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16思いの気づき、関係の変化
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久しぶりにゆっくりと話をしたいと、京助が要の家を訪れた。
温かい雰囲気の家庭だった要の家は、以前とは大きく違っていた。
「…帰って欲しい…」
要の曇った表情で京助は、異変に気付く。
カチャリ…
―!!
室内からドアの開く音が聞こえた…
瞬間的に、要は振り返り、身体を強張らせる。
そこにいたのは、要の母親だった。
以前は、身綺麗にし、優しいお母さんだった。
でも、違っていた。
髪は、白髪が目立ちほつれていても気にならないようで、長い髪を乱している。
服は、普段と変わらないが、纏っている雰囲気が違っていた。
「…汚らわしい…」
要の母が呟いた。
すぐに扉の中に戻り、静けさを取り戻した。
息をつめていた要は、そばに京助がいることを忘れていたかのように、慌てて繰り返した。
「…ごめん、もう来ないで欲しい…」
だからと言って、納得できる京助ではなかった。
家に行くことがダメなら、連絡を取る。学校で合える時に会おう。
そう約束を強引にして家に戻った。
柔らかく笑う素直な要が、徐々に、遠くを見つめ、京助を見るたびに、泣きそうな表情を浮かべる。
でも、京助には、どうすることもできなかった。
笑った顔も、最近は減ってきていた。
大学卒業に向けて、就職や進路について考え始める時期、今までだったら要と京助は相談したり、励ましたりしていた。将来の人生設計などを語り合ったりすると、思っていた。
就職活動やバイトなど、残り僅かな学生の時間を過ごしていた。
ずっと、傍にいると思っていた。
要を失った京助には、要以上の存在などいなかった。
就職が決まり、あと少しで卒業というときに、偶然に要を夜の繁華街で見かけた。
ここ数年、都市開発の影響で、この街も、眠らない街へと変わっていった。
要はバイトを何個も掛け持ちしていたので、その辺りにいるのも違和感はなかった。
ただ、その日、その場所にいた要は様子が変だった。
体調が悪かったのか、店の裏で休んでいると思われる要を客と思われる人物が付き添っていた。
その様子を見た京助は‥‥ショックを受けた。
何にショックを受けたのか…
今まで自分にしか向けることのなかった弱った要を、自分以外の者に見せている。
約束などしたこともない。
当たり前だったのだ。
傍にいたのが、普通だったのだ。
むしろ、傍にいない今の方が、違和感があるのだった。
京助が陰で見ている様子だと要は、自分でどうにか乗り切ろうとしていた。
「大丈夫です…」
それでも、傍の客は、構っていた。
「飲み物をとってくる」
そう言って、客は近くの自販機で水を購入したまでは、京助も静かに見ていた。
ポケットから、白い粉を水の中に入れているのを目撃した。
何もなかったかのように、要にその異物の入っている水を飲まそうとしているのを見た瞬間、京助は咄嗟に近付いていた。
要が受け取ろうとした水を手で弾き飛ばし、その水は、容器から空に中身を零しながら飛んでいった。
ボトリ…ゴロン‥ゴロン…
中身が、零れ流れながら、容器が地面を転がっていく。
「…帰るぞ」
目の前の客を無視して京助は、要に声をかけた。
目の前に京助がいることへの疑問も、要は飲み込んだ。
京助の傍にいた客に向かって、小さくお礼を伝えていた。
「…友人が、迎えに来たみたいです…ありがとうございます」
愛想笑いをしているのが、京助でもわかる。
大人の雰囲気を持つ客は、場の空気を察するのもうまい。
「‥そうみたいだね。要君、じゃぁ、またね」
チラリと京助を見て、その客は何かを言いたそうにしていた。
でも、何も言わずに立ち去って行った。
「‥‥ありがとう」
要は、目の前にいる京助に向かって礼を言う。
視線は靴を見て、京助の顔を見ることすらしない。
無性に、京助は腹が立った。
だが、具合の悪い要にそれをぶつけることもできず、我慢をした。
事情を説明して要は、仕事を切り上げた。
