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ワールド料理カップ
四回戦の難敵
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翌朝、寝室から出ると
頬がゲッソリこけたピグナが
作り置きの薬草スープを飲みながら
黙って恨みがましい目でこちらを見てくる。
「おはよう。大丈夫だった?」
近寄って声をかけると
「う……うん……」
戸惑った顔で、答えて
そして少し嬉しそうな顔をした。
怒るかと思っていたが
よくわからんなと思って
俺も荷物から作り置きを引っ張り出してきて
モシャモシャと食べ始める。
その後、ファイナとペップも起きてきて
四人でテーブルを囲んで
朝食を食べていると、いつの間にかクェルサマンが
近くに立っていて、そして自然と
四回戦の対策の話になる。
その後、俺たちは公園に行って
フォーメーションの練り直しをしたりした。
そんなこんなで
四回戦までの二日間があっという間に過ぎて
当日に控室で、全員で試合開始を待っていた。
クェルサマンが軽く咳払いをして
「では、相手チームの詳細と、作戦の確認をしますね」
と言い、残りの全員が頷く。
「相手は、モルズビックという名の
小国家ほどの面積を持つ大規模墓地を
一括管理している管理人の方です。
代表チームはキクカさんというその一名のみ。
モルズビックは、各国から大量の死体を迎え入れて
相手の指定する方法で葬儀まで行う
自治権のある、実質的な自治国家です」
ペップが手を挙げたので、クェルサマンは指さす。
「そのキクカって女が操る大量の亡霊とかが
やばいんだよにゃ?」
「そうですね。数百名の亡霊軍団に加えて
冥界の死神長、ナギャバルガ・ノルノルノル・マージという
大神がバックアップについています」
ピグナが黙ったままブルっと身体を震わせる。
「何でワールド料理カップに出てきてるんだっけ?」
練習と対策に夢中で理由までは覚える暇が無かった。
「キクカさんの趣味が料理なのです。
それで、この時期にはレジャーと休暇
そして成仏しない大量の亡霊の無念を払う目的も兼ねて
ワールド料理カップに出場しているようですね。
要するに、超人の戯れと仕事上の都合ですな」
「他の出場者には迷惑な話だにゃ……」
「そうとも言い切れないのですよ。
キクカさんは連れてきた数百体の亡霊の
無念が晴れると、次の試合を必ず棄権します。
運よく、そこに巡り合ったチームは
不戦勝で次に進めるわけです」
「一応訊くけど、今回は違うと……」
クェルサマンは黙って頷く。
まあ、当たり前だ。もしそうなら
二日間の猛特訓を、クェルサマンとピグナが
させるわけがない。
それから作戦についての
簡単な確認をして、俺たちは
呼びに来た審判員の求めに応じ
競技場へと出ていく。
クェルサマンは透明になり
他の仲間は全員、窯や調理器具の周囲で
打合せ通りの位置に付く。
俺はいつもの主将の挨拶のために
競技場の中心で審判員たちに囲まれながら
肩まで伸ばした真っ黒な長髪と、真黒なレディスーツ姿の
少女と握手を交わす。
十代に見える見た目に騙されてはいけないと
クェルサマンからは説明を受けている。
実際は相当の高齢らしい。
「……よろしく」
と言葉少なに挨拶してきたキクカに
挨拶を返して、試合開始となり
俺は自チームの位置に戻って
予定通り一人で料理を始めた。
ファイナはすでに俺たちの周囲に
大きな魔法陣を描き終わって
座り込み小声で詠唱し始めた。
ペップは、向こうで料理を始めたキクカを見つめながら
両手の拳を金色に発光させ始めた。
事前の説明によると、ピグナに数日前に叩き込んだ
悪霊などによく効くハイキャッター拳の奥義を使う気らしい。
ピグナは大きく息を吸って吐いて
不測の事態になった時のために
俺の交代要員として控えている。
今のところまだ、相手が動く気配が無い。
安心して俺は料理を続けて
不味い天丼を造っていく。
身がギチギチに硬い筋肉質な
青黒い海老もどきをギリギリ食べられる廃油で
真黒になるまで揚げて
わざと水を入れすぎてグチョグチョに炊いた
ご飯に乗せる予定である。
とにかくまずは廃油をフライパンに満たして
火にかけて温度を上げていく。
同時にご飯も炊き始める。
まだ相手は動かない。
ファイナたち二人と、透明になっているクェルサマンは
動かずに相手の行動を注視しているのが
雰囲気で分かる。
ピグナがやることがなさすぎて
