすさぶ風も雨も、雷さえも俺たちを避けている。
そしてさらにピグナに手を繋がれている
マクネルファーを見て驚く。
既に服が全て吹き飛んでいる。
「う、うおおおお……なんじゃこりあああああ!!!!」
身体は確かに重いらしく、風から飛ばされることだけはないようだが
一人だけ、雨や風に徹底的に痛めつけられている
ほぼ裸のマクネルファーを見て
「じいさんの枯れた尻肉と背中を見ながら
ワールド・イート・タワーに行くことになるとはにゃ……」
「ゴルダブル様だったらよかったのに……」
俺はほぼ全裸で行くのはごめんである。
「ファイナちゃん……エッチなのはいけないにゃ……」
ペップは注意する気力も失せているようだ。
しばらく進むと、塔の周囲にある大穴に差し掛かり
そこにかけられた綺麗な銀色の金属製の幅の広い橋を
その数百メートル先にある塔の入り口らしき場所を
目指して渡り始める。
「あああああああああああああ!!!!」
一人だけ嵐の影響を全力で受けて叫んでいる
全裸のマクネルファーがシュールだ。
既に服は跡形もなく飛ばされてしまった。
ピグナは振り返らずに、手を引いている。
「しかし、じいさんのあの様子を見ると
キーも魔法もなくて嵐に入ったら、吹き飛ばされて
死ぬだけみたいだにゃ」
「そうですわね。マクネルファーさんは大丈夫でしょうか?」
「じいさん悪運だけは強いからにゃ。心配いらないにゃ」
俺はペップの背中で聞くだけである。
マクネルファー以外は何事も無く
橋を渡り切り、そして俺たちは遥か上へと伸びる
入口へとたどり着いた。
十メートルほどある、天使や悪魔の争っている模様の彫られた
真黒な門は閉まっている。
「あああああああああああああ!!!!!」
全裸でひたすら耐えているマクネルファーが
このままだと死にそうなので、俺はフラフラと
ペップの背中から降りて
「ピグナ、どうしたらいいんだ?」
尋ねると
「えっとキーを鍵穴に入れて回せば開くはずなんだけど
肝心な鍵穴がないんだよ……おっかしいなぁ」
「ああああああああああああああああああうわああああ!!!」
全裸のマクネルファーがひたすら叫んでいる中を
全員で必死に鍵穴を探し回る。
無い。やばい。急がないという焦りだけが
ひたすら募っていき、全員の焦燥感が頂点に達したころ
「……はい、これマクネルファーさんの分のカギです」
仕方なさそうなバムの声がして
スッと俺の左手にカギが手渡される。
後ろを振り向くと誰も居なかった。
同時に、門に小さな鍵穴がいくつも現れ始める。
わけがわからないが、とにかく回すしかなさそうなので
それぞれ持っている鍵を鍵穴に居れて
何度も回すと、門が内側へとゆっくり開き始めた。
全員で塔の内部へと駆けこんで、マクネルファーがその場に
うつぶせに倒れ込む。同時に背後では
門が静かに閉まり始めた。
「これで後戻りできないよ」
ピグナがそう言いながら、荷物の中からタオルを出して
マクネルファーの身体を拭き始める。
俺たちもマクネルファーの介抱を始めた。
「て、天国が見える……て、天子様かな……」
自分の顔をタオルで吹いているピグナに
横たわったマクネルファーは朦朧としながら尋ねる。
「悪魔だよ……それよりじいさん、今は喋らないでよ」
「ふむ……身体に傷はありませんわ」
「ちょっと帯電してるにゃ……稲妻が落ちなくてよかったにゃ」
「ゴルダブル、ここでキャンプを張ろう。
じいさんが回復するまで、休息をとらないと」
俺は介抱から離れて、一人で近くにテントを立てながら
周囲を見回す。壁は真黒な石造りで
照明や光の類はないが、不思議と辺りに光量は不足していない。
この階は巨大なホール状になっていて
奥には上に登るための大きな階段が見えている。
内部に苔などは生えていない。
静寂に包まれていて、危険な雰囲気ではない。
しばらくは休息できそうなので
安心してテントを張って、寝袋を出し
介抱の終わったマクネルファーをその中へと
仲間たちと寝かせる。
金属化は、ファイナが再び魔法を唱えて
解いたようである。身体は軽い。
寝かせ終えると、全員でテントの外へと出て
「休息した後に、登るしかにゃいんじゃにゃいか」
「ピグナさんならば、知っているのでは?」
「いや、あたしも中のことまでは詳しくは……。
上級悪魔じゃないし……」
俺は周囲を見回して
「……マクネルファーが回復したら上がろう。
それまでは動かない方が良い気がする」
全員頷いて、食事の準備を始める。
密閉空間なので、煙を立てない方がよいと思い
準備してきた作り置きを出そうとすると
ピグナから耳打ちされたファイナがいきなり
「ヴァイ・ホバアズ・ダナン!冥界の炎よ!