帰りの家までは結構な距離がある。
京助はタクシーを利用することも考えたが、まずは、要を休めることが一番だと、ビジネスホテルに部屋をとった。
調子の悪い人間を置いて帰るのは、京助にはできない。
症状を聴けば、風邪だという。ただ、客に飲まされた酒がきつかった。
水分をとらせ、身体を休ませる。
その間に、薬を買ってきて、簡単に口にできそうなものを京助は店で用意をした。
部屋で要の様子を見ていると、要のスマホが鳴っていた。
気付くこともなく、要は休んでいる。
緊急の連絡の可能性を考えて京助は、その電話に出た。
「…」
京助が出ると、相手は無言だった。
しばらく、お互いに反応を見ていたが、相手はそのまま通話を遮断した。
気になる京助だったが、他人のスマホを覗く趣味はない。
良心としてそれは、やめていた。
結局、要は熱が出て一人で帰れないので、京助が付き添って要の自宅まで送り届けた。
玄関の所で、要が
「助かった…だけど、もう帰って…」
そう言葉を発した。
ガチャガチャと荒々しく玄関で音がする。
「お願い…帰って…」
必至な願いに、京助も受け止め、急いで帰る方に向かう。
「…」
「‥‥ごめんなさい…」
「‥‥」
「ごめん‥‥ごめん…・」
中の様子はわからない。
でも、静かに何かを言っている話し声。
そして、声を抑えて謝罪の言葉を並べる要。
京助は、複雑な心境だった。
自宅に帰ると、親がいた。
「…要君の所、大変みたいね…」
要の事情を知らないであろう親は、そう口にしていた。
何が大変なのか質問すると
「ほら、成人の祝いをした後ぐらいに、要君のお母さんがあんたの所に来たでしょう?
もう、あの頃から、変だったのよ…
なんだか、精神的におかしくなっちゃったみたいでね…」
その後、色々と話を教えてはくれたが、京助の耳には入ってこなかった。
―ズキン
胸の中に引っかかっていた塊が大きくなっていく。
―まさか…
そんな言葉が浮かんでくる。
本当に、要が京助を好きなのか、今はもうわからない。
近かったからわかっていたのだ。
今は、もうわからない。
ただ、もうあの無邪気で素朴な要を自分の前から失った。
そのことだけは、京助には、分かった。
―‥‥!!
ハッとした。
ずっと、自分は要のことを想ってきた。
自分の方が、ずっと要のことを考えている。
やっと気づいた。
要の笑う顔も、飴を口に入れたら、頬が膨らむ様子も、その唇が濡れて京助の心を乱す原因…
好きなんだ‥‥
京助は、自分の部屋のベッドで静かに想いを巡らせていた。
好きだと自覚をした。
いつからだろう、要が自分の声に反応をしなくなったのは…
じっと見つめる表情に、何も感情が込められなくなったのだ‥‥
自分は、もう要にとって必要ではない。
京助は、悟った。
喪失感で一杯だったのは、気持ちを失った自覚だったのだ。
自分の気持ちに気付いたけれど、それを伝えることはできなかった。
要が、就職と同時に、上京して完璧に縁を切ったからだった。
連絡先も教えられることはなく、実家もいつの間には、空き家になっていた。
社会人になってから、しばらく仕事だけに集中した。
出張で、東京に来た。
そこで、偶然にも、要を見つけた。
社会人らしくスーツも着こなし、自分の知っている幼馴染とは、思えないほど、しっかりしていた。
ただ、疲れていたのか、公園でじっと座って俯いていた。
深夜の公園でじっと何かを考えている様子だった。
声をかけることもできず、その日、何もできずに諦めた。
同じ場所で、同じ時間に行ってみると、要がいた。
せめて要が働いている場所を知りたかった。
朝方になると、要は身綺麗にして建物に入っていった。
仕事の中身も気になるが、働いている場所を知れただけでも、嬉しかった。
地元に戻る最後に日、微かな希望を抱いて向かったのは自覚している。
出てきた要を見つけて思わず立ちふさがってしまった。
「要、久しぶり」
―君は、どんな表情を見せてくれるのだろう
温かい雰囲気の家庭だった要の家は、以前とは大きく違っていた。
「…帰って欲しい…」
要の曇った表情で京助は、異変に気付く。
カチャリ…
―!!
室内からドアの開く音が聞こえた…
瞬間的に、要は振り返り、身体を強張らせる。
そこにいたのは、要の母親だった。
以前は、身綺麗にし、優しいお母さんだった。
でも、違っていた。
髪は、白髪が目立ちほつれていても気にならないようで、長い髪を乱している。
服は、普段と変わらないが、纏っている雰囲気が違っていた。
「…汚らわしい…」
要の母が呟いた。
すぐに扉の中に戻り、静けさを取り戻した。
息をつめていた要は、そばに京助がいることを忘れていたかのように、慌てて繰り返した。
「…ごめん、もう来ないで欲しい…」
だからと言って、納得できる京助ではなかった。
家に行くことがダメなら、連絡を取る。学校で合える時に会おう。
そう約束を強引にして家に戻った。
柔らかく笑う素直な要が、徐々に、遠くを見つめ、京助を見るたびに、泣きそうな表情を浮かべる。
でも、京助には、どうすることもできなかった。
笑った顔も、最近は減ってきていた。
大学卒業に向けて、就職や進路について考え始める時期、今までだったら要と京助は相談したり、励ましたりしていた。将来の人生設計などを語り合ったりすると、思っていた。
就職活動やバイトなど、残り僅かな学生の時間を過ごしていた。
ずっと、傍にいると思っていた。
要を失った京助には、要以上の存在などいなかった。
就職が決まり、あと少しで卒業というときに、偶然に要を夜の繁華街で見かけた。
ここ数年、都市開発の影響で、この街も、眠らない街へと変わっていった。
要はバイトを何個も掛け持ちしていたので、その辺りにいるのも違和感はなかった。
ただ、その日、その場所にいた要は様子が変だった。
体調が悪かったのか、店の裏で休んでいると思われる要を客と思われる人物が付き添っていた。
その様子を見た京助は‥‥ショックを受けた。
何にショックを受けたのか…
今まで自分にしか向けることのなかった弱った要を、自分以外の者に見せている。
約束などしたこともない。
当たり前だったのだ。
傍にいたのが、普通だったのだ。
むしろ、傍にいない今の方が、違和感があるのだった。
京助が陰で見ている様子だと要は、自分でどうにか乗り切ろうとしていた。
「大丈夫です…」
それでも、傍の客は、構っていた。
「飲み物をとってくる」
そう言って、客は近くの自販機で水を購入したまでは、京助も静かに見ていた。
ポケットから、白い粉を水の中に入れているのを目撃した。
何もなかったかのように、要にその異物の入っている水を飲まそうとしているのを見た瞬間、京助は咄嗟に近付いていた。
要が受け取ろうとした水を手で弾き飛ばし、その水は、容器から空に中身を零しながら飛んでいった。
ボトリ…ゴロン‥ゴロン…
中身が、零れ流れながら、容器が地面を転がっていく。
「…帰るぞ」
目の前の客を無視して京助は、要に声をかけた。
目の前に京助がいることへの疑問も、要は飲み込んだ。
京助の傍にいた客に向かって、小さくお礼を伝えていた。
「…友人が、迎えに来たみたいです…ありがとうございます」
愛想笑いをしているのが、京助でもわかる。
大人の雰囲気を持つ客は、場の空気を察するのもうまい。
「‥そうみたいだね。要君、じゃぁ、またね」
チラリと京助を見て、その客は何かを言いたそうにしていた。
でも、何も言わずに立ち去って行った。
「‥‥ありがとう」
要は、目の前にいる京助に向かって礼を言う。
視線は靴を見て、京助の顔を見ることすらしない。
無性に、京助は腹が立った。
だが、具合の悪い要にそれをぶつけることもできず、我慢をした。
事情を説明して要は、仕事を切り上げた。
帰りの家までは結構な距離がある。
京助はタクシーを利用することも考えたが、まずは、要を休めることが一番だと、ビジネスホテルに部屋をとった。
調子の悪い人間を置いて帰るのは、京助にはできない。
症状を聴けば、風邪だという。ただ、客に飲まされた酒がきつかった。
水分をとらせ、身体を休ませる。
その間に、薬を買ってきて、簡単に口にできそうなものを京助は店で用意をした。
部屋で要の様子を見ていると、要のスマホが鳴っていた。
気付くこともなく、要は休んでいる。
緊急の連絡の可能性を考えて京助は、その電話に出た。
「…」
京助が出ると、相手は無言だった。
しばらく、お互いに反応を見ていたが、相手はそのまま通話を遮断した。
気になる京助だったが、他人のスマホを覗く趣味はない。
良心としてそれは、やめていた。
結局、要は熱が出て一人で帰れないので、京助が付き添って要の自宅まで送り届けた。
玄関の所で、要が
「助かった…だけど、もう帰って…」
そう言葉を発した。
ガチャガチャと荒々しく玄関で音がする。
「お願い…帰って…」
必至な願いに、京助も受け止め、急いで帰る方に向かう。
「…」
「‥‥ごめんなさい…」
「‥‥」
「ごめん‥‥ごめん…・」
中の様子はわからない。
でも、静かに何かを言っている話し声。
そして、声を抑えて謝罪の言葉を並べる要。
京助は、複雑な心境だった。
自宅に帰ると、親がいた。
「…要君の所、大変みたいね…」
要の事情を知らないであろう親は、そう口にしていた。
何が大変なのか質問すると
「ほら、成人の祝いをした後ぐらいに、要君のお母さんがあんたの所に来たでしょう?
もう、あの頃から、変だったのよ…
なんだか、精神的におかしくなっちゃったみたいでね…」
その後、色々と話を教えてはくれたが、京助の耳には入ってこなかった。
―ズキン
胸の中に引っかかっていた塊が大きくなっていく。
―まさか…
そんな言葉が浮かんでくる。
本当に、要が京助を好きなのか、今はもうわからない。
近かったからわかっていたのだ。
今は、もうわからない。
ただ、もうあの無邪気で素朴な要を自分の前から失った。
そのことだけは、京助には、分かった。
―‥‥!!
ハッとした。
ずっと、自分は要のことを想ってきた。
自分の方が、ずっと要のことを考えている。
やっと気づいた。
要の笑う顔も、飴を口に入れたら、頬が膨らむ様子も、その唇が濡れて京助の心を乱す原因…
好きなんだ‥‥
京助は、自分の部屋のベッドで静かに想いを巡らせていた。
好きだと自覚をした。
いつからだろう、要が自分の声に反応をしなくなったのは…
じっと見つめる表情に、何も感情が込められなくなったのだ‥‥
自分は、もう要にとって必要ではない。
京助は、悟った。
喪失感で一杯だったのは、気持ちを失った自覚だったのだ。
自分の気持ちに気付いたけれど、それを伝えることはできなかった。
要が、就職と同時に、上京して完璧に縁を切ったからだった。
連絡先も教えられることはなく、実家もいつの間には、空き家になっていた。
社会人になってから、しばらく仕事だけに集中した。
出張で、東京に来た。
そこで、偶然にも、要を見つけた。
社会人らしくスーツも着こなし、自分の知っている幼馴染とは、思えないほど、しっかりしていた。
ただ、疲れていたのか、公園でじっと座って俯いていた。
深夜の公園でじっと何かを考えている様子だった。
声をかけることもできず、その日、何もできずに諦めた。
同じ場所で、同じ時間に行ってみると、要がいた。
せめて要が働いている場所を知りたかった。
朝方になると、要は身綺麗にして建物に入っていった。
仕事の中身も気になるが、働いている場所を知れただけでも、嬉しかった。
地元に戻る最後に日、微かな希望を抱いて向かったのは自覚している。
出てきた要を見つけて思わず立ちふさがってしまった。
「要、久しぶり」
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