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番外1魔女と呼ばれるその彼は
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俺がミハルさんと本当の意味でまとまって、数か月。
仕事も、プライベートも順調です。
『あぁぁぁ…っ!イッちゃうっ!
ねぇ、お兄様…い、一緒がいいっ!!』
ほほぅ…
今、新しくできたレーベルの作品を聞いています。
BLと呼ばれるジャンルなら、基本的にどんな作品も聞いている。
俺、篠田 要は色々ありまして、今は腐女子の愛するBLCDを評価するサイトの管理人、および評価人になっています。今までにこんなことを仕事にするなんて、どうなのかと思ったけれど、評価をしてくれる人は多くいた。
俺の評価が高ければ高いほど、真似をする者は出てくる。
こうして、俺のサイトによく似たサイトは増えつつあった。
ただ、俺は基本、マイペースだ。
「小耳にはさんだんっすけど…、あるサイトの管理人は自分からレーベル漁りをしたらしいっすよ」
事務所で休憩をしている俺と、後輩は、こうして世の中の話を交換していく。
レーベル漁り。
字のごとく、レーベルを漁るのだ。
つまり、サイトの運営に少しでも潤いをと欲張る者が、スポンサーを欲してるのだ。
「まぁ、なんでも、そうじゃない。
人気が出たら、真似をしたくなるってやつよ」
俺の楽天的な話に、後輩もため息をついている。
「ただ、問題があるっすよ。
ここのサイトをバッシングしているんっす。
一切の声優を批判しないのが、やはり気になるんすかね…」
まぁ、普通、CDを聞いていたら、その演者をストレートに批判をするだろう。
それは、浅はかな考えだと思う。
BLCDと言うものは、それなりに演じる声優自体にも、それなりに覚悟はある。
まず、BLなだけに、男同士の濡れ場がほとんどをしめている。
BLは、年齢制限がかかるのだ。
純粋に、声優を目指している者にとって、禁断のエリアに近いのではないか。
以前、ミハルさんたちと開いたガーデンの無いガーデンパーティの時、他の声優からも教えてもらった。
『BLと、ゲイビジネスって違いが分かるようになると、意識が変わった』
そうなのだ、その境界線が微妙過ぎてわからないのだ。
俺も、ミハルさんに尋ねたことがある。
ゲイなのかと…
彼は、笑って否定した。
「男が好きなんじゃない、篠田 要っていう人間が好きなんだ」
―へへ…嬉しい…
もちろん、その時、俺は「俺もです」って応えたよ?
話が外れてしまったが、後輩はこうも言っていた。
「声優を批判しないのが、やけに引っかかってるんっすよね。
最近、声優だけを評価するサイトもできたんっすよ」
―!?
俺はその話だけは、飛びついてしまった。
「ちなみに、どんな評価の仕方なんだ?」
評価にも色々ある。
「それが…酷いっす。
上げることはなく、堕とすのみ。
できて当たりまえ、出来なかったら酷評っす」
―!!??
酷い…
評価でも、きつい評価もあれば優しい評価もある。
でも、それは言葉を選べば、前向きに持っていくことができる。
期待をする。
望む。
など、成長を促せばその声優にとっても力になる。
ただ、堕とすのみは、評価じゃない。
「…声優たちが凹んでるんっすよ」
―知らなかった…
ミハルさんは、この話を知っているのだろうか…
俺は、ミハルさんに尋ねることにした。
「あぁ、他の声優仲間が話をしていたのを聞いたことはあるよ?
でも、そんなことを気にしていたら、声優みんな、病んじゃうよ。
それに比べて、要のサイトは批判をしないでしょ?
知ってる?
作品の完成度が高くなってきてるんだよ?」
―そうかぁ。
そう言われると、なんだか嬉しい…
「あ、でも今度、インタビューがあるんだよね。
たぶん、何か聞かれるんじゃないかな?」
ミハルさんはもう何年もこの業界で生きてきた。
たぶん、俺の知らない酷い批判とかも受けてきたんだろうな。
俺は、そう思ったら、なんだか無性に目の前で台本を読んでいるミハルさんを甘えさせたくなった。
っといっても、自分から、「甘えていいよ?」とは、なかなか言い出せない。
どうしたらいいのか、経験値の低い俺は、わからなかった。
でも、諦めない。
「ミハルさん…」
俺の声に、ミハルさんが反応する。
「ん?
