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番外編 鈴宮と彰の関係と私の愛した人
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「お母さん…」
「…何よ?」
サロンの片づけをしていると、翼がどこか遠慮気味に声をかける。
今日は、朝からやけにジロジロとみられる。
翼の視線は、自分の耳の下だ。
?
「あぁ…お母さん…恋人がいたんですね!」
合点がいったというように手をポンと合わせる。
―!?
彰は、急いで大きい鏡の前で耳の辺りを見る。
そこには、歯形が付いている。
しかも、噛み跡が十字になっている。
―!
バッと手で隠しても遅い。
今日一日、ずっと気づかずに過ごしていたのだ。
確かに、今日の接客した人は、顔を赤らめている人がいた。
でも、それは、サロンに来て、華やかな雰囲気で喜んでいるのだと思っていた。
彰は、受付で最後の客の見送りをしている鈴宮をチラリとみる。
―もう、嫌。
一条家の血筋なのかしら。
噛むのよね。
翼と拓人が想いを交わした日の事を思い出す。
拓人の服を借りてぶかぶかの翼の鎖骨には、噛み跡が数個。
背中の辺りには噛んではいないものの、どんだけ吸ってるんだと言いなくなるほどのキスマークが付けられていた。
彰の愛したあの人は、もう年だといって身体を重ねることはなかった。
けれども、身体に多くの跡を残こすことはしていた。
だからと言って、このことを知らせると、変に意識をするから困るのよ…
翼にとって祖父と呼んでいたあの人は、彰が愛した人でもあった。
彼が亡くなり、もう何度目の春が来ただろう。
翼が花街で学んだことを活かし、サロンを開いてもう年数がたつ。
始めは批判もあったが、鈴宮と彰のサポートで日本でのサロンも順調に数を増やしていた。
昨年からは、新しい事業を始めると言われた時には、驚いた。
お互いに不快な思いをしないようにと、掲げられたテーマは、やはり大きく日本中で話題となった。
マイノリティーの人が利用でき、その人の事を尊重できるような老後のシステムを作り上げた。
経験がないのに、どうして?と聞いたことがある。
翼自身は、介護についてはわからない。
でも、心強い人がいると紹介されたのは、あの米倉だった。
多くの名前で知られるより、自分の名前を出せばいい。
翼はそうして、マイノリティの人に理解のある介護ができる環境を米倉と整えた。
彰も、愛した人の最期を見届けた一人だ。
そんなことを翼が考えていることに驚きもしたが、自分の経験を活かせる場所がまた増えたと嬉しく思う。
あの人の歳には、まだまだ先は長いけど、考えていたより、人生は楽しいです。
一緒に見ていた桜の木を、夜に一人ぼんやりと見ていた。
「夜は、冷えますね…」
背後から静かに声を掛けられてハッと我に返る。
翼が家を出てから、もう何年もたっている。
この屋敷に、一人は寂しかろうと鈴宮がずっと一緒に住んでいる。
浴衣のままは流石に薄着だったようで、彰は身体を手で擦る。
「これをどうぞ」
ふわっと身体にかけられた布は、黒地に桜の花が散っている。
でも、それは彰の物ではない。
鈴宮を見ると、照れた様子だ。
「…一生懸命、あなたに合うものを選んだのだが…」
不器用だけど真っ直ぐな鈴宮の言葉。
いつからだろう。
てっきり鈴宮は翼を想っているのだと勘違いをしていた。
拓人と2人で幸せになっている翼を見て、辛いのではと思っていた。
でも、特に落ち込むこともなく、自棄になる様子はない。
―…
今まで自分は思い違いをしていたのだ。
では、誰を想っているのか…
鈴宮の様子が気になり始めていた。
鈴宮自身、三葉の祖父が健在だったころ、言われたことがある。
「…鈴宮や。
もし、この先。
いや…これは決められたことだ。
儂は、彰より先に逝ってしまう。
これは仕方のないことだ。
だがな、彰を残して逝くことは、心残りじゃ…
もし、そなたが数年後…
彰がこの家で、一人で桜を眺めているのを見かけたら…
その時の、彰を見て、そなたが感じたままでよい。
儂は許す。
今は、彰をそんな対象には見れんだろう…
だが、人は変わる。
それは、誰にも分らん。
だがの…
儂には、わかる!