逆にソワソワしてきた。
集中力が乱されるので、俺はそちらを見ないようにして
海老もどきをフライパンに入れて
揚げ始める。
このまま、料理ができればいいが……。
火加減も丁度良い感じで
ジワジワとパン粉も卵も付けていない
海老もどきを揚げていると
いきなりフライパンの下の火が
凄まじい勢いで燃え盛り、天まで届くような
大きな火柱がフライパンの根元から立って
そして、一瞬でフライパンと料理ごと
俺の手元にある者すべてが消し炭になった。
「……」
いや、俺が火傷しない体質じゃなかったら
一緒にこれ死んでたよな……。
唖然としていると、審判が笛を吹きながら
こちらへと走ってくる。
しばらく魔法の不正使用じゃないかと詰問されて
違うと、何が原因かは分からないが
器具の火が暴走して、俺も危うく死ぬところだったと
上半身の服が全て黒焦げになって
剥げている自分の上半身を指さしながら
必死に弁解していると、何とか認められて
審判は走って去って行った。
危なかった。一瞬で失格になりそうだった。
やばいな。と思っていると
俺たちのチームと向こうのチームの居場所の
半分辺りで、何か大量にと衝突し始める音がしだす。
そちらの方を見ようとすると
「料理に集中してください。どうやら見えない亡者の群れが
ファイナさんの張ってくれた透明な魔法壁に
一気に突進し始めたようです」
クェルサマンの声が教えてくる。
黙って小さく頷いて、とにかく
不味い飯だけでも作り終えようと
窯から取りあげようとすると
窯の下部から炎が噴射されてきて
俺の服から手元の飯盒から
全てが灰になってしまった。
「お、おう……」
相手は本気らしい。
本気で潰しに来ているようだ。
再び審判が笛を鳴らしながら駆け寄ってきて
今度は何か言われる前に俺が逆ギレして
何なんだこの設備はと文句を捲し立てると
そこで一旦試合は中断となった。
控室へと全員で戻る。相当な難敵だった。
「ふぃー何とか侵入はされなかったにゃ」
競技場内では目を閉じて俺の近くでずっと構えていたペップが
控室のベンチで汗をぬぐう。
ファイナは消耗が激しいらしく他のベンチに
横たわりクェルサマンから介抱されている。
ピグナは……あれピグナは……。
控室内を探し回ると
部屋の隅で膝を抱えて震えていた。
「どうしたんだ?」
「ごっ、ごめん……怖くてたまらない。
死神長の魔力すっ、すごい……」
「……あの炎は、それがやったのか?」
ピグナは黙って頷く。
ファイナの介抱を終えたクェルサマンが近寄ってきて
「あきらかに、ゴルダブルさんではなく
その周辺の調理器具や、設備を狙ってきてますね。
全力で魔法を使っても、ゴルダブルさんが負傷しないと
知った上でしょう」
「悪質だな……」
「いや、善意だよ」
ピグナの言葉に首を傾げていると、クェルサマンが頷いて
「そうですね。こちらに手間をかけさせずに
負けさせようとする、大神の御慈悲でしょう」
「……何かムカつくな」
慈悲になってない。
象が蟻をさっさと踏み潰そうとする感じだ。
「とにかく、器具や設備を今後も狙いつつ
透明な亡霊の大群で詰めてくるはずなので
作戦の立て直しをしないと」
ピグナがフラフラと立ちあがって
「クェルサマンさんは、ファイナちゃんの介護をして。
あたしが、ゴルダブルと作戦を考える」
クェルサマンは頷いて、ペップも誘って
ファイナの介抱を再び始めた。
「どうするんだ?設備まで灰にされたら
何もできないぞ?」
「ゴルダブル、ここはもう
プライドを捨てよう」
「……プライド?」
「まともな味覚の人基準で料理をするから
いけないんだよ」
「つまり小石とかをまた入れろと……」
ピグナは頷いた。
「終了間際に、芝生を引き抜いて皿に雑に乗せて
その上にトッピングを雑に垂らして
灰でもかけてれば多分勝てるよ」
「いや、それは勝てるとしてもやらない。
ちゃんと料理対決をしている形で勝ち進みたいんだ」
ゴミを審判員に食べさせるわけにはいかない。
それはバムとやらないと決めた。
ピグナはしばらく黙って
「……バムちゃんとの約束?」
「そう言うことになると思う」
ピグナは苦しそうな顔で
「それは忘れられない?」
「最初の大会でやって、凄く嫌な気持ちになったからな。
約束だからしたくないってわけじゃない」
「……分かった。じゃあゴルダブルのために
それはやらないよ」
ピグナは理解した顔で頷いてくれた。
二人で良いアイデアが出ずに
しばらく考え込んでいると
クェルサマンとペップに支えられたファイナが
こちらへと近づいてきて
「私に、良い考えがありますわ」
少し辛そうな顔で言ってくる。
頬がゲッソリこけたピグナが
作り置きの薬草スープを飲みながら
黙って恨みがましい目でこちらを見てくる。
「おはよう。大丈夫だった?」
近寄って声をかけると
「う……うん……」
戸惑った顔で、答えて
そして少し嬉しそうな顔をした。
怒るかと思っていたが
よくわからんなと思って
俺も荷物から作り置きを引っ張り出してきて
モシャモシャと食べ始める。
その後、ファイナとペップも起きてきて
四人でテーブルを囲んで
朝食を食べていると、いつの間にかクェルサマンが
近くに立っていて、そして自然と
四回戦の対策の話になる。
その後、俺たちは公園に行って
フォーメーションの練り直しをしたりした。
そんなこんなで
四回戦までの二日間があっという間に過ぎて
当日に控室で、全員で試合開始を待っていた。
クェルサマンが軽く咳払いをして
「では、相手チームの詳細と、作戦の確認をしますね」
と言い、残りの全員が頷く。
「相手は、モルズビックという名の
小国家ほどの面積を持つ大規模墓地を
一括管理している管理人の方です。
代表チームはキクカさんというその一名のみ。
モルズビックは、各国から大量の死体を迎え入れて
相手の指定する方法で葬儀まで行う
自治権のある、実質的な自治国家です」
ペップが手を挙げたので、クェルサマンは指さす。
「そのキクカって女が操る大量の亡霊とかが
やばいんだよにゃ?」
「そうですね。数百名の亡霊軍団に加えて
冥界の死神長、ナギャバルガ・ノルノルノル・マージという
大神がバックアップについています」
ピグナが黙ったままブルっと身体を震わせる。
「何でワールド料理カップに出てきてるんだっけ?」
練習と対策に夢中で理由までは覚える暇が無かった。
「キクカさんの趣味が料理なのです。
それで、この時期にはレジャーと休暇
そして成仏しない大量の亡霊の無念を払う目的も兼ねて
ワールド料理カップに出場しているようですね。
要するに、超人の戯れと仕事上の都合ですな」
「他の出場者には迷惑な話だにゃ……」
「そうとも言い切れないのですよ。
キクカさんは連れてきた数百体の亡霊の
無念が晴れると、次の試合を必ず棄権します。
運よく、そこに巡り合ったチームは
不戦勝で次に進めるわけです」
「一応訊くけど、今回は違うと……」
クェルサマンは黙って頷く。
まあ、当たり前だ。もしそうなら
二日間の猛特訓を、クェルサマンとピグナが
させるわけがない。
それから作戦についての
簡単な確認をして、俺たちは
呼びに来た審判員の求めに応じ
競技場へと出ていく。
クェルサマンは透明になり
他の仲間は全員、窯や調理器具の周囲で
打合せ通りの位置に付く。
俺はいつもの主将の挨拶のために
競技場の中心で審判員たちに囲まれながら
肩まで伸ばした真っ黒な長髪と、真黒なレディスーツ姿の
少女と握手を交わす。
十代に見える見た目に騙されてはいけないと
クェルサマンからは説明を受けている。
実際は相当の高齢らしい。
「……よろしく」
と言葉少なに挨拶してきたキクカに
挨拶を返して、試合開始となり
俺は自チームの位置に戻って
予定通り一人で料理を始めた。
ファイナはすでに俺たちの周囲に
大きな魔法陣を描き終わって
座り込み小声で詠唱し始めた。
ペップは、向こうで料理を始めたキクカを見つめながら
両手の拳を金色に発光させ始めた。
事前の説明によると、ピグナに数日前に叩き込んだ
悪霊などによく効くハイキャッター拳の奥義を使う気らしい。
ピグナは大きく息を吸って吐いて
不測の事態になった時のために
俺の交代要員として控えている。
今のところまだ、相手が動く気配が無い。
安心して俺は料理を続けて
不味い天丼を造っていく。
身がギチギチに硬い筋肉質な
青黒い海老もどきをギリギリ食べられる廃油で
真黒になるまで揚げて
わざと水を入れすぎてグチョグチョに炊いた
ご飯に乗せる予定である。
とにかくまずは廃油をフライパンに満たして
火にかけて温度を上げていく。
同時にご飯も炊き始める。
まだ相手は動かない。
ファイナたち二人と、透明になっているクェルサマンは
動かずに相手の行動を注視しているのが
雰囲気で分かる。
ピグナがやることがなさすぎて
逆にソワソワしてきた。
集中力が乱されるので、俺はそちらを見ないようにして
海老もどきをフライパンに入れて
揚げ始める。
このまま、料理ができればいいが……。
火加減も丁度良い感じで
