初めてできた恋人は、最高で最悪、そして魔女と呼ばれていました。

香野ジャスミン

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番外4君を想う。

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僕にとって、君はとても眩しくて、それはなによりも尊い物の様に感じている。
でも、君は、どこまでも、自分への評価が低くって、僕はそれが心配だった。

楽天的に見える時もあるけれど、君はまじめな人だから、一度決めたことだから、それを貫こうとした。

逃げ出した君が、汗水流して働いてる姿を見た時、僕は苦しかった。
君にとって、僕は頼れる存在ではないのだと気付いたし、そんなことで傷ついている自分に嫌気がさした。

どうして僕は君を諦めれないのだろうと考えたこともある。

真っ直ぐな君が好きだ。

不器用な君が好きだ。

僕のしていることに興味をもってくれることも、その寄り添う気持ちに僕はどんだけ癒されているだろう。

君を傷つけたくないのに、でも、気が付けば泣かせてしまっていることに、いつも罪悪感がいっぱいだった。

これからも、君は僕の傍にいてくれるだろうか。
僕は、つまらない人間だから、今までも多くの人と出会い、別れていった。
でも、気付いたんだ。
自分から誰かを求めようと思ったのは、君が初めてだということを。
全力で手に入れたいと思ったのは君が初めてだということを。

これから先、僕たちはどんな関係になっていくのだろう。
それを考えている自分が今、楽しそうにしているのに、気が付いた。

夏の暑い日差しの元、ベランダでは、君が出来た野菜をとっている。
僕は、そんな様子を部屋の中から、眺めている。

どうして君は、僕の世界を色を与えてくれるのだろう。
こうして、ただ日常を過ごしているだけだというのに、僕の世界は、とても華やかです。
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