そなたは、彰の事が気になるだろう…
他の奴になどやらんぞ、彰は。
でも、そなたなら。
鈴宮なら、彰を託してもいいと思う。
これは、そなたと儂の秘密じゃ。
トップシークレットじゃ」
何を意味の分からないことを言い出すのだと始めは聞いていた。
でも、庭を眺めながら話すその姿を見て、何も言えなかった。
この時のことは、約束通り誰にも言ってはいない。
でも、知らないうちに、心は彰へと移っていったのだった。
ある時、やっと気づいた。
彼は自分の事を想っているのだと…
年齢は鈴宮より少し上の自分がまさか…ないと思っていた。
月の綺麗な日の夜。
それも桜の花が月夜で輝いて見える。
散っていく様子は、彰を乱した。
彰は、無性に身体が熱くなるのだ。
まるで、華やかな人生を生き抜いた一人の遊女の様に思えた。
自分とはかけ離れた姿に、心が乱れたのだ。
どんなに艶やかに着飾っても、どんなに肌を見せても、自分は、誰にも身体を触れられていない。
それが、良いことなのかわからない。
でも、それもまたこの歳になると勲章に近いと思えてきた。
ある夜、桜を見ながら、ひとり酒を飲んでいた。
彼が先に逝ってから、相手をすることもなくなった。
一口のんで、熱が広がっていく。
飲み過ぎたと思った時には、遅かった。
飲み干そうと盃を傾けようとしたら、酒が零れ、首筋に流れていった。
「…彰…さん」
―!!
いつもなら、背後から声をかけるのに、今日の鈴宮は、庭先にいる。
湯上りに散歩でもしていたのだろうか…
酔った自分には平和な考えがお似合いだと思った。
「…今日は、外に散歩にいったの?
じゃぁ、私も行ってみようかしら…!!」
―!?
足元がふらつき、庭に向かって倒れそうになる。
「酔って……っ!あぶないっ!」
ガシッ
と受け止められた彰は、ちょっと嬉しそうに笑う。
そんな様子が、とても無防備に見えた…らしい…
受け止めた時に、首筋が月明りで光っている。
そこに…
鈴宮は、歯を立てて、噛みついた。
「イっ!!」
痛みで、彰は顔をしかめる。
だが、その場所は、酒のせいか。
それとも、桜と月のせいか…
身体の熱が急激に高まっていった。
酔っていたのだ…
だから、あんな言葉を投げかけてしまったのだ。
自分の事を好きだと思っている男に…
「…ちょっと、痛いわよ…
なぁに?
おいしそうだったの?」
挑発的な言葉を言う彰は、月の灯りと酒で妖艶だ。
首筋の噛み跡を指でなぞり、にじみ出た物を舐めとる。
―!
甘い…
そんなはずもないのに、今夜は何かを狂わすのだ。
「ここも、美味しそう…」
鈴宮が噛み跡を舐め、そして鎖骨に降りていく。
―…・
彰は、その鈴宮の言葉に…・妖艶に笑った…・
―!!!!
その後は、夢の中のようだった。
今度は狙いを定めて噛まれる。
まるで、確実に自分の物だと印をつけるかのように。
徐々に服を脱がされ、名前を呼ばれる。
彰は抵抗するわけでもない。
でも、はっきりと答えるわけでもない。
誰とも肌を重ねることがないまま、一生を静かに終えるのだと思っていた。
まさか、この歳で…
年下の男は、自分の好みではない。
なのに…
名前を呼ばれ、耳元で愛の言葉を言われると…
それを手放すことなど出来ななかった。
だからと言って、昨日はある意味、一方的だ。
彰はそれが納得できなかった。
翼が
「俺の知っている人ですか?」
客を見送って戸締りをしてきた鈴宮が、打ち合わせ用の雑誌を抱えて持ってくる。
会話をしている彰たちの所にやってきた。
?
彰はじっと鈴宮を見て、
「…恋人?
違うわよ…でもね。もうすぐ恋人…になるかもね?
今、待ってるの、彼の本気を見たいじゃない!」
―!!!
バラバラと
鈴宮の手元から雑誌が流れ落ちる。
―!?
「鈴宮さん、雑誌が落ちてますよ?!」
?
拾った雑誌を渡そうと彼を見ると、顔が真っ赤だ。
…
「え?
えぇぇぇぇぇ!???」
翼は、驚きのあまり、2人を見て確かめようとする。
お互い、見つめあっている。
彰は、ふふんと、鼻で笑う。
「でも、案外、ヘタレかもね…」
翼が彰のキツメの言葉に、鈴宮を気遣う。
「鈴宮さん、頑張って!!」
呆然としている鈴宮の様子があまりにも、面白く彰は、笑ってしまった。
「フフフ…ははははっ!」
―!!!
翼も、彰も同時に顔を見合わせる。
彰は、心の底から嬉しそうに笑う。
翼も、それをみて、嬉しく思うのだった。
声を出して笑うなんて…
あなたが逝って、私は寂しいと思っていました。
でも、楽しくなりそうです…
彰
「…何よ?」
サロンの片づけをしていると、翼がどこか遠慮気味に声をかける。
今日は、朝からやけにジロジロとみられる。
翼の視線は、自分の耳の下だ。
?
「あぁ…お母さん…恋人がいたんですね!」
合点がいったというように手をポンと合わせる。
―!?
彰は、急いで大きい鏡の前で耳の辺りを見る。
そこには、歯形が付いている。
しかも、噛み跡が十字になっている。
―!
バッと手で隠しても遅い。
今日一日、ずっと気づかずに過ごしていたのだ。
確かに、今日の接客した人は、顔を赤らめている人がいた。
でも、それは、サロンに来て、華やかな雰囲気で喜んでいるのだと思っていた。
彰は、受付で最後の客の見送りをしている鈴宮をチラリとみる。
―もう、嫌。
一条家の血筋なのかしら。
噛むのよね。
翼と拓人が想いを交わした日の事を思い出す。
拓人の服を借りてぶかぶかの翼の鎖骨には、噛み跡が数個。
背中の辺りには噛んではいないものの、どんだけ吸ってるんだと言いなくなるほどのキスマークが付けられていた。
彰の愛したあの人は、もう年だといって身体を重ねることはなかった。
けれども、身体に多くの跡を残こすことはしていた。
だからと言って、このことを知らせると、変に意識をするから困るのよ…
翼にとって祖父と呼んでいたあの人は、彰が愛した人でもあった。
彼が亡くなり、もう何度目の春が来ただろう。
翼が花街で学んだことを活かし、サロンを開いてもう年数がたつ。
始めは批判もあったが、鈴宮と彰のサポートで日本でのサロンも順調に数を増やしていた。
昨年からは、新しい事業を始めると言われた時には、驚いた。
お互いに不快な思いをしないようにと、掲げられたテーマは、やはり大きく日本中で話題となった。
マイノリティーの人が利用でき、その人の事を尊重できるような老後のシステムを作り上げた。
経験がないのに、どうして?と聞いたことがある。
翼自身は、介護についてはわからない。
でも、心強い人がいると紹介されたのは、あの米倉だった。
多くの名前で知られるより、自分の名前を出せばいい。
翼はそうして、マイノリティの人に理解のある介護ができる環境を米倉と整えた。
彰も、愛した人の最期を見届けた一人だ。
そんなことを翼が考えていることに驚きもしたが、自分の経験を活かせる場所がまた増えたと嬉しく思う。
あの人の歳には、まだまだ先は長いけど、考えていたより、人生は楽しいです。
一緒に見ていた桜の木を、夜に一人ぼんやりと見ていた。
「夜は、冷えますね…」
背後から静かに声を掛けられてハッと我に返る。
翼が家を出てから、もう何年もたっている。
この屋敷に、一人は寂しかろうと鈴宮がずっと一緒に住んでいる。
浴衣のままは流石に薄着だったようで、彰は身体を手で擦る。
「これをどうぞ」
ふわっと身体にかけられた布は、黒地に桜の花が散っている。
でも、それは彰の物ではない。
鈴宮を見ると、照れた様子だ。
「…一生懸命、あなたに合うものを選んだのだが…」
不器用だけど真っ直ぐな鈴宮の言葉。
いつからだろう。
てっきり鈴宮は翼を想っているのだと勘違いをしていた。
拓人と2人で幸せになっている翼を見て、辛いのではと思っていた。
でも、特に落ち込むこともなく、自棄になる様子はない。
―…
今まで自分は思い違いをしていたのだ。
では、誰を想っているのか…
鈴宮の様子が気になり始めていた。
鈴宮自身、三葉の祖父が健在だったころ、言われたことがある。
「…鈴宮や。
もし、この先。
いや…これは決められたことだ。
儂は、彰より先に逝ってしまう。
これは仕方のないことだ。
だがな、彰を残して逝くことは、心残りじゃ…
もし、そなたが数年後…
彰がこの家で、一人で桜を眺めているのを見かけたら…
その時の、彰を見て、そなたが感じたままでよい。
儂は許す。
今は、彰をそんな対象には見れんだろう…
だが、人は変わる。
それは、誰にも分らん。
だがの…
儂には、わかる!
そなたは、彰の事が気になるだろう…
他の奴になどやらんぞ、彰は。
でも、そなたなら。
鈴宮なら、彰を託してもいいと思う。
これは、そなたと儂の秘密じゃ。
トップシークレットじゃ」
何を意味の分からないことを言い出すのだと始めは聞いていた。
でも、庭を眺めながら話すその姿を見て、何も言えなかった。
この時のことは、約束通り誰にも言ってはいない。
でも、知らないうちに、心は彰へと移っていったのだった。
ある時、やっと気づいた。
彼は自分の事を想っているのだと…
年齢は鈴宮より少し上の自分がまさか…ないと思っていた。
月の綺麗な日の夜。
それも桜の花が月夜で輝いて見える。
散っていく様子は、彰を乱した。
彰は、無性に身体が熱くなるのだ。
まるで、華やかな人生を生き抜いた一人の遊女の様に思えた。
自分とはかけ離れた姿に、心が乱れたのだ。
どんなに艶やかに着飾っても、どんなに肌を見せても、自分は、誰にも身体を触れられていない。
それが、良いことなのかわからない。
でも、それもまたこの歳になると勲章に近いと思えてきた。
ある夜、桜を見ながら、ひとり酒を飲んでいた。
彼が先に逝ってから、相手をすることもなくなった。
一口のんで、熱が広がっていく。
飲み過ぎたと思った時には、遅かった。
飲み干そうと盃を傾けようとしたら、酒が零れ、首筋に流れていった。
「…彰…さん」
―!!
いつもなら、背後から声をかけるのに、今日の鈴宮は、庭先にいる。
湯上りに散歩でもしていたのだろうか…
酔った自分には平和な考えがお似合いだと思った。
「…今日は、外に散歩にいったの?
じゃぁ、私も行ってみようかしら…!!」
―!?
足元がふらつき、庭に向かって倒れそうになる。
「酔って……っ!あぶないっ!」
ガシッ
と受け止められた彰は、ちょっと嬉しそうに笑う。
そんな様子が、とても無防備に見えた…らしい…
受け止めた時に、首筋が月明りで光っている。
そこに…
鈴宮は、歯を立てて、噛みついた。
「イっ!!」
痛みで、彰は顔をしかめる。
だが、その場所は、酒のせいか。
それとも、桜と月のせいか…
身体の熱が急激に高まっていった。
酔っていたのだ…
だから、あんな言葉を投げかけてしまったのだ。
自分の事を好きだと思っている男に…
「…ちょっと、痛いわよ…
なぁに?
おいしそうだったの?」
挑発的な言葉を言う彰は、月の灯りと酒で妖艶だ。
首筋の噛み跡を指でなぞり、にじみ出た物を舐めとる。
―!
甘い…
そんなはずもないのに、今夜は何かを狂わすのだ。
「ここも、美味しそう…」
鈴宮が噛み跡を舐め、そして鎖骨に降りていく。
―…・
彰は、その鈴宮の言葉に…・妖艶に笑った…・
―!!!!
その後は、夢の中のようだった。
今度は狙いを定めて噛まれる。
まるで、確実に自分の物だと印をつけるかのように。
徐々に服を脱がされ、名前を呼ばれる。
彰は抵抗するわけでもない。
でも、はっきりと答えるわけでもない。
誰とも肌を重ねることがないまま、一生を静かに終えるのだと思っていた。
まさか、この歳で…
年下の男は、自分の好みではない。
なのに…
名前を呼ばれ、耳元で愛の言葉を言われると…
それを手放すことなど出来ななかった。
だからと言って、昨日はある意味、一方的だ。
彰はそれが納得できなかった。
翼が
「俺の知っている人ですか?」
客を見送って戸締りをしてきた鈴宮が、打ち合わせ用の雑誌を抱えて持ってくる。
会話をしている彰たちの所にやってきた。
?
彰はじっと鈴宮を見て、
「…恋人?
違うわよ…でもね。もうすぐ恋人…になるかもね?
今、待ってるの、彼の本気を見たいじゃない!」
―!!!
バラバラと
鈴宮の手元から雑誌が流れ落ちる。
―!?
「鈴宮さん、雑誌が落ちてますよ?!」
?
拾った雑誌を渡そうと彼を見ると、顔が真っ赤だ。
…
「え?
えぇぇぇぇぇ!???」
翼は、驚きのあまり、2人を見て確かめようとする。
お互い、見つめあっている。
彰は、ふふんと、鼻で笑う。
「でも、案外、ヘタレかもね…」
翼が彰のキツメの言葉に、鈴宮を気遣う。
「鈴宮さん、頑張って!!」
呆然としている鈴宮の様子があまりにも、面白く彰は、笑ってしまった。
「フフフ…ははははっ!」
―!!!
翼も、彰も同時に顔を見合わせる。
彰は、心の底から嬉しそうに笑う。
翼も、それをみて、嬉しく思うのだった。
声を出して笑うなんて…
あなたが逝って、私は寂しいと思っていました。
でも、楽しくなりそうです…
彰
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