ジワジワとパン粉も卵も付けていない
海老もどきを揚げていると
いきなりフライパンの下の火が
凄まじい勢いで燃え盛り、天まで届くような
大きな火柱がフライパンの根元から立って
そして、一瞬でフライパンと料理ごと
俺の手元にある者すべてが消し炭になった。
「……」
いや、俺が火傷しない体質じゃなかったら
一緒にこれ死んでたよな……。
唖然としていると、審判が笛を吹きながら
こちらへと走ってくる。
しばらく魔法の不正使用じゃないかと詰問されて
違うと、何が原因かは分からないが
器具の火が暴走して、俺も危うく死ぬところだったと
上半身の服が全て黒焦げになって
剥げている自分の上半身を指さしながら
必死に弁解していると、何とか認められて
審判は走って去って行った。
危なかった。一瞬で失格になりそうだった。
やばいな。と思っていると
俺たちのチームと向こうのチームの居場所の
半分辺りで、何か大量にと衝突し始める音がしだす。
そちらの方を見ようとすると
「料理に集中してください。どうやら見えない亡者の群れが
ファイナさんの張ってくれた透明な魔法壁に
一気に突進し始めたようです」
クェルサマンの声が教えてくる。
黙って小さく頷いて、とにかく
不味い飯だけでも作り終えようと
窯から取りあげようとすると
窯の下部から炎が噴射されてきて
俺の服から手元の飯盒から
全てが灰になってしまった。
「お、おう……」
相手は本気らしい。
本気で潰しに来ているようだ。
再び審判が笛を鳴らしながら駆け寄ってきて
今度は何か言われる前に俺が逆ギレして
何なんだこの設備はと文句を捲し立てると
そこで一旦試合は中断となった。
控室へと全員で戻る。相当な難敵だった。
「ふぃー何とか侵入はされなかったにゃ」
競技場内では目を閉じて俺の近くでずっと構えていたペップが
控室のベンチで汗をぬぐう。
ファイナは消耗が激しいらしく他のベンチに
横たわりクェルサマンから介抱されている。
ピグナは……あれピグナは……。
控室内を探し回ると
部屋の隅で膝を抱えて震えていた。
「どうしたんだ?」
「ごっ、ごめん……怖くてたまらない。
死神長の魔力すっ、すごい……」
「……あの炎は、それがやったのか?」
ピグナは黙って頷く。
ファイナの介抱を終えたクェルサマンが近寄ってきて
「あきらかに、ゴルダブルさんではなく
その周辺の調理器具や、設備を狙ってきてますね。
全力で魔法を使っても、ゴルダブルさんが負傷しないと
知った上でしょう」
「悪質だな……」
「いや、善意だよ」
ピグナの言葉に首を傾げていると、クェルサマンが頷いて
「そうですね。こちらに手間をかけさせずに
負けさせようとする、大神の御慈悲でしょう」
「……何かムカつくな」
慈悲になってない。
象が蟻をさっさと踏み潰そうとする感じだ。
「とにかく、器具や設備を今後も狙いつつ
透明な亡霊の大群で詰めてくるはずなので
作戦の立て直しをしないと」
ピグナがフラフラと立ちあがって
「クェルサマンさんは、ファイナちゃんの介護をして。
あたしが、ゴルダブルと作戦を考える」
クェルサマンは頷いて、ペップも誘って
ファイナの介抱を再び始めた。
「どうするんだ?設備まで灰にされたら
何もできないぞ?」
「ゴルダブル、ここはもう
プライドを捨てよう」
「……プライド?」
「まともな味覚の人基準で料理をするから
いけないんだよ」
「つまり小石とかをまた入れろと……」
ピグナは頷いた。
「終了間際に、芝生を引き抜いて皿に雑に乗せて
その上にトッピングを雑に垂らして
灰でもかけてれば多分勝てるよ」
「いや、それは勝てるとしてもやらない。
ちゃんと料理対決をしている形で勝ち進みたいんだ」
ゴミを審判員に食べさせるわけにはいかない。
それはバムとやらないと決めた。
ピグナはしばらく黙って
「……バムちゃんとの約束?」
「そう言うことになると思う」
ピグナは苦しそうな顔で
「それは忘れられない?」
「最初の大会でやって、凄く嫌な気持ちになったからな。
約束だからしたくないってわけじゃない」
「……分かった。じゃあゴルダブルのために
それはやらないよ」
ピグナは理解した顔で頷いてくれた。
二人で良いアイデアが出ずに
しばらく考え込んでいると
クェルサマンとペップに支えられたファイナが
こちらへと近づいてきて
「私に、良い考えがありますわ」
少し辛そうな顔で言ってくる。
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