指先に宿れ!」
人差し指に激しく燃え盛る炎を灯した。
ピグナが紙切れを持ってそれに近づいて
燃やし、煙が出始めると
その上の空間に小さな真黒な穴が出来て
煙を吸い込み始めた。
「やっぱりそうか。塔が内部から壊れないための
冥界の技術の一つだよ」
「つまり火を使ってもいいんだにゃ?」
「温かいものが食べられますわね」
ファイナの指に宿った炎で
俺たちは温かいスープを作り始める。
器具で固定された鍋の下に燃え盛る指を入れて
しゃがんだファイナは
「結構楽しいですわね」
と言いながら、ガスバーナー役を
無邪気に楽しんでいるようだ。
完成したのちに、四人で
スープとパンを食べながら今後への確認を始める。
「食料は、一か月分ある上に、切れたらファイナちゃんの魔法で
冥界の食物を召喚すればいいからね。
心配はしないでいいと思う」
「にゃあ、ピグナちゃん、冥界を経由して
この塔から自由に出入りってできないにゃ?」
ピグナは苦笑いして
「冥界の環境だと、こちらの生物は数時間で息絶えるよ」
ファイナが驚いた顔をして
「そうだったのですか!?」
「知らにゃいのか……暗黒魔法の達人にゃのに」
道理で以前の大会で
冥界に対戦相手を躊躇なく引きずり込んだわけだ。
「それから一度入った冥界から出るためには
暗黒魔法での召喚が必要だね。
つまり、冥界を利用して自由に出入りするのは
無理ってこと」
「でも、死神長はキクカとずっと居るんだろ?
召喚からも呼べたりして、何か変じゃないか?」
ピグナは真面目な顔で
「あたしたち、並みの悪魔や天使より
もっと上位の存在は、自由にこの物質世界と
冥界や天国を行き来してる。
召喚魔法も、相手が嫌なときは簡単に拒否するんだよ」
「少なくとも死神長に嫌われてはいないにゃ?」
「応じてくれたから、そういうことだね」
「とにかく、もう登るしかないってことだな」
「腕が鳴りますわ!」
ファイナはやる気のようだ。ペップも
静かに闘志をためている。
「かなり上まで登らないといけないのは
確かだから、みんな慎重にね?とにかく
無駄にエネルギーや食糧を使わないようにしよう」
「そうだにゃ!エッチなことを考えるエネルギーを
今は生命力に変えるにゃ!」
「う、うん……」
それから俺たちは
この階から動かずに
体調の調整や、器具の再点検などをして
回復してきたマクネルファーと夕食を食べ
翌朝までテントの中で寝た。
ちなみに俺は入れなかったので
寝袋で外で寝た。どこに行っても
立場は変わらないらしい。
0
お気に入りに追加
24
あなたにおすすめの小説
女神様から同情された結果こうなった
回復師
ファンタジー
どうやら女神の大ミスで学園ごと異世界に召喚されたらしい。本来は勇者になる人物を一人召喚するはずだったのを女神がミスったのだ。しかも召喚した場所がオークの巣の近く、年頃の少女が目の前にいきなり大量に現れ色めき立つオーク達。俺は妹を守る為に、女神様から貰ったスキルで生き残るべく思考した。
祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活
空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。
最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。
――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に……
どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。
顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。
魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。
こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す――
※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
俺のチートが凄すぎて、異世界の経済が破綻するかもしれません。
埼玉ポテチ
ファンタジー
不運な事故によって、次元の狭間に落ちた主人公は元の世界に戻る事が出来なくなります。次元の管理人と言う人物(?)から、異世界行きを勧められ、幾つかの能力を貰う事になった。
その能力が思った以上のチート能力で、もしかしたら異世界の経済を破綻させてしまうのでは無いかと戦々恐々としながらも毎日を過ごす主人公であった。
平凡冒険者のスローライフ
上田なごむ
ファンタジー
26歳独身動物好きの主人公大和希は、神様によって魔物・魔法・獣人等ファンタジーな世界観の異世界に転移させられる。
平凡な能力値、野望など抱いていない彼は、冒険者としてスローライフを目標に日々を過ごしていく。
果たして、彼を待ち受ける出会いや試練は如何なるものか……
ファンタジー世界に向き合う、平凡な冒険者の物語。
せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。
突然だけど、空間魔法を頼りに生き延びます
ももがぶ
ファンタジー
俺、空田広志(そらたひろし)23歳。
何故だか気が付けば、見も知らぬ世界に立っていた。
何故、そんなことが分かるかと言えば、自分の目の前には木の棒……棍棒だろうか、それを握りしめた緑色の醜悪な小人っぽい何か三体に囲まれていたからだ。
それに俺は少し前までコンビニに立ち寄っていたのだから、こんな何もない平原であるハズがない。
そして振り返ってもさっきまでいたはずのコンビニも見えないし、建物どころかアスファルトの道路も街灯も何も見えない。
見えるのは俺を取り囲む醜悪な小人三体と、遠くに森の様な木々が見えるだけだ。
「えっと、とりあえずどうにかしないと多分……死んじゃうよね。でも、どうすれば?」
にじり寄ってくる三体の何かを警戒しながら、どうにかこの場を切り抜けたいと考えるが、手元には武器になりそうな物はなく、持っているコンビニの袋の中は発泡酒三本とツナマヨと梅干しのおにぎり、後はポテサラだけだ。
「こりゃ、詰みだな」と思っていると「待てよ、ここが異世界なら……」とある期待が沸き上がる。
「何もしないよりは……」と考え「ステータス!」と呟けば、目の前に半透明のボードが現れ、そこには自分の名前と性別、年齢、HPなどが表記され、最後には『空間魔法Lv1』『次元の隙間からこぼれ落ちた者』と記載されていた。
神に同情された転生者物語
チャチャ
ファンタジー
ブラック企業に勤めていた安田悠翔(やすだ はると)は、電車を待っていると後から背中を押されて電車に轢かれて死んでしまう。
すると、神様と名乗った青年にこれまでの人生を同情された異世界に転生してのんびりと過ごしてと言われる。
悠翔は、チート能力をもらって異世界を旅する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる