料理に興味が一切ない俺が、味覚が狂った異世界に転移した

弍楊仲 二仙

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ワールド料理カップ

既視感と逃走

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「で、結婚式はいつするんだにゃ?」
ペップが尋ねると、女帝は
「吉日を選んでするつもりだ。
 そのときはぜひ出席してもらいたい」
ほぼ全員で頷くと
マクネルファーが慌てた顔で

「お、おい……誰か止めてくれ」
「爺さん、年貢の納め時だにゃ。
 今まで散々、悪行三昧してきたんだから
 対価を払うときが来たにゃよ」
「あたしたちワールドイートタワーに
 行かないといけないし」
「そうですわ。陛下、我がエルディーン家とも
 末永く良しなにお願いしますわ」
「ファイナ嬢は、かの国の王族だったな。
 身辺調査官から聞いているよ。
 エルディーンにも祝福の一報を送っておこう」
「ありがたき幸せです」

「では、行こうかマック。若者たちの
 旅を邪魔してはいけない」
「い、いやしかし……」
マクネルファーは女帝に手を引かれて
応接間から退出していった。

入れ代わりにメイドが入ってきて
「お疲れさまでした。以上で
 捧食会は終了となります。ホテルまでお送りします」
と言ってきた。

ホテルへと戻ったころには夕方になっていた。
「そう言えば、昼食忘れてたな」
「緊張しすぎてて気づかなかったにゃ」
「急にお腹すきましたわね……」
「なんか作ろうか」
四人で調理室の一角を借りて
早めの夕食を作り、そして部屋にも持って行き
黙って食べていると

「いよいよ、行けるよ。
 ワールドイートタワーへ」
ピグナがポツリと呟いた。
「そうだにゃ。えっと何のために
 ワールドイートタワーに行くんだったにゃ?」
「前の食王に退いてもらうためですわ。
 ゴルダブル様が新たなる食王になるのです」
「……ああ、そうなりたい」
この世界の狂った味覚を正したい。
そのために俺はここまでやってきた。

「具体的にはどうやっていくんだにゃ?
 捧食会でも説明一切なかったにゃよ」
そうペップが尋ねると

「帝国の南部にある大穴の中心部から
 空の果てまで伸びる塔が
 ワールドイートタワーだよ」
「そこに行けばいいのか?」
「いや、普段は辺りを激しい嵐で覆われてるから
 簡単にはいけない」
「そのためにキーが要るのですわよね?」
ファイナが荷物の中から四本のカギを
取り出してテーブルに並べてくる。

ピグナはキーを見つめながら
「説明がないのは、行かない方がいいからなんだよ。
 ワールド料理カップの優勝者と言う栄誉と
 そして賞金で、殆ど獲得者は納得してる。
 殆どの年の優勝者たちは、このキーは即座に
 帝国に返しているね」
「そんなに危険なのか?」

「うん。基本的に入ったら出られないよ」

「で、出られないの?」
怖気づいた俺と対照的にペップは嬉しそうに
「挑みごたえあるにゃ」
「ここ百年、一度も挑んだパーティーは
 帰ってきてないから、全員死んだと思われてる」
「そ、それはやばいな」
命を懸けて登れということらしい。

「あと、このキーはね。
 大穴を覆う嵐の北側に鍵穴のある墓標があるから
 その鍵穴を回すと、回されたキーに付着した
 遺伝子情報と同じ所有者は、なんと嵐を素通りできるようになるんだ」
「つまりこの四本を差し込めば
 俺たち四人が塔に入れるようになるということなんだな」
「うん。それにキーが回された時点で
 自動で機械の橋が大穴の上にかかるから
 それを通って塔の中へと歩いて行ける」

十秒悩んでから俺は
「わかった。行こう」
と言った。立ち止まることはできない。
行くと決めたのだ。ここでやめては
今までの全てが無駄になる。

「明日からまた旅になるから
 今日はきちんと睡眠をとって、体力を回復させてね」
「そうするにゃ。不要なもの整理してきてもいいかにゃ?」
「わたくしも行きますわ」
「じゃあ、あたしとゴルダブルは地図買ってきて
 旅の計画を立てるよ。鉄道を使えばかなり短縮できると思う」

その後
夜中まで忙しなく準備を続けて
そして、寝ようと言うとき
外からの人々の叫び声で俺たちはそちらを見る。
それとほぼ同時にホテルの部屋の壁が
外から破られて、巨大な金属製の手が中へと
突っ込まれ、そしてゆっくりと抜かれていく。

