23 / 25
その20、俺専用のタブレットになりました\( 'ω')/
しおりを挟む
いつものように「啓太と夏のタブレット」から「俺だけのタブレット」に変わった端末を片手に漫画紹介のサイトをチェックしていた。
最近では、カテゴリーからBLを迷わずポチっと押す俺、茂越 啓太です。
あれだけ、魔王のように暮らしていた姉も勇士の従兄である釘宮 怜雄さんと結婚し、毎日が充実しているようで
なによりです。
「...勇士くんって毎回、何回ぐらいエッチするの?」って聞いてくる、ちょっとアレな姉ですが怜雄さんはぞっこんらしい。
あんなあれな姉だけど化けたらすごいからな。
だから、2人の結婚式の時、評判が評判を呼んで結婚情報誌やらファッション関係の雑誌が取材に来てた。
大変そうだった。一応、社長夫人だからね、姉は。
もっと、自覚してほしいけど、実家が庶民の王道だから、何かと上流階級の人ってそういう所をディスるらしい。
ま、そういう僻み、妬みと言うものは学生から慣れていた姉だから、それは見事なまでに回避し、時には返り討ちをするらしい、恐ろしい、元秘書の情報収集能力って。
で、返り討ちした後に、怜雄さんに宥めてもらうんだって。
さておき、俺はまったりと元姉の部屋で寛いでいる。
あ、姉は怜雄さんから、住むマンションで姉だけの部屋を用意してあるから、わざわざ実家に一部屋を置いておかなくてもいいよと言われ、俺が使わせてもらってます、やっほーっ!。
特に部屋が使えると言っても、月が横になりながら眺めることができる今の部屋は気にいっていて、カーペットと本棚ぐらいしか元姉の部屋には置いてないんだけどね。
時には使おうと思い、ゴロゴロと寝転びながらタブレットを眺めていた俺は、今は毎日のどっかで必ずチェックする漫画アプリをポチリと起動させた。迷うことなくいきなりBLカテゴリーにとんでいき、俺の至福の時間となっていた。
『なんで?男子高校生、初めての恋は幼馴染。「ずっと一緒に寝てくれますか?」』待望の第3巻発売決定っ!
最・終・章!!!
っとデカデカと掲げられた広告にまた引き寄せられてポチっとしてた。もう、姉の事を考えなくていいから迷いなんて何もない。
そうかぁ、今回がラストかぁ。
この作品からすべてが始まったと言ってもいいだろう。
勇士の策略だとは気づかずに誘導されて手に入れた幼馴染同士の恋の話。BL漫画なんて読み慣れてなかったから、腐女子のムッツリエロ度には驚いたけど、今は免疫もついて多少の刺激的な描写もお手の物だ。
だって、俺はリアルの...(気になった人は、1話から読んでね。)やめておこう。
今回の第3巻はどうなるんだ?って気になった。だって...カワイイ系男子が涙をこぼしてるんだ。
顔を下げて涙が頬を伝い、その雫が背景に描かれている。
えっ、ハッピーエンドじゃないのか?あれだけ男子を乱れさせて、余裕ねーって顔をしてたのに...。
あっ...、
俺、漫画の絵ばっかり見て、大切な内容を見てなかったーっ!!!!!けど、気になるからポチっとな。
やっぱりどんな時も、最終って言葉を出されると気になるんだよなー。
ドラマとかはあまり見たりしないけど、ある程度の漫画や映画はあらすじを大体把握して結末だけ見てたらそれで終わりだったんだけど、今回は色々と思い出が詰まっている作品だから手元に届くのが待ち遠しかった。
配達予定は週末です。
やった、すぐに読めるじゃんって思った。
けど、アレー?
「...ゆぅしぃ...普通に...読みたい...ン。」
俺は勇士のぶっといのを受け入れたまま、両足を広げられて鏡に映されてる。
誰だ、俺の部屋には姿見なんて前はなかったはずだっ!
この恰好のまま、勇士が「一緒に読もうか♡」って、読めるわけがないだろう。
本を俺に持たせて、勇士は俺の乳首や前に触れて、集中だってできない。
「...いやぁ...乳首はン...感じ...ぁっ、ンっん...」
ビクビクと身体の奥がうねる。息が上がる。
「...啓太、続きは?」
プルプル震える手で次のページをめくる。
「『...やめて、こんな風に乱暴なキラは嫌だっ!』」ーっンっ!!
止めてしまった。
...人が読んでるのに...胸をコリコリってするなぁ...。
俺は勇士に次は?って促される。
「『...じゃぁ、もう他の奴の方を見るな...な。ツバサ...』」
―!?
今まで強気な表情ばかりだったS気のある男の方に影の表情があった。
...こいつ、めちゃくちゃ、お前の事を好きなのに、お前何やってんの?...。
漫画は幼馴染の2人の距離に悩むカワイイ系の男の方が、迷いに迷ったあげく、他の奴の元に走ろうとする。
けれど、それを幼馴染が許しはしなかった。
近いからこそ、打ち明けることのできない本当の気持ちにぶつかり合う2人。
俺の変化に勇士が気づき、手に持っている漫画を見て取り上げた。
「あっ...」
俺の沈んだ顔に勇士がクチャって顔を崩しながら笑った。
「...啓太、それはそいつらの話。...俺らは?」
勇士の言葉に漫画と俺たちを比べてみる。
誰にも理解してもらえないままの2人。それに比べて俺たちは、普通に馴染んでる、むしろこっちが驚くぐらいに。
誰からも反対されたりしない俺たちに、こいつらのように迷うものは何もなかった。
「...ふふふ、結局、2人がどんだけ思いあっているかっているのが、周りに気付くんじゃねーの?
こいつらは、自分たちの関係を隠そうとした。だから、見つかったときにややこしくなるんだよ。
自分の中でやましいって思うから隠すんだ。
俺は啓太の事を好きだっていう気持ちを隠すつもりはない。悪いことだってしているつもりはないからな。
俺は啓太だけだし、啓太も俺だけに全部、飛び込んで見せてくれる。
簡単だな、やっぱり」
だろ?っていう目で勇士は俺の唇にキスをくれた。うん、俺、何も迷うことなんてないんだ。
俺は手だけを勇士の方にのばして頭だけを引き寄せる。
―!?
ぐいっと中の勇士が大きくなって「-っン!」って、身体が躍るようにブルンって震えた。
「...っくっ。」
ゆらゆらと腰を動かすと勇士が声を零すのが嬉しくなる。
もっと、気持ちよくなって...。
2人の荒い吐息が部屋を染めるけど、お互いの快感に寄り添うようにその瞬間に酔うのだ。
最近では、カテゴリーからBLを迷わずポチっと押す俺、茂越 啓太です。
あれだけ、魔王のように暮らしていた姉も勇士の従兄である釘宮 怜雄さんと結婚し、毎日が充実しているようで
なによりです。
「...勇士くんって毎回、何回ぐらいエッチするの?」って聞いてくる、ちょっとアレな姉ですが怜雄さんはぞっこんらしい。
あんなあれな姉だけど化けたらすごいからな。
だから、2人の結婚式の時、評判が評判を呼んで結婚情報誌やらファッション関係の雑誌が取材に来てた。
大変そうだった。一応、社長夫人だからね、姉は。
もっと、自覚してほしいけど、実家が庶民の王道だから、何かと上流階級の人ってそういう所をディスるらしい。
ま、そういう僻み、妬みと言うものは学生から慣れていた姉だから、それは見事なまでに回避し、時には返り討ちをするらしい、恐ろしい、元秘書の情報収集能力って。
で、返り討ちした後に、怜雄さんに宥めてもらうんだって。
さておき、俺はまったりと元姉の部屋で寛いでいる。
あ、姉は怜雄さんから、住むマンションで姉だけの部屋を用意してあるから、わざわざ実家に一部屋を置いておかなくてもいいよと言われ、俺が使わせてもらってます、やっほーっ!。
特に部屋が使えると言っても、月が横になりながら眺めることができる今の部屋は気にいっていて、カーペットと本棚ぐらいしか元姉の部屋には置いてないんだけどね。
時には使おうと思い、ゴロゴロと寝転びながらタブレットを眺めていた俺は、今は毎日のどっかで必ずチェックする漫画アプリをポチリと起動させた。迷うことなくいきなりBLカテゴリーにとんでいき、俺の至福の時間となっていた。
『なんで?男子高校生、初めての恋は幼馴染。「ずっと一緒に寝てくれますか?」』待望の第3巻発売決定っ!
最・終・章!!!
