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ミチャンポ王国と漁師連合国の諍い
ゴリマッチョな王
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まだ日が高いので、昼食を食べに皆で出かけることにした。
先ほど、ペップがの味覚が狂って居なかったので
試してみることにしたのだ。
近くの飲食店に入って、ネコミミの店員に
物珍し気に接客されながら、席について
それぞれ思い思いのメニューを頼む。
ちなみにファイナもついてきて注文をする。
「ふむ、私はスープとパスタにしましょうか」
ピグナはそれを隣でニヤニヤしながら
見つめているが、俺とバムは気が気ではない。
しばらく雑談していると料理が次々に運ばれてきて
テーブルに並んだそれらを食べる。
俺は軽めの肉料理だが、旨い。普通に美味い。
感動していると、俺の隣のバムは
ファイナが心配で料理に手を付けられないようだ。
ファイナは持ってこられた料理の匂いを
嗅いだ途端に立ち上がって
「これ、腐って……」
と何かを言いかけて、そのまま座り込んで寝てしまった。
「騒いだら、面倒でしょ?寝かした」
ピグナが気を効かせてくれたらしい。
「それ魔法だにゃ?あんた魔法使いにゃのか?」
目を丸くして尋ねてくるペップに
「大したことないよ。それよりも食べよ」
バムもホッとした顔で食べ始めた。
「籠ってるお陰で、食王の呪いが届かなかったのかー」
ピグナがボソッと言う。
「食王の呪い?」
「うん。呪いでしょ?外の世界の味覚は」
「前食王様の好みがおかしかっただけでは?」
「どうかなぁー。あたしは現食王はくわしくないけど
ここまで味覚が違うと、悪意を感じるけどね」
「何を話してるにゃ?」
ピグナはニヤニヤと
「そのうち分かるよ。あたしたちについてきたらね」
その後
全員で食べ終わり、寝ているファイナを背負って
店を出ていく。一度宿へと戻り、ファイナを部屋に寝かせると
「宮殿に行くにゃ。ゴリマッチョな王に謁見するにゃ。
どうせ暇してるにゃ」
ペップが提案してくる。
バムとピグナが賛成したのでそうすることにした。
道すがら、ミチャンポ王国の王は毎年の投票で選ばれた代表者が
なるもので実質他国の大統領とか、首相のようなものであると
ピグナから説明される。
「ほぼ民主主義なんだけど、ハイキャッターたち自身が
これが王政だって思い込んでるんだよ。面白いでしょ?」
「どこがおかしいにゃ?王様は王様だにゃ」
ペップはまったく気にする気配もない。
もしかしたらハイキャッターたちは、天然ボケ気質なのか……と思うが
口にはしないことにする。
「ゴリマッチョなおっさんがもう十年連続で王になってるにゃ」
在位はわりと長いらしい。
宮殿の衛兵たちは、ピグナが通行許可証を見せると
あっさりと中へと通してくれた。
まっすぐと進んで行くと玉座の間に辿り着いて
ペップはまったく躊躇なく、奥へと進んで行く。
「おーい王様おるかにゃー」
そしてかなり失礼な呼びかけをすると
「おるぞー。ペップ、もう家出は終わりか。
ロータムがさっき愚痴りにきおったぞ」
野太い声が玉座から響いてくる。
よく見るとそこには、物凄いムキムキで長身の
ネコミミを生やした、髭もじゃのおっさんがふんぞり返っていた。
頭には王冠が乗っているが小さく見える。
「王様、親父の話は真に受けちゃダメだにゃ。
私は、冒険者としての素質は一流だにゃ。その証に
ちょっと外をあるいてただけで、この人たちに雇われたにゃ」
ペップはそう言って、自慢げに俺たちを王に紹介してくる。
王は頷きながら聞いて、そして興味深そうに俺たちを見回し
「君たちは時間はあるかね?もしそうならば
ちょっと我が国を助けてほしいのだが」
そういきなり頼んできた。
先ほど、ペップがの味覚が狂って居なかったので
試してみることにしたのだ。
近くの飲食店に入って、ネコミミの店員に
物珍し気に接客されながら、席について
それぞれ思い思いのメニューを頼む。
ちなみにファイナもついてきて注文をする。
「ふむ、私はスープとパスタにしましょうか」
ピグナはそれを隣でニヤニヤしながら
見つめているが、俺とバムは気が気ではない。
しばらく雑談していると料理が次々に運ばれてきて
テーブルに並んだそれらを食べる。
俺は軽めの肉料理だが、旨い。普通に美味い。
感動していると、俺の隣のバムは
ファイナが心配で料理に手を付けられないようだ。
ファイナは持ってこられた料理の匂いを
嗅いだ途端に立ち上がって
「これ、腐って……」
と何かを言いかけて、そのまま座り込んで寝てしまった。
「騒いだら、面倒でしょ?寝かした」
ピグナが気を効かせてくれたらしい。
「それ魔法だにゃ?あんた魔法使いにゃのか?」
目を丸くして尋ねてくるペップに
「大したことないよ。それよりも食べよ」
バムもホッとした顔で食べ始めた。
「籠ってるお陰で、食王の呪いが届かなかったのかー」
ピグナがボソッと言う。
「食王の呪い?」
「うん。呪いでしょ?外の世界の味覚は」
「前食王様の好みがおかしかっただけでは?」
「どうかなぁー。あたしは現食王はくわしくないけど
ここまで味覚が違うと、悪意を感じるけどね」
「何を話してるにゃ?」
ピグナはニヤニヤと
「そのうち分かるよ。あたしたちについてきたらね」
その後
全員で食べ終わり、寝ているファイナを背負って
店を出ていく。一度宿へと戻り、ファイナを部屋に寝かせると
「宮殿に行くにゃ。ゴリマッチョな王に謁見するにゃ。
どうせ暇してるにゃ」
ペップが提案してくる。
バムとピグナが賛成したのでそうすることにした。
道すがら、ミチャンポ王国の王は毎年の投票で選ばれた代表者が
なるもので実質他国の大統領とか、首相のようなものであると
ピグナから説明される。
「ほぼ民主主義なんだけど、ハイキャッターたち自身が
これが王政だって思い込んでるんだよ。面白いでしょ?」
「どこがおかしいにゃ?王様は王様だにゃ」
ペップはまったく気にする気配もない。
もしかしたらハイキャッターたちは、天然ボケ気質なのか……と思うが
口にはしないことにする。
「ゴリマッチョなおっさんがもう十年連続で王になってるにゃ」
在位はわりと長いらしい。
宮殿の衛兵たちは、ピグナが通行許可証を見せると
あっさりと中へと通してくれた。
まっすぐと進んで行くと玉座の間に辿り着いて
ペップはまったく躊躇なく、奥へと進んで行く。
「おーい王様おるかにゃー」
そしてかなり失礼な呼びかけをすると
「おるぞー。ペップ、もう家出は終わりか。
ロータムがさっき愚痴りにきおったぞ」
野太い声が玉座から響いてくる。
よく見るとそこには、物凄いムキムキで長身の
ネコミミを生やした、髭もじゃのおっさんがふんぞり返っていた。
頭には王冠が乗っているが小さく見える。
「王様、親父の話は真に受けちゃダメだにゃ。
私は、冒険者としての素質は一流だにゃ。その証に
ちょっと外をあるいてただけで、この人たちに雇われたにゃ」
ペップはそう言って、自慢げに俺たちを王に紹介してくる。
王は頷きながら聞いて、そして興味深そうに俺たちを見回し
「君たちは時間はあるかね?もしそうならば
ちょっと我が国を助けてほしいのだが」
そういきなり頼んできた。
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