「なっ、なんだにゃ!?戦争にゃのか!?」
壊れた壁の穴に全員で慌てて集まって
外を見ると、なんと外に巨大な金属製の巨人の様なものが居て
筒の様な頭についた丸い両目を光らせて
こちらをジッと見つめている。
「お、おい……ピグナなんだこれは……」

「え、えっと……たぶん、古代文明の戦闘用ロボットだよ。
 で、でもまだ動くのがあったとは……」
「戦いますか?」
ファイナが真剣な顔で俺を見てくる。
どうしようか迷っていると、ロボットの右目が
パカッと開いて
「おーい、みんなー乗ってくれー!
 早く早く!」
中からマクネルファーが必死に手招きをしてきた。

「じ、じいさん何してるにゃ!?」
「説明はあとじゃ!急がないと!」
ファイナが頷いて
「乗りましょう!何か大変なことが起こっているようですわ!」
「面白そうだし乗るにゃ!」
「う、うん……」
嫌な予感しかしないが、俺はなんとなく流されて
差し出されてきたロボットの巨大な手に
皆と共に乗ってしまう。
最後に荷物を抱えたピグナが飛び乗って
ロボットの手は開いた右目の前へと移動した。

そこから中へと皆で乗り込んでいく。
中は重機の操縦席のようになっていて
その背後には荷物を置けるスペースや
座席も並んでいる。
全員が乗り込むとマクネルファーは開いていた
右目を閉めて、手元の操縦席のボタンで閉めて
目前のモニターを見ながら
「マクネルファー号、発進じゃ!」
というのと同時に、レバーを倒して
ロボットが動き出した。

「なにこれ……」
熱心に操縦しているマクネルファーに尋ねると
「逃げてきた。この歳で結婚などしていられるか!」
と言って、また操縦をしだす。
「あのさ、もしかして……」
これ、既視感がめちゃくちゃある感じだ。
前も似たような状況に……まずわくわくした顔のファイナを
そして恐る恐るピグナを見ると

「えっと、現時点で帝国法を二十六個犯してて
 そのうち三つは死刑相当だから……。
 これであたしたち、立派な重犯罪者だね……」
「え……」
いや、待て。最近優勝して喜んでて
昼間に皇帝に食事を捧げて
栄光に包まれたばかりだぞ。

「そんなことは気にするな!
 この帝国の倉庫から盗んできた
 マクネルファー号ならば逃げられる!」
「ねぇ、じいさん、それ帝国の持ち物だよね?」
「もちろんそうじゃが、すでにわしのものとなった!
 わしにあのような多大なる迷惑をかけたのじゃ!
 文句は言わせんぞ!」
「あの、今のうちに降りれば
 俺たちは罪に問われないのでは?」
そう言った瞬間に、機体に鈍い衝撃が走って
外から

「お前らは包囲されている!
 出てこい!」
という大声が外から響いた。
「魔法弾を撃たれてますわ!」
「攻撃されてるにゃ!」
「ふっ、こんな時のためのマクネルファーロケットじゃ!」
マクネルファーが手元のボタンを押すと
激しいロケット噴射音と共に
機体が浮き上がっていっているようだ。

「もしかして飛んでる?」
モニターを見ると飛んでるようだ。
「うむ。飛んどるな。虫食いだらけの説明書をパラパラ見ただけで
 ここまで操作できるとは、わしは天才かもしれん」
「えっと今ので、帝国通行法を七つ犯して
 合計三十三個の罪を被ることになったね……歴史的重罪人の仲間入りだよ……」
「……そ、そう」
マクネルファーの逃走に加担してしまって
帝国内での栄誉は全部台無しになったらしい。

ピグナがため息をつきながら
「とりあえず、じいさん南に向かってよ。
 世界を旅したなら、ワールドイートタワー知ってるでしょ?」
「任せておけ!」
マクネルファーは自信満々だが
俺は不安とすべて台無しにされた悲しみしかない。
呆然と座席に座っていると
興奮した顔のファイナが
「すごいですわ!こんな大きな機械人形に
 私たち乗っているのですね!」
「じいさん!この機械で世界征服できるにゃ!」
「はっはっは!そうじゃろ!余裕じゃな!」
ピグナが小声で
「興奮してわけわかんなくなってるよ。
 どこかで機体捨てた方がいいんだけど……」
「だな……」

「大変なことをしてしまいましたね……」

「バムさん!?」
「バムちゃんだにゃ」
「おお、バムさんもわしの雄姿をみにきたんかの?」
いつもの格好のバムは首を横に振り
「いえ、今すぐにこの機械から降りた方が良いです。
 急がないと帝国のドラゴン空挺団に捕獲されますよ」
モニターを見た。

確かに前方から何か大量の機影が迫ってきている。
「赤外線モニターですから、夜間ですがよく見えるでしょう?」
「ま、まだじゃ!まだマクネルファー砲がある!」
マクネルファーは赤いボタンを押そうとするが
いきなり身体が固まる。
「だめです。皆さんにはここでこの機械から降りてもらいます」

「なっ、なんと!嫌じゃ!マクネルファー号を
 捨ててなど行けぬ!」
「そうですわ!この勢いで世界征服するのです!」
「そうだにゃ!世界のエッチを滅ぼ……ぐー……」
いきなり三人とも気絶したように首をうな垂れる。

バムは俺とピグナを見て
「ゴルダブル様は二人、ピグナさんは軽いファイナさんを抱えて下さい」
と言いながら、ロボットの目のあたりを内側から
指さすと、いきなり入ってきたときの様に
右目が開いて、外から猛烈な風が吹き込んでくる。

「飛び降ります!急いで!」
ピグナは頷いて躊躇することなくファイナを抱えて
外へと飛び降りていく。
俺もヤケクソ気味に、マクネルファーとペップを
両脇に抱えて、外へと飛び降りた。

夜中の真っ暗闇へと落ちていく。
ほぼ同時に、頭上で爆発音が鳴り始めた。
見上げると乗っていた巨大ロボットが、あらゆる角度から
火球のようなもので激しい攻撃を受けている。
俺自身は少しずつ、落下速度が落ちていき
そしてとうとう空中をふわふわと浮いている
状態になった。
そのまま真下の森の木々の中へと降りていく。

抱えていた二人を地面に降ろしていると
上空ではロボットが激しく爆発炎上していて
夜中の森の中が明るく照らされている。
ピグナがファイナを背負って駆けてきて
「あぶなかったね……」
「間一髪だなぁ……死んでたかも」
「ゴルダブル様と、仮初の身体である
 ピグナさん以外は死んでいたでしょうね」
いつの間にか隣に立っていたバムが
上空を見上げながらそう言ってきた。

「バムちゃん、その……ありがとう。
 ほんとならあたしが悪魔センサーでさ……」
バムはニッコリと微笑んで
「強いものが弱いものを助ける。
 それが倫理ですよ。人の道です」
「……いや、その言葉なんか棘が無い!?
 まるであたしが役不足みたいな……。
 それにあたしは人じゃなくて悪魔だし、バムちゃん神でしょ多分」
バムは笑いながらスッと消えた。

「も、もしかしてバムちゃん、あたしに嫉妬してるんじゃ……」
「なんでだ?」
「ゴルダブルの近くにずっといるから。それであんな皮肉を」
「……いや、今は考えるのよそう。
 ここどの辺りだ?」
「ちょっと待ってよ。悪魔センサーで探知するから」
ピグナはしばらく両目を閉じて集中する。

その間に俺は荷物の中からカンテラを取り出して
マッチを擦って火をつけた。
これで頭上の爆発の光が消えても問題ない。
そして三人を揺さぶって起こし始める。
「う、うーん」「あ、にゃ……エッチ帝国は滅びたかにゃ……?」
「……な、なにが起こったんですの?」
という三人に頭上の爆発と
バムによって間一髪で脱出できたという話をすると
愕然と黙り込んでしまった。

ピグナが目を開けて
「えっと、ここはワールドイートタワーから
 百二十キロ北のグリマスルの森だね。
 帝都からは百キロほど離れてるから
 結構距離は稼げたと思う」
「しかし、よくあの竜の部隊も追撃できたよな。
 もう百キロ進んだってことは、ロボットは相当な速度で飛んでたってことだろ?」
「魔法通信による帝国内の情報網が物凄いんだよ。
 マリアンヌ帝の手腕による賜物だね」

「うぅマリーのことはもう聞きたくないぞい……」
マクネルファーが凹む。
ファイナとペップは同時にため息をついて
「楽しかったけど仕方ありませんわ」
「そうだにゃ。楽しい時間は長続きしないにゃ」
「いや、お前ら……」
と言いかけて、責めるのはやめることにする。
俺もついていってしまったので同罪だ。

俺たちは深夜の森の中をカンテラの光だけを頼りに
ひっそりと南下していく。
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