なぁに?」
俺を見るミハルさんはオフのミハルさん。
眼鏡をかけている。
今度の仕事ではアニメのキャラクターが少しオネエモードらしく、髪も長くして、ゆるゆるとパーマをかけている。
俺はあまりそういう世界を知らないけれど、テレビで見たことのあるそういう店の店員よりは、ミハルさんの方がたぶん、様になると思う。
俺は、ミハルさんの片手にある台本を取り上げて、代わりに俺がミハルさんの膝に向かい合って座る。
これでも勇気がいるので、俺はミハルさんの顔を見れずにいる。
今度は、ミハルさんの眼鏡を外す。
実は、この時が一番ドキドキとする。
だって、ミハルさんは俺のすることをじっと見ているようだけど、俺の目を見て感情を読み取ろうとしている。
だから、目を見られるだけでドキドキとときめいているのがバレるのではと、ギクシャクと動いてしまうのだ。
眼鏡を机に置いて、俺は一息つく。
やはり、この二段階だけでも結構ハードルが高い。
でも、今日はもう一段、挑戦してみる。
「あのね、ミハルさん…
甘えて…欲しい…デス」
しっかりミハルさんの目を見て尋ねる。
・
・
・
ミハルさんはもちろん、俺のこの行動に驚いている。
目を丸くして驚いている。
「?
要?
…どうしたの?」
―うん、わかる、わかるよ?
俺って無茶ぶりだよ‥っ!段階を踏まないって、俺のバカっ!!
向き合ったまま、俺は目を挙動不審に動かしている。
「ふふふ、くくくくっ!
あぁっはっはっはぁっ!!」
!!!
ミハルさんがお腹を抱えて笑い出した。
「ふふふ、あぁぁ楽しいっ!要は、甘やかせてくれるんだ。
ひひひっ!くっくっくっくっ!
ありがとう」
とうとう、涙を溜めて笑っている。
―うぅぅぅ…
そんなに笑うことではないのに…
「…笑いすぎっ!何が可笑しいの?
どうせ、へたくそですよっ!」
逆ギレモード突入してやるっ!!
俺は、向き合っていた座り方から身体を起こそうと、片足を上げた。
ガシッ!
と、ミハルさんが手で片足首を捕らえる。
「…離してっ」
ぷりぷりと怒っているアピールをする俺。
もう遠慮をしないように彼の元で過ごすようになってから約束したこと。
・遠慮をしない。
・不満なことを言い合う。
・怒る時には怒る。
こうして俺は、怒るということをしている。
でも、元々一人っ子。
友達とけんかをしたとしても、遠慮をしている。
そんな俺をミハルさんは、怒ることが下手くそだって言う。
対人関係スキル皆無の俺には、人を甘えさえることも、もちろん、苦手だ。
「あぁ…笑っちゃったね…ごめん、ごめん。
要、可愛い…」
―か、可愛いって…
BLCD界では、色んな姿に変化することから、白鳥三春は魔女と呼ばれている。
でも、本当の白鳥ミハルは、笑いだしたら、ツボにはまる。
このギャップが俺をまた、彼に惹きつけられるところである。
仕事も、プライベートも順調です。
『あぁぁぁ…っ!イッちゃうっ!
ねぇ、お兄様…い、一緒がいいっ!!』
ほほぅ…
今、新しくできたレーベルの作品を聞いています。
BLと呼ばれるジャンルなら、基本的にどんな作品も聞いている。
俺、篠田 要は色々ありまして、今は腐女子の愛するBLCDを評価するサイトの管理人、および評価人になっています。今までにこんなことを仕事にするなんて、どうなのかと思ったけれど、評価をしてくれる人は多くいた。
俺の評価が高ければ高いほど、真似をする者は出てくる。
こうして、俺のサイトによく似たサイトは増えつつあった。
ただ、俺は基本、マイペースだ。
「小耳にはさんだんっすけど…、あるサイトの管理人は自分からレーベル漁りをしたらしいっすよ」
事務所で休憩をしている俺と、後輩は、こうして世の中の話を交換していく。
レーベル漁り。
字のごとく、レーベルを漁るのだ。
つまり、サイトの運営に少しでも潤いをと欲張る者が、スポンサーを欲してるのだ。
「まぁ、なんでも、そうじゃない。
人気が出たら、真似をしたくなるってやつよ」
俺の楽天的な話に、後輩もため息をついている。
「ただ、問題があるっすよ。
ここのサイトをバッシングしているんっす。
一切の声優を批判しないのが、やはり気になるんすかね…」
まぁ、普通、CDを聞いていたら、その演者をストレートに批判をするだろう。
それは、浅はかな考えだと思う。
BLCDと言うものは、それなりに演じる声優自体にも、それなりに覚悟はある。
まず、BLなだけに、男同士の濡れ場がほとんどをしめている。
BLは、年齢制限がかかるのだ。
純粋に、声優を目指している者にとって、禁断のエリアに近いのではないか。
以前、ミハルさんたちと開いたガーデンの無いガーデンパーティの時、他の声優からも教えてもらった。
『BLと、ゲイビジネスって違いが分かるようになると、意識が変わった』
そうなのだ、その境界線が微妙過ぎてわからないのだ。
俺も、ミハルさんに尋ねたことがある。
ゲイなのかと…
彼は、笑って否定した。
「男が好きなんじゃない、篠田 要っていう人間が好きなんだ」
―へへ…嬉しい…
もちろん、その時、俺は「俺もです」って応えたよ?