っとデカデカと掲げられた広告にまた引き寄せられてポチっとしてた。もう、姉の事を考えなくていいから迷いなんて何もない。
そうかぁ、今回がラストかぁ。
この作品からすべてが始まったと言ってもいいだろう。
勇士の策略だとは気づかずに誘導されて手に入れた幼馴染同士の恋の話。BL漫画なんて読み慣れてなかったから、腐女子のムッツリエロ度には驚いたけど、今は免疫もついて多少の刺激的な描写もお手の物だ。
だって、俺はリアルの...(気になった人は、1話から読んでね。)やめておこう。
今回の第3巻はどうなるんだ?って気になった。だって...カワイイ系男子が涙をこぼしてるんだ。
顔を下げて涙が頬を伝い、その雫が背景に描かれている。
えっ、ハッピーエンドじゃないのか?あれだけ男子を乱れさせて、余裕ねーって顔をしてたのに...。
あっ...、
俺、漫画の絵ばっかり見て、大切な内容を見てなかったーっ!!!!!けど、気になるからポチっとな。
やっぱりどんな時も、最終って言葉を出されると気になるんだよなー。
ドラマとかはあまり見たりしないけど、ある程度の漫画や映画はあらすじを大体把握して結末だけ見てたらそれで終わりだったんだけど、今回は色々と思い出が詰まっている作品だから手元に届くのが待ち遠しかった。
配達予定は週末です。
やった、すぐに読めるじゃんって思った。
けど、アレー?
「...ゆぅしぃ...普通に...読みたい...ン。」
俺は勇士のぶっといのを受け入れたまま、両足を広げられて鏡に映されてる。
誰だ、俺の部屋には姿見なんて前はなかったはずだっ!
この恰好のまま、勇士が「一緒に読もうか♡」って、読めるわけがないだろう。
本を俺に持たせて、勇士は俺の乳首や前に触れて、集中だってできない。
「...いやぁ...乳首はン...感じ...ぁっ、ンっん...」
ビクビクと身体の奥がうねる。息が上がる。
「...啓太、続きは?」
プルプル震える手で次のページをめくる。
「『...やめて、こんな風に乱暴なキラは嫌だっ!』」ーっンっ!!
止めてしまった。
...人が読んでるのに...胸をコリコリってするなぁ...。
俺は勇士に次は?って促される。
「『...じゃぁ、もう他の奴の方を見るな...な。ツバサ...』」
―!?
今まで強気な表情ばかりだったS気のある男の方に影の表情があった。
...こいつ、めちゃくちゃ、お前の事を好きなのに、お前何やってんの?...。
漫画は幼馴染の2人の距離に悩むカワイイ系の男の方が、迷いに迷ったあげく、他の奴の元に走ろうとする。
けれど、それを幼馴染が許しはしなかった。
近いからこそ、打ち明けることのできない本当の気持ちにぶつかり合う2人。
俺の変化に勇士が気づき、手に持っている漫画を見て取り上げた。
「あっ...」
俺の沈んだ顔に勇士がクチャって顔を崩しながら笑った。
「...啓太、それはそいつらの話。...俺らは?」
勇士の言葉に漫画と俺たちを比べてみる。
誰にも理解してもらえないままの2人。それに比べて俺たちは、普通に馴染んでる、むしろこっちが驚くぐらいに。
誰からも反対されたりしない俺たちに、こいつらのように迷うものは何もなかった。
「...ふふふ、結局、2人がどんだけ思いあっているかっているのが、周りに気付くんじゃねーの?
こいつらは、自分たちの関係を隠そうとした。だから、見つかったときにややこしくなるんだよ。
自分の中でやましいって思うから隠すんだ。
俺は啓太の事を好きだっていう気持ちを隠すつもりはない。悪いことだってしているつもりはないからな。
俺は啓太だけだし、啓太も俺だけに全部、飛び込んで見せてくれる。
簡単だな、やっぱり」
だろ?っていう目で勇士は俺の唇にキスをくれた。うん、俺、何も迷うことなんてないんだ。
俺は手だけを勇士の方にのばして頭だけを引き寄せる。
―!?
ぐいっと中の勇士が大きくなって「-っン!」って、身体が躍るようにブルンって震えた。
「...っくっ。」
ゆらゆらと腰を動かすと勇士が声を零すのが嬉しくなる。
もっと、気持ちよくなって...。
2人の荒い吐息が部屋を染めるけど、お互いの快感に寄り添うようにその瞬間に酔うのだ。
0
お気に入りに追加
158
あなたにおすすめの小説
【完結・BL】俺をフッた初恋相手が、転勤して上司になったんだが?【先輩×後輩】
彩華
BL
『俺、そんな目でお前のこと見れない』
高校一年の冬。俺の初恋は、見事に玉砕した。
その後、俺は見事にDTのまま。あっという間に25になり。何の変化もないまま、ごくごくありふれたサラリーマンになった俺。
そんな俺の前に、運命の悪戯か。再び初恋相手は現れて────!?