話が外れてしまったが、後輩はこうも言っていた。
「声優を批判しないのが、やけに引っかかってるんっすよね。
最近、声優だけを評価するサイトもできたんっすよ」
―!?
俺はその話だけは、飛びついてしまった。
「ちなみに、どんな評価の仕方なんだ?」
評価にも色々ある。
「それが…酷いっす。
上げることはなく、堕とすのみ。
できて当たりまえ、出来なかったら酷評っす」
―!!??
酷い…
評価でも、きつい評価もあれば優しい評価もある。
でも、それは言葉を選べば、前向きに持っていくことができる。
期待をする。
望む。
など、成長を促せばその声優にとっても力になる。
ただ、堕とすのみは、評価じゃない。
「…声優たちが凹んでるんっすよ」
―知らなかった…
ミハルさんは、この話を知っているのだろうか…
俺は、ミハルさんに尋ねることにした。
「あぁ、他の声優仲間が話をしていたのを聞いたことはあるよ?
でも、そんなことを気にしていたら、声優みんな、病んじゃうよ。
それに比べて、要のサイトは批判をしないでしょ?
知ってる?
作品の完成度が高くなってきてるんだよ?」
―そうかぁ。
そう言われると、なんだか嬉しい…
「あ、でも今度、インタビューがあるんだよね。
たぶん、何か聞かれるんじゃないかな?」
ミハルさんはもう何年もこの業界で生きてきた。
たぶん、俺の知らない酷い批判とかも受けてきたんだろうな。
俺は、そう思ったら、なんだか無性に目の前で台本を読んでいるミハルさんを甘えさせたくなった。
っといっても、自分から、「甘えていいよ?」とは、なかなか言い出せない。
どうしたらいいのか、経験値の低い俺は、わからなかった。
でも、諦めない。
「ミハルさん…」
俺の声に、ミハルさんが反応する。
「ん?
なぁに?」
俺を見るミハルさんはオフのミハルさん。
眼鏡をかけている。
今度の仕事ではアニメのキャラクターが少しオネエモードらしく、髪も長くして、ゆるゆるとパーマをかけている。
俺はあまりそういう世界を知らないけれど、テレビで見たことのあるそういう店の店員よりは、ミハルさんの方がたぶん、様になると思う。
俺は、ミハルさんの片手にある台本を取り上げて、代わりに俺がミハルさんの膝に向かい合って座る。
これでも勇気がいるので、俺はミハルさんの顔を見れずにいる。
今度は、ミハルさんの眼鏡を外す。
実は、この時が一番ドキドキとする。
だって、ミハルさんは俺のすることをじっと見ているようだけど、俺の目を見て感情を読み取ろうとしている。
だから、目を見られるだけでドキドキとときめいているのがバレるのではと、ギクシャクと動いてしまうのだ。
眼鏡を机に置いて、俺は一息つく。
やはり、この二段階だけでも結構ハードルが高い。
でも、今日はもう一段、挑戦してみる。
「あのね、ミハルさん…
甘えて…欲しい…デス」
しっかりミハルさんの目を見て尋ねる。
・
・
・
ミハルさんはもちろん、俺のこの行動に驚いている。
目を丸くして驚いている。
「?
要?
…どうしたの?」
―うん、わかる、わかるよ?
俺って無茶ぶりだよ‥っ!段階を踏まないって、俺のバカっ!!
向き合ったまま、俺は目を挙動不審に動かしている。
「ふふふ、くくくくっ!
あぁっはっはっはぁっ!!」
!!!
ミハルさんがお腹を抱えて笑い出した。
「ふふふ、あぁぁ楽しいっ!要は、甘やかせてくれるんだ。
ひひひっ!くっくっくっくっ!
ありがとう」
とうとう、涙を溜めて笑っている。
―うぅぅぅ…
そんなに笑うことではないのに…
「…笑いすぎっ!何が可笑しいの?
どうせ、へたくそですよっ!」
逆ギレモード突入してやるっ!!
俺は、向き合っていた座り方から身体を起こそうと、片足を上げた。
ガシッ!
と、ミハルさんが手で片足首を捕らえる。
「…離してっ」
ぷりぷりと怒っているアピールをする俺。
もう遠慮をしないように彼の元で過ごすようになってから約束したこと。
・遠慮をしない。
・不満なことを言い合う。
・怒る時には怒る。
こうして俺は、怒るということをしている。
でも、元々一人っ子。
友達とけんかをしたとしても、遠慮をしている。
そんな俺をミハルさんは、怒ることが下手くそだって言う。
対人関係スキル皆無の俺には、人を甘えさえることも、もちろん、苦手だ。
「あぁ…笑っちゃったね…ごめん、ごめん。
要、可愛い…」
―か、可愛いって…
BLCD界では、色んな姿に変化することから、白鳥三春は魔女と呼ばれている。
でも、本当の白鳥ミハルは、笑いだしたら、ツボにはまる。
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