告白ゲームの攻略対象にされたので面倒くさい奴になって嫌われることにした
雨宮里玖
BL
《あらすじ》
昼休みに乃木は、イケメン三人の話に聞き耳を立てていた。そこで「それぞれが最初にぶつかった奴を口説いて告白する。それで一番早く告白オッケーもらえた奴が勝ち」という告白ゲームをする話を聞いた。
その直後、乃木は三人のうちで一番のモテ男・早坂とぶつかってしまった。
その日の放課後から早坂は乃木にぐいぐい近づいてきて——。
早坂(18)モッテモテのイケメン帰国子女。勉強運動なんでもできる。物静か。
乃木(18)普通の高校三年生。
波田野(17)早坂の友人。
蓑島(17)早坂の友人。
石井(18)乃木の友人。
俺の親友のことが好きだったんじゃなかったのかよ
雨宮里玖
BL
《あらすじ》放課後、三倉は浅宮に呼び出された。浅宮は三倉の親友・有栖のことを訊ねてくる。三倉はまたこのパターンかとすぐに合点がいく。きっと浅宮も有栖のことが好きで、三倉から有栖の情報を聞き出そうとしているんだなと思い、浅宮の恋を応援すべく協力を申し出る。
浅宮は三倉に「協力して欲しい。だからデートの練習に付き合ってくれ」と言い——。
攻め:浅宮(16)
高校二年生。ビジュアル最強男。
どんな口実でもいいから三倉と一緒にいたいと思っている。
受け:三倉(16)
高校二年生。平凡。
自分じゃなくて俺の親友のことが好きなんだと勘違いしている。
好きなあいつの嫉妬がすごい
カムカム
BL
新しいクラスで新しい友達ができることを楽しみにしていたが、特に気になる存在がいた。それは幼馴染のランだった。
ランはいつもクールで落ち着いていて、どこか遠くを見ているような眼差しが印象的だった。レンとは対照的に、内向的で多くの人と打ち解けることが少なかった。しかし、レンだけは違った。ランはレンに対してだけ心を開き、笑顔を見せることが多かった。
教室に入ると、運命的にレンとランは隣同士の席になった。レンは心の中でガッツポーズをしながら、ランに話しかけた。
「ラン、おはよう!今年も一緒のクラスだね。」
ランは少し驚いた表情を見せたが、すぐに微笑み返した。「おはよう、レン。そうだね、今年もよろしく。」
こっそりバウムクーヘンエンド小説を投稿したら相手に見つかって押し倒されてた件
神崎 ルナ
BL
バウムクーヘンエンド――片想いの相手の結婚式に招待されて引き出物のバウムクーヘンを手に失恋に浸るという、所謂アンハッピーエンド。
僕の幼なじみは天然が入ったぽんやりしたタイプでずっと目が離せなかった。
だけどその笑顔を見ていると自然と僕も口角が上がり。
子供の頃に勢いに任せて『光くん、好きっ!!』と言ってしまったのは黒歴史だが、そのすぐ後に白詰草の指輪を持って来て『うん、およめさんになってね』と来たのは反則だろう。
ぽやぽやした光のことだから、きっとよく意味が分かってなかったに違いない。
指輪も、僕の左手の中指に収めていたし。
あれから10年近く。
ずっと仲が良い幼なじみの範疇に留まる僕たちの関係は決して崩してはならない。
だけど想いを隠すのは苦しくて――。
こっそりとある小説サイトに想いを吐露してそれで何とか未練を断ち切ろうと思った。
なのにどうして――。
『ねぇ、この小説って海斗が書いたんだよね?』
えっ!?どうしてバレたっ!?というより何故この僕が押し倒されてるんだっ!?(※注 サブ垢にて公開済みの『バウムクーヘンエンド』をご覧になるとより一層楽しめるかもしれません)
美人に告白されたがまたいつもの嫌がらせかと思ったので適当にOKした
亜桜黄身
BL
俺の学校では俺に付き合ってほしいと言う罰ゲームが流行ってる。
カースト底辺の卑屈くんがカースト頂点の強気ド美人敬語攻めと付き合う話。
(悪役モブ♀が出てきます)
(他サイトに2021年〜掲載済)
[本編完結]彼氏がハーレムで困ってます
はな
BL
佐藤雪には恋人がいる。だが、その恋人はどうやら周りに女の子がたくさんいるハーレム状態らしい…どうにか、自分だけを見てくれるように頑張る雪。
果たして恋人とはどうなるのか?
主人公 佐藤雪…高校2年生
攻め1 西山慎二…高校2年生
攻め2 七瀬亮…高校2年生
攻め3 西山健斗…中学2年生
初めて書いた作品です!誤字脱字も沢山あるので教えてくれると助かります!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる